パリ東部に位置するペール・ラシェーズ墓地。
毎年11月1日の万聖節(Toussaint)には、菊の花を持ったパリジャンがペール・ラシェーズ墓地を訪れ、先祖のお墓参りをします。
パリで最も古い墓地で、43ヘクタールという広大な敷地には、ショパンやモディリアーニなど多くの著名人たちが眠っているため、年間を通してたくさんの旅行者が参拝に訪れるパリ名所の1つになっています。
このページでは、著名人の眠るペールラシェーズ墓地の行き方や見どころについて詳しくご紹介していきます!
- フランスの文化・慣習に興味がある
- 著名人のお墓を見学、お参りしたい
- 静かな場所が好き
治安は良くない場所なので、この記事の注意事項をよく読んで危険な目に遭わないよう十分注意してくださいね。
パリの中でもお気に入りの場所のひとつ、ペール・ラシェーズ墓地の魅力が伝わりますように!
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この記事で紹介している施設はミュージアムパス対象ではありませんが、ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿など主要観光地を周るなら必携!
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このページの目次
ペール・ラシェーズ墓地のの見どころ・埋葬されている著名人
ペール・ラシェーズ墓地(Cimetière du Père-Lachaise)は、かつてキリスト教カトリックのジュズイット修道会(イエズス会)の僧院があった場所。
ルイ14世の司祭であったペール・フランソワ・デクス・ド・ラ・シェーズの名前に由来しています。
ペール・ラシェーズ墓地は、1804年に作られたパリで一番大きな墓地で、多くの芸術家や作家などの著名人が眠っているため、世界中からたくさんの人が訪れます。
オスカー・ワイルドの墓
photo by mckrista1976
ペール・ラシェーズ墓地の中で一風変わったお墓があります。
アイルランド出身の作家・劇作家・詩人のオスカー・ワイルドの墓で、墓石の彫像は、彫刻家ジェイコブ・エプスタインによって作られました。
その奇抜な墓碑には、熱狂的なファンによるキスマークとメッセージで埋め尽くされていましたが、墓石を保護するため、周囲にガラスフェンスが設置されました。
今では、そのガラスフェンスにキスマークやメッセージがたくさん残されています。
フレデリック・ショパンの墓


絶えずたくさんの花が添えられているお墓があります。「ピアノの詩人」と呼ばれたフレデリック・ショパンのお墓です。
墓石は、彫刻家オーギュスト・クレサンジェによって作られました。クレサンジェはショパンの恋人であったジョルジュ・サンドの娘、ソランジュの夫。
音楽の女神エウテルペ像と台座にはショパンの横顔があります。
39歳の若さで生涯を閉じたショパン。クレサンジェによってデスマスクと左手の石膏像が製作されています。
エディット・ピアフの墓
フランスを代表する国民的シャンソン歌手エディット・ピアフもここペール・ラシェーズ墓地に眠ります。
波乱万丈の人生で、47歳という若さで亡くなりました。代表曲に「ばら色の人生 (La vie en rose)」や「愛の讃歌 (L’Hymne à l’amour)」などがあります。
またエディット・ピアフによって才能を見出され、一時的に恋人であったイブ・モンタンも妻のシモーヌ・シニョレと一緒にペール・ラシェーズ墓地に埋葬されています。
パリ・コミューンの終焉の地


1871年に労働者を中心としたパリ市民が蜂起してパリ・コミューン(市民軍)を樹立。
社会主義運動に大きな影響を及ぼし、政府軍によって鎮圧され、このペール・ラシェーズ墓地は、パリ・コミューン最後の拠点の1つだったのです。
「血の一週間」と呼ばれ、147名の市民兵士がここで銃殺されました。「コミューンの壁( Mur des Fédérés)」と名付けられた弾痕で傷ついた壁が今でも残っています。
ペール・ラシェーズ墓地に埋葬されているその他の著名人
photo by ho visto nina volare
埋葬されている著名人の一覧はウィキペディアが一番分かりやすかったので引用します。詳しい人物の詳細はウィキペディアでご覧ください!
- アドルフ・ティエール – 歴史学者、ジャーナリスト、政治家
- アポリネール – 詩人、作家、美術評論家
- アラン – 哲学者
- アルフォンス・ドーデ – 作家
- アレクサンドル・ヴァレフスキ – ナポレオン・ボナパルトの庶子、政治家
- アンドレ・マッセナ – ナポレオン戦争期の元帥
- アンリ・バルビュス – 作家
- イグナス・プレイエル – 作曲家、楽譜出版、ピアノ製作
- イサーク・ティチング – オランダ東インド会社総督、商館長(カピタン)
- イサドラ・ダンカン – 舞踏家
- イヴ・モンタン – 俳優、歌手
- ウジェーヌ・ポティエ – 詩人、革命家
- ヴィルジニア・オルドイーニ – カスティリオーネ伯夫人、ナポレオン3世の公妾
- エディット・ピアフ – 歌手
- エドゥアール・ダラディエ – 政治家
- アルジャントゥイユのエロイーズ
- オーギュスト・コント – 哲学者、社会学者
- オスカー・ワイルド – イギリスの作家
- クレオ・ド・メロード – バレエダンサー
- ゲルダ・タロー – ドイツの写真家
- ゴリオ爺さん– オノレ・ド・バルザックの小説の主人公
- コレット – 作家
- コロー – 画家
- ジャン・ヴァルジャン – ヴィクトル・ユーゴーの小説『レ・ミゼラブル』の主人公(名前も記されない墓で鉛筆で書いた墓碑銘がある)
- サラ・ベルナール – 女優
- シドニー・スミス – イギリスの軍人、提督
- ジム・モリソン – 詩人・ミュージシャン(ドアーズ)
- シモーヌ・シニョレ – 女優
- ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ – 詩人
- シャンポリオン – エジプト学者
- ジェラール・ド・ネルヴァル – 詩人
- ショパン – 作曲家
- ジョルジェ・エネスク – 作曲家
- ジョルジュ・ペレック – 作家
- シラノ・ド・ベルジュラック– 剣豪、作家、哲学者、理学者
- ジルベール・ベコー – 歌手
- スーラ – 画家
- ダヴィッド – 画家
- フェリックス・ガタリ – 精神科医
- ポール・デュカス – 作曲家
- ドミニク・アングル – 画家
- ドラクロワ – 画家
- パトリス・シェロー – 演出家、映画監督
- バルザック – 作家
- ピエール・アベラール – 哲学者、神学者
- ピサロ – 画家
- ビゼー – 作曲家
- プルースト – 作家
- ボーマルシェ – 劇作家
- ポール・バラス – 政治家
- マックス・エルンスト – 画家、彫刻家
- マヌエル・デ・ゴドイ – スペインの政治家
- マリア・カラス – 歌手
- マリー・ローランサン – 画家
- マルセル・マルソー – パントマイム・アーティスト
- ミシェル・ペトルチアーニ – ジャズピアニスト
- モディリアーニ – 画家
- メルロ=ポンティ – 哲学者
- モリエール – 作家
- ラディゲ – 小説家、詩人
- レオン・ジュオー - 労働組合活動家、平和運動家
- レオ・ポル – 音楽家、ミッシェル・ポルナレフの実父
- ルイ・オーギュスト・ブランキ – 革命家、社会主義者
- ロッシーニ – 作曲家
- 佐々木健 – ピアニスト
- 野中元右衛門 – 佐賀藩の薬種商、1867年、フランスで死亡した最初の日本人(パリ万博参加のため訪仏)
引用:wikipedia
ペール・ラシェーズ墓地口コミ・評判
わたしは宿泊先のホテルから69番バス終点ガンベッタまで乗りました。シャンソン歌手ピアフ、ムスタキ、モンタンはガンベッタ駅からが近いからです。
モンタン夫妻のお墓は実にエレガントでマダムのシモーヌ・シニョレの趣味の良さが表れていました。ムスタキはまさにお庭です。夏でも冬でも季節の花が咲き乱れています。ピアフの墓の夏のお花も美しくしばし眺めていました。
ベンチもあるのでサンドイッチや飲み物を持ってピクニックをしている人も見かけました。
ガンベッタ門から入ると直ぐにトイレがあるので安心です。男女共用ですが綺麗に清掃されています。
お花で飾られたお墓もあれば打ち捨てら荒れているお墓もあり人間模様は様々。どんな人生だったのか、、、お名前を読みながら思いを馳せます。
ペールラシェーズ墓地はなぜか惹かれて行ってしまいます。
気がつくと2,3時間経ってしまいます。(飲み物、食べ物持参します):引用:トリップアドバイザー
パリのお墓はベンチがあって、色んな人がそこへ腰かけ公園のようでいいなぁとずっと思っていました。
ペール・ラシェーズ墓地行き方・アクセス
住所:16 Rue du Repos, 75020 Paris
ペール・ラシェーズ墓地は、敷地がかなり広く、利用できる駅が複数ありますので、目的地に合わせて選びましょう。
メトロで行く
最寄りのメトロ駅は以下の3駅です。
メトロ2号線Philippe Auguste駅(墓地入口まで徒歩5分)
メトロ3号線Gambetta駅(墓地入口まで徒歩3分)
メトロ2,3号線Pere Lachaise駅(墓地入口まで徒歩3分)
ペール・ラシェーズ墓地を囲むように3つの駅があり、どの駅からも歩いてすぐなのでメトロでアクセスするのがおすすめです♪
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド



ペール・ラシェーズ墓地の営業時間・所要時間・入場料金


営業時間
お墓に営業時間があるというのも不思議ですが、著名人の墓を掘り起こされたりしないよう、基本的に8:00~18:00が営業時間となっています。
- 8:00-18:00(月~金)
- 8:30-18:00(土)
- 9:00-18:00(日)
所要時間
所要時間は短ければ1時間程度で散策するといいと思います。
43ヘクタールという広大な敷地をもつペール・ラシェーズ墓地は、パリで1番大きな墓地。
ペール・ラシェーズ墓地の入り口では、墓地内の地図が無料でもらえます。
お目当ての墓地があるなら、もらっておきましょう!
静寂に包まれた墓地には、芸術家や作家など歴史に名の残る著名人が眠ります。
入場料金
ペール・ラシェーズ墓地に入場料金はありません!
旅行者に人気のスポットとはいえ「墓地」。とても静かで神聖な場所なので、マナーを守って見学したいですね!
ペール・ラシェーズ墓地の治安
ペール・ラシェーズ墓地周辺の治安は残念ながらあまりよくありません。
パリの18~20区は在住者からも気を付けなければいけないエリアとして認識されています。
具体的には暴走族や不良集団に絡まれたり、スマホや財布を奪われたりする可能性が他の地域よりも高くなります。
お墓自体はとても静かで危険な雰囲気はありませんが、暗くなると危ないのでできるだけ立ち寄らないようにしましょう。
パリ全体の治安に関しては「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」で詳しく解説しています。
パリに行く全ての旅行者に読んでいただきたいおすすめ記事です。



ペール・ラシェーズ墓地まとめ
ペール・ラシェーズ墓地には、今回詳しくご紹介したほかにもジョルジュ・ビゼーやマルセル・プルースト、アメデオ・クレメンテ・モディリアーニ、マリア・カラスなど世界的な著名人がたくさん眠っています。
この広大な敷地をもつペール・ラシェーズ墓地で、特定のお墓を探し出すことはかなり至難の業。
事前にお目当ての人物の墓石をあらかじめ地図で確認してから歩きましょう!
偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでみてください!
ペール・ラシェーズ墓地 | |
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住所 | 8 Boulevard de Ménilmontant, 75020 Paris 地図 |
最寄り駅 | メトロ2号線Philippe Auguste駅 メトロ3号線Gambetta駅 メトロ2,3号線Pere Lachaise駅 |
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