ノルマンディー地域の人気観光都市
モン・サン・ミッシェル Mont Saint Michel
フランスの西海岸に浮ぶモン・サン・ミッシェルは、「西洋の驚異」と称されるフランス屈指の観光名所です。
要塞を思わせる堅固なつくりの外観は、見る人誰もが圧倒されることでしょう。
どこか神秘的な雰囲気漂うモン・サン・ミッシェルは、フランスでも有数のカトリック巡礼地のひとつ。
またユネスコの世界遺産にも登録されており、毎年世界中から多くの巡礼者や観光客が訪れます。
歴史的建造物に指定されている修道院をはじめ、修道院付属教会、ラ・メルヴェイユ(驚異)の列柱廊など見どころが随所にあり、西のテラスからは、素晴らしい眺望が楽しめます。
ジヴェルニー Giverny
パリの西北に位置するジヴェルニーは、印象派の巨匠クロード・モネが晩年を過ごした村。
広大な敷地には、アトリエのある2階建ての家と四季折々の花が咲き乱れる美しい庭園があります。
家の前に「花の庭園」が広がり、地下道をくくり抜けると、「水の庭園」と呼ばれる「睡蓮」のモデルとなった庭があります。
家の中にはモネが集めた膨大な浮世絵のコレクションをはじめ、セザンヌやルノワールなど友人画家たちの作品が飾られています。
ルーアン Rouen
パリから約140㎞西北に位置するルーアンは、かつて旧ノルマンディー公国の首都でした。
また救世主ジャンヌ・ダルクが宗教裁判により火刑に処された終焉の地でもあります。
ルーアンの見どころは、印象派のクロード・モネが何度も描いた壮麗な佇まいのノートルダム大聖堂。
ほかにもゴシック様式のサントゥーアン教会、フランボワイヤン様式のサン・マクルー教会などが旧市街に集まっています。
ジャンヌ・ダルクが処刑された旧市街広場とノートルダム大聖堂を結ぶ「大時計通り」には、有名な大時計もあります。
ル・アーブル Le Havre
フランス北西部に位置するル・アーヴルは、古くから港街として栄えてきました。港湾の規模は、マルセイユに次ぎ2番目の大きさ。
対岸には印象派の画家や詩人が愛した小さな港街オンフルールもあり、この2つの街をノルマンディー橋がつないでいます。
第二次世界大戦により、街のほとんどを破壊されてしまったル・アーヴルは、「鉄筋コンクリートの巨匠」と呼ばれた建築家Auguste Perretによって再建されました。
この一帯は、「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」としてとして、2005年ユネスコの世界遺産にも登録されています。
またル・アーヴルは「印象派絵画の発祥地」でもあります。
1872年にモネが描いた《印象、日の出 Impression, soleil levant)》(マルモッタン・モネ美術館所蔵)は、ル・アーヴルの夜明けの港を描いたもので、美術史の流れを変えました。
ドーヴィル Deauville
ノルマンディー地方の高級リゾート地であるドーヴィルは、映画「男と女」の舞台となり一躍人気を集めた港街です。
「ノルマンディーの真珠」と呼ばれ、高級ホテルはもちろん、カジノ、ヨット、競馬などハイクラスな余暇を楽しめる場所。
海岸には遊歩道の「レ・プランシュ」が続き、ビーチにはカラフルなパラソルが並びます。
ノルマンディー独特の美しい木骨組みの建物やカジノ、高級ブティックなど優雅な雰囲気の漂う街ですが、オフシーズンともなると静まり返ってしまうので、夏がおすすめです!
エトルタ Étretat
セザンヌが愛した海の景勝地「エトルタ」は、海に向かって切り立つ2つの石灰岩質の断崖で有名な場所。
浜の右手にあるのが「アモンの断崖」、左手にあるのが「アヴァルの断崖」です。
アヴァルの断崖は特に有名で、「エトルタの針」と呼ばれる尖った岩が海面からそびえ立ちます。
どちらも歩いて断崖の頂上まで行くことができ、素晴らしい景色を堪能することができますが、風が強いので吹き飛ばされそうで怖かった(笑)
ノルマンディーの治安
ノルマンディーはパリと比べるとそれほど治安は悪くありません。
ルーアン、ジベルニー、オンフルールなど各地をまわってきましたが、のんびりとして穏やかで、安心して旅行することができました。
地方都市とはいえ、ここはフランス。高価なブランド品を身につけたり、夜遅くに人通りの少ない場所へ行くのは非常に危険です。
特にスマートフォンは狙われやすく、マップなどを見て気を取られている隙にスリに遭遇します。
突然近寄ってきてスマホをひったくられるケースもありますので十分に注意しましょう。
ハイブランドを購入した後はメトロは使わずタクシーでホテルに戻るか、ショッピングバッグに入れ替えて移動することを強くおすすすめします!!
被害に遭ってしまうと精神的にもせっかくの旅行が台無しになってしまうので、旅行を楽しむために防犯対策はしっかりと行いましょう。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
そのほかクレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。
ノルマンディーの街をもっと楽しむ
現地ツアーで周る
フランスは場所によって治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
ノルマンディーの現地ツアーを調べてみたので、ぜひ旅の計画に活用ください。
ベルトラの現地ツアーは日本語ガイド付きツアーが多くて価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、フランス国内ゆかりの地スポットをまとめています。
ノルマンディーは印象派ゆかりの芸術家がたくさん!パリについで、とりあげた場所が多い地方です。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
地方にしか行かないという方は分冊版がおすすめです。通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
また地球の歩き方以外であれば、旅行のあいだに「パリとノルマンディー 印象派を巡る旅ガイド」「フランスふらふら一人旅 モネの足跡をたどる列車旅」をお供にしていました。
フランスふらふらは漫画になっているし、KindleUnlimitedで無料。