オンフルールは、ノルマンディー地方の美しい港街です。16世紀から17世紀にかけてセーヌ河口近くの海運の街として栄えてきました。
多くの芸術家がこの地を愛し、活動の場としたことでも知られています。
このページでは、印象派の画家や詩人が愛したオンフルールの観光スポット、おすすめのグルメ・お土産・ホテルなど、オンフルールの街の魅力をたっぷりご紹介していきます。
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このページの目次
オンフルールの観光情報

オンフルールは、フランス北西部に位置する小さな港街です。小型船やヨットが停泊する旧港を取り囲むように、色とりどりの家が立ち並びます。
画家Eugène Boudinの生まれ故郷で、ブーダンの影響によりClaude MonetやPaul Cézanne、Raoul Dufyなどがこの地を訪れ、その美しさに魅了されました。
おすすめ観光の周り方

オンフルールの見どころは、小型船やヨットの停泊する「Vieux Bassin」と呼ばれる旧ドック周辺です。水面に映る情景がとても美しく、まさに絵になる風景です。
パリから日帰りも可能ですが、オンフルールのホテルで1泊してゆっくり観光するのがおすすめです。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
オンフルールには残念ながら、シティパスやミュージアムパスはありませんでした。
近隣の観光スポット
オンフルールから車で約1時間で行ける観光地も沢山あります!
印象派画家に愛されたノルマンディーを鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
現地ツアーで周る
日本語で予約できる現地ツアーは見つけられませんでした。
英語でもよければ、GetYourGuideはツアーの種類がかなり豊富でおすすめです。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
日本語で予約できる現地ツアーならベルトラがおすすめ。出発前に日本語で予約できる上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
オンフルールで泊まりたいおすすめホテル
オンフルールには素敵なホテルが沢山あります!
フランスのホテルはエレベーターがない場合も多いので、荷物が多いなら駅やバス停から近いホテルがおすすめです。
タクシーもいないことがあるので、徒歩で移動可能か考慮しながら決めるのが大切。
わたしがおすすめしたいのはLa Maison Du Parc。明るく開放的でフランスらしい素晴らしいホテルです。


↓有名観光地との位置関係はこんな感じ
ハイシーズンは早めに予約で埋まってしまうので3ヵ月前には準備しましょう!
オンフルールの観光名所と見どころ
フランス西北部に位置するオンフルールは、ノルマンディー地方の港街です。旧港の美しい風景は、印象派絵画の題材となりました。
またオンフルールは、外光派のひとりで印象派に影響を与えた画家ウジェーヌ・ブーダンや「音楽の異端児」と呼ばれた作曲家Éric Leslie Satieの生誕地。
2人の美術館もあります!
旧港「ヴュー・バッサン(Vieux Bassin)」

オンフルールのシンボルといえる旧港(ヴュー・バッサン)は、多くの船が停泊し、その周りを囲む旧市街には、カラフルな木骨造りの建物が立ち並びます。
水面に映る美しい情景は、オンフルールの見どころのひとつで、多くの芸術家に愛されました。
ヴュー・バッサン | |
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住所 | Quai de la Quarantaine, 14600 Honfleur 地図 |
行き方 | オンフルール-ノルマンディー駅からヴュー・バッサンまで徒歩約8分 |
HP | – |
サント・カトリーヌ教会(Église Sainte Catherine)

サント・カトリーヌ教会はフランスでは珍しく、木造建築の教会です。
1419年のイングランドとフランスの間で戦われた百年戦争により、もともとあった教会は破壊されてしまいました。

破壊された教会は石造りの教会でしたが、教会を再建するにあたり十分な費用を工面できず、当時安価に手に入る木材を使ったといわれています。
そして教会は、木材について熟知した船大工によって建てられました。注目したいのは、天井部分。まるで船の底をひっくり返したような形になっています。
ゴシック様式で建てられたサント・カトリーヌ教会は、木ならではの温もりと建築美を併せ持っています。
サント・カトリーヌ教会 | |
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住所 | Pl. Sainte-Catherine, 14600 Honfleur 地図 |
行き方 | ヴュー・バッサンからサント・カトリーヌ教会まで徒歩約4分 |
時間 | 9:00-20:30 |
料金 | 無料 |
ウジェーヌ・ブーダン美術館(Musée Eugène Boudin)

オンフルール出身の画家といえば、印象派に強い影響を与えたウジェーヌ・ブーダンが有名ですね。
1868年、ブーダンはオンフルール出身の画家で友人のLouis Alexandre Dubourgとともに、ウジェーヌ・ブーダン美術館を創設しました。
ブーダンの死後、ブーダンの作品53点と画家仲間たちの作品17点が寄贈されました。
ウジェーヌ・ブーダン美術館では、クロード・モネをはじめ、ラウル・デュフィ、ギュスターヴ・クールベなどオンフルールにゆかりのある印象派や現代画家たちのコレクションを見ることができます。
ウジェーヌ・ブーダン美術館 | |
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住所 | Rue de l’Homme de Bois, 14600 Honfleur 地図 |
行き方 | ヴュー・バッサンからウジェーヌ・ブーダン美術館まで徒歩約6分 |
時間 | 10:00-12:00 14:00-18:00(4月1日-6月30日) 10:00-18:00(7月1日-8月31日) 10:00-12:00 14:30-17:30(10月1日-3月31日) |
定休 | 火曜日、5月1日、7月14日、12月25日、1月3日、1月4日 |
料金 | 大人8ユーロ(企画展期間外6ユーロ) 16歳未満無料 |
HP | http://www.musees-honfleur.fr/musee-eugene-boudin |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
エリック・サティの生家(Les Maisons Satie)

《ジムノペディ》《ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)》などで知られるエリック・サティは、少年時代をオンフルールで過ごしました。
サティの生家は、1998年から「サティの家 Les Maisons Satie」として一般公開されています。

英語の音声ガイドを借りて館内をまわります。抒情的な音楽と共にキテレツな展示。

音楽界の変わり者と言われたサティ。そんなサティの頭の中を表わしたような不思議な部屋が続きます。

サティの家(オンフルール) | |
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住所 | 67 Boulevard Charles V, 14600 Honfleur 地図 |
行き方 | パリのSt-Lazare駅からHonfleur-Normandie駅で下車。 |
時間 | 11:00-18:00(10月1日-4月30日) 10:00-19:00(5月1日-9月30日) |
定休 | 火曜日 |
料金 | 6.3ユーロ |
HP | http://www.musees-honfleur.fr/maison-satie.html |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
オンフルールで絶対買いたいおすすめ土産

ラ・ベル・イロワーズの缶詰
「La Belle-Iloise」は、イワシやツナ、サバなどのオイル漬けやマリネなど伝統的な製法で作られた老舗缶詰ブランド。
パッケージがとてもお洒落で、ギフト用の缶詰詰め合わせはお土産にピッタリ。もちろん単品での購入もできます。
価格もお手頃で、日持ちするので安心です。
お菓子

オンフルールに限りませんが、フランスではどの街にも可愛いお菓子のお店があります。
わたしたちも、聖カトリーヌ教会のそばのお店でチョコレートやクッキーを購入しました。

このあたりにはお土産ショップやアンティークショップが集まっているのでピンとくるものがあればぜひ日本に持ち帰ってくださいね♡
オンフルールで絶対食べたいおすすめグルメ
海の幸

ノルマンディー地方の港街オンフルールでは、美味しいシーフードが楽しめます。
ムール貝やホタテ貝、牡蠣など、新鮮な海の幸をぜひ味わってください。
ガレット

ガレット(galette)とは、そば粉のクレープのこと。
ブルターニュ地方発祥の料理ですが、ノルマンディー地方でも多く食べられ、2つの地方の郷土料理として親しまれています。
ハムやチーズ、卵などがトッピングされたガレットは、食事としていただきます。ガレットにはシードルと合わせていただくのが定番です。
小麦粉で作ったクレープは、デザートに出されます。フランスで食べるクレープは、砂糖やジャムなどをトッピングしたシンプルなものです。
ノルマンディー地方はカルヴァドスが名物なので、お酒好きの方にはカルヴァドスでフランベにしたクレープがおすすめですよ!
チーズ

ノルマンディー地方といえば、乳製品が有名です。美味しいバターはもちろん、CamembertやLivarot、Pont-l’Évêque、Neufchâtelなどチーズの名産地でもあります。
せっかくフランスに来たのなら、日本ではなかなか味わえない生乳で作られたチーズを食べてみませんか?
同じチーズでも熟成度合いによって味わいも変化します。熟成が進むにつれ旨味が凝縮し、濃厚な味わいになります。
シードルとカルヴァドス

りんごの産地で有名なノルマンディー地方のお酒といったら、りんごを原料としたシードルとカルヴァドスが有名ですね。
シードルはりんごから造られる醸造酒で、ヨーロッパで古くから親しまれているお酒です。
アルコール度数は2〜5%。フルーティーですっきりとした口当たりです。ブリュット(辛口)、ドゥミセック(中辛口)、ドゥー(甘口)の3種類の味があります。

シードルと同様に、カルヴァドスもりんごを原料とするお酒です。ブランデーと同じ製法で造られ、最低2年間樽で熟成されます。
芳醇な香りの蒸留酒で、アルコール度数が40度と高いのが特徴です。年月を重ねるにつれて、より香り豊かなまろやかな味わいになります。
オンフルールにゆかりのある偉人・アーティスト
エトルタにゆかりのある偉人、アーティストといえばEugène BoudinやGustave Courbet、Claude Monet、Camille Corot、Eugène Delacroixなどがいます。
その他出身者や滞在歴のある著名人を並べてみました。
- ウジェーヌ・ブーダン
- ギュスターヴ・クールベ
- クロード・モネ
- カミーユ・コロー
- ウジェーヌ・ドラクロワ
- モーリス・ルブラン
- ギュスターヴ・フロベール
- ギ・ド・モーパッサン
オンフルールへの行き方・アクセス
パリから公共交通機関で行く場合
パリのSaint-Lazare駅からLe Havre駅またはTrouville-Deauville駅までTERで約2時間10分
駅からバスに乗り換え30分(Le Havre駅からは1日8本程度)。
高速列車(TGVやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、売り切れてしまう可能性もあります。
なので、乗車チケットはklookでオンライン事前予約しておくのが安心。
90日前から予約できますので予定が立ったらすぐに予約しておきましょう。
※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)

パリから車で行く場合
- 走行距離約190km
- 約2.5時間
だいたいGoogleマップの表示通りの時間で到着しました!


高速も便利ですが、フランスは下道もとっても素敵なのでのんびり景色を楽しみながらレンタカーで移動するのもとってもおすすめ!
春の菜の花畑は最高でした~♪
オンフルールの治安
オンフルールに関していうと、治安が悪いと感じることはほとんどないと思います。
しかし、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
混雑しているエリアや主要駅周辺、観光地周辺はスリが紛れ込んでいる可能性も。
荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できるので、心配しすぎず、しかし決して荷物への注意は怠らず旅を楽しんでくださいね!
スリ対策の基本
万が一に備えて準備するべきことを覚えておきましょう!
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
公式サイトエポスカード
そのほかクレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。
オンフルールをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、ノルマンディー地方は夏が涼しく、冬は比較的暖かなエリア。気候を考えるとやっぱり夏がおすすめです。






ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
地方にしか行かないという方は分冊版がおすすめです。通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
オンフルールまとめ
印象派の画家たちが愛したオンフルールは、今も変わらず魅力に溢れた港街です。
風情のある街並を散策するだけでも楽しめますが、ウジェーヌ・ブーダンやエリック・サティの生まれ故郷であるためミュージアムも充実。
見どころ満載の街です!ぜひゆったりと時間をかけて海風に身を任せてみてください♡
オンフルール | |
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住所 | 14600 Honfleur 地図 |
行き方 | パリのSaint-Lazare駅からLe Havre駅までTERで約2時間10分。ル・アーヴル駅からHonfleur-Normandie駅までTERで約30分。 |
HP | https://www.normandie-tourisme.fr/les-incontournables/honfleur/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルです。
サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
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絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!
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