芸術家・アーティスト

在住者厳選!ポール・セザンヌゆかりの地11選

ポール・セザンヌは、Paul Gauguinポール・ゴーギャンVincent Van Goghフィンセント・ファン・ゴッホと並んで、「ポスト印象派」を代表する画家。

キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与え、偉大な画家ピカソが「父」、マティスが「神」と呼ぶほど崇拝した人物でした。

学生時代の美術教師もセザンヌの愛好家で、絵を学びたければセザンヌを勉強しろとよく言っていましたが、知れば知るほどその意味がわかります。

今回は、生まれ故郷であるエクス・アン・プロヴァンスをこよなく愛したポール・セザンヌのゆかりの地をご紹介していきます。

セザンヌを知ることで、現代美術の見方も変わってくると思うので、参考になると嬉しいです!

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ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)とは?

セザンヌ《山高帽をかぶった自画像 Portrait de l'artiste au chapeau melon》ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館セザンヌ《山高帽をかぶった自画像 Portrait de l’artiste au chapeau melon》ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館
ポールセザンヌ(Paul Cézanne)
出没年1939年1月19日-1906年10月23日 63歳で肺炎により死去
様式・流派ポスト印象派、近代絵画の父と呼ばれる
出身フランス(エクス・アン・プロヴァンス)
代表作《りんごとオレンジのある静物》オルセー美術館
《サント・ヴィクトワール山》オルセー美術館
《オーヴェルの首吊りの家》オルセー美術館
影響を受けた人物エミールゾラ、ウジェーヌドラクロワエドゥアールマネカミーユピサロ
影響を与えた人物ジョルジュブラック、アンリマティス、パブロピカソ、アーシルゴーキー

幼少期から学生時代

ポール・セザンヌは、1839年に南フランスのエクス・アン・プロヴァンス生まれ。父親は銀行家で、裕福な家庭に育ちました。

1852年、セザンヌはブルボン大学に入学し、のちの小説家Émile Zolaエミール・ゾラや天文学者Jean Baptistin Bailleジャン・バティスタン・バイユと知り合います。

後にゾラとは仲違いしていますが、親友とも呼ばれたゾラとの出会いはセザンヌに大きな影響を与えたことでしょう。

父の希望に従い、法学部に通っていましたが、1861年に絵を志してパリに行き、画塾Académie Suisseアカデミー・シュイスに通いました。

芸術キャリア

一度は故郷に戻るものの、再びパリの画塾アカデミー・シュイスで絵の勉強をはじめ、そこでCamille Pissarroカミーユ・ピサロClaude Monetクロード・モネPierre Auguste Renoirピエール・オーギュスト・ルノワールと交流をもつように。

おにちゃん
おにちゃん
とりわけピサロとは親しくなり、戸外で一緒に絵を描くこともありました。

この時期、セザンヌはピサロから印象主義の技法を教わり、画風にも変化が現れます。

しかしパリのサロンでは、落選の連続だったセザンヌ。

《レヴェヌマン紙を読む画家の父 Portrait de Louis Auguste Cézanne, père de I’artiste》ワシントンナショナルギャラリー

1866年に制作した《レヴェヌマン紙を読む画家の父 Portrait de Louis Auguste Cézanne, père de I’artiste》は、唯一サロンで入選した作品です。

この作品の男性は、セザンヌの父親ルイ・オーギュスト・セザンヌで、セザンヌが画家になることを反対していた厳格な父を描き上げました。

1874年、印象派の画家たちによって初めてのグループ展「第1回印象派展」が開かれ、セザンヌも第1回と第3回の印象派展に出品

印象派の一員としてしばらく活動していましたが、1880年頃からセザンヌは、モネやピサロ、ルノワールとの友情は保ちながらもグループを離れ、独自の絵画様式を探求するようになります。

mari
mari
そして制作の拠点をパリから故郷のエクス・アン・プロヴァンスへと移しました。
エクスアンプロヴァンスエクスアンプロヴァンス

1895年に画商Ambroise Vollardアンブロワーズ・ヴォラールは、セザンヌの初個展をパリで開きました。

見事に成功し、セザンヌの知名度は徐々に上がります。

パリのサロンでは落選の繰り返しだったセザンヌも、晩年には古典主義的な造形性と印象派の色彩感覚を融合させた独自の絵画様式を確立し、名声を高めていきます。

セザンヌの最も大きな功績はなんといっても「多視点絵画」でしょう。

セザンヌ《りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》オルセー美術館セザンヌ《りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》オルセー美術館

りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》は一見すると気づかないかもしれませんが、固定された1点からではなく複数の視点から見た姿を描ききっています。

セザンヌの死後、サロン・ドートンヌで開催されたセザンヌの回顧展では、Pablo Picassoパブロ・ピカソをはじめ、Georges Braqueジョルジュ・ブラックFernand Légerフェルナン・レジェHenri Matisseアンリ・マティスなどに大きな影響を及ぼしました。

ポール・セザンヌゆかりの地巡りのベストシーズン

プロヴァンスのラベンダー畑プロヴァンスのラベンダー畑

フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。

どの季節も素晴らしいのですが、郊外へ行くなら気候の良い春から秋にかけてがおすすめです。

4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!

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南仏プロヴァンスのラベンダー畑を楽しみたいなら、6月後半~7月前半。北海道富良野とはまた違ったフランスのラベンダーをぜひ満喫ください。

10月を過ぎると、ブドウ畑が紅葉し、秋ならではの美しさに変わります。

ポール・セザンヌゆかりの地11選

①グラネ美術館(Musée Granet)

セザンヌ《エミール・ゾラの肖像 Portrait d'Émile Zola》グラネ美術館セザンヌ《エミール・ゾラの肖像 Portrait d’Émile Zola》グラネ美術館

Aix-en- Provenceエクス・アン・プロヴァンスにあるグラネ美術館は、14世紀から20世紀までの美術コレクションを所蔵し、とりわけセザンヌの貴重なコレクションを取り揃えています。

中学時代からのセザンヌの友人を描いたエミール・ゾラの肖像 Portrait d’Émile Zola》砂糖壷、梨、青いティーカップのある静物画 Nature morte, sucrier, poires et tasse bleue》セザンヌ夫人の肖像 Portrait of Madame Cézanne》など10点の作品が収蔵されています。

②セザンヌのアトリエ(Atelier de Cezanne)

セザンヌのアトリエセザンヌのアトリエ

ゼザンヌは、1901年にエクス・アン・プロヴァンスを見下ろすローヴの丘にある一軒家を購入しました。

セザンヌ《大水浴図 Les Grandes Baigneuses》フィラデルフィア美術館セザンヌ《大水浴図 Les Grandes Baigneuses》フィラデルフィア美術館

2階部分に大きなアトリエを作り、1902年から1906年に死去するまで制作を続け、大水浴図 Les Grandes Baigneuses》などの多くの作品がこのアトリエから生み出されました。

セザンヌが愛した数々のオブジェをはじめ、家具や画材、作業着、道具など、セザンヌのゆかりの品々が当時のまま展示されており、セザンヌの生きていた時代にまるでタイムスリップしたかのような気分にさせられます。

③ラ・バスティッド・ジャ・ド・ブッファン(La Bastide du Jas de Bouffan)

ラバスティッドジャドブッファンラバスティッドジャドブッファン

エクス・アン・プロヴァンスの郊外にある「ラ・バスティッド・ジャ・ド・ブッファン」は、銀行家だったセザンヌの父が1859年に購入した別荘。

18世紀に建てられた美しい邸宅で、歴史的建造物に指定されています。セザンヌは、サロンの壁に12点の壁画を描いています。

ラ・バスティッド・ジャ・ド・ブッファンは、セザンヌが最後を迎えた家で、カード遊びをする人々 Les Joueurs de cartes》パイプをくわえた男 L’Homme à la pipe》などの名作がここで生まれました。

④テラン・デ・パントル(Terrain des peintres)

テランデパントルテランデパントル

「画家たちの活動の場所」という意味をもつ「テラン・デ・パントル」は、セザンヌが生涯を通して描き続けた《サント・ヴィクトワール山》を描くために通った場所です。

ここには、セザンヌの描いた《サント・ヴィクトワール山》の中でも有名な9枚の絵の複製が展示されており、実際の景色と絵画を照らし合わせながらゆっくり鑑賞することができます。

⑤ビベミュスの石切り場(Carrière de Bibémus)

サント・ヴィクトワール山に連なるなだらかな丘陵地帯にある「ビベミュスの石切り場」は、18世紀までエクス・アン・プロヴァンス地方の建物に使う石の採掘をしていた場所です。

放置されたままになっていたこの場所をセザンヌは発見し、「ビベミュスの石切り場」はセザンヌを魅了します。

セザンヌはこの石切り場の景色を描きながら、キュビスムに辿り着いたといわれており、赤い岩 Le Rocher rouge》などの作品が生まれました。

⑥サント・ヴィクトワール山(Montagne Sainte Victoire)

セザンヌは、サント・ヴィクトワール山を生涯にわたって描き続けたことで知られています。

サント・ヴィクトワール山を題材にした作品だけでも、油絵が44枚、水彩画が43枚もあり、セザンヌはこの山に固執し続けたことが分かります。

セザンヌ《サント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》コートールド美術館セザンヌ《サント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》コートールド美術館

なかでもイギリスのコートールド美術館(Courtauld Gallery)が所蔵するサント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》は、セザンヌの傑作といえるでしょう。

⑦サン・ピエール墓地(Cimetière Saint-Pierre)

サン・ピエール墓地サン・ピエール墓地

サン・ピエール墓地には、1906年に死去したセザンヌの遺骸が埋葬されています。

エミール・ゾラの父François Zolaフランソワ・ゾラや作曲家Darius Milhaudダリウス・ミヨーの墓もあります。

⑧サン・ソヴール大聖堂(Cathédrale Saint-Sauveur)

旧市街にある「サン・ソヴール大聖堂」は、5世紀から17世紀までのさまざまな建築様式が入り交じった壮麗な佇まいの大聖堂です。

1906年10月24日、この大聖堂でセザンヌの葬儀が執り行われました。

⑨オルセー美術館(Musée d’Orsay)

セザンヌのコレクションは、パリで最も人気の高い美術館の1つ「オルセー美術館」でも見ることができます。

セザンヌ《《サント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》オルセー美術館セザンヌ《サント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》オルセー美術館

館内は、分野別に分かれており、ポスト印象派の「セザンヌの部屋」には、サント・ヴィクトワール山 Mont Sainte-Victoire》をはじめ、水浴する男たち Baigneurs》などが展示されています。

セザンヌ《オーヴェルの首吊りの家 La Maison du pendu, à Auvers》オルセー美術館セザンヌ《オーヴェルの首吊りの家 La Maison du pendu, à Auvers》オルセー美術館

《オーヴェルの首吊りの家 La Maison du pendu, à Auvers》は、セザンヌが1874年の第1回印象派展に出品した作品のひとつで、ピサロの影響を受け、暗く重い雰囲気の画風から明るい色調へと変化していった時期の作品。

2つの家の間に連なる屋根の先にはオーヴェールの景観と美しい空が広がっています。

セザンヌ《りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》オルセー美術館セザンヌ《りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》オルセー美術館

また1899年に制作されたりんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》は、セザンヌの数ある静物画のなかでも最高傑作と称されている作品。

今にもこぼれ落ちそうなリンゴ、アンバランスでありながらギリギリ均衡を保ち不思議と安定感があるのがわかります。

右上の布はサント・ヴィクトワール山の形がのぞいているのでぜひチェックしてみてください!

セザンヌ《カード遊びをする人々 Les Joueurs de cartes》オルセー美術館セザンヌ《カード遊びをする人々 Les Joueurs de cartes》オルセー美術館

セザンヌは、カード遊びをする人々 Les Joueurs de cartes》という同じ題材の絵を5枚描いています。

オルセー美術館に所蔵された「カード遊びをする人々」は、1番最後に描かれたもので、5枚の中で最も有名な作品です。

別の1枚は2011年カタール王室によって約300億円(2億5000万ドルから3億ドル)で落札したらしいですよ…( ゚Д゚)

オルセー美術館
住所1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図
最寄りメトロ12号線Solférinoソルフェリーノ
時間9:30-18:00(火水金土)
9:30-21:45(木)
※閉館時間の45分前まで入場可能
定休毎週月曜日、5月1日、12月25日
料金12ユーロ
18歳以下無料
ミュージアムパスOK
HPhttps://www.musee-orsay.fr/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

⑩オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)

小規模ながらも印象派のコレクションが充実したオランジュリー美術館は、クロード・モネの大作「睡蓮」を真っ先に思い浮かべる方も多いかと思います。

印象派を中心とした美術館ですが、印象派のコレクションのほかにもフォーヴィスム、キュビスム、エコール・ド・パリの作品も展示されています。

セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像 Portrait de Madame Cézanne》オランジュリー美術館セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像 Portrait de Madame Cézanne》オランジュリー美術館

《草上の昼食 Le Dejeuner sur l’herbe》セザンヌ夫人の肖像 Portrait de Madame Cézanne》リンゴとビスケット Pommes et biscuit》など、近代美術への架け橋となったセザンヌの作品を見ることができます。

オランジュリー美術館
住所Jardin Tuileries, 75001 Paris 地図
最寄りメトロ1, 8, 12号線Concordeコンコルド
時間9:00-18:00
※最終入場時間 17:15
※閉館準備開始時間 17:45
定休毎週火曜日、5月1日、7月14日の午前、12月25日
料金9ユーロ
18歳以下無料
ミュージアムパスOK
HPhttps://www.musee-orangerie.fr/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

⑪パリ市立プチ・パレ美術館(Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris)

パリ市立プチ・パレ美術館は、向いにあるグラン・パレ(Le Grand Palais)同様、1900年にパリ万国博覧会の美術展示場として建設された美術館です。

コレクションは多岐にわたりますが、19世紀から20世紀初頭の優れた作品を取り揃えており、Eugène Delacroixウジェーヌ・ドラクロワやクロード・モネ、Alfred Sisleyアルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロ、ポール・セザンヌなどといった巨匠の作品を鑑賞することができます。

セザンヌの作品は、アンブロワーズ・ヴォラールの肖像(Portrait d’Ambroise Vollard》3人の水浴図 Trois baigneuses》などが展示されています。

ポール・セザンヌゆかりの地まとめ

19世紀から20世紀初頭の前衛芸術の架け橋となったポール・セザンヌは、南フランス特有の光と色彩にインスピレーションを受けました。

生まれ故郷の風景を愛し、なかでもサント・ヴィクトワール山に魅せられ、たくさんの作品を残しています。

少しでも知識をいれて鑑賞するとまた楽しみ方が変わってくるのでこの記事が参考になると嬉しいです!

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