ジョルジュ・ブラックは、パブロ・ピカソとともに「キュビスム」を生み出した画家です。
ピカソに比べ知名度はあまり高くありませんが、あの天才ピカソも一目を置く人物でした。
平面を重ねることで遠近感を出す「パピエ・コレ」と呼ばれる手法を開発し、総合的キュビスムへと発展させました。
晩年はキュビスムから距離を置き、ブラック独自の作風を作り上げました。
今回は、キュビスムの旗手ジョルジュ・ブラックのゆかりの地をご紹介していきます。
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ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)とは?
ジョルジュブラック(Georges Braque) | |
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出没年 | 1882年5月13日-1963年8月31日 81歳で死去 |
様式・流派 | フォービスム、キュビスム |
出身 | フランス(アルジャントゥイユ) |
代表作 | 《レスタックの家》バーゼル美術館 《家と木》リール近代美術館 《ギターを持つ女》ポンピドゥ・センター |
影響を受けた人物 | アンリマティス、パブロピカソ、ポールセザンヌ |
影響を与えた人物 | フアングリス、フェルナンレジェ、ロベールドローネー |
幼少期から学生時代
1882年5月13日、ジョルジュ・ブラックはヴァル・ドワーズ県のアルジャントゥイユで誕生。
1890年、ブラック一家はノルマンディー地方の港町ル・アーブルに移ります。
1897年〜1899年、家業の建築塗装の見習いをしながら、夜間にル・アーブルのエコール・デ・ボザールで絵を学びます。ここでRaoul Dufy と出会います。
1900年、パリに出て、建築塗装の修行を開始。
1901年〜1902年、兵役に就きます。
1902年〜1904年、アカデミー・アンベールで絵画を学び、そこでMarie LaurencinやFrancis Picabiaと出会います。
芸術キャリア
1907年、アンデパンダン展に初出品します。同年、詩人のGuillaume ApollinaireとPablo Picassoのアトリエを訪れ、製作中の《アヴィニョンの娘たち》に強い衝撃を受けます。
またサロン・ドートンヌで開催された「Paul Cézanneの回顧展」を鑑賞し、感銘を受けたブラックのスタイルは、フォーヴィスム(野獣派)からキュビスムへと変化していきました。
1909年から1912年にかけて、ブラックはピカソと共同作業をします。
1914年、第一次世界大戦が勃発するとブラックは徴兵され、ピカソとの共同制作は終わりを告げます。
ブラックは戦地で頭部に重傷を負い、一時的に失明します。
1917年、絵画制作を再開。
晩年
1937年、カーネギー国際大賞を受賞。
1948年、ヴェネツィアビエンナーレで大賞を受賞。
1951年、レジオン・ドヌール勲章を受賞。
1953年、ルーブル美術館シュリー翼のアンリ2世の間の天井画を制作します。
1963年8月31日、ジョルジュ・ブラックは81歳でこの世を去りました。
国葬が執り行われ、亡骸はノルマンディー地方の小さな村ヴァランジュヴィル・シュル・メールのサン・ヴァレリー教会の墓地に埋葬されています。
ジョルジュ・ブラックゆかりの地巡りのベストシーズン
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、日が長く観光が楽しめる季節と言えばやはり春から秋にかけて。
4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!
美術館だけがお目当てであれば、あえて、オフシーズンでリーズナブルな冬の期間も良いと思います。
ジョルジュ・ブラックゆかりの地5選
①ルーブル美術館(Musée du Louvre)
世界最大級のコレクションを誇るルーブル美術館は、パリ屈指の観光スポット。
その美術館の東側に位置するシュリー翼のアンリ2世の間に、ブラックが手掛けた天井画を見ることができます。
フランス文化大臣アンドレ・マルローの発案で、フランス美術館総局長のジョルジュ・サルは、1953年にルーブル美術館の天井画をブラックに依頼しました。
制作された「鳥」シリーズは、3枚のパネルからなっており、うっかりすると見逃してしまう名画です。
また1961年には、ブラックのアトリエ(L’Atelier de Braque)と題した回顧展がルーブル美術館で開催されました。
ブラックは、生前にルーブル美術館で絵画が展示された最初の画家です。
ルーブル美術館 | |
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住所 | Rue de Rivoli, 75001 Paris 地図 |
最寄り | メトロ1号線,7号線Palais-Royal-Musée du Louvre駅 |
時間 | 9:00-18:00(月・水・木・土・日) 9:00-21:45(金) ※閉館時間の45分前まで入場可能 |
定休 | 毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 22ユーロ 18歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.louvre.fr/ |
チケット | ルーブル美術館のチケット |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
②パリ市立近代美術館(Musée d’art moderne de la Ville de Paris)
パレ・ド・トーキョーの東翼にあるパリ市立近代美術館は、1920年代から現代までのコレクションを所蔵。
ラウル・デュフィの《電気の妖精》やHenri Matisseの《ダンス》の連作などの名作が展示され、キュビスムのパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックの作品も並びます。
2010年にブラックの《エスタック近くのオリーブの木》やピカソ、マティスの作品を含む絵画5点が盗まれました。
残念ながら盗まれた絵画は見つかっていません。
パリ市立近代美術館 | |
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住所 | 11 Avenue du Président Wilson, 75116 Paris 地図 |
最寄り | メトロ9号線Alma-Marceau駅 |
時間 | – |
定休 | 1月1日、5月1日、11月1日、12月25日 |
料金 | 7-13ユーロ 18歳未満無料 |
HP | https://www.mam.paris.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
③国立近代美術館(Musée national d’Art moderne)
パリの国立近代美術館は、総合文化施設「ジョルジュ・ポンピドゥー・国立芸術文化センター」内にあります。
20世紀を代表する近代美術の巨匠たちの作品からコンテンポラリー・アートまで絵画や彫刻だけでなく、グラフィック・アート、写真、インダストリアル・デザインなど幅広いジャンルの作品を楽しむことができます。
《ギターを持つ女》をはじめ、《ギターを持つ男》、《卓上の静物》、《テーブルクロスの上の果物とコンポート鉢》、《ラ・シオタの小湾》、《エスタックの陸橋》、《サロン》、《羽ばたき》など、ブラックの豊富なコレクションを展示しています。
ポンピドゥー芸術文化センター | |
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住所 | Place Georges-Pompidou, 75004 Paris 地図 |
最寄り | メトロ11号線Rambuteau駅、 メトロ1,11号線Hôtel de Ville駅 メトロ1,4,7,11,14番線Châtelet駅 |
時間 | 11:00-21:00 ※12月24日、12月31日は19:00まで |
定休 | 毎週火曜日、5月1日 |
料金 | 15ユーロ 18歳未満無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.centrepompidou.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
④パリ国立ピカソ美術館(Musée national Picasso-Paris)
マレ地区にあるパリ国立ピカソ美術館は、「オテル・サレ(塩の館)」と呼ばれ、歴史的建造物に指定されています。
ピカソとピカソの遺族から寄付されたコレクションは、世界に類を見ない貴重なものです。
ピカソの作品はもちろん、ピカソ自身が収集した作品も多く所蔵しており、その中にはブラックの《瓶のある静物》などもあります。
ピカソ美術館 | |
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住所 | 5 Rue de Thorigny, 75003 Paris 地図 |
最寄り | メトロ8号線Saint-Sebastien-Froissart駅 メトロ1号線St-Paul駅 |
時間 | 10:30-18:00(火~金) 9:30-18:00(土・日・祝日) |
定休 | 毎週月曜日 5月1日、12月25日、1月1日 |
料金 | 16ユーロ 18歳未満無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.museepicassoparis.fr/fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑤リール宮殿美術館(Palais des Beaux Arts de Lille)
ベルギーとの国境近くにあるフランス北部の街リール。
「北の玄関口」といわれ、パリから日帰りで行ける観光地です。
1792年に画家Louis Watteauによって創設されたリール宮殿美術館は、ルーブル美術館に次ぐコレクションを所蔵。
20世紀初頭、ピカソと共に「キュビスム」を生み出したブラックのコレクションも充実しており、《家と木》をはじめ、《ラ・ロシュ・ギヨン》、《モンマルトルのサクレ・クール寺院》、《レスタックのリオ・ティントン杜の工場群》、《水差しと魚》などが展示されています。
リール宮殿美術館 | |
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住所 | Place de la République, 59000 Lille 地図 |
行き方 | パリの北駅(Gare du Nord)からTGVでリール・フランドル駅(Gare de Lille-Flandres)まで約1時間。リール・フランドル駅から美術館まで徒歩約10分。 |
時間 | 14:00-18:00(月曜日) 10:00-18:00(火-日曜日) |
定休 | 1月1日、5月1日、7月14日、11月1日、12月25日 |
料金 | 7ユーロ 12歳以下無料 第1日曜日無料 |
HP | https://pba.lille.fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
ジョルジュ・ブラックゆかりの地まとめ
マティスに影響を受けたフォーヴィスムの初期作品、ピカソと共同で生み出したキュビスムの時代。
盛んに取り上げた「鳥のモチーフ」のリトグラフなど、時代と共にブラックの画風は移り変わっていきます。
晩年にはジュエリーも制作しており、フランス文化大臣アンドレ・マルローから「ブラック芸術の最高峰」と絶賛されました。
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