パリの中心部に位置するオルセー美術館。
美術の教科書で1度は目にしたことのある有名な絵画がたくさんあります。
日本人にも人気の高い印象派の絵画の展示も多いので初見でも十分楽しめますが、あらかじめ見どころや有名作品を下調べしておくが何倍も楽しめます。
この動物園のような美術館を知っていますか?
最後にどうしても観ておきたくて開館前に来ました
世界で一番大好きな美術館オルセー
内部見学後またいろいろアップします💕 pic.twitter.com/E1omt8tkhK
— マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム✈nextシンガポールマレーシア (@makiro77) April 21, 2022
当ブログ「フランスボックス」では、オルセー美術館の代表作品やまわり方、楽しみ方をご紹介します。
- 代表作品・有名作品が知りたい
- 効率よくまわる方法を知りたい
- 楽しみ方を知りたい
オルセー美術館で
チケット列に並ぶ時間は本当に無駄!
事前購入がおすすめです
チケットはGetYourGuideで
事前にネット購入可
また、パリ市内・郊外の
美術館や観光地50ヶ所以上対象の
ミュージアムパスも対象です
2日で4〜5ヶ所まわるならお得!
その他、オルセー美術館チケット情報は
別記事で詳しく取り上げています
このページの目次
- 印象派の傑作が集まるオルセー美術館の見どころ
- オルセー美術館の楽しみ方
- オルセー美術館で必ず見ておきたい芸術家別の有名作品
- オルセー美術館のおすすめの周り方(鑑賞ルート)
- オルセー美術館のちょっと変わった楽しみ方
- オルセー美術館のミュージアムショップ(お土産)
- オルセー美術館でフレンチを堪能!美術館内のすてきなレストラン&カフェ
- オルセー美術館の口コミ・評判
- オルセー美術館の入場料金・営業時間・所要時間
- オルセー美術館周辺の治安
- オルセー美術館の見どころは印象派だけじゃない!
印象派の傑作が集まるオルセー美術館の見どころ
オルセー美術館は、1900年に建てられたオルレアン鉄道の駅舎をそのまま利用した、”元駅舎”の美術館。
ルーブル美術館との違い
オルセー美術館は、主に1848年から1914年までの美術作品が展示されており、印象派と呼ばれる画家モネ、ルノワール、ゴッホなどの作品を見ることができます。
ルーブルとオルセーの違いはズバリシンプルに時代別!
3つの美術館をのぞいてみれば世界の芸術に少し近づいた気分に。
- ルーブル美術館→古代から1800年代前半
- オルセー美術館→1848年から後期印象派
- 近代美術館(ポンピドゥー・センターの5/6階)→1900年代以降
近代美術館は2階建てで6階の方が時代が古いので、ルーブル美術館→オルセー美術館→近代美術館6階→5階の順番で見ると時代の変遷がよくわかりますよ。
おすすめの書籍・ガイドブック
オルセー美術館に関しては、楽しみ方を教えてくれる書籍がたくさん出版されています。
活字が苦手な人に読みやすいのが「マンガでわかるシリーズ」
イラストがとってもキュートで堅苦しくないので楽しく勉強できます。
マンガでわかるシリーズを監修している画商の有地京子さんは「ルーブルはやまわり」「オルセーはやまわり」も出版しています。
オルセー美術館の楽しみ方
①間近で絵画を鑑賞
オルセー美術館では有名絵画が間近で見られます。ぜひ直接その質感や筆の動きを楽しんでみてください。
この作品はモネの《モントルグイユ通り1878年6月30日の祝日》
わたしはこの絵が好きなので色んな角度から鑑賞しました。
近くで寄ってみると何かわかないのに離れるとはっきり国旗や人が浮かび上がってきます。
インターネットや書籍で見れば十分という人もいますが、わたしはそうは思いません。作品から感じられるパワーを感じられるので美術館は大好きな場所です。
②画家にフォーカスしてみる
作品と製作者は切り離して考えるべきかについては常に議論されるトピックですが、わたしは画家の人生や性格を知ってますます好きになったというケースが多々あります。
特にフランスの芸術家は、今の常識と比べると信じられないほど破天荒な人も多いので繊細な人は「知らなければよかった・・・」なんてことになるかもしれませんが少し勉強してみるとなかなかおもしろいですよ!
オルセー美術館で必ず見ておきたい芸術家別の有名作品
それではオルセー美術館に数ある作品の中で、わたしが特に好きな芸術家と見ておくべき有名作品を個人的主観もりもりで紹介します!
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)
まずはわたしが一番好きなゴッホの作品から紹介します。
日本ではモネとゴッホが圧倒的に人気な印象ですが、ヨーロッパでもゴッホの人気はすさまじく、いつも人だかりができています。
ゴッホ《ローヌ川の星月夜》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
ゴッホ《ローヌ川の星月夜 La Nuit étoilée》は大好きな作品で、自宅にもレプリカを飾っています。
パリを離れ南へ向かい、アルルに住んでいる時に、夜のローヌ川の様子を描いた作品で、当時ゴッホが住んでいた住んでいた、ラマティン広場ちかくの家からすぐの風景を切り取りました。
深い青の中にうかぶ黄色い光がなんとも幻想的!
おなじく夜の風景を描いた《夜のカフェテラス》も大好きですが、残念ながらフランスではなくオランダのクレラー・ミュラー美術館にあります。
ゴッホ《ゴッホの寝室 La Chambre à Arles》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
アルルでゴッホが暮らした黄色い家と呼ばれる2階の部屋を描いたもの。
ゴーギャンを待ち、ひまわりを飾っていたのもここですね。左の扉がゴーギャンの部屋へつながっていたといいます。
ゴッホが好きすぎて、オランダから南フランスまで足跡を辿ってきました。
同じような方がいれば「ゴッホゆかりの地と美術館を巡るフランス旅!パリ・南仏で見られる代表作品と画家の生涯」の記事を読んでくださると嬉しいです!
ピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)
ルノワール《ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットの舞踏会》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
印象派を代表する画家であるルノワールの代表作品の一つです。
パリのモンマルトルにあるダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」での舞踏会の様子を描いています。
ジグソーパズルなどにもなっているので、目にしたことがある方も多いハズ♪ルノワールのあたたかみのある絵は、一目見ただけでわかります。とても好きな画家のひとり。
ルノワール《ピアノに向かう娘たち》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
この時代の裕福な家の娘たちは、ピアノを習うことがステータスとなっていたそう。楽しそうな少女たちが、柔らかく描かれているところが気に入っています!
ルノワールは、こうした明るくて幸せに満ち溢れた家族や若い女性の絵を描くことが多いですよね。
こんな言葉がのこっているの、聞いたことがありますか?
「人生には不愉快な事柄が多い。だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はない。」
クロード・モネ(Claude Monet)
モネ《日傘の女》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
モネの《日傘の女》はオルセー美術館にある2作品のほか、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにもう1作品あります。
アメリカにある作品は、1875年にモネの最初の妻カミーユと長男ジャンを描いたもので、オルセー美術館にある2作品は、カミーユの死後である1886年に2番目の妻アリスの子供シュザンヌをモデルに描いたと言われています。
きれいな青空を背景に、丘の上で女性が日傘をかざしている様子が描かれており、とても有名な作品なので目にしたことがある方が多いでしょう。
同じ構図で、特にオルセーの作品は人物の顔がはっきり描かれていないので、亡き妻カミーユを想って描いたものと想像できます。
モネ 連作《ルーアン大聖堂》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
モネがルーアンの大聖堂に魅せられ、わざわざ向かい側の建物にアトリエを構え、ファサードを描いたことは有名です。
1892年から1894年にかけて、同じ場所から夜明けや日没後など様々な時間帯に大聖堂の姿を30枚以上描きました。
モネには連作が多く、同じ画題を異なる季節や時間で複数枚描いているので、その違いを楽しむのもおすすめです。
エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
マネ《オランピア Olympia》
展示場所:地上階(Niveau 0)
エドゥアール・マネ《オランピア Olympia》
発表当時、パリの絵画界を騒がすほどの問題作と言われました。
その理由は、現実の娼婦の姿を描いたから。
既に女性のヌードの絵画はごまんと描かれていましたが、どれもヴィーナスなど神話をモチーフにしたものばかり。
オランピアの前にも現実の女性のヌードを描き、サロン(政府主催の美術展覧会)で落選していましたが、マネは守られてきたタブーを破って、娼婦のヌードを描いたのです!
批判されましたが、描き方が革新的であることや古典的な考え方に疑問を頂いていた専門家たちによって認められ、サロンでの入選を果たしたそうですよ♪
全体的な構図は、ウフィツィ美術館にあるティツィアーノの《ウルビーノのヴィーナス》の構図を真似したと言われていますが、本当にそっくり!
ウルビーノのヴィーナスはもちろん娼婦ではなく、ウルビーノ公爵グイドバルド2世・デッラ・ローヴェレの依頼によって描かれ、若き妻へ「こんな女性になりなさい」と教育を表したと言われています。
マネ《草上の昼食 Le Déjeuner sur l’herbe》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
エドゥアール・マネ《草上の昼食 Le Déjeuner sur l’herbe》
《オランピア》以前に描かれました。
裸体の女性と水浴びをしている女性が二人の男性と屋外で食事をしている、田舎の光景を描いた作品です。
現実の女性のヌードを描いたことから、批判を受けサロン(政府主催の美術展覧会)に落選…。
ヨーロッパ絵画の変革者とも呼ばれるエドゥアール・マネの代表的な作品の一つと言われています。
エドガー・ドガ(Edgar Degas)
ドガ《踊りの花形(エトワール、又は舞台の踊り子)
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
バレエを主題にした作品を多く描いた画家として知られるドガ。
印象派の創設者の1人といわれていますが、印象派と呼ばれることを嫌い、ドガ自身は写実主義であると主張していました。
踊り子や競馬など「動き」の描写に非常に長けた画家で、一瞬の動きを描写した作品を数多く残しています。
華やか表舞台のバレエだけなく、舞台裏で練習やリハーサルをしている様子、それを見ているパトロンの姿も描くことで、社会の現実を表現した社会派でした。
ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)
セザンヌ《りんごとオレンジのある静物》
セザンヌは、ゴーギャンやゴッホと並んで、「ポスト印象派」を代表する画家。
キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与え、偉大な画家ピカソが「父」、マティスが「神」と呼ぶほど崇拝した人物でした。
美術の教科書にも掲載されている代表作《りんごとオレンジのある静物 Pommes et oranges》は一見すると気づかないかもしれませんが、固定された1点からではなく複数の視点から見た姿を描ききっています。
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
ゴーギャン《タヒチの女たち》
展示場所:上階・5階(Niveau 5)
「野生の画家」と呼ばれたポール・ゴーギャンは、ポスト印象派を代表する画家の1人。
パリやブルターニュ地方のポン・タヴェン、アルルなどで過ごしたあとタヒチへ旅立ち、楽園でのびのびと暮らす人々を多く描きました。日本で有名な作品もタヒチで制作されたものが多いです。
どの作品を観てもすぐにゴーギャンのものだとわかりますね。
ジャン・フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
ミレー《落ち穂拾い》
展示場所:地上階(Niveau 0)
農民の生活風景を描き続けたジャン・フランソワ・ミレーは、「農民画家」と呼ばれたバルビゾン派を代表する画家です。
名画中の名画といわれる《落穂拾い》は、教科書などで一度は目にしたことがあるでしょう
落ち穂拾いをする人たちは、最も貧しく貧困にあえぐ人たちばかり。
その様子を見たままに描いたミレーですが、貧しい人たちを主役に描いたことを理由に、「革命を暗示した作品だ」と評論家たちから批判されたそうです。
この《落ち穂拾い》が名画と言われる理由の一つに、旧約聖書の一説が表現されているという点があると言われています。
その他(Autre)
他にもジョルジュ・スーラの《サーカス》。
クールベの《オルナンの埋葬》に《世界の起源》
オルセー美術館のおすすめの周り方(鑑賞ルート)
入口を間違えないよう注意
オルセー美術館にはA~Dの4つの入口があります。
入口 A 個人見学入場
入口 B グループ専用入場
入口 C ミュージアムパスでの入場、チケット事前購入者の入場
入口 D 学校団体専用入場
入口Aはチケットを持っていない人が並ぶ入口です。チケットを事前に購入してなければ、Aの列に並ぶことになります。
入口Cはオンラインで事前購入した人やミュージアムパスを持っている人の列なので、さほど長い間並ぶことはありません。
せっかく事前予約したのに違う列に並ぶと意味がなくなってしまいます!
入口に並ぶときは、どの列なのかを確かめてから並びましょう。
入館前のチェックポイント
現在、テロ対策のため大きい荷物を持ち込むことが禁止されています。
スーツケースや旅行カバン、リュックサックはクロークでの預かりもできませんので注意!
上着などはクロークで預かってもらえるので、邪魔になりそうであれば預けちゃいましょう。
0階→2階→5階の順でまわるのがおすすめ
オルセー美術館は年代順に作品が並べられているので、地上階(0階)→2階→5階の順にまわれば年代を追ってアートを楽しめます。
地上階・2階・5階がオルセー美術館のメインフロア。
2階から4階にかけては、1900年以降のヨーロッパ各地やアメリカのアール・ヌーヴォー作品が展示されています。
有名作品だけ見たい人は5階から周るのがおすすめ
「時間がないけど、とにかく有名な作品は見ておきたい!」という方は、有名作品があつまっている5階から見学するのもアリ。
5階にはオルセー美術館の一番の見どころとされる「印象派」のギャラリーがあります。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、シスレーなどの印象派の絵画がズラリと並んでいるフロア。
最近はゴッホ、ゴーギャンも移動してまとめて印象派を楽しめる素晴らしいエリアとなりました。
時間がない方は有名な作品を最初に楽しみ、時間を調節しながら下の階に下がっていくと効率が良いと思います。
大きな時計の文字盤も5階にあるので、そこからの景色も楽しんでみてください♪
最も効率よく楽しむならツアーがおすすめ
オルセー美術館に長い時間はかけられないけど、せっかく訪れるからには最大限楽しみたい!という方はツアーに参加するのがおすすめです。
わたしははっきり言ってツアー旅行はあまり好きではありません。自分のペースで色々見たいのでなるべく少数で行動したい・・・。
しかし、美術館は別!!
美しい美術品やお気に入りの絵画はもちろん眺めるだけでも楽しめますが、詳しい説明を受けることで見え方や感じ方が変わりますし、なにより満足感が全く違います!!
昔はケチって音声ガイドを利用していましたが、一度ガイドを利用して世界が変わりました。
美術館ってこんなにも楽しかったんだ!と目から鱗です。
ベルトラのオルセー&オランジュリー美術館見学プライベートツアーなら、約3時間で2つの美術館をまわり、公認の日本語ガイドさんがていねいに解説をしてくれます♪
美術館は何処に何があるか分からないので効率よく見学でき、とても良かったです。もちろん詳しく絵の説明もして頂けますので大変勉強になります。わたし達が参加させていただいた日は他のお客様がおられなかったので、ガイドさんを独占してしまい満足度200%でした。また行きたいです。(ベルトラの口コミより引用)
ベルトラの現地ツアーは出発前に日本語で予約できる上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
ガイドが英語でも問題なければ、GetYourGuideがおすすめ。ツアーの種類がかなり豊富です。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
ちなみに、オランジュリー美術館はモネの《睡蓮》で有名な美術館です。印象派の作品やピカソなどの近代的作品を鑑賞することができますよ♪
オルセー美術館のちょっと変わった楽しみ方
これまでに紹介した名画はオルセー美術館の”メイン”ではあるのですが、いつもと違った視点から見学すると、オルセー美術館の新しい楽しみ方がみつかるかもしれません。
ここからは、
- どうぶつが好きな方
- インテリアが好きな方
- 模型が好きな方
- ゆっくり過ごすのが好きな方
- おいしいものが好きな方
にぴったりの、オルセー美術館の楽しみ方をご紹介します!
①どうぶつ好きのためのオルセー美術館
もしあなたが動物好き・くまが好きなら、オルセー美術館の2階、人間の彫刻のあいだにドンと構える大きな白熊の彫刻を見ることをおすすめします。
やさしくて大きな白熊の彫刻はどこから見ても、のびのびとした動きを感じられ、とってもユニーク!見ていて幸せになる彫刻ですよ。
写真映えもするので、ぜひいろいろな角度から撮ることをおすすめします!
この彫刻をつくったFrançois Pomponは1855年にフランスのブルゴーニュで生まれました。
ロダンの工房で助手を務めながら自らの作品を作り、1917年にリュクサンブール美術館が彼の作品である《山鳩》を購入したのをきっかけに、広く知られるようになりました。
とても遅咲きのアーティストで、この《白熊》をつくったのも67歳になってからです。
オルセー美術館では、他にもカバやフクロウなどのポンポンの他の動物作品を見ることができます。
さらに、オルセー美術館の外にもたくさんの動物たちの姿が!
躍動感がハンパないですね・・!!今にも動き出しそうな雰囲気がかっこいい!
②インテリア好きのためのオルセー美術館
オルセー美術館はその所蔵する絵画で有名ですが、2階にある豪華な家具やガラスの器のコレクションも必見です。
もし装飾美術やインテリア、家具やガラス細工が好きで、時間があるならぜひ見ることをおすすめします。
この展示エリアには、19世紀末から20世紀初頭のベルエポック期の装飾美術、華やかで曲線を基調としたアールヌーヴォーの美術品が展示されています。
特におすすめなのは日本でも展覧会も度々開催されて人気のあるエミール・ガレのガラスの作品!
《静水 Eax dormantes》、《そのような夜によって Par une telle nuit》の美しい深きい青緑色のガラスの器や、《海藻と貝の手 La main aux algues et aux coquillages》の独特なフォルムと斬新な発想のガラス作品は必見!
ガラス作品にちなんでもう一つ。
実は最上階の印象派のギャラリーの部屋には、日本人作家の吉岡徳二氏が製作したガラスのベンチがあります。
《Water Block》と名付けられたこの作品は、実際に座って絵画を鑑賞することができます♪
5階、ルノワールの《ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットの舞踏会》前に設置されていて、透明感のある波打ったベンチが水面のようで美しいです。
ぜひ座って、ゆっくり絵画を鑑賞してくださいね。
③模型好きのためのオルセー美術館
意外と見逃しがちなのですが、オルセー美術館の1階奥には、パリ・オペラ座の模型があります。
とても精巧にできていて、舞台好きな方だけでなくミニチュア好きの方も楽しめる模型ですよ♪
特に舞台装置の模型はたくさんの仕掛けを見ることができて、おもしろい!
ガラス張りの床の下には、オペラ座の俯瞰模型があったりして結構楽しめます。
絵画鑑賞に少し疲れたな、と感じた時にぜひ寄ってみてくださいね。
ちなみにパリ・オペラ座は内部見学ツアーをしていて、この模型を見てから内部見学ツアーに行くと、よりオペラ座の仕組みのことがわかります。
綺麗な衣装やトゥシューズも見ることができるので、こちらもおすすめです。
④オルセー美術館の変わった休憩スポット
オルセー美術館は、最上階からの眺めもおすすめ!
巨大な時計型の窓の裏から市街が一望でき、写真スポットとしても一押しの場所。
多くのひとたちがポーズを撮って記念撮影していました。
わたしはひとりだったので、次は誰かに撮ってもらうぞ(笑)
オルセー美術館のミュージアムショップ(お土産)
芸術関連の書籍や定番の絵はがき、ポスターなどのお土産が購入できます。
オルセー美術館の作品にまつわるグッズなどが販売されているので、お時間のある方は立ち寄ってみてください♪
やっぱりみんなオルセー美術館好きだよね!!
素晴らしい絵画鑑賞はもちろん、オルセーから見える景色(モンマルトルまでくっきり!!)
毎年新しく出るお土産など楽しみは無限大😄
今回はミッフィーと靴下新しいの見つけた💕かわいい! pic.twitter.com/jl3HEMhiNs
— マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム✈nextシンガポールマレーシア (@makiro77) April 22, 2022
オルセー美術館でフレンチを堪能!美術館内のすてきなレストラン&カフェ
レストラン デュ ミュゼ ドルセー(Restaurant du Musée d’Orsay)
オルセー美術館には2階にすてきな内装のレストラン「Restaurant du Musée d’Orsay」があります。
ロココ調の宮殿の中のような豪華な内装の中で、ランチをするのはきっとすてきな時間になるはずです!
お昼時には人がいっぱいで待たなければいけない時もあるのですが、開店時間が11時45分なので、少し早めのお昼を楽しんでからゆっくり美術館を周るのも良いかもしれません。
このレストランはオルセー美術館に入場しないと入れないので、ここでしかできない体験をしたい方にはおすすめです。
今回初めてレストランで食事を楽しんできました!
美術館のレストランなんてイマイチかな・・・と思っていましたが、とっても美味しかったしボリューム的にも大満足です♡
難点はピーク時のサービスがよくも悪くもてきぱきしすぎていることかもしれません。
パリは外で食事をすると高くつくので、他のお店と比べるとお値段のが比較的リーズナブルです。
メニューの詳細は公式HPからも確認できます。
営業時間
- 火曜日、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日
ランチタイム:11:45~14:45
ティータイム(サロン・ド・テ):9:30~11:45、14:45~17:45 - 木曜日
ティータイム(サロン・ド・テ):9:30~11:45
ランチタイム:11:45~14:45
ディナータイム:19:00~21:00
※美術館の営業時間に合わせて、木曜日のみディナーをやっています。
カフェ・カンパーナ(Café Campana)
オルセー美術館の5階、大時計の裏にあるおしゃれなカフェ「Café Campana」
有名なブラジル人デザイナーカンパーナ兄弟によるアール・ヌーヴォー風のおしゃれなインテリアが特徴です。
ドリンクやスイーツ以外にもサラダキッシュなどの軽食が13~15ユーロほど食べられるのでランチにもおすすめ!
全体的に空いているオルセー美術館でしたが、ここはずっと混んでいました。
営業時間
- 火~日 10:00-17:00(木曜は21時まで)
カフェ・ド・ロペラ(Café du l’Opera)
オルセー美術館の地上階に移動していた「Café de l’Opera 」。
ドリンク・スイーツ・軽食を提供しています。
カンパーナより気軽な雰囲気で、ふらりと立ち寄れるような雰囲気です。
営業時間
- 9:30-16:45(木曜は20時まで)
オルセー美術館の口コミ・評判
印象派好きのわたしたちの最もお気に入りの美術館です。
今回は夜間開館している木曜日の夕方に訪れました。
来館者も多くはなく音声ガイドを借りて作品の解説を聞きながら3時間超のゆったりとした時間を過ごすことができました。
入館時はまだ明るかったのですが退館の頃は夕闇に包まれつつありました。
こんな充実した時間が持てるのがこの旅の楽しみです。(引用:トリップアドバイザー)
オルセー美術館の入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
- 一般料金(現地購入) 14ユーロ
- 一般料金(オンライン購入) 16ユーロ
- 18歳未満無料
- オーディオガイド 5ユーロ
- オランジュリー&オルセー美術館共通チケット 18ユーロ※販売停止の可能性あり
オンライン購入のチケットは待ち時間を短縮できます。
現地で当日券の列に並ぶ時間は本当に無駄なので、事前にオンラインで購入するかガイドツアーを予約するのがおすすめ。
オンライン購入はGetYourGuideで可能。
また、オルセー美術館はパリ市内・郊外の美術館や観光地50ヶ所以上に入れるミュージアムパスも対象です。2日間で4〜5ヶ所の対象観光地を周るならお得なので、お見逃しなく。
その他チケット情報は別記事で詳しく取り上げています。
営業時間
- 9:30-18:00(火水金土)
- 9:30-21:45(木)
※閉館時間の45分前まで入場可能
定休日
- 毎週月曜日、5月1日、12月25日
所要時間と混雑状況
オルセー美術館は、ルーブル美術館に比べるとコンパクトな美術館です。
所要時間は最低でも2時間は必要。しっかり堪能するなら3時間以上は使いたいところ。
半日あれば、芸術作品をゆっくり鑑賞できます。
連休や夏のハイシーズンは、入口に長蛇の列ができることも。
月曜日が定休日なので、翌日にあたる火曜日が混雑する傾向にあります。※周りの美術館が火曜日に休館していることが関係している模様。
オルセー美術館周辺の治安
オルセー美術館のある7区は比較的治安の良い地区ですが、観光地だからこそ観光客を狙ったスリが多いので注意。
署名詐欺・賭博詐欺に注意
若い女性が「英語を話しますか?」と言って近寄ってきます。署名をさせ、寄付を求めてきますが、完全な詐欺ですので注意してください。
また路上で、お金を賭けさせボールの入っているコップを当てるゲームがあります。
旅行者を信用させるため、観客役のグルがいて、その場の雰囲気を盛り上げて詐欺を行いますので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。
スリ対策の基本
また、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
オルセー美術館の見どころは印象派だけじゃない!
オルセー美術館で出会える作品は、このページでご紹介した以外にも
- 女性の性器を描いた問題作クールベ《世界の起源》
- クリムト《樹下の薔薇》
も印象的ですしシニャック、ゴーギャン、セザンヌも捨てがたいですね。
パリに行くたびに必ず足を運んでいる本当に大好きな美術館で今までで5回入場しましたが、行く度に知っている作品が増えるのでますます通うのが楽しくなっています。
公式サイトでも作品の写真を見ることができますが、やはり本物は持っているパワーが全く違います。
パリに来たのにオルセーに行かないなんてもったいなさすぎ!!絶対時間を作って訪れてみてください。知ってる絵画がたくさんあると思います。
そしてできることなら、やっぱりガイド付きでじっくり楽しんでいただきたいです。
わたしが学生の頃に戻れるなら、親に懇願してでもガイド料を用意するでしょう(笑)
ガイドが付けられないなら「オルセーはやまわり」を一冊持っておくと便利。この書籍を片手にぜひ楽しんできてください!
オルセー美術館で
チケット列に並ぶ時間は本当に無駄!
事前購入がおすすめです
チケットはGetYourGuideで
事前にネット購入可
また、パリ市内・郊外の
美術館や観光地50ヶ所以上対象の
ミュージアムパスも対象です
2日で4〜5ヶ所まわるならお得!
その他、オルセー美術館チケット情報は
別記事で詳しく取り上げています
オルセー美術館 | |
---|---|
住所 | 1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図 |
最寄り | メトロ12号線Solférino駅 |
時間 | 9:30-18:00(火水金土) 9:30-21:45(木) ※閉館時間の45分前まで入場可能 |
定休 | 毎週月曜日、5月1日、12月25日 |
料金 | 16ユーロ 18歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.musee-orsay.fr/ |
チケット | オルセー美術館チケット |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!