画家・アーティスト

オディロン・ルドンゆかりの地と美術館を巡るフランス旅!パリ・ニースで見られる代表作品と画家の生涯【出没年・墓地】

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マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム
当ブログ「フランスボックス」はフランスが大好きな旅ブロガーのマリと、パリに2年間芸術留学していたおにちゃんのふたりで運営しています。 インスタX(Twitter)ではブログに載せていない写真や、日々の様子も発信しています。記事が役に立ったらSNSや友人にシェアしてくださると嬉しいです!
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ボンジュー!フランスボックスのマリ(@mari_ohayotourism)です。

《眼=気球》《キュクロプス》など想像上の奇妙な生き物を描いたことで知られるオディロン・ルドン。

色彩に頼らず、鉛筆や木炭、版画など「黒(ノワール)」と呼ばれる独自の世界観を生み出しました。晩年には油絵やパステルを使い、自分の技法や作風に固執することなく全く違った作品を描きました。

当ブログ「フランスボックス」では、「黒」が主体の芸術から「色彩」の芸術に変わったオディロン・ルドンゆかりの地をご紹介していきます。

三菱一号館美術館にある《グラン・ブーケ》も素晴らしいのでぜひ東京でもご覧ください。

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オディロン・ルドン(Odilon Redon)とは?

ルドン《自画像》オルセー美術館ルドン《自画像》オルセー美術館
オディロンルドン(Odilon Redon)
出没年 1840年4月20日-1916年7月6日 風邪をこじらせ76歳で死去
様式・流派 象徴主義
出身 フランス(ボルドー)
代表作 《眼=気球》ニューヨーク近代美術館
《眼を閉じて》オルセー美術館
《青い花瓶のアネモネとリラ》パリ市立美術館(プチ・パレ)
影響を受けた人物 カミーユコローウジェーヌドラクロワ、ファンタンラトゥール、アルマンクラヴォー、ジャポニズム

幼少期

フランス ボルドーフランス ボルドー

1840年4月20日、オディロン・ルドンは、フランス南西部にあるワインの生産地で有名なボルドーの裕福な家庭に誕生しました。

病弱だったルドンは、ボルドー近郊のワイン農園ペイル・ルバードにある叔父の家で育てられます。

本名はBertrand-Jean Redonベルトラン・ジャン・ルドンですが、終生用いた愛称「Odilonオディロン 」は、母親の通称「Odileオディーユ」に由来。

1851年、健康を改善したルドンは、両親の元に戻ります。

1855年、画家Stanislas Gorinスタニスラス・ゴランの元で素描を開始。20歳頃、植物学者のArmand Clavaudアルマン・クラヴォーと知り合い顕微鏡に夢中になります。

1862年、父親の希望もあって、エコール・デ・ボザール(パリ国立美術学校)の建築科を受験するも失敗。

1864年、パリに出て、画塾Jean-Léon Gérômeジャン・レオン・ジェロームに入門しましたが、数ヶ月で辞めています。

ボルドーに戻り、銅版画家Rodolphe Bresdinロドルフ・ブレダンに師事。

この頃、バルビゾン派の風景画家Camille Corotカミーユ・コローやロマン主義の画家Eugène Delacroixウジェーヌ・ドラクロワから多大な影響を受けます。

芸術キャリア

1868年、油彩画でサロンに入選。

1870年、普仏戦争が始まると従軍しますが、病気になり除隊。

1878年、画家Henri Fantin Latourアンリ・ファンタン・ラトゥールからリトグラフを学びます。

1879年、初のリトグラフ集「夢の中で」を刊行。

ルドン《眼=気球》MoMaルドン《眼=気球》MoMa

1880年、Camille Fargueカミーユ・ファルグと結婚し、1886年に長男が生まれましたが、半年で亡くなってしまいます。

1889年、次男が誕生すると、画風に大きな変化が現れました。パステルや油彩を使った明るく華やかな作品を制作します。

1894年、デュラン・リュエル画廊で回顧展が開かれます。

ルドン《キュクロプス Le Cyclope》クレラー・ミュラー美術館ルドン《キュクロプス Le Cyclope》クレラー・ミュラー美術館

1904年、レジオン・ドヌール勲章を受賞。ルドンの代表作《眼を閉じて》は、初めて国家買い上げとなった作品です。

ルドン《眼を閉じて Les yeux clos》オルセー美術館ルドン《眼を閉じて Les yeux clos》オルセー美術館

1916年7月6日、オディロン・ルドンは風邪をこじらせて、パリの自宅で息を引き取りました。享年76歳でした。

オディロン・ルドンゆかりの地巡りベストシーズン

どの季節も素晴らしいのですが、パリの街を散策するなら気候の良い春から秋にかけてがおすすめです。

4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!

美術館巡りであればあえて空いているオフシーズンの冬でも全く問題ありません。

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美術館だけがお目当てであれば、あえてオフシーズンでリーズナブルな冬の期間も良いと思います。

オディロン・ルドンゆかりの地3選

①オルセー美術館(Musée d’Orsay)

オルセー美術館オルセー美術館

セーヌ川沿いに佇むオルセー美術館には、オディロン・ルドンの作品が数多く所蔵されています。

ルドン《笑う蜘蛛 L'araignee souriante》オルセー美術館ルドン《笑う蜘蛛 L’araignee souriante》オルセー美術館

初めて国家買い上げとなった《眼を閉じて》をはじめ、《自画像》《笑う蜘蛛》《聖母の窓》《ポール・ゴーギャンの肖像》《エヴァ(イヴ)》《アポロンの二輪馬車》《エジプトへの逃避》《コキール》《ジャンヌ・ダルク》など、オディロン・ルドンの代表作を鑑賞することができます。

オディロン・ルドンは印象派の画家たちと同時代ですが、作風やテーマは大きく異なります。

強烈な個性をもち、神秘に満ちた幻想的な世界を描き続けました。

オルセー美術館
住所 1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図
最寄り メトロ12号線Solférinoソルフェリーノ
時間 9:30-18:00(火水金土)
9:30-21:45(木)
※閉館時間の45分前まで入場可能
定休 毎週月曜日、5月1日、12月25日
料金 14ユーロ
18歳以下無料
ミュージアムパスOK
HP https://www.musee-orsay.fr/
チケット オルセー美術館チケット

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

②パリ市立美術館/プチ・パレ(Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris/Petit Palais)

パリ市立美術館(プチ・パレ)

プチ・パレは、1900年のパリ万国博覧会の際に美術作品展示会場として建設されました。

現在はプチ・パレ美術館として、パリ市が所蔵する美術品を展示しています。

プチ・パレ美術館の所蔵する美術品は多岐に渡り、象徴主義を代表する画家オディロン・ルドンの作品もあります。

代表作の《青い花瓶のアネモネとリラ》をはじめ、《蝶と花》《ヴィーナスの誕生》《アラブの楽人》などを鑑賞することができます。

プチ・パレ
住所 Avenue Winston Churchill, 75008 Paris 地図
最寄り メトロ1,13号線Champs-Elysées-Clémenceauシャンゼリゼ クレマンソー
時間 10:00-18:00
定休 月曜日
1月1日、5月1日、7月14日、11月11日、12月25日
料金 11ユーロ
常設展は無料
HP https://www.petitpalais.paris.fr/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

③ボルドー美術館(Musée des Beaux-Arts de Bordeaux)

ボルドー美術館

フランス南西部に位置する一大ワインの産地ボルドー。交易とワインで栄えたフランス有数の港街です。

ボルドー市庁舎の隣に建つボルドー美術館は、1801年に開館しました。

1870年に火災に見舞われ、建物の一部やドラクロワの絵画16枚を含むコレクションの一部が焼失し、1875年から1881年にかけて再建されました。

幼年期をボルドーで過ごしたEugène Delacroixウジェーヌ・ドラクロワの傑作《ライオン狩り》は、この火災で絵画の上部を焼失していますが、オディロン・ルドンがオリジナルを模写していたことでも有名です。

ボルドー美術館には、オディロン・ルドンをはじめ、ドラクロワやPierre Lacourピエール・ラクールなど、ボルドーゆかりの画家の作品をはじめ、ヨーロッパ絵画の名作を鑑賞することができます。

ルドン《神秘的な騎士、あるいはオイディプスとスフィンクス Le Chevalier Mystique / Oedipe et le Sphinx》ボルドー美術館ルドン《神秘的な騎士、あるいはオイディプスとスフィンクス Le Chevalier Mystique / Oedipe et le Sphinx》ボルドー美術館

《神秘的な騎士、あるいはオイディプスとスフィンクス》《聖母》《アポロンの戦車》《メドックの秋》など、オディロン・ルドンの青年期から晩年にかけての作品を所蔵しています。

ボルドー美術館
住所 20, cours d’Albret, 33000 Bordeaux 地図
行き方 パリからボルドーまで電車で行く場合、パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasseガール・モンパルナス)からTGVでボルドー・サン・ジャン駅(Gare de Bordeaux-St-Jeanガール・ドゥ・ボルドー・サン・ジャン)まで約2時間。ボルドー・サン・ジャン駅からトラムAまたはB路線でPalais de Justiceパレ・ド・ジュスティスまたはHôtel de villeオテル・ド・ヴィル下車。ボルドー美術館まで徒歩約1分。
時間 11:00-18:00
定休 火曜日、祝日
※7月14日と8月15日は開館
料金 5ユーロ
18歳以下無料
HP https://www.musba-bordeaux.fr/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

オディロン・ルドンゆかりの地まとめ

オディロン・ルドンの作品の多くは、一度目にしたら忘れられないほど見る人を惹き付ける独特の力を持っています。

植物学者のArmand Clavaudアルマン・クラヴォーから強い影響を受け、怪奇で幻想的な世界の作品を生み出す源になりました。

50歳を過ぎた頃から、黒一色の世界から油絵やパステルを使った色彩の世界へと作風が変わりますが、ルドン独自の世界観は健在で、今なお多くの人々を魅了し続けています。

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