ノルマンディー地方の景勝地として知られるエトルタは、文豪や画家など多くの芸術家を魅了した街です。
また夏には、多くの観光客が訪れる人気避暑地としても有名。
ハイシーズンには一足早いですが、春のエトルタを満喫してきました。4月のエトルタは青空いっぱいで、素晴らしいお天気。
まだまだハイシーズン前なのに駐車場を見つけるのは大変でした。
このページでは、セザンヌやモネが愛したエトルタの観光スポット、おすすめのグルメ・お土産・ホテルなど、エトルタの街の魅力をたっぷりご紹介していきます。
当サイト限定クーポン
フランスのツアーやチケットは
現在どこも価格が高騰中
クーポンで少しでもお得に購入しよう!
現地ツアーはもちろん
入場チケット・バス送迎にも使えるよ
このページの目次
エトルタの観光情報
エトルタといえば、海に向かって垂直に切り立つ断崖が有名です。雄大な自然が織りなす断崖は、誰もが圧倒されます!
印象派画家のインスピレーションの源となった海岸線の壮大な眺望は、ノルマンディー地方の見ておくべき名所といえるでしょう。
おすすめ観光の周り方
エトルタの楽しみはいくつかあります。水温が低いので海水浴には適しませんが、真夏にはビーチで遊んだり、子供と一緒であれば近くに公園もあります。
カフェやレストランから人々を惹きつけてやまない断崖絶壁を眺めるのも良し、実際に上に登って崖からの景色を楽しむのもまた良し。
英仏海峡に面したエトルタの美しい断崖は、さまざまな芸術家たちを魅了してきました。
パリから日帰りも可能ですが、エトルタやルアーブル、オンフルールなどのホテルで1泊してゆっくり観光するのがいいと思います。
近隣の観光スポット
エトルタから車で約1時間で行ける観光地も沢山あります!
印象派画家に愛されたノルマンディーを鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
現地ツアーで周る
残念ながら日本語で予約できるサイトでツアーを見つけられませんでした。催行が確認でき次第追記します。
エトルタの観光名所と見どころ
英仏海峡に面した海沿いの街エトルタ。19世紀末からリゾート地として発展しました。
見どころは、なんといってもエトルタのシンボルである切り立った断崖です。
エトルタの断崖
断崖絶壁の景勝地エトルタ。大自然が作り出した絶景は、クロード・モネをはじめ多くの芸術家を魅了しました。
エトルタには、AvalとAmont、Manneporteと呼ばれる3つの断崖があります。
アヴァルの崖とアモンの崖の間には、全長1.5キロのビーチがあり、夏は海水浴を楽しむ人でいっぱいになります。
エトルタの断崖が有名になったのは、19世紀に多くの画家によって描かれたことが大きく影響しています。クールベやモネによって描かれたアヴァルの断崖は、エトルタを代表する風景。
断崖の上は遊歩道が整備され、歩くことができます。
エトルタに魅了されたのは画家だけではありません。
Gustave FlaubertやGuy de Maupassant、Maurice Leblancなど、フランスの著名な小説家たちがエトルタで執筆をしています。
エトルタ庭園 Les Jardins d’Étretat
1903年にフランスの女優マダム・テボーが、友人、モネの助けを借りて所有していた別荘に前衛的な庭を造りました。
2016年、長年放置されていた庭がリノベーションされ、革新的な姿で生まれ変わります。
7つの庭はそれぞれ個性的で、屋外型の現代アート美術館としての側面もあります。
モーリス・ルブラン博物館|ルパンの隠れ家 Le Clos Lupin, Maison Maurice Leblanc
エトルタは、イギリスのシャーロック・ホームズと並んで世界中で人気を誇る推理小説「アルセーヌ・ルパン」で有名な小説家モーリス・ルブランの故郷です。
ルパン・シリーズのなかでも大ヒット作「奇巌城」は、「アヴァルの崖」とその隣にある「針岩」が舞台となりました。
モーリス・ルブランの邸宅が残っており、現在は「ルパンの隠れ家」として一般公開されています。
モーリス・ルブラン博物館「ルパンの隠れ家」 | |
---|---|
住所 | 15 Rue Guy de Maupassant, 76790 Étretat 地図 |
行き方 | エトルタ観光局からモーリス・ルブラン博物館まで徒歩約4分 |
時間 | 10:00-12:30 13:30-18:00(4月1日-9月30日) 10:30-12:30 13:30-17:30(10月1日-3月31日)※土・日曜日のみ営業 |
定休 | 月曜日 |
料金 | 大人8.5ユーロ 子供(6〜16歳)6ユーロ 6歳未満無料 |
HP | – |
モーパッサンの別荘|ラ・ギレット Maison de Maupassant à Etretat
「女の一生」などで知られるフランスの小説家ギ・ド・モーパッサンは、少年時代をエトルタで過ごしました。
母から譲り受けた土地に別荘「La Guillette」を建て、そこで執筆活動に励みました。
モーパッサンの別荘は、予約制で見学することができます。
モーパッサンの別荘 | |
---|---|
住所 | 57, rue Guy de Maupassant, 76790 Étretat 地図 |
行き方 | エトルタ観光局からモーパッサンの別荘まで徒歩約11分 |
時間 | 完全予約制 |
HP | http://www.laguillette.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
エトルタの街
エトルタの魅力は、白亜の断崖だけではありません。
かつては小さな漁村のひとつに過ぎませんでしたが、19世紀末に鉄道が開通すると、エトルタはリゾート地として人気を集め、カジノが作られ、別荘が立ち並ぶようになります。
ノルマンディー地方独特の木骨造りの家々が軒を連ね、カフェやレストラン、お土産屋さんで賑わいます。
活気のあるエリアなので、ぜひ街歩きを楽しんでくださいね!
エトルタで泊まりたいおすすめホテル
エトルタでイチオシのホテルはDormy House。
エトルタの断崖と海のパノラマの景色を望む崖の中腹に建ち、ロケーションが抜群です。
フレンドリーで心地よい接客に、忘れられないほど美しい夕焼け空。美味しい食事も旅行の楽しみのひとつ!
エトルタで絶対食べたいおすすめグルメ
シーフード
英仏海峡に面するエトルタでは、美味しいシーフードが楽しめます。ムール貝やホタテ貝、牡蠣など、新鮮な海の幸をぜひ味わってください。
ガレット
ガレット(galette)とは、そば粉のクレープのこと。
ブルターニュ地方発祥の料理ですが、ノルマンディー地方でも多く食べられ、2つの地方の郷土料理として親しまれています。
ハムやチーズ、卵などがトッピングされたガレットは、食事としていただきます。ガレットにはシードルと合わせていただくのが定番です。
小麦粉で作ったクレープは、デザートに出されます。フランスで食べるクレープは、砂糖やジャムなどをトッピングしたシンプルなものです。
ノルマンディー地方はカルヴァドスが名物なので、お酒好きの方にはカルヴァドスでフランベにしたクレープがおすすめですよ!
チーズ
ノルマンディー地方といえば、乳製品が有名です。美味しいバターはもちろん、CamembertやLivarot、Pont-l’Évêque、Neufchâtelなどチーズの名産地でもあります。
せっかくフランスに来たのなら、日本ではなかなか味わえない生乳で作られたチーズを食べてみませんか?
同じチーズでも熟成度合いによって味わいも変化します。熟成が進むにつれ旨味が凝縮し、濃厚な味わいになります。
シードルとカルヴァドス
りんごの産地で有名なノルマンディー地方のお酒といったら、りんごを原料としたシードルとカルヴァドスが有名ですね。
シードルはりんごから造られる醸造酒で、ヨーロッパで古くから親しまれているお酒です。
アルコール度数は2〜5%。フルーティーですっきりとした口当たりで、ブリュット(辛口)、ドゥミセック(中辛口)、ドゥー(甘口)の3種類の味があります。
シードルと同様に、カルヴァドスもりんごを原料とするお酒。ブランデーと同じ製法で造られ、最低2年間樽で熟成されます。
芳醇な香りの蒸留酒で、アルコール度数が40度と高いのが特徴で、年月を重ねるにつれて、より香り豊かなまろやかな味わいになります。
エトルタで絶対買いたいおすすめ土産
エトルタが描かれた絵画
モネやクールベ以外にも、わたしが知らない画家たちがエトルタの絵を描き続けています。
気に入ったものがあればお土産にいかがでしょう。
ラ・ベル・イロワーズの缶詰
「La Belle-Iloise」は、イワシやツナ、サバなどのオイル漬けやマリネなど伝統的な製法で作られた老舗缶詰ブランド。
パッケージがとてもお洒落で、ギフト用の缶詰詰め合わせはお土産にピッタリ。もちろん単品での購入もできます。
価格もお手頃で、日持ちするので安心です。
エトルタにゆかりのある偉人・アーティスト
エトルタにゆかりのある偉人、アーティストといえばEugène BoudinやGustave Courbet、Claude Monet、Camille Corot、Eugène Delacroixなどがいます。
その他出身者や滞在歴のある著名人を並べてみました。
- ウジェーヌ・ブーダン
- ギュスターヴ・クールベ
- クロード・モネ
- カミーユ・コロー
- ウジェーヌ・ドラクロワ
- モーリス・ルブラン
- ギュスターヴ・フロベール
- ギ・ド・モーパッサン
エトルタへの行き方・アクセス
パリから電車+バスで行く場合
パリのサン・ラザール駅(Saint-Lazare)からル・アーブル駅(Le Havre)まで快速・普通列車のTERで約2時間分。
ル・アーブルからエトルタまではトラムまたはバスを乗り継ぎ約1時間。行き方は複数あるが、Garesから21番バス(Etretat Le Grandval)に乗りLe Grandval下車。
その他NOMADの509番バスやflxbusなど。
504号バスに乗り継ぐ方法
また、日程が合えば、下記の乗り継ぎがおすすめ。
パリのサン・ラザール駅(Saint-Lazare)からブリュテ・ブーズヴィル駅(Bréauté – Beuzeville)まで普通列車のTERで約1時間50分。
ブリュテ駅から504番バス (Bréauté – Étretat)で終点Étretatで下車。
4月~8月までは毎日運航。11月~4月までは金、土、日の運行。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
【klook
当サイト限定クーポンで最大6%割引】
クーポンコード『KLOOKOHAYO』
☑2025年7月1日まで
☑上限1,000円まで
☑3回まで利用可
※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
パリから車で行く場合
- 走行距離約215キロ
- 約3時間
高速の方が速いですが、春は菜の花が咲き誇る田舎道もおすすめ。
駐車場は沢山あるものの、ハイシーズンはかなり遠くに停めることになるので時間に余裕をもって訪問しましょう。
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
エトルタの治安
エトルタに関していうと、治安が悪いと感じることはほとんどないと思います。
しかし、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
混雑しているエリアや主要駅周辺、観光地周辺はスリが紛れ込んでいる可能性も。
荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できるので、心配しすぎず、しかし決して荷物への注意は怠らず旅を楽しんでくださいね!
スリ対策の基本
万が一に備えて準備するべきことを覚えておきましょう!
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
そのほかクレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。
エトルタをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、ノルマンディー地方は夏が涼しく、冬は比較的暖かなエリア。気候を考えるとやっぱり夏がおすすめです。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
エトルタまとめ
エトルタの景色は、まさに自然が生み出した美術作品!
エトルタの海岸を歩きながら、この美しい白亜の断崖を愛した芸術家たちに思いを馳せてみませんか?
パリから日帰りできるのも魅力の1つなので、ぜひ訪れてみてください。
エトルタ | |
---|---|
住所 | 76790 Étretat 地図 |
行き方 | パリのSaint-Lazare駅からRouen駅までTERで約1時間20分。ルーアン駅からエトルタまでFlixBusで約1時間35分。 |
HP | https://www.etretat.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!