《貴婦人と一角獣》で知られるクリュニー中世美術館。
正式名称は国立中世美術館-クリュニー浴場および館(Musée national du Moyen âge – Thermes et Hôtel de Cluny)。
多岐に渡る中世の美術品を収蔵しており、敷地内には古代ローマ時代の大浴場跡もあります。
パリの穴場的スポットで、混雑することもなく、いつもと違った美術館巡りをしたい方におすすめの美術館です。
当ブログ「フランスボックス」では、学生の街として知られるカルチェ・ラタンにあるクリュニー美術館についてご紹介していきます。
日本人が見落としがちな観光の注意点・周辺の治安についても詳しく記載しています。
ぜひ最後までご覧ください!
- クリュニー中世美術館の見どころを知りたい
- ミュージアムパスを持っている
- 周辺の治安が気になる
パリ観光におすすめ!!
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この記事で紹介している施設はミュージアムパス対象スポットなので、パスの利用を検討してみる価値は十分アリ◎
このページの目次
クリュニー中世美術館の観光情報
クリュニー中世美術館は、もともとクリュニー修道会の修道院長の邸として建設されたものをリニューアルし、15世紀末に現在のかたちになりました。
パリには数多くのミュージアムがあるものの、中世より以前の展示があるのはルーブルとクリュニー中世美術館くらいのもの。
目玉の展示である《貴婦人と一角獣》は、東京の国立新美術館にも来日し、当時話題となりました。
クリュニー中世美術館はパリミュージアムパス対象スポット
あらかじめパスを持っていれば混雑しているチケット売り場に並ぶ必要がありません。
さらに、期間中にパス対象スポットを複数周れるなら入場料金が割安に!
2日券を購入した場合
4〜5ヶ所程度周ればお得!
パス対象の観光スポットには美術館を中心に、宮殿や教会も多数含まれているので、観光スポットをたくさん周りたい方にぴったりです。
ただし、短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのがおすすめです。
現地でチケット列に並ぶ時間は本当にもったいないので、ぜひ事前購入を検討してみてくださいね。
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※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
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※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
おすすめ観光の周り方
クリュニー中世美術館があるパリ5区は、カルチエ・ラタンの名で知られる「学生の街」です。
ソルボンヌ大学をはじめ、名門高校などが集まり、アカデミックな雰囲気が漂うエリア。
庶民的な一面もあり、モンジュ広場やムフタール通りのマルシェには、新鮮な食材を求めてパリジャンたちがやってきます。
周辺にはソルボンヌ大学やパンテオンなどがあります。
クリュニー中世美術館から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通りです。
- パンテオン(徒歩7分)
- サンテティエンヌ・デュ・モン教会(徒歩8分)
- キュリー博物館(徒歩10分)
- リュクサンブール公園(徒歩8分)
- ノートルダム大聖堂(徒歩9分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
周辺には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだカルチェラタンで絶対行きたい穴場観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
クリュニー中世美術館の見どころ
タペストリー《貴婦人と一角獣(La Dame à la licorne)》
クリュニー中世美術館の最大の見どころは、6枚からなる連作タペストリー《貴婦人と一角獣》。
実際、クリュニー中世美術館を訪れる人の多くが、この作品目当てといっても過言ではありません。
《貴婦人と一角獣》は15世紀末にフランドルで織られたタペストリーで、1841年に「カメルン」で知られる小説家Prosper Mériméeによって発見されました。
タペストリーは保存状態が悪く傷んでいましたが、女流作家のGeorge Sandがこのタペストリーを賛美したことで有名になりました。
制作年や場所は不明ですが、パリで下絵が描かれたことが分かっています。
6つのタペストリーは、いずれも中央に貴婦人、彼女の左手に一角獣、右手にライオンという構図になっています。
そのうち5枚は、それぞれ視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の寓意を示します。
ただ「我が唯一の望み」と題された最後の1枚は、今も謎に包まれたまま。
どんな意味を指しているのか研究者の間で解釈が分かれています。
そんなミステリアスさもあってか、《貴婦人と一角獣》は多くの人々を惹きつけてやまないのです。
古代ローマ時代の大浴場跡
そしてもう1つ、忘れずに見ておきたいのが、古代ローマ時代の大浴場跡。
1世紀から3世紀にかけて作られたもので、当時カルダリウム(熱温浴場)、テピダリウム(微温浴場)、フリギダリウム(冷水浴場)の3種類の浴場、さらには運動場などがありました。
現在残っているフリギダリウムは、美術館の展示室として使われています。
美術館の建物であるクリュニー館は、クリュニー修道会の修道院長の邸として建てられたもので、15世紀に全面的に再建され、現在の姿になりました。
後期ゴシック様式の代表的な建築様式であるフランボワイヤン様式とルネサンス様式が入り混じった美しい建物で、1843年に美術館として生まれ変わりました。
12〜13世紀の「ステンドグラスの最盛期」といわれた時代のステンドグラス作品を展示した部屋もあり、こちらも一見の価値があります。
クリュニー中世美術館のお土産・ミュージアムショップ
美術鑑賞が終わったら、ミュージアムショップにもぜひ立ち寄ってください。
書籍をはじめ、お土産に喜ばれそうなアート関連グッズが揃っています。
貴婦人と一角獣をモチーフにしたグッズもあり、自分用のお土産にも欲しくなってしまいそう。
ミュージアムカフェ(Café des Amis)
クリュニー中世美術館は、カフェも併設。
うっかり見落としそうな場所にありますが、地上階の一番奥にあります。
お天気の良い日はテラス席がおすすめですよ!
クリュニー中世美術館の口コミ・評判
『貴婦人と一角獣』のタペストリーが所蔵、展示されていることで知られています。
タペストリーを一目見たくて訪問しました。場所は古代ローマ時代の浴場跡で、その後修道院が築かれ、現代は中世美術の美術館として利用されているようです。タペストリーの他には、修道院時代の彫刻、柱、その他フランス中世の彫刻、工芸品などを見ることができ、興味深く鑑賞しました。ルーブルなどの有名美術館と違って、観光客と思われる人はかなり少なく、現地の人と思われる観客が多かったです。
(Googleレビュー)
クリュニー中世美術館の行き方・アクセス・最寄り駅
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ10号線Cluny La Sorbonne駅。駅から美術館までは徒歩1分です。
パンテオンやリュクサンブール公園も近くにあるので、お時間に余裕のある方は、ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
クリュニー中世美術館のチケット情報・営業時間・所要時間
入場料金
チケットは、当日窓口で購入できるほか、公式サイトからの購入も可能です。
- 大人 12ユーロ
- 18歳未満 無料
- パリ・ミュージアム・パス 利用可
短期間でパリを観光するならパリ・ミュージアム・パス
クリュニー中世美術館はパリ・ミュージアム・パスを利用できる施設です。
パリミュージアムパスは優先入場に対応。
入口でパスを提示するだけで施設に入場できるので、チケット買う必要がなくなって大幅な時短になります。
期間中にパス対象の観光スポットを複数周れるなら入場料金もお得に!
例えば、2日券を購入した場合、2日間で4~5ヶ所くらい周ればお得になります。
パリミュージアムパス
購入はklookから
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※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
営業時間
- 9:30-18:15
※最終入場時間 は閉館45分前まで
定休日
毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
所要時間
クリュニー中世美術館の所要時間は、駆け足で周っても最低1時間くらい必要です。できれば1時間半~2時間は使いたいところ。
所要時間は人それぞれですが、忙しいパリ観光の中でも1時間は確保しておきたいですね!
クリュニー中世美術館周辺の治安
クリュニー中世美術館のある5区は、ソルボンヌ大学をはじめ、パリの名門高校が集まる学生街で、比較的治安の良いエリアです。
昼間は旅行者で賑わう場所なので、スリなどの対策だけきちんととって荷物に気をつけていれば特段問題なく観光することができます。
夜も多くのフランス人、旅行者がレストランなどで食事をするエリアなので一人歩きでなければ街歩きも大丈夫です。
とはいえ、やはりパリですから混雑した場所ではカバンの中の貴重品を気づかないうちに盗まれたりすることもあり得ます。
リュックは狙われやすいので貴重品を別に持つか、ファスナーの付いたショルダーバッグなどを持つようにしましょう。
駅も広場もスリにあった!という声を聞きます。油断しないでくださいね!
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
パリをもっと楽しむ
ガイドブックは地球の歩き方がおすすめ
パリを楽しむならガイドブックは必須。
スマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
ガイドブックより深く事前知識を身につけて
パリの美術館を周るなら、ガイドブックだけでなく動画や書籍を利用して事前知識を身に着けておきましょう。
なぜなら「来てみたはいいけど、よくわからなかった」「イマイチ楽しめなかった」と感じてしまうのは本当にもったいないから。
普通は画家や作品を褒めることに終始している書籍や動画が多いのですが、五郎さんは「あいつは変人で友達がいないから~」とか「絵が下手だから~」とわたしたちがちょっと感じているような、素直な表現を多用しています。
ゴシップも取り入れてくれるのでエンタメ要素が強く美術ファン以外も飽きずに楽しめる五郎さんならではの解説。
とはいえ、動画は1本30分近くあるものが多く、どれから見たらいいか迷ってしまいます。
そんな時におすすめなのが、山田五郎のYouTube動画を時代別にまとめた書籍。
有名な作品がコンパクトにまとめられ、美術館の前で広げて読むのにもぴったりです。
各ページに動画のQRコードがついているので、気になる作品だけ動画をじっくり見れば予習はバッチリ!
ガイド付き現地ツアーをぜひ体験して
書籍で予習する時間が取れない方は、ぜひガイド付き現地ツアーを体験してみてください。
特にルーブルやオルセーくらい大きな美術館の場合は、ガイド付きの現地ツアー参加がおすすめ。
料金だけを比べるとチケット単体の価格より高くなってしまいますが、絵画のプロが見どころを詳しく解説してくれる体験は唯一無二。
特にプライベートツアーの場合、少人数でどんどん質問もできますし、作品への情熱を直接ガイドさんから聞けるというのは、驚くほどおもしろくて感動レベルでした。
日本語ガイドのツアーを申し込むならベルトラがおすすめです。
英語ガイドでも問題なければGetYourGuideで探してみてくださいね。
ゆかりの地をめぐろう
フランスには歴史上の人物や著名な芸術家のゆかりの地が多く存在しています。
フランスゆかりの著名人。名前くらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
例えば
かつて彼らが過ごした場所、思い出の街並みが、現在も残っていることは珍しくありません。
実際にその場所に足を運ぶとなんともいえない感慨深い思いがこみ上げてきます。
また、美術館で見た有名な絵画と同じ風景が実在していることも珍しくありません。
当サイトでは約50名の偉人に関して、それぞれのゆかりの地をまとめた記事をご用意しています。旅の参考にしていただけたら幸いです。
クリュニー中世美術館まとめ
クリュニー中世美術館は、中世美術に興味のある方にぜひおすすめの美術館です。
なかでも《貴婦人と一角獣》のタペストリーは、「三大タピスリー」の筆頭に数えられる貴重な作品。
その素晴らしさをぜひご自分の目で確かめてみてください!
パリミュージアムパス
購入はklookから
当サイト限定3〜6%オフクーポンで
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※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
クリュニー中世美術館 | |
---|---|
住所 | 28 Rue du Sommerard, 75005 Paris 地図 |
最寄 | メトロ10号線Cluny La Sorbonne駅 |
時間 | 9:30-18:15 |
定休 | 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 大人12ユーロ 18歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.musee-moyenage.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
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かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!