フランシス・プーランクは、20世紀前半にフランスで活躍した作曲家「フランス6人組」の1人で、声楽曲・室内楽曲・管弦楽曲・宗教的楽劇・オペラ・バレエ音楽・オーケストラ音楽など、さまざまなジャンルの楽曲を作曲しました。
今回は、作風の広さから「修道僧と悪童が同居している」と形容されたフランシス・プーランクゆかりの地をご紹介していきます。
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このページの目次
フランシス・プーランク(Francis Poulenc)とは?
フランシスプーランク(Francis Poulenc) | |
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出没年 | 1899年1月7日-1963年1月30日 64歳で心臓麻痺により死去 |
様式・流派 | 新古典主義 |
出身 | パリ |
代表作 | 組曲《3つの無窮動》 バレエ音楽《牡鹿》 チェンバロ協奏曲《田園のコンセール》 |
影響を受けた人物 | リカルドビニェス |
影響を与えた人物 |
フランシス・プーランクは、1899年にパリの裕福なブルジョワ家庭に誕生。
父親は製薬会社プーラン社の創設者で、両親ともに音楽愛好家だったことから、幼い頃から音楽に慣れ親しんでいました。
プーランクが5歳になると、母親からピアノの手ほどきを受けます。
1914年から1917年にかけて、プーランクはフランスで活躍したスペイン出身のピアニストで作曲家のRicardo Viñesに師事。
1917年12月、歌曲《黒人狂詩曲(Rapsodie Nègre)》で作曲家デビュー。
のちに「6人組」と呼ばれたGeorges Auric、Louis Durey、Darius Milhaud、Arthur Honegger、Germaine Tailleferreなど同世代の作曲家たちと密接な関係を築いたほか、André Breton、Paul Éluard、Louis Aragon、Jean Cocteau、Max Jacobなど文学界の人物たちともつながりをもちました。
またエドモン・ド・ポリニャック公爵夫妻やシャルル・ド・ノアイユ伯爵夫妻など貴族階級の芸術愛好家による積極的な支援も行われ、プーランクは若くして音楽家としての成功を収めます。
第一次世界大戦終戦後、プーランクはヨーロッパ各国を旅行。
1924年、Sergei Diaghilev率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために作曲した《牝鹿 Les Biches》は、作曲家として世界的な評価を得ました。
1930年以降もプーランクは、ピアノ作品・歌曲・室内楽作品・宗教的楽劇など次々と作曲活動を行いました。
映画音楽や舞台のための付属音楽なども手がけ、歌手Pierre Bernacとの演奏旅行も行います。
第二次世界大戦後、プーランクはベルナックやDenise Duvalなどとアメリカでも演奏活動を開始。
1963年1月30日、フランシス・プーランクは、心臓麻痺によりパリで急死しました。享年64歳でした。
フランシス・プーランクゆかりの地3選
①パリのフランシス・プーランクの家(La maison de Francis Poulenc)
パリ8区、エリゼ宮近くのソセエ通り(Rue des Saussaies)2番地は、プーランクの生家。
アパルトマンの入り口近くには、プーランクがここで生まれたことを示すプレートが掲げられています。
プーランクの生家 | |
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住所 | 2 Rue des Saussaies, 75008 Paris 地図 |
最寄り | メトロ9,13号線Miromesnil駅 |
パリ6区、リュクサンブール公園に隣接するメディシス通り(Rue de Médicis)5番地は、プーランクが晩年を過ごした家で、ここで亡くなっています。
生家と同じように、プーランクがここで暮らしたことを示すプレートが掲げられています。
プーランク晩年の家 | |
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住所 | 5 Rue de Médicis, 75006 Paris 地図 |
最寄り | メトロ4,10号線Odéon駅 RER B線Luxembourg駅 |
②ペール・ラシェーズ墓地(Cimetière du Père-Lachaise)
パリ東部に位置するペール・ラシェーズは、パリ三大墓地の1つです。
芸術家や著名人が多く眠るため、墓地を訪れる観光客もたくさんいます。
Frédéric ChopinやGeorges Bizet、Gioachino Rossiniなど有名な作曲家たちのお墓があり、フランシス・プーランクもまたこの墓地に眠っています。
クラシック音楽好きにはぜひとも訪れておきたい墓地です。
- フランスを代表するシャンソン歌手
エディット・ピアフ - イタリア出身の俳優・シャンソン歌手
イヴ・モンタン - アイルランド出身の作家・劇作家・詩人
オスカー・ワイルド - イソップ寓話で有名なフランスの詩人
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ - フランスのロマン主義を代表する画家
ウジェーヌ・ドラクロワ - フランスの文豪
オノレ・ド・バルザック - 長編小説「失われた時を求めて」
マルセル・プルースト - オペラの女王・ソプラノ歌手
マリア・カラス - エコール・ド・パリを代表する画家
アメデオ・モディリアーニ - ロマン派を代表する作曲家
フレデリック・ショパン - 印象派の画家
カミーユ・ピサロ - 画家・絵画収集家
ギュスターヴ・カイユボット - オペラ《カルメン》の作曲家
ジョルジュ・ビゼー - フランス6人組・作曲家
フランシス・プーランク - オペラ《セビリアの理髪師》の作曲家
ジョアキーノ・ロッシーニ - バルビゾン派の画家
カミーユ・コロー - 画家
ジョルジュ・スーラ - 新古典主義の巨匠
ドミニク・アングル - 新古典主義の画家
ジャック=ルイ・ダヴィッド - 女性前衛画家
マリー・ローランサン
詳しい情報に関しては「ペールラシェーズ墓地の行き方・営業時間・見どころ徹底ガイド」にまとめています。
ペール・ラシェーズ墓地 | |
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住所 | 16 Rue du Repos, 75020 Paris 地図 |
最寄り | メトロ2号線Philippe Auguste 駅 |
時間 | [11月-3月中旬] 8:00-17:30(月~金) 8:30-17:30(土) 9:00-17:30(日・祝) [3月中旬-10月] 8:00-18:00(月~金) 8:30-18:00(土) 9:00-18:00(日・祝) |
定休 | ー |
料金 | ー |
HP | https://pere-lachaise.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
③フランシス・プーランクの家(La demeure de Francis Poulenc “Le Grand Coteau”)
1927年、プーランクはフランス中部ロワール地方トゥール近郊のNoizayに別荘「Le Grand Coteau」を購入しました。
1530年頃にJean Bretteによって建てられた館で、歴史的建造物に指定されています。
パリの自宅とともにこの別荘は、プーランクの重要な活動拠点として使われていました。
ル・グラン・コトーには、友人のジャン・コクトーやPablo Picassoも滞在しました。
現在、フランシス・プーランクの家として公開されており、見学することができます。
フランシス・プーランクの家 | |
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住所 | 269 Chemin Francis Poulenc, 37210 Noizay 地図 |
行き方 | パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)からサン・ピエール・デ・コール駅(Gare Saint-Pierre-des-Corps)で下車。所要時間は約1時間。サン・ピエール・デ・コール駅からフランシス・プーランクの家までタクシーで約20分。 |
時間 | 10:00-12:00 14:30-18:30 (要予約) |
定休 | 日曜日、月曜日 |
料金 | 大人7ユーロ 子供(6〜18歳まで)3ユーロ 6歳未満無料 |
HP | http://legrandcoteau.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
フランシス・プーランクゆかりの地まとめ
フランシス・プーランクは、音楽家になることを親から反対されていたため、パリ国立音楽院(コンセルヴァトワール)に入学することはありませんでした。
しかし生涯音楽への情熱は失わず、ジャン・コクトーをはじめ、パブロ・ピカソやエリック・サティ、ココ・シャネルといったさまざまな人々と交流し、近代フランス音楽の発展に貢献した人物です。
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かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
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