フランスには美しいお城がたくさん残っています。
中でもヴェルサイユ宮殿やロワール川流域の古城は日本でも有名ですが、パリから日帰りでも行けるピエールフォン城をご存知でしょうか?

まるでおとぎ話にでてくるような素敵な外観をもつお城で、訪れた旅行者を中世時代にタイムスリップさせてくれます。
このページでは、そんなピエールフォン城(Château de Pierrefonds)の見どころをご紹介していきます。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- フランスのお城を見てみたい
- 世界遺産が好き
有名観光スポットで
チケット列に並ぶ時間は本当に無駄!
事前購入がおすすめです
ピエールフォン城
チケットは事前にネット購入可
また、パリ市内・郊外の
美術館や観光地50ヶ所以上へ入場できる
ミュージアムパスも対象です
2日で4〜5ヶ所まわるならお得!
このページの目次
ピエールフォン城観光情報

パリから北へ約100㎞。ピエールフォン村を見下ろすように岩山の上にそびえ立つ荘厳なピエールフォン城は、14世紀末にフランス王シャルル6世の弟ルイ・ドルレアンによって建てられました。
時を経て、ナポレオン3世がこの城を買い取り、19世紀のフランスを代表する建築家ヴィオレ・ル・デュックが改修工事に携わりました。
現在わたしたちが目にするピエールフォン城は、ヴィオレ・ル・デュックによって甦られた中世の城なのです。
おすすめ観光の周り方
ピエールフォン城はパリの北方約100㎞に位置し、コンピエーニュの南東にある城塞です。
約15キロ離れたところには、マリー・アントワネットと未来の国王ルイ16世との初めての対面の場となったコンピエーニュ城もあります。
ピエールフォン城から車で20分ほどで行けるお城ですので、ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!

ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎



シティーパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリとその近郊を効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
ピエールフォン城ももちろん対象!
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。



短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのがおすすめです。
現地でチケット列に並ぶ時間は本当にもったいないので、ぜひ事前購入を検討してみてくださいね。
ピエールフォン城の見どころ
歴史と成り立ち
岩山の上にそびえ立つ荘厳なピエールフォン城は、14世紀末にフランス王シャルル6世の弟ルイ・ドルレアンによって建てられました。
この辺りは古くから軍事拠点として重要視されおり、パリ北方の防衛が目的の城塞でした。
ルイ13世の時代、ピエールフォン城はフランソワ・アンニバル・デストレが所有します。
しかし彼は国王に敵対していたため、ルイ13世はピエールフォン城の破壊を命じ・・・。ピエールフォン城は、約200年もの間、廃墟と化しました。
1813年、ナポレオン1世がピエールフォン城を買い取ります。
そして1857年にナポレオン3世は、ピエールフォン城の修復工事を命じます。そこで陣頭指揮を執ったのが、19世紀のフランスを代表する建築家ヴィオレ・ル・デュック。
ヴィオレ・ル・デュックは、パリのノートルダム大聖堂やヴェズレーのラ・マドレーヌ教会などの歴史的建造物を修復した人物で、フランスの建築史を語る上で欠かせない人物です。


ヴィオレ・ル・デュックによって新たな姿に甦ったピエールフォン城ですが、15世紀の要塞を忠実に復元したのではなく、皇帝夫妻の離宮として再建したため、考古学的資料としての価値を失い、同時に多くの批判も受けました。
ピエールフォン城は、現在フランスの歴史的建造物として保存されています。
美しい外観や建物に囲まれた中庭、城内の建築や展示物など、見どころが盛りだくさんです。
見学スポット
跳ね橋と城壁の8つの塔


中世のお城といえば、やはり跳ね橋です。城の出入り口にある跳ね橋は、戦争の際、敵が乗り込むのを防ぐ役目を持っていました。
そして城壁の8つの塔には、それぞれ古代の英雄や中世の騎士の名が付けられています。
騎士の間
かつて裁判の間であった部屋で、長さ52m、幅9.5m、高さ12mの広さを誇ります。22枚の窓によって明るい空間が演出されています。
礼拝堂


ヴィオレ・ル・デュックによって新たに作られた礼拝堂。入り口には、ヴィオレ・ル・デュックの彫刻があります。
礼拝堂内にあるブロンズ像は「大天使ミカエル」で、美しいバラ窓もあります。
内陣の上には特別席が設けられた貴重な建築物となっています。
ピエールフォン城のお土産・ミュージアムショップ
美術館見学が終わったら必ず立ち寄りたいのが、ミュージアムショップ。
美術館ならではのオリジナルグッズが並びます。
ピエールフォン城の思い出にミュージアムグッズはいかがでしょうか?
ピエールフォン城の口コミ・評判
この城は美しく巨大で素晴らしいです。外壁、中庭、建物の内部は非常に洗練されています。
城には家具がありませんが、部屋は素晴らしい状態で、絵画、木工品、すべてが美しいです。
朝行けば、ほとんど1人で独占できて幸せな気分になります。スタッフもとても親切で、間違いなく訪れる価値があります。 引用:トリップアドバイザー
ピエールフォン城の行き方・アクセス
車で行く
パリから約1時間15分。
- 高速道路A1で、出口Mer (n°9)
フランス国鉄SNCF のTER(快速列車)で行く
Gare du Nord駅からCompiègne駅まで、TERで約40分。
Compiègne駅からバスで約30分。
関連記事フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
ツアーで行く
「フランス語も英語もわからないし、電車やバスは不安…」という方にはツアーに参加するのをおすすめします。
一泊するものから日帰り、食事やガイドさん、ほかの観光もついているものもありますし、バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてください♪
ピエールフォン城の入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
- 大人8ユーロ
- 子供(18歳以下)無料
パリミュージアムパスがお得!


パリの美術館共通パス「パリミュージアムパス」は、ピエールフォン城でも使えます。
パリ市内の観光スポットでパリミュージアムパスが使える場所は多数!
パリミュージアムパスの対象スポットや購入方法については「パリミュージアムパス完全ガイド|料金・購入方法・対象スポットまとめ」で詳しく解説しています。



営業時間・定休日
- 営業時間
9:30-18:00(6月13日~9月4日)
10:00-17:30(9月5日~4月30日) - 定休日
1月1日、5月1日、12月25日
(2022年現在)
所要時間
サッと周るなら1時間。時間が許すなら2~3時間かけてゆっくり散策してみてください。
ピエールフォン城周辺の治安
パリの郊外、イルドフランスは場所によっては大変治安が悪いのですが、ピエールフォン城周辺は治安はあまり悪いという話は聞きません。
もちろん外国ですから、気を抜きすぎるのはNG。しかしパリの中心地と比べると随分のんびり観光できると思います。
スリ対策の基本
ピエールフォン周辺は安全ですが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。



また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






ピエールフォン城まとめ
廃城から美しく蘇ったピエールフォン城。
欧米の中世を描いた映画の撮影にもよく使われているお城です。
パリから日帰りでも行けるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ピエールフォン城 | |
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住所 | Rue Viollet-le-Duc 60350 Pierrefonds 地図 |
最寄り | Compiègne駅 |
HP | http://www.chateau-pierrefonds.fr/en/ |
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サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!
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