8区の閑静な住宅街にニシム・ドゥ・カモンド美術館があります。
もともとトルコ系ユダヤ人の大富豪モイズ・ドゥ・カモンドの邸宅でしたが、彼の死後、この大邸宅は装飾美術館とフランス国家に遺贈されました。
パリの穴場的な美術館で、いつもとは違ったパリを楽しみたい方にぜひおすすめしたいスポットです。
このページでは、大ブルジョワの暮しぶりが垣間見れるニシム・ドゥ・カモンド美術館についてご紹介していきます。
日本人が見落としがちな観光の注意点・周辺の治安についても詳しく記載しています。ぜひ最後までご覧ください!
- ニシム・ドゥ・カモンドの見どころを知りたい
- ミュージアムパスを持っている
- 周辺の治安が気になる
パリ観光におすすめ!!
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この記事で紹介している施設はミュージアムパス対象スポットなので、パスの利用を検討してみる価値は十分アリ◎

このページの目次
ニシム・ドゥ・カモンド美術館の観光情報
歴史


トルコ系ユダヤ人の大富豪モイズ・ドゥ・カモンドは、イスタンブールで生まれました。
銀行家のもとに生まれ、両親とともにパリへ移住します。


当時、ロスチャイルド家やペレール家など、名高い銀行家たちが暮らしてたパリ8区のモンソー公園の裏手に居を構えます。


両親の死後、受け継いだ邸宅を解体し、自らが収集したコレクションのため、ヴェルサイユ宮殿のプチ・トリアノンを模した大邸宅を建てました。
モイズには2人の子供ニシムとベアトリスがおり一緒に暮らしていましたが、第一次世界大戦中、飛行士として戦場に向かった息子ニシムを亡くします。
その悲しみを紛らわすかのように、モイズは美術収集に情熱を注ぎ続けます。


1935年にモイズが亡くなると、邸宅とすべてのコレクションが装飾美術協会(のちの装飾美術館)とフランス国家に遺贈されました。
そして1936年に息子の名を冠したニシム・ドゥ・カモンド美術館が開館しました。
おすすめ観光の周り方
観光名所が多く集まる8区は、シャンゼリゼ大通りをはじめ、エトワール凱旋門、コンコルド広場、グラン・パレ、プチ・パレなど見どころがたくさん。
またパリでショッピングを楽しみたい方にもおすすめのエリアです
ニシム・ドゥ・カモンド美術館から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通り。
- モンソー公園(徒歩3分)
- ジャックマール・ アンドレ美術館 (徒歩7分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
周辺には他にも見どころがあり、「パリ8区シャンゼリゼ通り界隈で絶対行きたい人気観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎



シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
ニシム・ドゥ・カモンド美術館ももちろん対象!
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。



短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのもおすすめです。
ニシム・ドゥ・カモンド美術館の見どころ


ニシム・ドゥ・カモンド美術館の見どころは、なんといってもモイズの収集した美術コレクションです。
そのコレクションのために、モイズは受け継いだ邸宅を解体させ、建築家ルネ・セルジャンを起用して、ネオ・クラシック様式(新古典主義建築)の新邸宅を作りました。
正面のファサードは、プチ・トリアノンを思い浮かべさせる作りで、優美な雰囲気を醸し出しています。


モイズは18世紀後半のフランスの家具や調度品を好み、ニシム・ドゥ・カモンド美術館の展示品の多くはそれらで占められています。
どの部屋も貴重な調度品で飾られ、思わずため息がこぼれそうですが、「陶磁器の間」のゼーブル焼コレクションは圧巻です!
他にも、大広間や書斎、図書室、モイズの部屋、ニシムの部屋など大ブルジョワならではの豪華絢爛な暮しぶりを見ることができます。


また当時のままに残されたキッチンや使用人の食堂など、使用人の生活も垣間見ることができるのも興味深いところです。
ニシム・ドゥ・カモンド美術館の口コミ・評判
メトロMonceauを降り、モンソー公園を抜けて歩いていくのがおすすめ。
個人邸宅そのままに、大きなキッチンや食卓など部屋が見学できます。
食器も素晴らしかった。
定番の観光地を観終わったらぜひ。(Googleレビュー)
往年の貴族の邸宅です。とても貴重な博物館。穴場です。
当時の生活様式をリアルに体感できる。玄関を入ると、執事(今はいません)とそのデスクに迎えられ、タイムスリップしたのでは、と思わされる。二階までの吹き抜けにもなっており、順路としては階段を登ってそのまま二階にいく。客間・食事の間(小鳥の絵をあしらった芸術品クラスの膨大な食器が保管されている小部屋もある)・寝室は、圧巻。
美しい庭も見えます。
一階には、使用人の間と炊事房もあります。
まさに穴場。じっくり見学するのがお勧めです。
ニシム・ドゥ・カモンド美術館の行き方・アクセス・最寄り駅
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ2号線Monceau駅、またはメトロ2,3号線Villiers駅。駅から美術館までは徒歩6分です。
モンソー公園がすぐ近くにあるので、お時間に余裕のある方は、ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド



ニシム・ドゥ・カモンド美術館のチケット情報・営業時間・所要時間
入場料金
チケットは、当日窓口で購入できるほか、公式サイトからの購入も可能です。
- 大人 12ユーロ
- 18歳未満 無料
- パリ・ミュージアム・パス 利用可
短期間でパリを観光するならパリ・ミュージアム・パス
ニシム・ドゥ・カモンド美術館はパリ・ミュージアム・パスを利用できる施設です。


パリミュージアムパスは優先入場に対応。
入口でパスを提示するだけで施設に入場できるので、チケット買う必要がなくなって大幅な時短になります。
期間中にパス対象の観光スポットを複数周れるなら入場料金もお得に!
例えば、2日券を購入した場合、2日間で4~5ヶ所くらい周ればお得になります。
英語やヨーロッパの言語に不安な場合は、出発前に日本の代理店で購入するのがおすすめです。
※代理店で購入する場合、日本の自宅にチケットを送ってもらうことになるので早めの購入がおすすめです
※現地に着いてからであれば、GetYourGuideで購入できます
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)



営業時間
- 10:00-17:30
※最終入場時間 は閉館45分前まで
定休日
毎週月・火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
(2023年現在)
所要時間
ニシム・ドゥ・カモンド美術館の所要時間は、駆け足で周っても最低30分~1時間くらい必要です。
所要時間は人それぞれですが、せっかくなのでゆったりと鑑賞できるといいですね!
ニシム・ドゥ・カモンド美術館周辺の治安


ニシム・ドゥ・カモンド美術館は、閑静な住宅街にあり、すぐ近くにはモンソー公園もあり、比較的治安の良いエリアです。
観光客より地元の人が多い印象ですが、置き引きや盗難対策は、いつでもどこでも備えておく必要があります。
リュックは狙われやすいので貴重品を別に持つか、ファスナーの付いたショルダーバッグなどを持つようにしましょう。
駅も広場もスリにあった!という声を聞きます。油断しないでくださいね!
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。



また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






ニシム・ドゥ・カモンド美術館まとめ
ニシム・ドゥ・カモンド美術館は、当時のブルジョワの生活をうかがい知ることのできる邸宅美術館です。
センス溢れる邸宅の装飾や家具がそのまま美術館になっているので、ここで暮らしていた人たちに思いを馳せながら見学が楽しめます。
ニシム・ドゥ・カモンド美術館のように、個人邸宅だった建物をそのまま美術館にしたジャック・マール・アンドレ美術館も近くにありますので、合わせて見学されるものおすすめですよ。
ニシム・ドゥ・カモンド美術館 | |
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住所 | 63 Rue de Monceau, 75008 Paris 地図 |
最寄 | メトロ2号線Monceau駅、またはメトロ2,3号線Villiers駅 |
時間 | 10:00-17:30 |
定休 | 月・火曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 大人12ユーロ 26歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://madparis.fr/Musee-Nissim-de-Camondo-125 |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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