美しいステンドグラスに飾られたサン・ドニ・バジリカ大聖堂。歴代のフランス王が眠る墓所として有名な場所です。
パリからアクセスも良く、フランスの歴史好きなら一度は訪れたい名所!
このページでは、フランス王家の墓所「サン・ドニ・バジリカ大聖堂」の見どころをご紹介していきます。
- サン・ドニ・バジリカ大聖堂ってどんなところか知りたい
- フランス王家の歴史に興味がある
- 周辺の治安が気になる
このページの目次
サン・ドニ・バジリカ大聖堂の観光情報
歴史
サン・ドニ・バジリカ大聖堂は、パリ北部に隣接する街「サン・ドニ」にあり、歴代のフランス君主が埋葬されている大聖堂、そして世界初のゴシック建築として有名です。
街の名前は、フランスの守護聖人サン・ドニ(聖デニス)に由来します。
伝説によると、3世紀半ば、パリで最初の司教であったサン・ドニは、モンマルトルで斬首されてしまいます。
しかしサン・ドニは、自分の切り落とされた首を持ってパリの北へ数㎞も歩いていき、力尽き倒れた場所に墓が作られ、やがて礼拝堂が建てられました。
その後、礼拝堂は拡張され、多くの巡礼者が集まる現在の姿に。
堂内にある聖サン・ドニの肖像などはこの時の姿を再現したものが多くあります。
7世紀にベネディクト派の修道院が設立され、12世紀に大修道院長のシュジェールによって典型的なゴシック様式の建物に建て替えられます。
19世紀には、パリのノートルダム大聖堂で有名な建築家ヴィオレ・ル・デュックによって修復され、1966年にサン・ドニ・バジリカ大聖堂となりました。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂はパリミュージアムパス対象スポット
あらかじめパスを持っていれば混雑しているチケット売り場に並ぶ必要がありません。
さらに、期間中にパス対象スポットを複数周れるなら入場料金が割安に!
2日券を購入した場合
4〜5ヶ所程度周ればお得!
パス対象の観光スポットには美術館を中心に、宮殿や教会も多数含まれているので、観光スポットをたくさん周りたい方にぴったりです。
ただし、短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのがおすすめです。
現地でチケット列に並ぶ時間は本当にもったいないので、ぜひ事前購入を検討してみてくださいね。
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※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
サン・ドニ・バジリカ大聖堂の見どころ
ステンドグラス
サン・ドニ・バジリカ大聖堂の内陣には、素晴らしいステンドグラスがあります。
聖パウロの寓喩を題材にしたステンドグラス「アレゴリーの窓」やサン・ドニの殉教の様子が描かれたステンドグラスは圧巻です。
特に北袖廊にある12世紀の薔薇窓は息を呑む美しさ。絶対に外せない見どころです。
聖母マリアの礼拝堂
左側にはキリストの幼少期、右側にはダビデ王の父エッサイからイエス・キリストに至るまでの系図を示したステンドグラスがあります。
手前の聖遺物箱にルイ9世の手首とされる断片が収められているそうです。
王家の墓所
7世紀から18世紀までの歴代フランス王と王妃が埋葬されています。さすが王家の墓所、まるで大理石彫刻を展示する美術館のよう。
なかでもとりわけ大きな墓は、「フランソワ1世とその子供達の墓」、「ルイ12世とアンヌ・ド・ブルターニュの墓」、「アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの墓」です。
最初に横臥像をつくらせたのはルイ9世、サント・シャペルを作らせたのも彼です。
サン・ルイの礼拝堂
サン・ルイの礼拝堂には、ルイ18世によって作られた「ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの像」があります。
また地下にある納骨室には、ルイ18世がパリのマドレーヌ墓地から移させたルイ16世とマリー・アントワネットの遺骸が祭られています。
ブルボン朝の礼拝堂
地下にあるブルボン朝の礼拝堂には、10歳という若さで病死したマリー・アントワネットの息子ルイ・シャルル(のちのルイ17世)の心臓が収められています。
わずか10歳で非常に残酷な最期を遂げたことでも有名なルイ17世。
彼の遺体を解剖した医師が密かに持ち出し保存していた心臓が年月を超えて肉眼で見ることができるのは、とても不思議な感覚です。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂・口コミ、評判
ツアーのフリータイムの日に行ったのですが、ガイドさんの情報によると、かなり治安が悪いのでパスポートやクレジットカードは持っていかず、最低限のお金だけで行った方がいいと言われました。
実際に行ったのは、朝10時だったせいか駅から大聖堂までの3分位の道のりですが、人通りは少なく、あまり治安が悪いとは感じませんでした。たまたま運が良かっただけかも知れませんが。
大聖堂には、素晴らしいステンドグラスや、フランス王室の墓所があり、日本語のチラシもありとても楽しめました。 (TripAdvisor)
パリの中心からメトロ13番で15分強、Saint-Denisの大聖堂に到着。駅からバジリカまではすぐ、見学ゾーンは10時半からでしたが、観光客はちらほらしかいません。目的のマリーの像は顔が小さく、やはりきれいな方だったんだと思いました。地下にはルイシャルルの心臓もあり、ベルサイユのバラファンは必見の場所でしょう。なんでこんなに観光客いないのかな? (TripAdvisor)
実際に訪れてみると、駅から近いこともあってか治安の悪さを感じなかったという口コミが多かったです。
とは言え、危険な地域であることは間違いないので最低限の持ち物でしっかりと自衛をして訪れるようにしましょう。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂への行き方・アクセス・最寄り駅
Basilique de Saint-Denis駅から歩いて3分ほどの場所にある立派な教会、サン・ドニ・バジリカ大聖堂。
メトロで行く
最寄り駅はメトロ13号線Basilique de Saint-Denis駅。パリの主要ターミナル駅であるSt-Lazare駅から約20分の場所にあります。
13号線はパリから見て、Y字型に分岐しているので 列車の行き先にはご注意を。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
ツアーで行く
パリの主要駅からバスで行くツアーが多く、治安的にも歴史を知るという意味でもおすすめなのが現地ツアーです。
フランスでも有数の歴史的建造物であるサン・ドニ・バジリカ大聖堂、せっかく訪れるなら現地ガイドの説明を聞きながらその魅力を心ゆくまで味わってほしいです!
サン・ドニ・バジリカ大聖堂の入場料・営業時間・所要時間
セキュリティチェックがあるので、どうしても列ができてしまいますが、見た目よりは時間がかかりません。
とはいえ、夏季などハイシーズンは時間がかかるので余裕をもって訪れましょう。
入場料
サンドニバジリカ大聖堂には入場無料ゾーンと有料ゾーンがあります。
- 大人 11ユーロ
- 18歳未満 無料
- オーディオガイド 3ユーロ
※オーディオガイド対応言語は英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語で日本語はありません。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂のチケットはGetYourGuideで事前にネット購入可。
短期間でパリを観光するならパリ・ミュージアム・パス
サン・ドニ・バジリカ大聖堂はパリ・ミュージアム・パスを利用できる施設です。
パリミュージアムパスは優先入場に対応。
入口でパスを提示するだけで施設に入場できるので、チケット買う必要がなくなって大幅な時短になります。
期間中にパス対象の観光スポットを複数周れるなら入場料金もお得に!
例えば、2日券を購入した場合、2日間で4~5ヶ所くらい周ればお得になります。
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※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
営業時間・定休日
- 営業時間
10:00〜16:45(日曜日のみ12:00〜営業) - 定休日
不定休
所要時間
見どころが多い教会なので、30分~1時間は滞在時間として考えておいたほうがよいいと思います。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂見学マナー
サン・ドニ・バジリカ大聖堂は観光客だけでなく、祈りの場として訪れる方も多い場所です。
教会の外にはNG事項が書いてある看板が出ているところも多いので、必ず確認してから中に入るようにしてください。
服装に気をつける
基本的に教会では露出の高い服装はNG!ミニスカート、短パン、タンクトップなどは避けたほうがいいと思います。
男性は帽子やフードを含めて頭に身に着けているものは外すのがマナー。
信仰の方の邪魔にならないよう静かに見学
観光スポットでもありますが、お祈りを捧げる信者の方々も訪れる神聖な場所でもあります。
大きな声でおしゃべりしたり、ズカズカと割り込んで写真を撮ったりは絶対やめましょう。
フラッシュ撮影は禁止
現在は、建物の内部も撮影OKになりました。
フラッシュ撮影は禁止されているのでカメラの設定を事前に確認しておきましょう。
残念ながらサン・ドニは、非常に治安の悪い地域にあります。
大聖堂周辺は比較的安全ですが、早朝や夜遅い時間帯は避け、大聖堂から離れた場所の散策はやめましょう。
また女性1人で大聖堂を訪れるのも避けたほうが無難です。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂周辺の治安
2015年のパリ同時多発テロが起こった時に主犯が拠点としていた場所でもあり、残念ながらサン・ドニ周辺は非常に治安の悪い地域と言われています。
実際に訪れてみるとそこまで治安の悪さは感じませんでした。大聖堂周辺は比較的安全ですが、早朝や夜遅い時間帯は避け、大聖堂から離れた場所の散策はやめましょう。
また女性1人で大聖堂を訪れるのも避けたほうが無難です。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
パリをもっと楽しむ
ガイドブックは地球の歩き方がおすすめ
パリを楽しむならガイドブックは必須。
スマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
ガイドブックより深く事前知識を身につけて
パリの美術館を周るなら、ガイドブックだけでなく動画や書籍を利用して事前知識を身に着けておきましょう。
なぜなら「来てみたはいいけど、よくわからなかった」「イマイチ楽しめなかった」と感じてしまうのは本当にもったいないから。
普通は画家や作品を褒めることに終始している書籍や動画が多いのですが、五郎さんは「あいつは変人で友達がいないから~」とか「絵が下手だから~」とわたしたちがちょっと感じているような、素直な表現を多用しています。
ゴシップも取り入れてくれるのでエンタメ要素が強く美術ファン以外も飽きずに楽しめる五郎さんならではの解説。
とはいえ、動画は1本30分近くあるものが多く、どれから見たらいいか迷ってしまいます。
そんな時におすすめなのが、山田五郎のYouTube動画を時代別にまとめた書籍。
有名な作品がコンパクトにまとめられ、美術館の前で広げて読むのにもぴったりです。
各ページに動画のQRコードがついているので、気になる作品だけ動画をじっくり見れば予習はバッチリ!
ガイド付き現地ツアーをぜひ体験して
書籍で予習する時間が取れない方は、ぜひガイド付き現地ツアーを体験してみてください。
特にルーブルやオルセーくらい大きな美術館の場合は、ガイド付きの現地ツアー参加がおすすめ。
料金だけを比べるとチケット単体の価格より高くなってしまいますが、絵画のプロが見どころを詳しく解説してくれる体験は唯一無二。
特にプライベートツアーの場合、少人数でどんどん質問もできますし、作品への情熱を直接ガイドさんから聞けるというのは、驚くほどおもしろくて感動レベルでした。
日本語ガイドのツアーを申し込むならベルトラがおすすめです。
英語ガイドでも問題なければGetYourGuideで探してみてくださいね。
ゆかりの地をめぐろう
フランスには歴史上の人物や著名な芸術家のゆかりの地が多く存在しています。
フランスゆかりの著名人。名前くらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
例えば
かつて彼らが過ごした場所、思い出の街並みが、現在も残っていることは珍しくありません。
実際にその場所に足を運ぶとなんともいえない感慨深い思いがこみ上げてきます。
また、美術館で見た有名な絵画と同じ風景が実在していることも珍しくありません。
当サイトでは約50名の偉人に関して、それぞれのゆかりの地をまとめた記事をご用意しています。旅の参考にしていただけたら幸いです。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂まとめ
天井が高い礼拝堂に敷き詰められたステンドグラスは本当に圧巻!
ステンドグラスの透き通る青や赤の光は、ため息がでるほどきれいですよ♡
写真でも十分美しいのですが、実物はさらにさらに素晴らしいので、ぜひ実際に訪れてみてくださいね♪
また、パリの教会テーマに「パリで絶対に外せない教会を徹底ガイド|元在住者が厳選して見どころを解説」というまとめ記事も書いてみました。
サン・ドニ・バジリカ大聖堂 | |
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住所 | 1 Rue de la Légion d’Honneur, 93200 Saint-Denis 地図 |
最寄り | メトロ13号線Basilique de Saint-Denis駅 |
HP | http://www.saint-denis-basilique.fr/en/ |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
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かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
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絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!