太陽王ルイ14世が嫉妬し、ヴェルサイユ宮殿よりも魅力的だと語るファンもいるほど美しいヴォー・ル・ヴィコント城。
日本では知名度が低いものの、ヨーロッパではとても人気のお城でぜひみなさんにもご紹介したい名所です。
フォンテーヌブロー城と比較されることもありますが、ヴォー・ル・ヴィコント城へアクセスするまでの田園風景はそれは素晴らしく、ゆったりとした場所が好きならきっと感動すること間違いなし!
それではフランスで最も美しい城のひとつ、ヴォー・ル・ヴィコント城をご紹介しましょう。
- フランスの田舎も見てみたい
- ヴェルサイユ宮殿など優美なお城が好き
- ヴォー・ル・ヴィコント城の見どころが知りたい
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このページの目次
ヴォー・ル・ヴィコント城 見どころ・観光情報
photo by Guillaume Speurt
ヴォ・ル・ヴィコント城(Château de Vaux-le-Vicomte)は、ルイ14世の財務卿Nicolas Fouquetによって建てられた豪華絢爛な城です。
贅を尽くした城で、城の完成後、王や王侯貴族を招き、豪華な大祝宴を催しました。
これが太陽王ルイ14世の嫉妬を招くことになり、祝宴からわずか19日後に、フーケは国家財産横領の罪で牢獄されてしまいます。
そして生涯を閉じるまで幽閉され、二度とこの城に戻ることはありませんでした。
それからまもなくルイ14世は、ヴォー・ル・ヴィコント城の建築に携わった建築家ルイ・ル・ヴォー、室内装飾家シャルル・ル・ブラン、造園家のアンドレ・ル・ノートルを集め、ヴォ・ル・ヴィコント城よりも美しく豪華な城を造るよう命じます。
そしてこのヴォー・ル・ヴィコント城をモデルに、歴史上最も華やかな城といわれる「ヴェルサイユ宮殿」が誕生しました。
今回は、そんなニコラ・フーケの歴史抜きには語れないヴォ・ル・ヴィコント城の見どころをご紹介していきます。
城館
ヴォー・ル・ヴィコント城の一番の見どころは、なんといっても城館です。
ヴェルサイユ宮殿のモデルとなった17世紀のフランス建築を代表するバロック様式の城。
建築家ルイ・ル・ヴォー、室内装飾家シャルル・ル・ブラン、造園家のアンドレ・ル・ノートルの3人の芸術家を結集させ、城の完成に約6年の歳月を要しました。
城のドームからは、ル・ノートルの手がけた美しい庭園を一望することができます。
庭園
ヴォ・ル・ヴィコント城の33haの土地にフランス式庭園を設計したのが、のちにヴェルサイユ宮殿の庭園も手がけた造園家のル・ノートルです。
庭園の奥にはヘラクレス像の建つ丘陵があり、こちらから眺める城もなかなかのもの。
馬車博物館
18〜19世紀の馬車や連結具などのテーマごとにコレクションが展示されています。
二輪馬車やベルリン型馬車、子供用馬車など多種多様な馬車を見ることができます。
ヴォー・ル・ヴィコント城 クリスマスイベント
ヴォー・ル・ヴィコント城では、季節ごとにさまざまなイベントが行われています。
これからの時期は、なんといってもクリスマスイベント「ヴォ・ル・ヴィコント・フェット・ノエル(Vaux-le-Vicomte fête Noël)」が見逃せません!
クリスマスデコレーションで飾られたロマンチックな城館、そしてイルミネーションで光り輝く庭園。まさに幻想的な世界が広がります。
夏には、「キャンドルの夕べ(Soirées aux chandelles)」というイベントがあり、城内と庭園になんと2,000本以上のキャンドルが灯されます。
昼間とはまた違った趣のヴォー・ル・ヴィコント城を楽しむことができます。
他にも「偉大なる世紀の日(Journée Grand Siècle)」と呼ばれる世紀の仮装イベントや「ヴォー・ル・ヴィコントのイースター(復活祭)(Vaux-le-Vicomte célèbre Pâque)」など、年間を通してイベントが目白押しです!
ヴォー・ル・ヴィコント城 口コミ・レビュー
ヴェルサイユ宮殿を見てからここに来ることをおすすめします。
ヴェルサイユ宮殿で原点はフーケの作ったこちらの宮殿なのだとよくわかります。3ユーロ払うと、宮殿の一番上の屋上に登れます。細い階段を80段ほど登りますがおすすめします。一番高いところからの庭の眺めは最高。
また庭の仕掛けも、上から見下ろすのと、下で見るのではまるでトリックアートのように異なります!
クリスマスデコレーションで人気のあるお城です。
観光バスも来ており、日曜の15:00頃に行った際は、チケット購入まで1時間ほど。クリスマスデコレーションの綺麗なお城の入場に1時間ほど並び、結局、お城に入れたのは17:00頃。暖かい格好で行く事をお勧めします。クリスマスデコレーションは非常にハイセンスでステキです。
大人の入場料金は安くありませんが、3歳児は無料で、しかもお土産の人形をもらえて物凄く喜んでいました。
フランスのお城はベルサイユ宮殿、ロワール地方が有名ですが、その他のお城も素晴らしいので時間が許せばぜひ周っていただきたいと思います。
ヴォ・ル・ヴィコント城 行き方・アクセス・最寄り駅
ヴォ・ル・ヴィコント城は、セーヌ=エ=マルヌ県にあるお城。
パリ近郊にあるので、パリから日帰りでもゆっくりと観光ができますよ!
また、パリの観光スポットに比べると旅行者が少ないので、混雑もなくゆったりとした気持ちで楽しめるのも嬉しいポイントです。
パリから国鉄SNCFで行く場合
パリの東駅(Gare de l’Est)から国鉄SNCF P線でVerneuil l’Etang駅まで約35分。
駅からは、シャトーバスに乗り、ヴォ・ル・ヴィコント城まで約20分ほどで到着します。
関連記事フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
パリから車で行く場合
高速道路A4またはA6(Troyes, Nancy, Melun方面)から国道N104 (Troyes, Melun, Savigny-le-Temple方面)へ。
出口No.15 Saint-Germain Laxis、パリから約50分。
ヴォ・ル・ヴィコント城の入場料金・営業時間・所要時間
photo by Panoramas
パリの中心地にある観光スポットのように大混雑!ということは滅多にないので、当日チケットカウンターでチケットを購入しても問題ないかと思います。
入場料金
- 大人17ユーロ
- 子供(6〜17歳まで)13.5ユーロ
- 6歳以下無料
- 庭園のみ 12.5ユーロ「キャンドルライトの夜」と「クリスマス」のイベントの時期
- 大人22ユーロ
- 子供(6〜17歳まで)17.5ユーロ
- 6歳以下無料
- 庭園のみ 16ユーロ
営業時間・定休日
- 営業時間
10:00-17:30(3月16日~11月2日)
10:30-18:30(クリスマスイベント期間) - 定休日
不定休
所要時間
少なくとも2~3時間じっくりと散策してほしいです。プロジェクションマッピングは夕方からなので、半日確保できると完璧!
ヴォー・ル・ヴィコント城周辺の治安
パリの郊外、イルドフランスは場所によっては大変治安が悪いのですが、ヴォー・ル・ヴィコント城周辺は治安はあまり悪いという話は聞きません。
もちろん外国ですから、気を抜きすぎるのはNG。しかしパリの中心地と比べると随分のんびり観光できると思います。
パリ全体の治安に関しては「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」で詳しく解説しています。
パリに行く全ての旅行者に読んでいただきたいおすすめ記事です。
ヴォー・ル・ヴィコント城まとめ
日本では、まだまだ知名度の低いお城ですが、期待を裏切らない素晴らしいお城です。
ヴォー・ル・ヴィコント城で夢のようなひとときを過ごしてみませんか?
17世紀のフランスにタイムスリップすることができます!ぜひお天気の良い日に訪問してみください。
ヴォー・ル・ヴィコント城 | |
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住所 | Château Vaux le Vicomte 77950 Maincy 地図 |
最寄り | 国鉄SNCF P線Verneuil l’Etang駅 |
HP | https://vaux-le-vicomte.com/ |
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