セーヌ川沿いにあるモダンな建物のケ・ブランリー美術館は、アフリカ・アジア・オセアニア・南北アメリカの多彩な芸術や文化が紹介された国立美術館です。
ミュージアムパスを買うまで聞いたこともなかったし、行こうと思ったこともなかったのですが、実際に行ってみてかなりおもしろい美術館だということがわかりました!
パリ在住者の方に伝えると、みなさん口をそろえて「ここいいよね!!」というので間違いありません(笑)
このページでは、パリの西洋美術館とは一味違うケ・ブランリー美術館についてご紹介していきます!
- 西洋美術以外のアートが気になる
- スタイリッシュな建造物が好き
- ミュージアムパスを持っている
パリ観光におすすめ!!
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この記事で紹介している施設はミュージアムパス対象スポットなので、パスの利用を検討してみる価値は十分アリ◎

このページの目次
ケ・ブランリー美術館の見どころ・観光情報


ケ・ブランリーの設計と外観
ケ・ブランリー美術館の正式名称は「ケ・ブランリー・ジャック・シラク美術館」。
2006年ジャック・シラク大統領時代に開館したので、自分の名を入れています。
近代美術館のポンピドゥーセンターもポンピドゥー大統領の名前が入っているので、仏大統領は自分のお名前を残すのがお好みのようですね。
国立人類博物館にあった民族学資料や国立アフリカ・オセアニア美術館の民族美術コレクションなどが集められ、オセアニア部門・アジア部門・アフリカ部門・南北アメリカ部門と4つの地域に分けられました。
それぞれの地域で育まれてきた文明や少数民族の文化など、およそ37万点もの膨大な数の作品を収蔵しています。
建設にあたって、そもそもこのコレクションが美術品なのか、民俗資料なのか論議があり、建設前から国立人類博物館の職員がストを起こしたり一筋縄ではいかなかったようです。


斬新なデザインのケ・ブランリー美術館は、建築家Jean Nouvelによる設計。


またセーヌ川に面するファサードの壁面を覆う植栽は、Patrick Blancが手掛け、こちらもその奇抜なデザイン性に目が釘付け!!


約1万8,000㎡もある美術館内の庭園は、景観建築家Gilles Clément作。


ケ・ブランリー美術館は、素晴らしい美術工芸作品に出会えるだけではなく、ユニークな建築や構造、そして緑溢れる庭園も楽しめる場所です。
写真が下手なのが悔しいですが、ケ・ブランリーの庭園は本当に素晴らしく、冬季にもかかわらず美しく咲き乱れる花々に心から癒されました。
ケ・ブランリーの館内展示


展示作品は多岐にわたり、生活道具、祭祀の仮面、彫刻、楽器、装飾品、衣装、染織工芸品などが並びます。


展示の仕方が全然違うので、テーマパークに来たかのようです。


わたしの身長の何倍もあるような奇妙で奇抜な展示物がいっぱい!


美術に興味がない子供でも楽しめると思います!本当に楽しかった~♪


館内は他の美術館と違って日本人はとても少なかったです。
そのかわり現地で美術を勉強している学生でしょうか、若い人たちが展示物の前に座ってデッサンしたり、アート活動をしているのがとても印象的でした。
ケ・ブランリー美術館のお土産・ミュージアムショップ


ケ・ブランリー美術館のミュージアムショップは入口手前にあります。チケットがなくても入れるのでここだけでもぜひ足を運んでみてください。


ミュージアムショップというよりまるでおしゃれな雑貨のセレクトショップのような雰囲気です。
ケ・ブランリー美術館のカフェ・レストラン


カフェ・ジャック(Café Jacques)
パリには、たくさんのミュージアム・カフェがありますが、中でもケ・ブランリー美術館のカフェ「Café Jacques」はとてもおすすめ。
緑豊かな美術館の庭に囲まれたガラス張りのカフェ。落ち着いた雰囲気の明るい店内、そしてテラス席もあります。
美術鑑賞の後、庭園を望むカフェでのんびりくつろぐのが至福の時間~♡
営業時間:10:00〜18:30(火・水・金・土・日)10:00〜21:30(木)
定休日:月
※ 但し、フランスの学校休暇期間中の月曜日は営業10:00〜18:30
レストラン・レ・ゾンブル(Restaurant Les Ombres)
ケ・ブランリー美術館の最上階にあるレストラン「レ・ゾンブル」は、エッフェル塔を眺めながら食事のできる素敵なレストランです。
お値段はリーズナブルなのに、本格フレンチが味わえます。夜はなんといってもエッフェル塔のイルミネーションが間近で楽しめ、ロマンチックなディナーが楽しめます!
営業時間:12:00-14:15 19:00-22:30
定休日:年中無休
ケ・ブランリー美術館の口コミ・評判
非欧州の原始美術 (この呼び方はあまり好きではないが) に特化した博物館。アジアパートは比較的キャッチーな感じがあったが他は圧巻で、唯一無二な美術館という感じがする。特にパプアニューギニア・オセアニア・グリーンランドの展示が充実しており、隔絶された(あるいは極限の)環境で発展した文化の独特さ、人間社会が自発的・本質的にどこまで多様になれるかみたいなものをビリビリと発信している。
英語の文字解説が貧弱なので音声ガイドかショップでの解説本購入が望ましい。
マスクの解説集は買うべきだった・・・(Googleレビュー)
パリの美術館というと、絵画や彫刻というイメージですが、こちらの美術館は世界各地の民俗学を総合的に扱う美術館です。
エッフェル塔の真横、高級住宅街とセーヌ川に挟まれたパリのど真ん中に位置していながら、敷地の中はアマゾンの森やアフリカのサバンナのように自然が溢れています。
ここにはアフリカ、オセアニア、アメリカ大陸、有名どころはキチンと押さえておきながら、日本の鎧や刀も無気味な感じで展示されています。
ミュージアムショップもあります、ぜひ立ち寄ってください。世界の民芸品や民俗学の本が揃ってます。
わたしは、ケブランリーの概説書と、この美術館が発行したマダムコレクターの本をゲットしました。(Googleレビュー)
ケ・ブランリー美術館の行き方・アクセス
メトロで行く
最寄り駅はメトロ9号線Iéna駅。駅の目の前にあり徒歩すぐです。6号線Boissière駅から徒歩5分。
トロカデロからも近いので、エッフェル塔見ながら散歩して、美術館へ行くのもおすすめです。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド



ケ・ブランリー美術館のチケット情報・営業時間・所要時間
入場料金
- 〈常設展のみ〉大人10ユーロ、子供(18歳未満)無料
- 〈常設展+特別展〉大人12ユーロ
※毎月第一日曜日:常設展・特別展ともに無料
※公式を見る限り現在は25歳以下も無料で利用できそうです。各自確認してみてください!
パリミュージアムパスがお得!


パリの美術館共通パス「パリミュージアムパス」は、ケ・ブランリー美術館でも対象です。
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パリミュージアムパスの対象スポットや購入方法については「パリミュージアムパス完全ガイド|料金・購入方法・対象スポットまとめ」で詳しく解説しています。



営業時間
- 〈美術館〉
10:30-19:00(火・水・金・土・日)
10:30-22:00(木) - 〈美術館庭園〉
9:15-19:30(火・水・金・土・日)
9:15-22:30(木)
定休日
毎週月曜日・5月1日・12月25日
※但し、フランスの学校休暇期間中の月曜日は開館 10:30-19:00
所要時間
駆け足でまわるなら約1時間。じっくり周るなら2時間はみておきたいところ。
ケ・ブランリー美術館周辺の治安
ケ・ブランリー美術館のある7区は比較的治安の良い地区ですが、エッフェル塔周辺の偽署名詐欺に注意が必要です。
署名詐欺・賭博詐欺に注意
若い女性が「英語を話しますか?」と言って近寄ってきます。署名をさせ、寄付を求めてきますが、完全な詐欺ですので注意してください。
また路上で、お金を賭けさせボールの入っているコップを当てるゲームがあります。
旅行者を信用させるため、観客役のグルがいて、その場の雰囲気を盛り上げて詐欺を行いますので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。
スリ対策の基本
また、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。



また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






ケ・ブランリー美術館まとめ
四大陸の文明文化が一度に楽しめるケ・ブランリー美術館。
いつもと違ったパリの旅を味わいたい方にかなりおすすめスポットです!できれば館内も見ていただきたいですが、ミュージアムショップやお庭だけでも足を運ぶ価値のある場所。
エッフェル塔からすぐ近くなので、ぜひ少しだけでも立ち寄ってみてください!
ケ・ブランリー美術館 | |
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住所 | 27, quai de Branly, 75007 Paris 地図 |
最寄 | メトロ9号線Iéna駅 メトロ6号線Boissière駅 |
時間 | 10:30-19:00 木曜のみ22:00まで |
定休 | 月曜日、5月1日、12月25日 |
料金 | 〈常設展のみ〉大人10ユーロ 〈常設展+特別展〉大人12ユーロ 25歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | http://www.quaibranly.fr/en/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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