パリの観光名所の1つであるアンヴァリッドは旧軍事病院。
太陽王と呼ばれたルイ14世によって建設されました。
約5,000人が収容できる規模の建物で、現在は軍事博物館として一部が公開されています。
また金色に光り輝くドーム教会には、あのフランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの棺が安置されています。
今まで全然知らなかったのですが、実際に来てみるとめちゃくちゃおもしろかったです。ヴェルサイユやオペラ座のキラキラが苦手な人にこそぜひ足を運んでもらいたい!!
このページでは、旧軍事施設であったアンヴァリッドの見どころを丁寧に詳しくご紹介していきます。
- ナポレオンゆかりの地に興味あり
- 戦争や武器について見学するのが好き
- ミュージアムパスを持っている
華やかな建物が多いパリの中で異彩を放つアンヴァリッドの魅力をお伝えしていきます。
ナポレオンの人物や歴史について掘り下げた「ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)ゆかりの地10選!フランス・パリを巡る旅」も人気です。

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この記事で紹介している施設はミュージアムパス対象スポットなので、パスの利用を検討してみる価値は十分アリ◎



このページの目次
アンヴァリッドの見どころ・観光情報


正式名称は、L’hôtel des Invalidesといい、ルイ14世の時代、廃兵院として使われました。
パリの歴史的建造物の1つで、現在は軍事博物館として建物の一部が公開されています。
また付属するサン・ルイ教会は、ルイ9世の遺体安置のために建てられた教会。
王家の教会と呼ばれるドーム教会の地下墓地には、ナポレオン・ボナパルトをはじめ、ナポレオンの親族やフランスの著名な将軍たちの棺が置かれています。
軍事博物館


1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として建設されたアンヴァリッド。


現在はその一部が軍事博物館になっています。13世紀から第二次世界大戦までの世界各国から集められた武器や装飾武器、軍服、紋章などが展示されています。


外には大砲がいくつも展示されていますが、この中には下関の戦いで戦利品として持ち帰られた長州藩のものもあります。
軍事博物館に主に展示されているのは当時使用されていた武器。戦車から小銃まで、実際に使用されていた武器が間近で見られるのは非常に貴重です。
展示フロアには当時着用されていた軍服やヘルメット、当時の様子を描いた絵画などが展示されていて、個人的にはこちらがとても面白かったです。
映画でしか見たことのない小物の展示はなんだかワクワク!
特に軍刀の展示は、装飾の意味もあるものなのでとても豪華で、漫画の「ベルサイユのばら」を思い出しました。オスカルが持ってそう。
ドーム教会(ナポレオンの墓)
王家の教会と呼ばれるドーム教会は、1677年から1706年にかけて建てられました。
教会はもともとルイ14世が傷病兵を収容するために建てたものですが、現在は「ナポレオンのお墓」として有名です。
国民投票によって皇帝にまで上り詰めたナポレオンも、対フランスのイギリスを中心とする同盟軍により皇帝の座から引きずり下ろされます。
最期はセントヘレナ島に幽閉され、51歳でその生涯に幕を降ろします。


ルイ・フィリップ国王によって設けられた地下墓地には、ナポレオン・ボナパルトの棺が置かれ、その周囲には、ナポレオンの親族やフランスの著名人が眠ります。


ナポレオンの死後、19年経った1840年に遺体はルイ・フィリップ国王の命によりこの場所に移されました。


ナポレオンが残した、「わたしの愛したフランス国民に囲まれ、セーヌ川のほとりで眠りたい」という言葉の通り、今もこの場所で安らかに眠っています。


ドーム教会の正面に入ると、中央が吹き抜けになっていて、その下にボナパルトの棺が。上を見上げれば美しい天井画もありますので、チェックしてみてください♪


サン・ルイ教会


アンヴァリッドの中央に建てられたサン・ルイ教会は、聖人サン=ルイを奉り、三位一体の教えを基とした兵士達のための教会。現在はフランス軍の教会として使われています。
ナポレオンの棺があるドーム教会が有名ですが、サン・ルイ教会も荘厳な雰囲気がただよう素敵な教会です!


実はパリで唯一のバロック様式教会でもあるので、一見の価値あり!入場無料なので、ぜひ立ち寄ってみて。
博物館内のブティック・書店


南側入り口のチケット売り場の隣には、かなり広めのミュージアムショップがあります。


軍事博物館の展示品や、軍事の歴史に関するガイドブックや書籍、ポストカードなどが販売されて、わたしのおすすめはナポレオングッズ!


営業時間10:00-18:00(4月1日~10月31日),10:00-17:00(11月1日〜3月31日)
定休日:1月1日、5月1日、12月25日
カフェ・レストラン
カフェ・レストラン「Le Carré des Invalides」


南側入り口のチケット売り場に隣接されたカフェ・レストラン。


「Le Carré des Invalides」は、入場料金が必要な軍事博物館などを利用しなくても、自由に出入りできます。


アンヴァリットの観光で疲れたら、気軽に立ち寄ってみてくださいね♪
Salon de thé Angelina
夏限定ではありますが、モンブランで有名なパティスリーの「アンジェリーナ」が敷地内の中庭にティールームを出店しています。(博物館内のブティックの向かい)
屋外カフェなので、お天気の良い日にのんびりと楽しめる穴場スポット!
営業期間は4月1日~10月31日で期間中は無休。
営業時間は11:00-18:00(火曜日のみ21:00まで)となっていますが、必ず事前に公式ホームページをチェックしてから訪問ください。
アンヴァリッドへの行き方・アクセス
アンヴァリッドへは、メトロやRERを使ってアクセスすることができます。
また、アンヴァリッドの入り口は、北側と南側に2つありますが、それぞれにチケット売り場があるのでどちら側からの入場でも問題ありません。
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ8号線La Tour Maubourg駅または13号線Varennes駅。
La Tour Maubourg駅からアンヴァリッドまで徒歩5分。
Varennes駅からは入口まで回る必要があるので、徒歩11分かかります。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
RERで行く
最寄り駅は、C線Invalides駅。距離にすると1km弱あるので、徒歩15分ほど。
駅名が「Invalides」なので、すごく近そうに感じますが、メトロのLa Tour Maubourg駅の方が圧倒的に近いです!
関連記事RER(高速鉄道)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド



アンヴァリッドの入場料金・営業時間・定休日・所要時間


アンヴァリッドはチケットが必要な有料エリアと無料で開放しているエリアに分かれています。
有料エリア
- ドーム教会(ナポレオンの墓)
- 軍事博物館
- 立体地図博物館
- 開放勲章博物館
- シャルル・ド・ゴールの歴史の展示エリア


無料エリア
- サンルイ教会
- アンヴァリッドの中庭
- 野外の展示(大砲など)
ドーム教会(ナポレオンの棺)は有料ですが、サンルイ教会は無料で見学できます!
入場料金
- 一般料金:12ユーロ
- 割引料金:10ユーロ
- 18歳以下:無料
- I-Podガイド:6ユーロ(日本語のガイド有/身分証明書と引き換えに貸し出し)
割引料金対象者:夏季は毎日17時~、冬季は毎日16時~の遅い時間帯の入場、4月~9月の夜間開館時にすべての方が適用になります。
ちなみに以前は一般料金が9.5ユーロでしたが、値上げされたようですね・・。
また、パリ・ミュージアム・パスの利用も可能です♪
パリミュージアムパスがお得!


パリの美術館共通パス「パリミュージアムパス」は、凱旋門でも使えます。
パリ市内の観光スポットでパリミュージアムパスが使える場所は多数!
パリミュージアムパスの対象スポットや購入方法については「パリミュージアムパス完全ガイド|料金・購入方法・対象スポットまとめ」で詳しく解説しています。



営業時間・定休日
- 営業時間
10:00-18:00(4月1日~10月31日)
10:00-17:00(11月1日~3月31日) - 定休日
1月1日、5月1日、12月25日
※閉館30分前まで入場可能
4月1日~9月30日の火曜日は、ドーム教会および近代の展示室は21:00まで開館しています。
また、クリスマス休暇と2月の休暇期間中は、17:30までの開館です。
アンヴァリッド周辺の治安
アンヴァリッドのある7区は比較的治安の良い地区ですが、エッフェル塔周辺の偽署名詐欺に注意が必要です。
署名詐欺・賭博詐欺に注意
若い女性が「英語を話しますか?」と言って近寄ってきます。署名をさせ、寄付を求めてきますが、完全な詐欺ですので注意してください。
また路上で、お金を賭けさせボールの入っているコップを当てるゲームがあります。
旅行者を信用させるため、観客役のグルがいて、その場の雰囲気を盛り上げて詐欺を行いますので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。
スリ対策の基本
また、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。



また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






アンヴァリッドまとめ
多彩な軍事コレクションを集めた軍事博物館をはじめ、皇帝ナポレオンが眠るアンヴァリッドは、歴史的に重要なパリのモニュメントの1つです。
アンヴァリッドの他、偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
アンヴァリッド | |
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住所 | 129 Rue de Grenelle, 75007 Paris 地図 |
最寄り | メトロ8号線La Tour Maubourg駅 メトロ13号線Varennes駅 |
時間 | 10:00-18:00(4月1日~10月31日) 10:00-17:00(11月1日~3月31日) |
定休 | 1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 12ユーロ 無料エリアあり ミュージアムパスOK |
HP | https://www.parisinfo.com/musee-monument-paris/71310/Hotel-national-des-Invalides |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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