観光でパリを訪れるとき、多くの場合、地下鉄(メトロ)を利用することが多いと思います。
メトロはとても便利でわかりやすいので、パリに初めて訪れる旅行者にとって一番利用しやすい交通手段であることは確か。
しかし、パリの路線バスにはメトロとは違った良さがあります。
- 乗り方を覚えれば便利
- 景色を楽しみながら移動できる
- 観光地へのアクセスが良い
- 比較的治安がいい
最近はGoogle mapを使えばバス停を探す手間がなく利用もカンタン!
このページでは、パリ観光でぜひ知ってほしいパリの路線バスの乗り方と料金支払い方法について詳しく解説していきます。
実際に乗ってみて分かった注意点も詳しく解説しているので最後までよく読んでくださると嬉しいです♪
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このページの目次
パリの路線バス

パリの地下鉄(メトロ)同様、パリ市内を編み目のように走るパリの路線バス。
街の至るところで、バスの停留所を目にします。
一見難しそうに思われる路線バスですが、乗り方さえ覚えてしまえば、観光地へのアクセスも簡単。メトロに比べると、治安も良いので意外とおすすめです。
特にGoogleマップがあれば、メトロとバスの難易度はほとんど変わりません。
路線

パリ市内を走る路線バスには、2桁の路線番号が付いていて、メトロと同じで路線の名前はすべて番号。
それぞれの番号にカラー(色)が決められています。
路線図は、パリ交通公団(RATP)の公式サイトからダウンロードするか、地下鉄(メトロ)の係員のいる販売窓口でもらうことができます。
街中で安全に路線を確認するなら、駅構内に置いてある無料の路線図をもらっておくと重宝します。

時刻表

路線バスには時刻表はありません。
バス停の電光掲示板に何分後に到着するかが表示されています。
平日の昼間は、およそ10〜15分間隔。早朝や夜間、土日・祝日は本数が減ります。
日本でも同じことですが、交通状況によってバスの待ち時間が長くなったり、渋滞に巻き込まれたりすることもあるので、急いでる場合はおすすめできません。
切符の料金と種類
パリ市内のバスの切符はメトロと共通で一律。
パリの交通機関はゾーンで区分されており、ゾーンごとに料金が異なります。
ゾーンごとに料金が変わってくるのはパリ市内を出て、パリ郊外に入ったエリアから。
- Ticket t+:1回券の切符(メトロ、バス、RERゾーン1-2)
- Paris Visite:1-5日間パス(ゾーン1-3か1-5)
- Mobilis:1日乗車券(ゾーン1-5の組み合わせ)
- Navigo Easy:交通ICカード(ゾーン1-5の組み合わせ)
- Navigo:交通ICカード(ゾーン1-5の組み合わせ)
Ticket t+ ティケ プリュス

Ticket t+ はパリ市内のメトロ・RER・バスで利用できる1回券。
メトロ以外にパリ市内のバスやRERに乗るときもTicket t+を使います。
- メトロ全線全区間
- パリ市内バス
- パリ市内トラム
- RERゾーン1~2
Ticket t+には乗り物ごとに有効時間が決められていて、有効時間内であれば何度でも乗り換えができるのが大きな特徴。
乗り換え | 有効時間 |
---|---|
メトロ→メトロ | 2時間以内有効 |
メトロ→RER | |
RER→RER | |
バス→バス | 1時間半以内有効 |
バス→トラム | |
トラム→トラム |
パリ市内であれば、1つの目的地に行くためにバスを何回乗り換えても1枚の切符で一律の料金で移動できます。
バス→メトロ、バス→RERはできません。
Ticket t+が10枚つづりになっているお得なセット売りの切符「Ticket t+ Carnet」が人気でしたが、2022年3月をもって発売が終了しました。
今後は「Navigo Easy」を利用しましょう。
料金 | |
---|---|
カード代金 | 2.1ユーロ |
おとなTicket t+10回分 | 16.90ユーロ |
子どもTicket t+10回分 | 8.45ユーロ |
Mobilis モビリス

モビリスは1日乗り放題券。
購入時に選択したゾーン内であれば、すべての交通機関が1日乗り放題。
まる1日観光するなら一番おすすめのチケットです。
モビリスについては「パリの1日乗車券「Mobilis モビリス」の買い方・使い方ガイド」で詳しく解説しています。
Paris Visite(パリ・ヴィジット)
パリビジットは旅行者向けの1~5日乗り放題券。
ゾーンの広さと日数を選んで購入します。
パリヴィジットについては「パリ乗り放題パス「ParisVisite パリヴィジット」の買い方・使い方ガイド」で詳しく解説しています。
通しで使えないと最大限効力が発揮できず、意外と使いこなすのが難しいなと思いました。

Navigo Easyは公共交通機関の紙切符を廃止するために、2019年にパリで導入されたチャージ式のICカード乗車券です。
これを待っていましたー!!
従来のNavigoは一定期間乗り放題のカードですが、Navigo Easyは紙の切符を買う代わりに同等の料金をチャージするカードなので、乗り放題のサービスではありません。
改札での使い方と名前は似ていますが、似て非なるものと思っていたほうがいいかも。
従来のNavigoと違って購入後すぐに使い始められるので、2023年時点では最も旅行者におすすめの1枚です。
ナヴィゴ・イージーについては「パリの交通ICカード「NavigoEasy」の買い方・使い方ガイド」で詳しく解説しています。
ナビゴはパリの交通ICカード。長期滞在者向け。
※発行には証明写真とデポジット5ユーロが必要
短期滞在者にとってはデメリットが目立つためおすすめできませんが、長期滞在する方やパリによく来る人にはとっても便利!
ナヴィゴについては「パリの交通ICカード「Navigo ナヴィゴ」の買い方・使い方ガイド」で詳しく解説しています。
パリの路線バスの乗り方
切符の買い方
切符は、地下鉄(メトロ)の自動券売所やRATP(パリ交通公団)の看板のあるカフェで購入できます。
バスの中でも乗車時に運転手から切符を買うことができますが、若干割高に。
※2023年6月現在、バスの中で運転手から切符を買うことができません。
料金は2.1ユーロ。
バスに乗る・降りる

-
STEP.1停留所にバスが来たら手を挙げて合図手を挙げて運転手に合図をしないと止まらないことがあります。
-
STEP.2バスが停まったら、車両前方のドアから乗車連結車両のバスの場合、後方ドアからでもOK。
-
STEP.3運転手の脇にある刻印機に切符を差し込むNavigoの場合は、ドア付近のNavigoの機械にカードを当ててください。
切符はバスを降りるまで必ず持っていること。
たまに検札があり、切符を持っていないとその場で罰金です。 -
STEP.4次の停留所で降りたい場合、手すりに付いている赤いボタンを押す
バス車内では次に止まる停留所のアナウンスが流れますが、アナウンスが流れないこともあります。「あれ?アナウンス流れないぞ?」と思ったらGoogle mapを開いて現在地を確認しましょう。
-
STEP.5ドアが開いたら、後方のドアから下車
バスの注意点
パリは一方通行が多いため、路線によっては、往復で同じ道を通らない場合があります。
同じ路線のバスに乗って戻りたい場合、停留所にある地図で反対方向へ向かうバスの停留所の場所をあらかじめ確認しておきましょう。
また、ある時突然全員降りるようにアナウンスが流れ、目的地手前で降ろされることがありました。
だいたい次のバスがすぐ来ますが、時間ギリギリに出発しないよう気を付けてください!
治安は比較的いいけど油断は禁物

パリのバスは、メトロに比べて安全ですが油断は禁物!
特に混雑する時間帯は、貴重品の入ったバッグを体の前に持つなどして、スリの被害を未然に防ぎましょう。
治安に関する詳しい対策は「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」へまとめています。
旅行前に必ず目を通していただきたいおすすめ記事です。
パリの街をもっと楽しむ

パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットも沢山あります。

パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎

またアートや文学好きの人のために「ガイドブック以外のフランス旅行をさらに楽しむためのおすすめ書籍」も作成しました。ぜひご覧ください!
シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
購入方法や使い方について詳しく解説した「パリミュージアムパスは買うべきか?料金・購入方法・入場可能場所について」は大変人気の記事です。

フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。

現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。

パリのおすすめツアーやチケットサイトをまとめた「パリ旅行で事前に予約すべきおすすめチケット現地ツアー」もお見逃しなく!
パリの路線バスまとめ
土地勘がないとちょっと複雑かなと思われるパリの路線バス。
でも、観光プランを考えてから路線図を見てみると結構便利だったりします。
Googleマップを利用してから、本当にバスの移動に不安がなくなりました。考えてみたら日本でもGoogleマップがないとバスに乗れません(笑)。
移動しながらパリの街並が楽しめるのも、バスならではの醍醐味!パリ旅行でぜひ挑戦してみてください!

ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルです。
サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!
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