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ポール・シニャックゆかりの地3選!フランス・パリを巡る旅

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マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム
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19世紀から20世紀に活躍したポール・シニャックは、Georges Seuratジョルジュ・スーラと並ぶ新印象派の代表的な画家です。

スーラと共に点描と色彩分割の手法に取り組みました。またアナーキズム(無政府主義)の思想に影響を受け、絵画以外にも多くの論文や批評を執筆しています。

はじめてオルセー美術館でシニャックの絵画と出会った時、その美しさに言葉を失いました。

当時絵画の知識は教科書レベルでしたが、ずっと印象に残りその後もオルセー美術館に行くたびシニャックの作品を楽しみにしています。

今回は海を愛し、数多くの海景を描いたポール・シニャックゆかりの地をご紹介していきます。

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ポール・シニャック(Paul Signac)とは?

ポールシニャック(Paul Signac)
出没年 1862年11月11日-1935年8月15日 71歳で敗血症により死去
様式・流派 新印象派
出身 パリ
代表作 《グランド・ジャット島の日曜日の午後》シカゴ美術館
《フェリックス・フェネオンの肖像》ニューヨーク近代美術館
《ラ・ロッシェル港への入港》オルセー美術館
影響を受けた人物 ジョルジュスーラクロードモネ
影響を与えた人物 アンリマティス

幼少期から学生時代

1863年11月11日、ポール・シニャックはパリの裕福な家庭に誕生しました。

1880年、第5回印象派展に訪れたシニャックは、印象派画家たちの作品に感銘を受け、建築から絵画に転向。

1882年、Emile Binエミール・ビンに師事します。

芸術キャリア

1884年、ジョルジュ・スーラと出会い、Odilon Redonオディロン・ルドンらと共に新たなグループ「独立芸術家協会(アンデパンダン美術協会)」を結成。

保守的なサロンに対し、無審査で作品を出品できるアンデパンダン展を開催し、近代美術の発展に重要な役割を果たしました。

アンデパンダン展(サロン・ド・アンデパンダン)とは英語でindependentの意であり、無審査・無賞・自由出品を原則とする美術展のこと。

誰でも自由に出展できる素人展ではあるものの、ルソーロートレックマティスゴーギャンセザンヌゴッホシニャックピサロルドン藤田嗣治など名だたる画家が作品を発表し、美術界へ大きな影響を与えた。

シニャックは独立芸術家協会の運営に尽力し、1909年から25年間に渡って同協会の会長を務めています。

1885年、ニューヨークで開催された「パリの印象派の油彩とパステルの作品展」に出品し、Camille Pissarroカミーユ・ピサロと出会います。

1886年、最後の印象派展となった第8回印象派展にジョルジュ・スーラとともに出品。

1887年、パリでVincent van Goghフィンセント・ファン・ゴッホと知り合い、一緒に絵を描くようになります。

1891年、親しかったジョルジュ・スーラがパリで急死。

1892年、Berthe Roblèsベルト・ロブレスと結婚。

1913年に離婚し、Jeanne Selmersheim-Desgrangeジャンヌ・ゼルマースハイム・デグランジュと再婚してアンティーヴに移り住みます。

1915年に娘が生まれています。

1896年、Eugène Delacroixウジェーヌ・ドラクロワの研究を始め、1899年に著書「ドラクロワから新印象派へ」を刊行しました。

1935年8月15日、ポール・シニャックは敗血症のため、パリで亡くなりました。享年71歳でした。

ポール・シニャックゆかりの地巡りのベストシーズン

フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。

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美術館だけがお目当てであれば、あえて、オフシーズンでリーズナブルな冬の期間も良いと思います。

ポール・シニャックゆかりの地3選

①アノンシアード美術館(Musée de l’Annonciade)

サン・トロペサン・トロペ

コート・ダージュール地方を代表するサン・トロペは、フランス絵画史を語る上で欠かせない前衛芸術家たちゆかりの地です。

サン・トロペサン・トロペ

今でこそセレブが集まる南フランスの高級リゾート地の1つとなりましたが、1950年代以前のサン・トロペは小さな漁村でした。

海をこよなく愛したポール・シニャックは、1892年からサン・トロペで暮らし始めます。

シニャックを頼ってHenri Matisseアンリ・マティスHenri-Edmond Crossアンリ・エドモン・クロスPierre Bonnardピエール・ボナールなどが集まりました。

サン・トロペにあるアノンシアード美術館は、1922年に16世紀の礼拝堂を改装して作られた美術館で、20世紀初頭の前衛芸術が収蔵されています。

礼拝堂の身廊や内陣、側廊がそのままに残された趣のある展示室には、フォーヴィスム(野獣派)やナビ派、新印象派などの名作が揃います。

ポール・シニャック《赤い浮標 La bouee rouge》アノンシアード美術館ポール・シニャック《赤い浮標 La bouee rouge》アノンシアード美術館

《サン・トロペの港》《サン・トロペの眺め、松林に沈む太陽》《サン・トロペ、松の木のパラソルと麻》《サン・トロペ、雷雨》など、海辺や港の風景を数多く描いたポール・シニャックの作品も展示されています。

アノンシアード美術館
住所 2, place Georges Grammont 83990 Saint-Tropez 地図
行き方 パリからニースまで飛行機で行く場合、オルリー空港からニース・コート・ダージュール空港まで、所要時間約1時間35分。
パリからニースまで電車で行く場合、パリのリヨン駅からTGVでニース駅まで、所要時間約6時間。ニースからサン・トロペまでフェリーで所要時間約2時間30分。
時間 10:00-17:00(1月-3月/11月-12月)
10:00-18:00(4・5・6・10月)
10:00-19:00(7・8・9月)
10:00-21:00(7月中旬から9月末の月曜日)
定休 月曜日(※7・8・9月は除く)
5月1日、5月17日、11月15日-11月30日、12月25日-1月1日
料金 4ユーロ
12歳以下無料
HP https://www.saint-tropez.fr/culture/musee-de-lannonciade/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

②オルセー美術館(Musée d’Orsay)

オルセー美術館オルセー美術館

セーヌ川沿いに佇むオルセー美術館は、「印象派絵画の殿堂」といわれる美術館です。

印象派後の新しい表現を模索した新印象派の作品も充実しています。

ポール・シニャック《赤い浮標 La bouee rouge》オルセー美術館ポール・シニャック《赤い浮標 La bouee rouge》オルセー美術館

ジョルジュ・スーラと共に点描画を研究し発展させたポール・シニャックの作品も多く所蔵し、《赤い浮標》《マルセイユ港の入口》《井戸端の女たち》《ラ・ロッシェル港への入港》などを見ることができます。

オルセー美術館
住所 1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図
最寄り メトロ12号線Solférinoソルフェリーノ
時間 9:30-18:00(火水金土)
9:30-21:45(木)
※閉館時間の45分前まで入場可能
定休 毎週月曜日、5月1日、12月25日
料金 14ユーロ
18歳以下無料
ミュージアムパスOK
HP https://www.musee-orsay.fr/
チケット オルセー美術館チケット

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

③ペール・ラシェーズ墓地(Cimetière du Père-Lachaise)

パリにあるペールラシェーズ墓地パリにあるペールラシェーズ墓地

パリ東部にあるペール・ラシェーズ墓地は、パリで最も有名な墓地です。

静寂に包まれた墓地には、たくさんの著名人が眠ります。

ペールラシェーズ墓地ポール・シニャックの墓ペールラシェーズ墓地ポール・シニャックの墓

71歳で亡くなったポール・シニャックもまた、このペール・ラ・シェーズ墓地に静かに眠っています。

詳しい情報に関しては「ペールラシェーズ墓地の行き方・営業時間・見どころ徹底ガイド」にまとめています。

ペール・ラシェーズ墓地
住所 16 Rue du Repos, 75020 Paris 地図
最寄り メトロ2号線Philippe Auguste フィリップ・オーギュスト
時間 [11月-3月中旬]
8:00-17:30(月~金)
8:30-17:30(土)
9:00-17:30(日・祝)
[3月中旬-10月]
8:00-18:00(月~金)
8:30-18:00(土)
9:00-18:00(日・祝)
定休
料金
HP https://pere-lachaise.com/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

ポール・シニャックゆかりの地まとめ

ポール・シニャックは新印象派の中心人物として、数多くの点描作品を残しました。

点描画法の理論もまとめており、こうしたシニャックの業績は、アンリ・マティスをはじめとするフォーヴィスム(野獣派)やキュビスム、象徴主義などのちの芸術家たちに影響を与えました。

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