
流行の発信地といわれる「マレ地区」は、小さな路地にお洒落なお店がひしめき合うパリジャンや観光客に大人気のショッピングスポットです!
「marais」という名前からも分かるように、もともとこの辺りは沼地が広がっていました。
16世紀半ばになると、この界隈に貴族の館が建ち並ぶようになり、今ではパリの歴史ある地区の1つとなっています。
また19世紀以降、マレ地区には東欧からやって来たユダヤ人が多く住み着いたため、「ユダヤ人街」とも呼ばれ、ロジエ通りにはユダヤ料理を堪能できるレストランや食料品店などが数多く集まります。
「ゲイ地区」としても有名なマレ地区は、レインボーフラッグを掲げた「ゲイ御用達」のカフェやビストロ、レストランも集まっています。
幸せそうに腕を組んで歩く同性カップルの姿が多く見られ、マレ地区は、初夏に行われるゲイパレード「ゲイ・プライド」の主要エリアにもなっているのでぜひ足を運んでみてください!
このページでは、パリのマレ地区(3区と4区)について紹介します。
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このページのもくじ
1. 全スポット一覧
2. 観光スポット地図
3. 3区、4区の治安と注意点
4. 有名スポット4選
5. 穴場スポット5選
マレ地区界隈の全観光スポット一覧
※観光スポット名をタップすると詳しい記事へジャンプします
教会
美術館・博物館
- ポンピドゥー芸術文化センター
- 国立ピカソ美術館
- ヴィクトル・ユーゴー記念館
- カルナヴァレ美術館
ショッピング
グルメ
- ラス・デュ・ファラフェル
- ベルティヨン
マレ地区(パリ3区、4区)の治安
3区、4区共に共通していえるのが、旅行者を狙ったスリです。スマートフォンは狙われやすく、マップなどを見て気を取られている隙にスリに遭遇します。
突然近寄ってきて、スマートフォンをひったくられるケースもありますので十分に注意しましょう。
パリの治安については「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」でさらに詳しく紹介しています。
マレ地区で絶対行きたい人気有名観光スポット4選
時間のない人のために、すぐに周れる人気マストスポット4選をご案内します。
次に、時間が許せばぜひ足を運んでほしい穴場スポットを5つご紹介していきます。
ノートルダム大聖堂 Cathédrale Notre-Dame de Paris

シテ島に佇む「ノートルダム大聖」は、パリで人気の観光スポットのひとつ。
2019年4月15日に発生した大規模な火災により屋根と尖塔が崩壊しました。
バラ窓で有名なステンドグラス、パイプオルガン、祭壇など主要部分は焼失を逃れましたが、再建のため現在は閉鎖中です。
ノートルダム大聖堂は「聖母マリアに捧げられた聖堂」で、ゴシック建築の最高傑作といわれています。
ナポレオンが戴冠式を行い、ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」の舞台にもなりました。

またノートルダム大聖堂の前には、パリからフランス各地への距離表示の基点となる「ポワン・ゼロ(道路元標)」の石盤が埋め込まれています。
見逃さずに探してみてくださいね!

ポンピドゥー芸術文化センター Centre National d’Art et de Culture Georges Pompidou


ポンピドゥー芸術文化センターは、パリ3大美術館の1つである国立近代美術館をはじめ、図書館、音響音楽研究所などが入った総合文化芸術センターです。
リチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノによる奇抜なデザインの外観が特徴で、歴史的建造物が多い街並みの中で異彩を放っています。


国立近代美術館は、パブロ・ピカソをはじめ、マルク・シャガール、アンリ・マティス、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロなどのヨーロッパ最大の近現代美術コレクションを誇り、20世紀の代表的な作品を見ることができます。


最上階には企画展会場とレストランがあり、テラスからはパリの美しい景色を見ることができます。夜にはパリの美しい夜景も楽しめますよ!!



国立ピカソ美術館 Musée national Picasso-Paris


北マレ地区には、20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソの美術館があります。
ピカソの死後、膨大なコレクションは国に寄贈され、歴史的建造物にも指定されている「オテル・サレ(塩の館)」と呼ばれる17世紀の館を改築して美術館になりました。
貴族の邸宅だった館内には、ゆったりとしたスペースで作品が展示され、ピカソの初期の作品から晩年にいたるまでの作品を年代別に時代を追いながら鑑賞することができます。


またピカソ自身が収集したセザンヌやドガ、マティスなどの貴重な作品も所蔵しており、見応えのある美術館です。


ピカソ関連の書籍はもちろん、ピカソの作品をモチーフにしたステーショナリーやマグカップなどの雑貨も充実しており、お土産探しに最適です。



ヴォージュ広場 Place des Vosges


1612年に造られたヴォージュ広場は、パリ最古の広場です。
アンリ4世の命により造られたこの広場は、はじめは「王宮(ロワイヤル)広場と呼ばれていました。
白い切石と赤レンガ造りの36棟の館が広場を取り囲むように建てられており、中央には美しい噴水があります。
ヴォージュ広場の一角には、ヴィクトル・ユーゴー記念館もあるので、ぜひ合わせて見学してください♪



できれば行きたいマレ地区の穴場スポットおすすめ5選
ヴィクトル・ユーゴー記念館 La Maison de Victor Hugo
ヴォージュ広場には、「レ・ミゼラブル」や「ノートルダム・ド・パリ」で有名なフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの記念館があります。
パリの代表的な歴史地区にあるロアン・ゲメネ館は、国王ルイ13世の顧問であったイザック・アルノーが建てたもので、のちにド・ゲメネ大公ルイ・ド・ローアンがこの館を購入します。
19世紀初めに売却されると、貴族や政治家たちの邸宅として使われるようになりました。
ヴィクトル・ユーゴーもその1人で、1832年に妻のアデルと4人の子供たちと引っ越してきました。
ヴィクトル・ユーゴーは、1848年までの16年間をこの邸宅で過ごします。


この間のヴィクトル・ユーゴーは、文化人かつ政治家として栄光に包まれた時代。
ユーゴーはさまざまな文学者や芸術家たちと交流を結び、「赤のサロン」と呼ばれる客間に迎え入れます。また執筆活動も盛んで、ここで数々の名作が生まれました。
ヴィクトル・ユーゴー記念館には、ガーンジー島で長い亡命生活を送ったときの「中国風サロン」やフランス帰還後に過ごした「エイロー通り(パリ16区)のアパルトマンの部屋」なども再現されています。



カルナヴァレ美術館 Musée Carnavalet


カルナヴァレ美術館は、もともとパリ市議会議長ジャック・デ・リニュリの邸宅として1548年に建設。
17世紀半ばになると、ロワール渓谷のブロワ城を設計した建築家フランソワ・マンサールによって改装され、現在の姿となりました。
当時の姿をとどめた由緒ある館には、先史時代から現在にいたるまでのパリの歴史資料が展示されています。
またルイ14世、15世の所持していた家具や調度品をはじめ、ルイ16世とマリー・アントワネットが幽閉されていたときの遺品なども展示されており、小規模ながらも充実した美術館です。
ラス・デュ・ファラフェル L’As du Fallafel


ユダヤ人街として知られるマレ地区。なかでもロジエ通りには、名物の「ファラフェル」などが楽しめるレストランが立ち並びます。
ちなみにファラフェルとは、ひよこ豆を主原料とした中東風コロッケで、ファラフェルを挟んだサンドイッチはヘルシー志向なパリジャンに大人気!
ロジエ通りはファラフェルサンドの激戦地で、なかでも「ラス・デュ・ファラフェル」は長蛇の列ができるほどの人気店です。
一度食べたらやみつきになる美味しさ!マレ地区に行ったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。



ベルティヨン Berthillon


サン・ルイ島にある1954年創業の「ベルティヨン」は、パリで大人気のアイスクリーム屋さん。
暑い日には長い列ができるほどの人気店で、日本のガイドブックでも紹介されています。
今ではサン・ルイ島の本店だけでなく、周辺にあるお店でもベルティヨンのアイスクリームが買えます。
ナチュラルな素材で作られる自家製のアイスクリーム。フレーバーが豊富で、定番メニューのほかに季節限定の味もあるので、要チェックです!
サロン・ド・テも併設されており、「Fruits rouge Melba」と呼ばれる名物パフェもありますよ!
メルシー Merci
パリ有数のお洒落なエリアとして知られるマレ地区。
ここにパリジャンはもちろん、観光客も足繁く通うライフスタイルを提案するコンセプトショップの「メルシー」があります。
フランスの高級子供服ブランド「Bonpoint」の創業者コーエン夫妻によって創業されたお店で、売り上げの一部は、マダガスカルの慈善基金に寄付されています。
ファッションだけでなく、衣・食・住のすべてアイテムを取り揃えたお店で、パリのトレンドが集結!
クリエイティブでハイクオリティな商品を数多く取り扱っているため、お土産にも喜ばれるはず。
お買い物に疲れたら、併設されたお洒落な空間のカフェ「Used Book Cafe」やレストラン「La Cantine」でひと休みもできます。
パリの街をもっと楽しむ


パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットも沢山あります。


パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎



またアートや文学好きの人のために「ガイドブック以外のフランス旅行をさらに楽しむためのおすすめ書籍」も作成しました。ぜひご覧ください!
シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
購入方法や使い方について詳しく解説した「パリミュージアムパスは買うべきか?料金・購入方法・入場可能場所について」は大変人気の記事です。



フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。



現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。

