18世紀フランスのロマン主義を代表する詩人で、小説家でもあったヴィクトル・ユーゴー。
フランス文学史上屈指の名作といわれる『レ・ミゼラブル』は、誰もが一度は耳にしたことがある作品ではないでしょうか。
政治家としても活躍し、現在はパンテオンに眠ります。そんなヴィクトル・ユーゴーが、16年間暮らしたという家がパリに残っており、現在は記念館になっています。
このページでは、世界にその名を知られるフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーが暮らした家「ヴィクトル・ユーゴー記念館」の見どころをご紹介します。
- ヴィクトル・ユーゴーゆかりの地を周りたい
- 見どころを知りたい
- 周辺の治安が知りたい
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このページの目次
ヴィクトル・ユーゴー記念館観光情報
『レ・ミゼラブル』や『ノートルダム・ド・パリ』で有名な文豪ヴィクトルユゴーの暮らした家が、ヴォージュ広場の壮麗な建物の一角に残っています。

詩人、小説家としてはもちろん、劇作家、画家、収集家、そして政治家としても活躍したヴィクトルユーゴーの世界を訪ねてみましょう♪
歴史

ヴィクトル・ユーゴーの暮らした家は、赤レンガと白い切石のコントラストが見事なマレ地区のヴォージュ広場にあります。
国王ルイ13世の顧問であったイザック・アルノーによって建てられました。
生誕100年を記念し、1902年からヴィクトル・ユーゴー記念館として一般公開されています。

ユーゴーは、妻のアデルとその4人の子供達と1832年から1848年までの16年間をこの邸宅で過ごしました。
ここで収集家としての感性を見出し、骨董品や家具などを集め、次第に装飾美術家としての才能も発揮します。
おすすめ観光の周り方
ノートルダム大聖堂のあるパリ4区は、流行の発信地といわれるマレ地区。
小さな路地にお洒落なお店がひしめき合い、ショッピングスポットとして人気があります。
一方で、ピカソ美術館のような美しい歴史的建造物も残っていることでも有名です。
お買い物が目的でなくても、お洒落なブティックが多いので、ぶらぶらと街歩きをするのが楽しいエリア!
周辺にはヴォージュ広場やカルナヴァレ美術館があります。

ヴォージュ広場前には1927年創業の老舗サロン・ド・テ「カレット」があり、パリ散策のひと休みの場所としておすすめです。

少し足を延ばせば、マレ地区のデパート「BHVマレ」やポンピドゥーセンターなどもあります。

ヴィクトル・ユーゴー記念館から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通りです。
- ヴォージュ広場(徒歩1分)
- ピカソ美術館(徒歩8分)
- カルナヴァレ美術館(徒歩4分)
- バスティーユ広場(徒歩7分)
- ポンピドゥーセンター(徒歩16分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
周辺には他にも見どころがあり、「パリ4区マレ地区で絶対行きたい人気観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎

シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。

現地ツアーに参加する
パリは治安の悪い場所もありますが、気を付けていれば個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
日本語で予約できるベルトラがおすすめ。
英語や仏語でもよければGetYourGuideで安くツアーに参加できます。ぜひ一度チェックしてみてください。
ヴィクトル・ユーゴー記念館見どころ

控えの間

最初の部屋は、「控えの間」と呼ばれ、ユーゴーとその家族の肖像画や彫刻が飾られています。
赤のサロン

次に「赤のサロン」と呼ばれる客間があり、ここにラマルティーヌやアレクサンドル・デュマ、テオフィル・ゴーティエなどの文化人を招き、親交を結びました。
またユーゴーは、この赤のサロンで《マリー・テュドール》や《ルイ・ブラス》などの作品も執筆しています。
1838年にダヴィド・ダンジェによって製作されたユーゴーの大理石の胸像も印象的です。

名声を手に入れ、何一つ不自由のない暮らしをしていたユーゴーでしたが、突如妻アデルの裏切りにあいます( ゚Д゚)・・・
そして妻の不貞により受けた傷を癒すかのように、ユーゴーもまた自作の舞台「リュクレス・ボルジア」に出演していた女優ジュリエット・ドゥルーエと恋に落ちるのです。
さらに1843年に、当時19歳だった長女のレオポリディーヌとその夫がセーヌ川で溺死するという悲しい事件が…。
1851年には、ナポレオン3世の帝政復活に強く反発し、ガーンジー島で長い亡命生活を送ることになります。
新天地のガーンジー島では、ユーゴーの後を追ってきたジュリエットとともに中国の調度品を集め、中国風サロンや食堂を作りました。
中国風サロン
「赤のサロン」に続く部屋が、そこでの暮らしを彷彿させる「中国風サロン」。
そしてその隣には、ネオゴシック様式の食堂が復元されています。

何とも言えない独特な調度品・・・。でもかなりゴテゴテしてるのにまとまっているのがさすがです!
またユーゴーが再びフランスに帰還し、最後を過ごしたパリ16区のエイロー通りにあったアパルトマンから展示品が移築され、その当時の生活を垣間見ることができます。
波乱万丈の生涯だったユーゴーは、1885年にパリで生涯を閉じます。国葬が営まれ、現在はパンテオンに眠ります。
パンテオンで眠るユーゴー

パリミュージアムパスを使ってパンテオンの見学へ行ってきました。ヴィクトル・ユーゴーとエミール・ゾラは向かい合って眠っています。
記念館の後、時間があればあわせてパンテオンへも足を運んでみてください。
かなり大きな建造物で、ユーゴーがいかにフランスにとって重要人物だったのか肌で感じることができると思います。
関連記事パンテオンへ行ってきた!行き方・入場料・見どころ徹底ガイド
ヴィクトル・ユーゴー記念館口コミ・レビュー
部屋ごとに個性があり豪奢です。ユゴーには質実剛健なイメージがあったのでちょっと驚いた。ここで「九十三年」とか書いてたのかと思うとちょっと かなりぐっとくる。
ヴィクトル・ユゴーの記念館です。無料で入れます。
ゆっくり見る時間がなかったので、日本語のオーディオガイドは利用しなかったのですが、次回訪問時は、ガイドを借りてゆっくり見たい記念館です。
中は狭く、展示物も多くはありませんが、展示物のなかのストーリー性のある絵画が印象に残りました。
レミゼラブルって本当に壮大なストーリーで、あれを見てフランスの革命期の混乱を初めて肌で感じたような気がしました(映画を通してですが。。。)
胸に迫るストーリーは彼の壮絶な人生があったから生まれたものなのかもしれませんね。
記事を書いていたらまた観たくなってきた!これからDVD借りてこよう♪
ヴィクトル・ユーゴー記念館の行き方・アクセス・最寄り駅
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ1号線St. Paul駅とメトロ8号線Chemin Vert駅の2つ。
St. Paul駅からは550mほど、シュリー館の中を通っていくと近道。徒歩8~10分程でヴィクトル・ユーゴー記念館に到着します。
Chemin Vert駅からは、歩いて5~6分。駅からヴォージュ広場沿いに歩いていくと迷いません。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド

ヴィクトル・ユーゴー記念館のチケット情報・営業時間・所要時間
入場料金
- 常設展は無料
- 特別展-大人8ユーロ
- 18〜26歳まで6ユーロ
- 18歳未満無料
- オーディオガイド:5ユーロ(日本語あり)
営業時間・定休日
- 営業時間
10:00-18:00(火〜日) - 定休日
月曜日、祝祭日、1月1日、5月1日、12月25日
所要時間
所要時間は駆け足でまわって30分。1時間くらいみておけばよいと思います。
ヴィクトル・ユーゴー記念館周辺の治安
ヴィクトル・ユーゴー記念館周辺のマレ地区は旅行者に人気のエリア。
3区、4区共に共通していえるのが、旅行者を狙ったスリです。スマートフォンは狙われやすく、マップなどを見て気を取られている隙にスリに遭遇します。
突然近寄ってきて、スマートフォンをひったくられるケースもありますので十分に注意しましょう。
ヴィクトル・ユーゴー記念館まとめ
マレ地区散策の途中に立ち寄ることのできるヴィクトル・ユーゴー記念館。
規模は小さいですが、全7室ある各部屋のインテリアは必見です!
ヴィクトル・ユーゴーファンならずとも見応えのある記念館、ぜひ足を運んでみてください♪
ヴィクトル・ユーゴー記念館 | |
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住所 | 6 Place des Vosges, 75004 Paris 地図 |
最寄り | メトロ1号線St. Paul駅 メトロ8号線Chemin Vert駅 |
時間 | 10:00-18:00(火-日) |
定休 | 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 常設展は無料 特別展8ユーロ 18歳未満無料 |
HP | maisonsvictorhugo.paris.fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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