パリには著名人が眠る墓地がいくつかあります。
中でも有名なのはパリの三大墓地といわれているモンマルトル墓地、ペール・ラシェーズ墓地、モンパルナス墓地。
作家や画家、音楽家、俳優などの芸術家が数多く眠っているため、世界各国からたくさんの人がお墓参りにやってきます。
日本では考えられないことですが、お墓が観光スポットのようになっているんですよ!
このページでは、パリの人気観光スポットの1つであるモンマルトルの丘にある墓地、その名もモンマルトル墓地についてご紹介していきます。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- 外国のお墓を見てみたい
- 静かな場所が好き
モンマルトル墓地は、サクレクール寺院やムーラン・ルージュなどの観光地に近いため、モンマルトル界隈の観光ついでに立ち寄ることができます!
治安は良くない場所なので、この記事の注意事項をよく読んで危険な目に遭わないよう十分注意してくださいね。
パリの中でもお気に入りの場所のひとつ、モンマルトル墓地の魅力が伝わりますように!
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このページの目次
モンマルトル墓地観光情報
モンマルトル墓地(Cimetière de Montmartre)は、1825年にモンマルトルの丘に作られました。
作家や画家などをはじめ、多くの著名人がここに眠ります。
モンマルトル墓地の入り口には、無料で貸し出ししている地図があるので、まずは区画図を見て、気になる人のお墓を確認してみましょう!
墓地内の通りには、それぞれ名前が付いており、手入れが行き届いた並木道を歩いていると、まるで静かな公園の中を歩いているような気分になります。
モンマルトル墓地には、他の墓地と同様に、モニュメントや彫刻、胸像など個性豊かなお墓がたくさんありますので、散策するだけでも楽しめますよ!
モンマルトル墓地には、さまざまな分野の著名人が眠っています。
起伏に富んだ緑豊かな墓地には、多くの芸術家が集まったモンマルトルゆえに、たくさんの芸術家のお墓を見つけることができます。
おすすめ観光の周り方
モンマルトル墓地のあるパリ18区は、今も昔も芸術家が多く住んでいる場所です。
観光客にも人気のエリアで、周辺にはサクレ・クール寺院やムーラン・ルージュなどがあります。
モンマルトル界隈で人気のスポットであるモンマルトル博物館やサクレ・クール寺院へも徒歩でアクセスが可能です!
モンマルトル墓地から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通り。
- ムーラン・ルージュ(徒歩7分)
- ロマン主義博物館(徒歩14分)
- モンマルトル博物館(徒歩16分)
- サクレ・クール寺院(徒歩18分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
モンマルトル周辺には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだモンマルトルで絶対行きたい人気観光スポットおすすめ15選」ではモンマルトルの詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
現地ツアーに参加する
モンマルトルは個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
日本語で予約できるベルトラがおすすめ。
英語や仏語でもよければGetYourGuideで安くツアーに参加できます。ぜひ一度チェックしてみてください。
モンマルトル墓地に埋葬されている著名人
モンマルトル墓地に埋葬されている主な著名人をまとめました。
- ロシアの舞踊家
ヴァーツラフ・ニジンスキー - ロマン派の作曲家
ルイ・エクトル・ベルリオーズ - 自然主義文学を定義した作家
エミール・ゾラ - フランス象徴主義を代表する画家
ギュスターヴ・モロー - フランスの作家
スタンダール - 「椿姫」で有名な作家
アレクサンドル・デュマ・フィス - フランスの印象派画家
エドガー・ドガ - フランスの国民的歌手
ダリダ - ロココ期のフランス画家
ジャン・オノレ・フラゴナール
ダリダの墓
フランスを代表する歌手で女優のDALIDAのお墓は一際目立っています。
等身大の彼女は何も知らない人がみかけても、とても有名で美しい人だったと気づくでしょう。
4度結婚し、そのうち3人の夫が自殺したとも言われているかなりいわくつきの人生。
そして、彼女自身も54歳の時にモンマルトルの自宅で睡眠薬自殺。「人生は耐えられない。許してください」という遺書を残してこの世を去りました。
ヴァーツラフ・ニジンスキーの墓
絶えず花が添えてあるロシアの舞踊家Vaslav Nijinskyのお墓。
ペトルーシュカの衣装を着たニジンスキーの像が印象的です。おどけた人形のような銅像がユーモラスたっぷりで、すぐに見つけることができると思います。
ルイ・エクトル・ベルリオーズの墓
かつてフランス紙幣の10フランに描かれていたフランスロマン派音楽の作曲家Louis Hector Berliozのお墓。
「幻想交響曲」や「死者のための大ミサ曲」で知られています。とてもきれいに清掃が行き届きていて、他のお墓と比べてもきらめきがあるように感じました。
エミール・ゾラの墓
自然主義文学を定義したフランスの作家Emile Zolaのお墓。
現在、遺骸はパンテオンに移されているため、墓石のみです。とても場所が良い場所にありました。わたしもこんな場所に埋葬されたい!
ギュスターヴ・モローの墓
フランス象徴主義を代表する画家Gustave Moreauのお墓。
聖書や神話を主題に、独自の幻想的な世界を描いた作品で知られています。
今回探すのが一番難しかったのが、モローのお墓。本当に地味な上に、苔が生い茂っていて著名人のお墓とはとても思えませんでした。
スタンダールの墓の墓
フランスの作家Stendhalのお墓。スタンダールの名前はペンネームで、本名はMarie Henri Beyle。
「書いた、愛した、生きた」というスタンダールの墓碑銘は有名です。
アレクサンドル・デュマ・フィスの墓
フランスの作家Alexandre Dumas filsのお墓。
「モンテ・ クリスト伯」や「三銃士」などを書いた作家アレクサンドル・デュマの息子で、代表作に小説「椿姫」があります。
神殿の中に眠るように安置されています。隣のお墓もかなり気になります・・・。
エドガー・ドガの墓
フランスの印象派画家Edgar de Gasのお墓。バレエの踊り子を描いた作品をたくさん残しています。
ドガのお墓もなかなかユーモラス。見つけた時にクスっとしてしまうようなお墓です。
萩須高徳の墓
パリで活躍した日本人画家の萩須高徳もこのモンマルトル墓地に眠ります。
25歳で渡仏し、84歳で亡くなるまでフランスで暮らしました。
その他の墓地に埋葬されている著名人と人物紹介
埋葬されている著名人の一覧はウィキペディアが一番分かりやすかったので引用します。
詳しい人物の詳細はウィキペディアでご覧ください!
- 荻須高徳 – 画家
- ジャック・オッフェンバック – 作曲家
- エドモン・ド・ゴンクール – 作家、編集者
- ジュール・ド・ゴンクール – 作家、編集者
- アドルフ・サックス – 楽器職人
- アンリ=クレマン・サンソン – 死刑執行人
- ルイ・ジューヴェ – 俳優、演出家
- スタンダール – 作家
- アレクサンドル・デュマ・フィス – 作家
- エドガー・ドガ – 画家、彫刻家
- レオ・ドリーブ – 作曲家
- フランソワ・トリュフォー – 映画監督
- ヴァーツラフ・ニジンスキー – バレエダンサー、振付家
- ハインリヒ・ハイネ – 詩人
- エクトル・ベルリオーズ – 作曲家
- クリオット・ディ=ティール – 哲学者
- シャルル・フーリエ – 思想家
- サシャ・ギトリ – 映画監督
- エミール・プリューダン – 作曲家
(引用:wikipedia)
モンマルトル墓地口コミ・評判
モンマルトル墓地には、有名人が沢山眠っております。
アレクサンドル・デュマ・フィス、スタンダール、ドガ、フランソワ・トリュフォー、ベルリオーズ、ハイネ、エミール・ゾラなどなど
入り口近くに、ラミネート加工された園内地図があるので、それに沿って希望のお墓参りができます。日本の墓地ほど陰湿したイメージは有りません。フランス人が散歩やジョギングしています。カップルはベンチでおしゃべりしていて、学生はサンドイッチを食べています。
墓地巡りをするなら、スニーカーなどをお勧めします。一部は地面が土ですし、雨上がりは落ち葉なども多く滑ります。多少の上り下りがあります。引用:トリップアドバイザー
モンマルトル墓地行き方・アクセス・最寄り駅
メトロで行く
最寄り駅は2号線Blanche駅または13号線Place de Clichy駅。
Blanche駅から出るとすぐ有名なキャバレー「ムーランルージュ」!駅から墓地の入口までは徒歩8分程で到着します。
Place de Clichy駅からは徒歩約10分。どちらの駅もあまり距離的には変わりません。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
モンマルトル墓地の営業時間・所要時間・入場料金
入場料金
入場料金はもちろん無料。ちなみにモンマルトルの墓地に眠りたい場合の金額は以下の通り。
- 10年契約 850ユーロ
- 30年契約 2900ユーロ
- 50年契約 4500ユーロ
- 永代 15600ユーロ
基本的には埋まっているのでたまたま死亡した日と契約が切れたタイミングが合えば埋葬できるのだそう。すごい!
営業時間
お墓に営業時間があるというのも不思議ですが、著名人の墓を掘り起こされたりしないよう、基本的に8:00~17:30が営業時間となっています。
- 8:00-17:30(月〜土)
- 9:00-17:30(日)
所要時間
所要時間は短ければ1時間程度で散策するといいと思います。
広さは11ヘクタールとペール・ラシェーズ墓地の4分の1くらい。
関連記事ペール・ラシェーズ墓地へ行ってきた!行き方・営業時間・見どころ徹底ガイド
モンマルトル墓地の治安
モンマルトル周辺の治安は残念ながらあまりよくありません。
モンマルトル自体は昼間旅行者で賑わう場所なので、荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できます。
夜はあたりが歓楽街ということもあって、昼間よりも危険が増します。用事がないのに立ち寄らないようにしましょう。
ミサンガ売りに要注意
モンマルトルのサクレ・クール寺院周辺は、「ミサンガ売り」が多いことでも有名です…。
どこからともなく沸いてきて、話しかけてきます。
言葉を返すと、腕にミサンガをまかれお金を要求してくるので注意!
とにかく、無視に限る!!!(笑)
スリ対策の基本
モンマルトルに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
モンマルトル墓地まとめ
パリのお墓はベンチがあって、色んな人がゆったりと腰かけまるで公園のようです。
大好きな人が眠る場所や自分が埋葬されるならこんなところがいいなぁとずっと思っていました。
亡くなった祖父のことが大好きだったので、日本もこんなお墓だったらもっと頻繁に遊びに行くのにな♪
お墓と言っても暗くて怖いイメージは感じません。ぜひ一度訪問してみてください!
モンマルトル周辺には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだモンマルトルで絶対行きたい人気観光スポットおすすめ14選」ではモンマルトルの詳しい歩き方の解説をしています。
また偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでみてください!
モンマルトル墓地 | |
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住所 | 20 Avenue Rachel, 75018 Paris 地図 |
最寄り | メトロ2号線Blanche駅 メトロ13号線Place de Clichy駅 |
時間 | 8:30-12:30 / 14:00-17:00 |
定休 | ー |
料金 | ー |
HP | https://www.paris.fr/equipements/cimetiere-de-montmartre-5061 |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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