わたしは外国にあるお墓に行くのがちょっとした趣味。特にヨーロッパのお墓は日本と違って明るい雰囲気。
「墓地」といってもまるで公園のようなんです!
もちろんパリにも名だたる著名人が眠る墓地がたくさんあります。
三大墓地に数えられるペール・ラシェーズ、モンマルトル、モンパルナス墓地をはじめ、パッシー墓地を加えた4ヵ所が旅行者に人気の墓地。
今回紹介するモンパルナス墓地もとても広い墓地で哲学者のサルトル、内縁の妻ボーヴォワール、モーパッサンやマンレイなど多くの作家や画家、女優などの著名人が眠っています。
このページでは、そんな素敵なモンパルナス墓地の行き方や見どころなどをご紹介します。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- 著名人のお墓を見学、お参りしたい
- 静かな場所が好き
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このページの目次
モンパルナス墓地観光情報
「え、墓地を観光するの??」と、思う方もいるかもしれませんが、モンパルナス墓地はまるで整備された公園のよう。
日本の霊園とは違う、フランスらしい個性豊かなお墓もあります。
旅行者はもちろん、犬を連れて散歩をする人やジョギングする人たちもたくさんいるのでじめじめした感じとは違います。
モンパルナス墓地が完成したのは1824年。パリは昔、共同墓地が多く、適切な遺体の処理がなされていなかったという歴史があります。
フランスは基本的に土葬なので、悪臭が漂ったり疫病が流行ったり…。想像するとちょっと怖い。
ですが、ナポレオンの指示によって19世紀の始めに新しい墓地がつくられます。そのうちのひとつが「モンパルナス墓地」。
そんなモンパルナス墓地には数々の著名人が埋葬され、今ではたくさんの人たちが彼らに会いにきています。
関連記事カタコンブ・ド・パリへ行ってきた!行き方・営業時間・見どころ徹底ガイド
フランスの墓石や墓標は、とっても個性豊か!
なんだか生前の様子がうかがえるような…そんなデザインのものが多いのです。
おや、これはお魚でしょうか?
個人のお墓だからこそ、生前好きだったものや故人へのメッセージプレートが添えられることが多いようです。
おすすめ観光の周り方
モンパルナス墓地のあるパリ14区は、19世紀末にブルターニュからたくさんの人がこの界隈に移住したため、郷土料理であるクレープ屋さんがたくさん集まります。
周辺にはカタコンブ・ド・パリやカルティエ財団現代美術館などがあります。
街歩きに疲れたら、ラ・クーポールやラ・ロトンド、ル・セレクトなどの老舗ブラッスリーで一息つくのもいいですね。
モンパルナス墓地から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通り。
- カタコンブ・ド・パリ(徒歩6分)
- カルティエ財団現代美術館(徒歩7分)
- モンパルナスタワー(徒歩11分)
- リュクサンブール公園(徒歩15分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
14区には他にも見どころがあり、「パリ14区・15区(モンパルナス)で絶対行きたい人気観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
現地ツアーに参加する
パリは治安の悪い場所もありますが、気を付けていれば個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
日本語で予約できるベルトラがおすすめ。
英語や仏語でもよければGetYourGuideで安くツアーに参加できます。ぜひ一度チェックしてみてください。
モンパルナス墓地に埋葬されている著名人
墓地内の通りには、それぞれ名前が付いており、手入れが行き届いた並木道を歩いていると、まるで静かな公園の中を歩いているような気分になります。
セルジュ・ゲンズブールの墓
歌手のセルジュ・ゲンズブールのお墓は、モンパルナス墓地の中でもひと際にぎやか。
セルジュ・ゲンズブールとは、1960年代後半~1970年代にかけて活躍したフランスの歌手で、亡くなったのは1991年のこと。
今でも彼の死を惜しんでお墓を訪れるファンが後を絶たないんだとか!
そして気になるのが、、、
この切符たち!!!(笑)
え?なにこれ?フランスでは切符をお供えする習慣があるの!?
とビックリしましたが、これはセルジュ・ゲンズブールの名曲「リラの門の切符切り」にちなんだものだそう。
「リラの門の切符切り」は、メトロの駅の改札係が出てくる歌のため、メトロの切符を置いていく人たちが多いみたいです。
サルトル・ボーヴォワールの墓
他にもフランスの哲学者サルトルと、内縁の妻で哲学者のボーヴォワールのお墓も人気があります。
しかし、ここにも切符が…!!(笑)
「リラの門の切符切り」のお話を知らない方が置いていったのでしょうか…?
「あっちにも置いてあったから、ここにも置いとくか!」みたいな感覚なんでしょうかね(笑)
そして裏側には、、キスマーク!!!
ひえ~!!熱烈な愛情表現!!(*ノωノ)
日本ではちょっと見たことないかも!文化の違いを感じます(笑)
ギ・ド・モーパッサンの墓
《女の一生」を書いた作家ギ・ド・モーパッサン。
モーパッサンはエッフェル塔のレストランでよく食事をとりました。
その理由が「パリで塔が見えないのはこの場所だけだから」という逸話を聞いた時はびっくり!
晩年は目の病気から精神を病み、精神病院、自殺未遂と失意のまま42歳で亡くなりました。
若すぎる死を聞くと、やはり心がざわざわして胸が苦しくなりますね。
ジャック・ドゥミの墓
1973年に公開された実写版「ベルサイユのばら」の監督を務めたジャック・ドゥミもモンパルナスに眠っています。
お墓の場所を案内板でチェック!
モンパルナス墓地は、かなり広いです…!
なんとなくブラブラしていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
各所に設置された案内板で著名人のお墓の場所を調べられるので、目星をつけてから回るのがおすすめですよ♪
その他の墓地に埋葬されている著名人と人物紹介
埋葬されている著名人の一覧はウィキペディアが一番分かりやすかったので引用します。
詳しい人物の詳細はウィキペディアでご覧ください!
- アルフレッド・ドレフュス – 軍人
- エミール・デュルケーム – 社会学者
- エマニュエル・シャブリエ – 作曲家
- クロード・モーリアック – 作家、ジャーナリスト
- レイモン・アロン – 社会学者
- ロジェ・カイヨワ – 作家[13]
- ユルバン・ルヴェリエ – 天文学者
- ジャック・シラク( 元大統領)
- カミーユ・サン=サーンス – 作曲家
モンパルナス墓地の口コミ・評判
モンパルナス駅から歩いて15分ほど。向かう途中、有名なマルシェにも寄れます。パリ市内にある4つの墓地の一つで比較的小さい規模だと思っていたのですが、めちゃくちゃ広い!お墓も日本とは全く違います。とにかく想像より広くてほとんどの有名な人のお墓は探せませんでした。ボーボワールとサルトルだけ入口付近で発見。ファンが来てましたし、皆メトロの切符を置いてました。天気が良ければお散歩にぴったりです。(4travel口コミより)
サン・サーンスのお墓を見たいと思い、友人と一緒に行きました。
中は思ったより広く地図を見ながらまわりました。
お墓の数が多すぎてなかなかお目当ての所には行けませんでしたが、日本とは違った華やかなお墓はどれも美しく新鮮でした!蚤の市が出ている日は、墓地のすぐ近くでやっているので、そちらもお勧めです!(4travel口コミより)
お散歩したりのんびり過ごすにはおすすめの場所です♪
モンパルナス墓地への行き方・アクセス・最寄り駅
モンパルナス墓地は、その名の通りモンパルナスにあります。
公共の交通機関を使って簡単にアクセスできますよ!
メトロで行く
最寄り駅は、メトロ6号線 Edgar Quinet駅と4号線・6号線 Raspail駅。
Edgar Quinet駅からは徒歩3分。
木立の並ぶエドガー・キネ通りをまっすぐ歩いていくと墓地の入口があります。
Raspail駅からも徒歩3~4分。横断歩道を2回ほど渡り、小道に入ると墓地の壁が見えます。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
RERで行く
最寄り駅は、B線 Denfert-Rochereau駅。
Denfert-Rochereauは、地下墓地「カタコンブ」の前にある駅です。
徒歩で約8~10分。道も複雑ではないので、そこまで迷う心配はないと思います。
関連記事RER(高速鉄道)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
バスで行く
68番 Raspail-Edgar Quinet下車
→メトロのラスパイユ駅前にあります。
28・58番 Gaîté下車
→チョコレート屋さんの前の停留所。墓地の入口まで徒歩1分。
モンパルナス墓地の入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
モンパルナス墓地に入場料金はありません。
旅行者に人気のスポットとはいえ「墓地」。とても静かで神聖な場所なので、マナーを守って見学したいですね!
営業時間・定休日
- 営業時間
8:00-18:00(月〜金)
8:30-18:00(土)
9:00-18:00(日・祝) - 定休日
なし
所要時間
所要時間は短ければ1時間程度で散策するといいと思います。
広さは19ヘクタールとペール・ラシェーズ墓地の3分の1くらい。
モンパルナス墓地周辺の治安
14・15区ともにパリ市内の中では比較的安全な地区ですが、フランス国鉄の主要ターミナル駅である北駅、東駅構内は注意する必要があります。
他のエリアと同じく夜道のひとり歩きはあまりおすすめできませんが、日中は最低限注意して過ごせば特に問題ありません。
お墓自体はとても静かで危険な雰囲気はありません。暗くなる時間帯は避けたほうが無難です。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
モンパルナス墓地まとめ
死の価値観は人それぞれ。でももしわたしが死んだり、家族が亡くなったりしたらこんなに明るい墓地に葬らるのもいいなぁと妄想してしまいます。
だって大好きな人に会いに行くのだから悲しい気持ちたっぷりよりも明るい気持ちで会いにいきたいじゃないですか♪
海外に行くと日本との文化の差を目の当たりにできるので本当に面白い。
モンパルナス墓地はフランス人の「死」に対する思いをちょっとだけ感じることができるわたしのおすすめスポットです。
偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでみてください!
モンパルナス墓地 | |
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住所 | 3 Boulevard Edgar Quinet, 75014 Paris 地図 |
最寄り | メトロ6号線Edgar Quinet駅 メトロ4,6号線Raspail駅 |
時間 | 8:30-12:30 / 14:00-17:00 |
定休 | ー |
料金 | ー |
HP | https://www.paris.fr/equipements/cimetiere-du-montparnasse-4082 |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
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ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!