パリ16区のトロカデロ広場に隣接したパッシー墓地は、ガイドブックにはあまり紹介されていませんが、画家や作曲家、俳優など多くの著名人が眠っている墓地の1つです。
三大墓地に数えられる、ペール・ラシェーズ、モンマルトル、モンパルナス墓地と比べ治安もよく落ち着いて散策できる素敵な場所です。
このページでは、著名人の眠るパッシー墓地の行き方や見どころについて詳しくご紹介していきます!
- フランスの文化・慣習に興味がある
- 著名人のお墓を見学、お参りしたい
- 静かな場所が好き
パッシー墓地は高級住宅街にあるため、治安は良好です。ただしトロカデロ広場周辺は、観光客を狙ったスリが多いので注意が必要です。
シャイヨー宮のすぐそばなので、エッフェル塔見学ついでにパッシー墓地に立ち寄ってみるのもいいですね。
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このページの目次
パッシー墓地の見どころ・埋葬されている著名人


パリには、北にモンパルナス墓地、東にペール・ラシェーズ墓地とベルヴィル墓地、南にモンパルナス墓地、西にパッシー墓地があります。
パッシー墓地(Cimetière de Passy)は、19世紀初めに人口動態の拡大に伴い、パリに新たに作られた墓地のひとつです。現在は約2,500ものお墓があり、画家や作曲家、俳優など多くの著名人が眠っています。
ペール・ラシェーズ墓地などに比べ規模が小さいため、お墓探しも比較的簡単です。
埋葬されている主な著名人をまとめました。
- フランスの作曲家
クロード・ドビュッシー - フランスの作曲家・オルガニスト
ガブリエル・フォーレ - 近代美術の父と呼ばれる画家
エドゥアール・マネ - 印象派を代表する女性画家
ベルト・モリゾ - フランスの劇作家
ジャン・ジロドゥ - ファッションデザイナー
ユベール・ド・ジバンシィ
クロード・ドビュッシーの墓


《月の光》や《亜麻色の髪の乙女》で知られるクロード・ドビュッシー。1918年3月25日 55歳で直腸癌により死去。
2番目の妻で、声楽家でもあったエマ・バルダックと2人の間にできた娘クロード・エマも同じお墓に眠っています。
ドビュッシーの生涯については別途「ドビュッシーゆかりの地」にまとめました。



ガブリエル・フォーレの墓


《レクイエム》や《夢のあとに》で知られるフランスの作曲家のガブリエル・フォーレ。
1924年11月4日、79歳で肺炎により死去。妻マリー・フルミエと共にパッシー墓地に眠っています。



エドゥアール・マネの墓


代表作に《草上の昼食》や《オランピア》をもつエドゥアール・マネ。
パリのモダニズムな情景や人物を描き、印象派の先駆けとなった画家です。
壊疽の進行により左足を切断し、1883年4月30日に51歳でこの世を去ったマネは、パッシーの墓地に埋葬されました。
妻と弟のウジェーヌ、弟の妻で女流画家のベルト・モリゾも同じ墓に眠っています。



ベルト・モリゾの墓
女流画家のベルト・モリゾは、1895年3月2日 54歳で肺炎により死去。
夫で画家のウジェーヌ・マネと夫の兄エドゥアール・マネと同じお墓に埋葬されています。
また同じ墓地内には、モリゾとウジェーヌ・マネの一人娘ジュリー・マネのお墓もあります。夫で画家のエルネスト・ルアールと一緒に眠っています。



ジャン・ジロドゥの墓


ジャン・ジロドゥはフランスを代表する小説家・劇作家で、《トロイ戦争は起こらない》や《ジークフリード》など不朽の名作を残しました。
またフランス外務省の高官としても活躍。
1944年1月31日に尿毒症により急死し、パッシー墓地に埋葬されました。
ユベール・ド・ジバンシィの墓


ユベール・ド・ジバンシィは、フランスを代表するファッションデザイナー。
1952年にファッションブランドの「ジバンシィ」を設立し、オードリー・ヘップバーンやジャクリーン・ケネディなど世界的な著名人を顧客に持ちました。
2018年3月10日に91歳で死去し、パッシー墓地に埋葬されました。
その他の墓地に埋葬されている著名人と人物紹介
埋葬されている著名人の一覧はウィキペディアが一番分かりやすかったので引用します。
詳しい人物の詳細はウィキペディアでご覧ください!
- ジャック・イベール – 作曲家
- アンドレ・メサジェ – 作曲家
- バオ・ダイ – ベトナム阮朝最後の皇帝
- エドガー・フォール – 政治家、首相
- マドレーヌ・ルノー – 女優
- ジャン=ルイ・バロー – 俳優
- マルセル・ダッソー – 実業家
- アルーン・タジェフ – 火山学者
- ナタリー・クリフォード・バーネイ – 作家
- ルネ・ヴィヴィアン – 女流詩人
パッシー墓地口コミ・評判
パリの墓地はいくつか訪れたが、どこもよく整備されている。死者の眠る場所なので浮かれた気分にはならないが、心静かに散策できる。
今回は妻が敬愛するドビュッシーの墓に参るために訪問した。
観光地ではないのでしょうがないが、入り口にある案内地図は大変わかりにくい。目的の墓があるなら事前に調べて行くといい。
場所が場所だけに気候のいいよく晴れた昼間に行く方が気分がいいと思う。:引用:トリップアドバイザー
パッシー墓地行き方・アクセス
メトロで行く
最寄駅はメトロ6・9号線Trocadéro駅。
Trocadéro駅から墓地入口まで徒歩1分です。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド



パッシー墓地の営業時間・所要時間・入場料金


入場料金
パッシー墓地に入場料金はありません!
旅行者に人気のスポットとはいえ「墓地」。とても静かで神聖な場所なので、マナーを守って見学したいですね!
営業時間・定休日
お墓に営業時間があるというのも不思議ですが、著名人の墓を掘り起こされたりしないよう、墓地に入れる時間が決まっています。
- 営業時間
8:00-17:30(月~金)
8:30-17:30(土)
9:00-17:30(日) - 定休日
なし
所要時間
所要時間は短ければ30分程度で散策するといいと思います。
パッシー墓地のHPにある地図でお目当てのお墓を事前に調べておきましょう。
パッシー墓地はペール・ラシェーズ墓地と比べ小規模なので、お目当てのお墓が見つけやすいと思います。
パッシー墓地の治安
パッシー墓地周辺の治安は良好です。
ただしエッフェル塔が近いこともあり、観光客を狙ったスリが多いので注意が必要です。
お墓自体はとても静かで危険な雰囲気はありませんが、暗くなる時間帯は避けたほうが無難です。
パリ全体の治安に関しては「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」で詳しく解説しています。
パリに行く全ての旅行者に読んでいただきたいおすすめ記事です。



パッシー墓地まとめ
パッシー墓地には、今回詳しくご紹介したほかにもマルセル・ルノー(ルノー創設者)、バオ・ダイ(ベトナムのグェン朝最後の皇帝)、レズビアン作家として名を馳せたナタリー・クリフォード・バーネイなど世界的な著名人がたくさん眠っています。
他の墓地と比べると小ぢんまりしているとはいえ、フランス語しかない墓地で特定のお墓を探し出すことはそれなりに難しいと思います。
事前にお目当ての人物の墓石をあらかじめ地図で確認してから歩きましょう!
パッシー墓地には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだパッシー界隈で絶対行きたい人気観光スポットおすすめ16選」ではパッシー界隈の詳しい歩き方の解説をしています。
また偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでみてください!
パッシー墓地 | |
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住所 | 2 Rue du Commandant Schloesing, 75016 Paris 地図 |
最寄り | メトロ6,9号線Trocadéro駅 |
時間 | 8:00-17:30(月-金曜日) 8:30-17:30(土曜日) 9:00-17:30(日曜日) |
定休 | |
料金 | 無料 |
HP | https://cimetiere-de-passy.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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