パリ16区のトロカデロ広場に隣接したパッシー墓地は、ガイドブックにはあまり紹介されていませんが、画家や作曲家、俳優など多くの著名人が眠っている墓地の1つです。
三大墓地に数えられる、ペール・ラシェーズ、モンマルトル、モンパルナス墓地と比べ治安もよく落ち着いて散策できる素敵な場所です。
このページでは、著名人の眠るパッシー墓地の行き方や見どころについて詳しくご紹介していきます!
- フランスの文化・慣習に興味がある
- 著名人のお墓を見学、お参りしたい
- 静かな場所が好き
パッシー墓地は高級住宅街にあるため、治安は良好です。ただしトロカデロ広場周辺は、観光客を狙ったスリが多いので注意が必要です。
シャイヨー宮のすぐそばなので、エッフェル塔見学ついでにパッシー墓地に立ち寄ってみるのもいいですね。
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このページの目次
パッシー墓地観光情報
パリには、北にモンパルナス墓地、東にペール・ラシェーズ墓地とベルヴィル墓地、南にモンパルナス墓地、西にパッシー墓地があります。
パッシー墓地(Cimetière de Passy)は、19世紀初めに人口動態の拡大に伴い、パリに新たに作られた墓地のひとつです。現在は約2,500ものお墓があり、画家や作曲家、俳優など多くの著名人が眠っています。
ペール・ラシェーズ墓地などに比べ規模が小さいため、お墓探しも比較的簡単です。
おすすめ観光の周り方
パッシー墓地のあるパリ16区は、シックなアパルトマンが建ち並ぶ高級住宅地です。
この辺りで見かけるマダムはとてもお洒落でエレガント。
周辺にはマダム御用達のサロン・ド・テ「カレット」があり、優雅なティータイムが楽しめます。
パッシー墓地から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通りです。
- カレット(徒歩5分)
- トロカデロ広場(徒歩5分)
- ギメ東洋美術館(徒歩7分)
- エッフェル塔(徒歩10分)
- シャン・ド・マルス公園(徒歩13分)
- パリ市立近代美術館(徒歩16分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
16区には他にも見どころがあり、「パリ16区パッシー界隈で絶対行きたい人気観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
現地ツアーに参加する
パリは治安の悪い場所もありますが、気を付けていれば個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
日本語で予約できるベルトラがおすすめ。
英語や仏語でもよければGetYourGuideで安くツアーに参加できます。ぜひ一度チェックしてみてください。
パッシー墓地に埋葬されている著名人
パッシー墓地に埋葬されている主な著名人をまとめました。
- フランスの作曲家
クロード・ドビュッシー - フランスの作曲家・オルガニスト
ガブリエル・フォーレ - 近代美術の父と呼ばれる画家
エドゥアール・マネ - 印象派を代表する女性画家
ベルト・モリゾ - フランスの劇作家
ジャン・ジロドゥ - ファッションデザイナー
ユベール・ド・ジバンシィ
クロード・ドビュッシーの墓
《月の光》や《亜麻色の髪の乙女》で知られるクロード・ドビュッシー。1918年3月25日 55歳で直腸癌により死去。
2番目の妻で、声楽家でもあったエマ・バルダックと2人の間にできた娘クロード・エマも同じお墓に眠っています。
ドビュッシーの生涯については別途「ドビュッシーゆかりの地」にまとめました。
ガブリエル・フォーレの墓
《レクイエム》や《夢のあとに》で知られるフランスの作曲家のガブリエル・フォーレ。
1924年11月4日、79歳で肺炎により死去。妻マリー・フルミエと共にパッシー墓地に眠っています。
エドゥアール・マネの墓
代表作に《草上の昼食》や《オランピア》をもつエドゥアール・マネ。
パリのモダニズムな情景や人物を描き、印象派の先駆けとなった画家です。
壊疽の進行により左足を切断し、1883年4月30日に51歳でこの世を去ったマネは、パッシーの墓地に埋葬されました。
妻と弟のウジェーヌ、弟の妻で女流画家のベルト・モリゾも同じ墓に眠っています。
ベルト・モリゾの墓
女流画家のベルト・モリゾは、1895年3月2日 54歳で肺炎により死去。
夫で画家のウジェーヌ・マネと夫の兄エドゥアール・マネと同じお墓に埋葬されています。
また同じ墓地内には、モリゾとウジェーヌ・マネの一人娘ジュリー・マネのお墓もあります。夫で画家のエルネスト・ルアールと一緒に眠っています。
ジャン・ジロドゥの墓
ジャン・ジロドゥはフランスを代表する小説家・劇作家で、《トロイ戦争は起こらない》や《ジークフリード》など不朽の名作を残しました。
またフランス外務省の高官としても活躍。
1944年1月31日に尿毒症により急死し、パッシー墓地に埋葬されました。
ユベール・ド・ジバンシィの墓
ユベール・ド・ジバンシィは、フランスを代表するファッションデザイナー。
1952年にファッションブランドの「ジバンシィ」を設立し、オードリー・ヘップバーンやジャクリーン・ケネディなど世界的な著名人を顧客に持ちました。
2018年3月10日に91歳で死去し、パッシー墓地に埋葬されました。
その他の墓地に埋葬されている著名人と人物紹介
埋葬されている著名人の一覧はウィキペディアが一番分かりやすかったので引用します。
詳しい人物の詳細はウィキペディアでご覧ください!
- ジャック・イベール – 作曲家
- アンドレ・メサジェ – 作曲家
- バオ・ダイ – ベトナム阮朝最後の皇帝
- エドガー・フォール – 政治家、首相
- マドレーヌ・ルノー – 女優
- ジャン=ルイ・バロー – 俳優
- マルセル・ダッソー – 実業家
- アルーン・タジェフ – 火山学者
- ナタリー・クリフォード・バーネイ – 作家
- ルネ・ヴィヴィアン – 女流詩人
パッシー墓地口コミ・評判
パリの墓地はいくつか訪れたが、どこもよく整備されている。死者の眠る場所なので浮かれた気分にはならないが、心静かに散策できる。
今回は妻が敬愛するドビュッシーの墓に参るために訪問した。
観光地ではないのでしょうがないが、入り口にある案内地図は大変わかりにくい。目的の墓があるなら事前に調べて行くといい。
場所が場所だけに気候のいいよく晴れた昼間に行く方が気分がいいと思う。:引用:トリップアドバイザー
パッシー墓地行き方・アクセス・最寄り駅
メトロで行く
最寄駅はメトロ6・9号線Trocadéro駅。
Trocadéro駅から墓地入口まで徒歩1分です。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
パッシー墓地の営業時間・所要時間・入場料金
入場料金
パッシー墓地に入場料金はありません!
旅行者に人気のスポットとはいえ「墓地」。とても静かで神聖な場所なので、マナーを守って見学したいですね!
営業時間・定休日
お墓に営業時間があるというのも不思議ですが、著名人の墓を掘り起こされたりしないよう、墓地に入れる時間が決まっています。
- 営業時間
8:00-17:30(月~金)
8:30-17:30(土)
9:00-17:30(日) - 定休日
なし
所要時間
所要時間は短ければ30分程度で散策するといいと思います。
パッシー墓地のHPにある地図でお目当てのお墓を事前に調べておきましょう。
パッシー墓地はペール・ラシェーズ墓地と比べ小規模なので、お目当てのお墓が見つけやすいと思います。
パッシー墓地周辺の治安
パッシー墓地のある16区は基本的には治安の良い地区として知られています。
お墓自体はとても静かで危険な雰囲気はありませんが、暗くなる時間帯は避けたほうが無難です。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
パッシー墓地まとめ
パッシー墓地には、今回詳しくご紹介したほかにもマルセル・ルノー(ルノー創設者)、バオ・ダイ(ベトナムのグェン朝最後の皇帝)、レズビアン作家として名を馳せたナタリー・クリフォード・バーネイなど世界的な著名人がたくさん眠っています。
他の墓地と比べると小ぢんまりしているとはいえ、フランス語しかない墓地で特定のお墓を探し出すことはそれなりに難しいと思います。
事前にお目当ての人物の墓石をあらかじめ地図で確認してから歩きましょう!
パッシー墓地には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだパッシー界隈で絶対行きたい人気観光スポットおすすめ16選」ではパッシー界隈の詳しい歩き方の解説をしています。
また偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでみてください!
パッシー墓地 | |
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住所 | 2 Rue du Commandant Schloesing, 75016 Paris 地図 |
最寄り | メトロ6,9号線Trocadéro駅 |
時間 | 8:00-17:30(月-金曜日) 8:30-17:30(土曜日) 9:00-17:30(日曜日) |
定休 | |
料金 | 無料 |
HP | https://cimetiere-de-passy.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!