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ベルト・モリゾゆかりの地3選!フランス・パリを巡る旅

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マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム
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ベルト・モリゾは、印象派を代表する女性画家の1人。

19世紀、女性が画家として活躍するのが難しかった時代、ベルト・モリゾは夫の協力もあり、画家として成功を収めました。

パリの美術館へ足を運んでも見事に男性の作品ばかり。

そんな中モリゾの作品は歴史的にもとても価値があると感じます。2013年2月のオークションで《アフターランチ》は1090万ドルで落札されました。

モリゾは最も高額な女性芸術家となったのです。

画家としてのキャリアとは別にエドゥアール・マネの絵画モデルとしても知られ、私生活ではマネの弟ウジェーヌと結婚しました。

結婚後も画家として活動を行い、夫や娘を題材にした作品を多く描いています。

今回は、柔らかな色使いで、家族や身近な人物・日常の風景を描いた女性印象派画家ベルト・モリゾゆかりの地をご紹介していきます。

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ベルト・モリゾ(Berthe Morisot)とは?

エドゥアール・マネ《すみれの花束をつけたベルト・モリゾ》オルセー美術館エドゥアール・マネ《すみれの花束をつけたベルト・モリゾ》オルセー美術館
ベルトモリゾ(Berthe Morisot)
出没年 1841年1月14日-1895年3月2日 54歳で肺炎により死去
様式・流派 印象派
出身 フランス(ブルージュ)
代表作 《ゆりかご》オルセー美術館
《ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘》マルモッタン・モネ美術館
《ワイト島のウジェーヌ・マネ》マルモッタン・モネ美術館
影響を受けた人物 エドゥアールマネカミーユコロー、ステファヌマラルメ

幼少期

ベルト・モリゾは、1841年1月14日にフランス中部に位置するBourgesブルージュで誕生。

父親は高級官僚で、母親はロココ期を代表するJean Honoré Fragonardジャン・オノレ・フラゴナールの血を引くブルジョワの家庭で育ちました。

1852年、一家はパリに拠点を移します。

14歳から画家Alphonse Chocarneアルフォンス・ショカルヌのもとで絵を習いはじめ、姉エドマとベルトは絵に夢中になります。

芸術キャリア

本格的に絵を学ぶため、姉妹は画家Joseph Guichardジョゼフ・ギシャールに師事。

模写のため、ルーブル美術館にも通いました。その後、バルビゾン派の風景画家Camille Corotカミーユ・コローに師事し、画家としての道を歩み始めます。

1864年、サロンで初入選。

同年、画家Henri Fantin Latourアンリ・ファンタン・ラトゥールの紹介で、エドゥアール・マネと運命の出会いを果たします。

マネに絵画を学びながら、モデルを務めるように。

マネの代表作《すみれの花束をつけたベルト・モリゾの肖像》《バルコニー》では、モリゾがモデルを務めています。

エドゥアール・マネ《バルコニー》オルセー美術館エドゥアール・マネ《バルコニー》オルセー美術館

1869年、姉エドマは、海軍将校のAdolphe Pontillonアドルフ・ポンティヨンと結婚し、画家の道を断念。

共に画家を目指していたモリゾにとって、姉の結婚は大きな喪失感を与えました。マネと恋仲であるとの噂もありますが真偽は不明。

そんな中1874年、マネの弟で画家のウジェーヌ・マネと結婚。

同年に開かれた第1回印象派展に参加し、12枚の作品を出品しています。

全8回の印象派展うち、モリゾはCamille Pissarroカミーユ・ピサロに次ぐ7回参加。

1878年、娘ジュリーを出産。モリゾは、ジュリーをモデルにたくさんの絵を描いています。

1883年、師匠のエドゥアール・マネが51歳で死去。

同年、パリの高級住宅街16区のパッシーに家を建てました。

晩餐会を開き、Edgar Degasエドガー・ドガClaude Monetクロード・モネPierre Auguste Renoirピエール・オーギュスト・ルノワール、詩人のStéphane Mallarméステファヌ・マラルメ、アンリ・ファンタン・ラトゥール、Mary Cassattメアリー・カサットなどが集まり、交流を深めました。

1892年、夫ウジェーヌが58歳で死去。

1895年3月2日、ベルト・モリゾは54年の人生に幕を閉じました。

ルノワール《ジュリー・マネの肖像 Portret de Julie Manet》マルモッタン・モネ美術館ルノワール《ジュリー・マネの肖像 Portret de Julie Manet》マルモッタン・モネ美術館

モリゾの1人娘ジュリーは16歳で両親を失ったため、ステファヌ・マラルメやルノワールドガらが後見人となりました。

のちにジュリーは、画家Henri Rouarアンリ・ルアールの息子Ernest Rouartエルネスト・ルアールと結婚しています。

ベルト・モリゾゆかりの地巡りベストシーズン

どの季節も素晴らしいのですが、お墓参りやパリの街を散策するなら気候の良い春から秋にかけてがおすすめです。

4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!

美術館巡りであればあえて空いているオフシーズンの冬でも全く問題ありません。

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美術館だけがお目当てであれば、あえてオフシーズンでリーズナブルな冬の期間も良いと思います。

ベルト・モリゾゆかりの地3選

①オルセー美術館(Musée d’Orsay)

オルセー美術館オルセー美術館

旧駅舎の構造を上手く活用したオルセー美術館は、印象派の代表作品が集められた世界的にも有名な美術館です。

一度はどこかで目にしたことのある名画が揃っているため、アートにあまり詳しくない人でも楽しめます。

オルセー美術館の目玉とも言える印象派展示室には、印象派の名作が展示され、その中には女性印象派画家として活躍したベルト・モリゾの作品も並びます。

モリゾ《ゆりかご Le bercau》オルセー美術館モリゾ《ゆりかご Le bercau》オルセー美術館

《ゆりかご》《穀物畑》《蝶々をつかまえて》など、女性ならではの視点と感性で描かれた作品を鑑賞することができます。

オルセー美術館
住所 1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図
最寄り メトロ12号線Solférinoソルフェリーノ
時間 9:30-18:00(火水金土)
9:30-21:45(木)
※閉館時間の45分前まで入場可能
定休 毎週月曜日、5月1日、12月25日
料金 14ユーロ
18歳以下無料
ミュージアムパスOK
HP https://www.musee-orsay.fr/
チケット オルセー美術館チケット

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

②マルモッタン・モネ美術館(Musée Marmottan Monet)

マルモッタン・モネ美術館マルモッタン・モネ美術館

クロード・モネ最大のコレクションを所蔵する美術館として有名なマルモッタン・モネ美術館。印象派の作品が多く展示されているため、印象派ファンなら必ず立ち寄っておきたい美術館の1つです。

モリゾ《ワイト島のウジェーヌ・マネ Eugene Manet》マルモッタン・モネ美術館モリゾ《ワイト島のウジェーヌ・マネ Eugene Manet》マルモッタン・モネ美術館

《ワイト島のウジェーヌ・マネ Eugene Manet》をはじめ、《ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘》《ニースの港》《横たわる羊飼い》《飾り鉢の子供たち》など、明るく優しいベルト・モリゾの作品も展示されています。

詳しい情報に関しては「マルモッタンモネ美術館の行き方・営業時間・見どころ徹底ガイド」にまとめています。

マルモッタン・モネ美術館
住所 2 Rue Louis Boilly, 75016 Paris 地図
最寄り メトロ9号線La Muetteラ・ミュエット
時間 10:00-18:00(火-水、金-日)
10:00-21:00(木)
※最終入場時間 閉館30分前まで
定休 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 12ユーロ
18歳以下8.50ユーロ
HP http://marmottan.fr

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

③パッシー墓地(Cimetière de Passy)

パリ16区のトロカデロ広場に隣接したパッシー墓地は、ガイドブックにはあまり紹介されていませんが、画家や作曲家、俳優など多くの著名人が眠っている墓地の1つです。

54歳という若さでこの世を去ったベルト・モリゾは、先に亡くなった夫ウジェーヌ・マネ、そして義兄で師匠のエドゥアール・マネと一緒にパッシー墓地で静かに眠っています。

マネの墓 パッシー墓地マネの墓 パッシー墓地

パッシー墓地には、他にも作曲家のGabriel Fauréガブリエル・フォーレClaude Debussyクロード・ドビュッシー、劇作家Jean Giraudouxジャン・ジロドゥ、ジバンシィ創業者Hubert de Givenchyユベール・ド・ジバンシィなど著名人のお墓もあります。

パッシー墓地
住所 2 Rue du Commandant Schloesing, 75016 Paris 地図
最寄り メトロ6,9号線Trocadéroトロカデロ
時間 8:00-17:30(月-金曜日)
8:30-17:30(土曜日)
9:00-17:30(日曜日)
定休
料金 無料
HP https://cimetiere-de-passy.com/

※最新情報は公式サイトでご確認ください。

ベルト・モリゾゆかりの地3選まとめ

女性の自立が難しかった時代。

結婚を機に絵を諦めた姉エドマとは対照的に、ベルト・モリゾが画家として活動を続けることができたのは、寛容な夫の支援と理解があったからといえるでしょう。

そしてまた、彼女自身の諦めない気持ち、女性の強さが時代に風を吹き込みました。

師匠エドゥアール・マネの影響を受けながら自身の作風を確立していったモリゾは、他の印象派画家たちと違い、身近な日常に焦点を当てて絵を描き、最も印象派らしい画家と称賛されています。

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