
7区は、パリの閑静な住宅が集まる高級エリアの1つです。
パリのシンボル「エッフェル塔」をはじめ、「アンヴァリッド」や「オルセー美術館」、「ロダン美術館」もあり、観光スポットとしても人気があります。
また7区には、パリで最も古いデパート「ル・ボン・マルシェ」やパリのパワースポットとして知られる「奇跡のメダイユ教会」もあります。
どちらもサン・ジェルマン・デ・プレ界隈に近いため、このページではエッフェル塔・アンヴァリッド界隈の観光スポットに絞ってご紹介していきます。
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エッフェル塔・アンヴァリッド界隈の全観光スポット一覧
※観光スポット名をタップすると詳しい記事へジャンプします
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エッフェル塔・アンヴァリッド界隈(7区)の治安
エッフェル塔周辺の治安はパリ市内ではあまりよくない部類に入ります。
地域的に治安が悪いというより、旅行者に人気のエリアなので、詐欺や強盗が隠れている感じ。
若い女性が「英語を話しますか?」と言って近寄ってきて、署名をさせ、寄付を求めてきますが、完全な詐欺。
また路上でお金を賭けさせボールの入っているコップを当てるゲーム詐欺もあります。
旅行者を信用させるため、観客役のグルがいて、その場の雰囲気を盛り上げ、詐欺を行いますので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。
パリの治安については「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」でさらに詳しく紹介しています。
エッフェル塔・アンヴァリッド界隈で絶対行きたい人気有名観光スポット4選
時間のない人のために、すぐに周れる人気マストスポット3選をご案内します。
次に、時間が許せばぜひ足を運んでほしい穴場スポットを2つご紹介していきます。
エッフェル塔(La tour Eiffel)

パリのシンボルであるエッフェル塔は絶対に外せないマスト中のマストスポット。
ギュスターブ・エッフェルの指揮のもと、1889年のパリ万国博覧会にあわせて建設されました。
今でこそ「鉄の貴婦人(La Grande Dame de Fer)」と親しみを込めて呼ばれているエッフェル塔ですが、建設当初は「鉄くずにすぎない!」と大スキャンダルを巻き起こしたことで有名です。
エッフェル塔全体の高さは324mで、3層に分かれた展望台があります。
第1展望台は、地上から57メートルの高さにあり、360段の階段またはエレベーターで行くことができます。
お土産ショップをはじめ、軽食の買える「Les Buffes」、カジュアルなレストラン「58 Tour Eiffel」、多目的ホールの「Salon Gustave Eiffel」があります。
地上から116mの第2展望台へは700段の階段かエレベーターで上がりましょう。
第1展望台と同様に「Les Buffes」やお土産ショップがあり、ほかにも美味しいマカロンが楽しめる「Bar à macaron」やフレデリック・アントンが率いる1つ星レストラン「Jules Verne」などもあります。

276mの高さの「サミット」と呼ばれる最上階の展望台へ行く手段はエレベーターのみ。
2階構成で、下階はガラス張り、上階はフェンスで覆われています。高所恐怖症の方にはあまりおすすめできませんが、パリの絶景が堪能できる素晴らしいスポットです!
また「Le Bar à Champagne」というお洒落なシャンパン・バーもあり、シャンパンを片手に、パリの美しい街並や夜景を楽しむことができます。

エッフェル塔は夜になるとライトアップされ、昼間に見るエッフェル塔とはまた違った美しさを楽しめます。
日没後毎時0分から5分間にわたり、エッフェル塔が宝石のようにキラキラと輝く「シャンパンフラッシュ(ダイヤモンドフラッシュ)」は、ぜひとも見ておきましょう!

オルセー美術館(Musée d’Orsay)

パリ三大美術館の1つである「オルセー美術館」は、1900年パリ万国博覧会の際にパリの最終駅として作られました。
駅としては、わずか39年という短い期間で務めを終えてしまいましたが、1986年に美術館として生まれ変わります。

館内にある大時計はその時の名残で、今ではオルセー美術館のシンボルとなっています。いつも混み合っていますが、撮影スポットとして大人気!
オルセー美術館は、ルーブル美術館と並びパリで人気の美術館ですが、この2つの美術館の違いは、コレクションの時代にあります。
オルセー美術館は、主に1848年から1914年までに制作された絵画や彫刻、家具、工芸品、デッサンなど約7万点の芸術作品を所蔵。
なかでもモネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンといった印象派、ポスト印象派のコレクションは世界的に有名です。
それ以前の時代のコレクションはルーブル美術館に、1914年以降のコレクションは国立近代美術館にあり、3つの美術館を合わせれば、壮大な美術史の歴史を鑑賞することができます。
館内は、地上階(Rez-de-chaussée)、中階(Niveau Médian)、上階(Niveau Supérieur)の3つに分かれおり、絵画や彫刻作品などが展示されています。
オルセー美術館の1番の見どころは、上階にある印象派ギャラリー。

モネやルノワールなど印象派を代表する有名画家の名作がずらりと並べられています。ルノワールの「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットの舞踏会」、モネの「日傘の女」、マネの「草上の昼食」、セザンヌの「リンゴとオレンジ」、ドガの「舞台の踊り子」など。
中階にあったゴッホとゴーギャンの絵も5階に移動していました。

ゴッホの「ローヌ川の星月夜」や「オヴェールの教会」、ゴーギャンの「タヒチの女たち」など信じられない名画が並びます。

中階にはロダンの彫刻やアールヌーヴォーのインテリアが。
そして地上階には、新古典主義、象徴主義、バルビゾン派、エコール・ド・パリ、印象派初期の作品が展示されています。

なかでもバルビゾン派を代表する画家ミレーの「落穂拾い」は、見逃せない名作です。
芸術鑑賞でお腹が空いたら、館内でゆっくりと食事を楽しむことのできるミュゼ・レストランもあります。
中階にある「レストラン・ミュゼ・ドルセー」は、まるで宮殿のような豪華な内装のレストラン。

本格的なフレンチが気軽に味わえるので、一日中美術館内で過ごしたい方にはおすすめです!
また上階には、お洒落な雰囲気のカフェ「Café Campana」もあります。

大時計の裏側に位置するこのカフェは、美術鑑賞で疲れたときの休憩場所に最適ですよ。
シャン・ド・マルス公園(Parc du Champ-de-Mars)

シャン・ド・マルス公園は、エッフェル塔の麓からエコール・ミリテール(陸軍士官学校)まで続く広大な公園です。
シャン・ド・マルス公園から眺めるエッフェル塔も最高なので、ぜひ公園からの眺めを楽しんでみてください。
またエコール・ミリテール側には、2000年のミレニアムイベントで作られた巨大なモニュメント「平和の壁(Mur pou la paix)」があります。

ガラスの壁には、世界平和を祈願した49ヶ国の「平和」の文字が書かれています。

アンヴァリッド(L’hôtel des Invalides)

恥ずかしながら、長らくアンヴァリッドの存在も知らず、興味も持っていなかったのですが一度足を運んで考えを改めました。
アンヴァリッドは、パリの歴史的建造物の1つで、金色のドームの下には皇帝ナポレオンのお墓があります。
ルイ14世によって建てられ、元々廃兵院として使われていました。
現在は、軍事博物館(Musée de l’Armée)として建物の一部が公開されており、13世紀から第二次世界大戦までの世界各国から集められた世界最大級の軍事コレクションが展示されています。

中庭にずらりと並ぶ大砲は壮観!!
1679年に完成した兵士の教会「サン・ルイ教会」と1706年に完成した王家の教会「ドーム教会」は隣り合わせになっており、国王と兵士が同時にミサに参加する際には、別々の入口から中へ入りました。

ドーム教会の地下墓所には、ナポレオン・ボナパルトをはじめ、ナポレオンの親族、フランスの著名な将軍も葬られ、軍人を祀る霊廟となっています。
文字で読むとあまりピンとこないかもしれませんが、なるべくわかりやすく記事にまとめてみたのでぜひ読んでみてください!

エッフェル塔・アンヴァリッド界隈の穴場スポットおすすめ2選
ロダン美術館(Musée Rodin)

ロダン美術館は、アンヴァリッドに隣接する閑静な住宅街の一角にあります。
「ビロン館」と呼ばれる旧貴族の館を改装してできた美術館で、ロココ様式の美しい建物自体も楽しみのひとつ。

「近代彫刻の父」と称されるフランスの彫刻家オーギュスト・ロダンは1908年から1917年の亡くなるまでこの館で暮らしました。
ロダン美術館には、ロダンの彫刻やデッサンのほか、ロダンのかつての恋人で彫刻家であったカミーユ・クローデルの作品、ロダンが収集した絵画や古代彫刻コレクションなどが所蔵されています。

またロダン美術館には美しい庭園もあり、館内だけでなく、庭園にも彫刻作品が置かれています。

ロダンの代表作の1つ「考える人」や未完成に終わった「地獄の門」は、絶対に見逃せない作品です。

ケ・ブランリー-ジャック・シラク美術館(Musée du quai Branly – Jacques Chirac)

エッフェル搭からほど近いセーヌ河沿いに位置するケ・ブランリー-ジャック・シラク美術館は、ジャック・シラク元フランス大統領の熱意のもと建設されました。
美術館の外観は、「ガラスの魔術師」と呼ばれるフランス人建築家ジャン・ヌーヴェルによって設計された近代的な建物で、一際目を引きます。
展示ルームは、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカと大きく4つに分かれており、それぞれの大陸に息づく固有の文明や少数民族の文化を紹介しています。

35万点にも及ぶ美術品を所蔵しており、常設展示室には約3,500作品が並びます。

景観建築家ジル・クレモンよって造られた18,000m2を誇る庭園も見どころの1つ。
また緑豊かな美しい庭園には、アラン・デュカスプロデュースのカフェ「Café Jacques」があり、庭園とエッフェル塔が眺められる抜群のロケーションです!

エッフェル塔界隈のショッピングスポット
ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)

ル・ボン・マルシェは、1838年創業の「世界初の百貨店」といわれるパリで最も古いデパート。
ルイ・ヴィトンやプラダ、セリーヌなどの高級ブティックの集まるサン・ジェルマン・デ・プレ界隈にあり、ファッションを中心とした本館と別館の食品館「La Grande Epicerie de Paris」からなります。

パリ右岸のギャラリー・ラファイエットやプランタンに比べ、観光客が少ないため、落ち着いた雰囲気でお買い物が楽しめおすすめのお店。
右岸のデパートに負けず劣らずのラグジュアリーブランドを取り扱っており、店内はコンパクトながらも商品の品揃えは充実しています!

また別館の食品館「ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ」も見逃せません。
お土産選びにおすすめの場所で、ワインをはじめ、紅茶やジャム、バター、お菓子、チョコレート、オリジナルエコバッグなどが人気ですよ!

パリの街をもっと楽しむ

パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットも沢山あります。

パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
ガイドブック
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シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
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購入方法や使い方について詳しく解説した「パリミュージアムパスは買うべきか?料金・購入方法・入場可能場所について」は大変人気の記事です。

フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。

現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。

パリのおすすめツアーやチケットサイトをまとめた「パリ旅行で事前に予約すべきおすすめチケット現地ツアー」もお見逃しなく!