マドレーヌ広場に建つギリシャ神殿のような「マドレーヌ寺院」。
聖女マドレーヌの像や大きなパイプオルガンのあるカトリックの教会です。
内観は外観ほどのインパクトはありませんが、他の有名スポットに比べて中まで入場して見学する人は少ないのでゆったり見学できます。
このページでは、マドレーヌ寺院の行き方や見どころについて丁寧にご紹介していきます!
- マドレーヌ寺院ってどんなところか知りたい
- フランスの歴史に興味がある
- 周辺の治安が気になる
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入場チケット・バス送迎にも使えるよ
このページの目次
マドレーヌ寺院観光情報
歴史
マドレーヌ寺院はカトリックの教会で、1764年にルイ15世によって建築が開始されました。
革命中は工事が中断されていましたが、ナポレオン1世の命令で再建築がはじまりました。
ナポレオンは、「フランス軍を讃えてギリシャの神殿風にしよう!」といったので今の外観に。
完成は1842年。ナポレオンが亡くなった後に完成し、結局カトリックの教会として使われることに。
聖女マドレーヌを祀ったカトリック教会なのでマドレーヌ寺院と呼ばれています。
マドレーヌ寺院は、豪華で厳かな雰囲気のある教会です。
おすすめ観光の周り方
マドレーヌ寺院のあるパリ8区は、フランス大統領官邸(エリゼ宮)のある「エリゼ区」と呼ばれる政治と行政の中心エリアです。
周辺にはコンコルド広場やオテル・ド・ラ・マリーヌ、オペラ・ガルニエなどがあります。
少し足を延ばせば、パリの有名百貨店ギャルリー・ラファイエットやプランタンもあり、ショッピングも楽しめます。
マドレーヌ寺院から徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通り。
- コンコルド広場(徒歩8分)
- オテル・ド・ラ・マリーヌ(徒歩8分)
- オペラ・ガルニエ(徒歩9分)
- ギャルリー・ラファイエット(徒歩12分)
- プランタン(徒歩12分)
- オランジュリー美術館(徒歩11分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
周辺には他にも見どころがあり、「パリ8区シャンゼリゼ通り界隈で絶対行きたい人気観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
シティパスを活用する
わたしは美術館好きなので、ヨーロッパのある程度の都市に行くと必ずシティパスがないか確認します。
限られた日数でパリを効率的に楽しむなら、「Paris Museum Pass」がとっても便利!
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのがおすすめです。
現地でチケット列に並ぶ時間は本当にもったいないので、ぜひ事前購入を検討してみてくださいね。
現地ツアーに参加する
パリは治安の悪い場所もありますが、気を付けていれば個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
日本語で予約できるベルトラがおすすめ。
英語や仏語でもよければGetYourGuideで安くツアーに参加できます。ぜひ一度チェックしてみてください。
マドレーヌ寺院見どころ
主な見どころはやはり荘厳な雰囲気の内装と彫刻!
マロチェッティ作「聖マグダラのマリアの歓喜」
主祭壇にあるのは、マロチェッティによる「聖マグダラのマリアの歓喜」
マグダラのマリアが天に召される様子が彫られている彫刻です。まわりの天使も荘厳でとても華やか。
その上には、美しい天井画が。
祭壇の他にも彫刻があります。
リュード作「キリストの洗礼」
祭壇に向かって左手にあるのが、リュード作の「キリストの洗礼」。
プラディエ作「聖母マリアの婚礼」
右手には、プラディエ作の「聖母マリアの婚礼」。
どれも細微で美しいものばかり。
クラシックコンサート
週に3回ほど、マドレーヌ寺院の中でクラシック・コンサートが開催されています。
寺院内で行われるコンサートなので、音楽ホールのコンサートよりもお得でカジュアルに楽しめますよ♪
荘厳なマドレーヌ寺院の雰囲気の中で聞くクラシックは普通のコンサートとは一味違いそうですね!
ショパンのお葬式
マドレーヌ寺院は、フレデリック・ショパンの葬儀が行われたことでも有名です。
ショパンもモーツァルトを尊敬する音楽家のひとり。
今でも、モーツァルトのレクイエムはコンサートの演目で鉄板のようです。
クラシック・コンサートのチケットはこちらから購入できます。
公式サイトClassictic
開催は16:00~、20~21:00スタートが多いです。
また、ショパンが晩年を過ごした家は、マドレーヌ寺院のすぐそばにあるヴァンドーム広場の12番地でした。現在は高級宝石店ショーメの本店がある建物です。
マドレーヌ寺院のブックショップ(お土産)
パリの教会では教会グッズなどお土産を販売しているショップがたくさんあります。
寄付の意味もこめて、お気に入りのものが見つかったら購入してはいかがでしょう。
天使の置物もとっても可愛いですね!
レストラン フォワイエ・デ・ラ・マドレーヌ
マドレーヌ寺院内の地下には、お得なランチセットが魅力的なレストランがあります。
利用者のほとんどは地元のパリっ子たち。
初回のみ年間費の7ユーロを支払い、カードを発行してもらいます。
一度払った後は9ユーロでランチセットを楽しむことができますよ♪
1度しか利用しない方はゲストという扱いで16ユーロで食事ができるので安心。
ランチは、前菜・メイン・デザートの3品。
決して豪華な内容ではありませんが、かなりお値打ち価格なので気になる方はぜひ利用してみてください♪
もともとこのレストランは、第一次世界大戦前に教会の食事配給が行われていた場所だそうです。
食事が十分に食べられない人たちのために、食事を提供していた場所とういこともあり、現在でもお値打ち価格で食事を提供しています。
入口はわかりにくいのですが、いったん門を出てから右手にグルっとまわります。
店名 | フォワイエ・デ・ラ・マドレーヌ |
---|---|
住所 | Place de la Madeleine 75008 Paris |
営業時間 | 11:45-14:00 |
料金 | 年会費:7ユーロ ランチ:9ユーロ ゲスト:16ユーロ |
定休日 | 土・日 |
HP | http://foyerdelamadeleine.fr/ |
マドレーヌ寺院口コミ・評判
幾度となく前は通ったのに、中に入ったのは今回夜のクラシックコンサートの為でした。厳かな中でのバイオリンの妙なる調べとソプラノ歌手によるアヴェマリアの歌は最高でした。(googleレビュー)
これ教会なの?と思わせる建物です。パルテノン神殿か?18世紀に建築計画。しかし建築家が相次いで他界、フランス革命などスムーズに進まず、その後ナポレオンが古代ギリシャ風の大聖堂を作るようにとこの形に。ここの食堂でランチもできます。(4travel)
ギリシャのネオ・クラシック様式なのでパルテノン神殿、アポロン神殿のようだという意見が目立ちました。
夜のコンサートの評判もとっても良いのでぜひ足を運んでみてください!
マドレーヌ寺院への行き方・アクセス・最寄り駅
コンコルド広場とオペラ座・ガルニエ宮の間に位置しています。
また、「パリのセーヌ河岸」の一部として世界遺産にも登録されていますよ!
公共交通機関でのアクセス方法をご紹介します。
メトロで行く
最寄り駅はメトロ2,8,14号線Madeleine。
地下鉄から地上にでると、目の前に神殿風の建物が目に飛び込んできますので、迷う方はいないと思います!(笑)
駅名も「マドレーヌ」なだけあってめちゃくちゃ近いです。
横断歩道を渡るとすぐに着きますよ♪
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
RERで行く
最寄り駅はA線Auber駅。
メトロに比べると少し距離があって、600~700mくらい。徒歩で約8~10分。
RERの駅から大回り気味の道を通るので少し遠い感じがしますね。
関連記事RER(高速鉄道)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
バスで行く
84・42・52番 Madeleine下車。
バス停はマドレーヌ寺院のほぼ目の前。距離的にはメトロと同じくらいで、横断歩道を渡るとすぐにつきます。
マドレーヌ寺院の入場料金・営業時間
マドレーヌ寺院はどなたでも「入場無料」となっているので、気軽に訪れることができます。
入場料金
- 無料
営業時間・定休日
- 営業時間
9:30 ~ 19:00
※ミサの時間は見学不可なので、場合によっては見学できない時間帯もあります。 - 定休日
なし
※冠婚葬祭儀式やイベントのときは入場規制する場合があります。
所要時間
駆け足でまわって15分~20分くらい、30分もあれば十分だと思います。
マドレーヌ寺院見学マナー
マドレーヌ寺院は現役の教会でもあります。
教会の外にはNG事項が書いてある看板が出ているところも多いので、必ず確認してから中に入るようにしてください。
服装に気をつける
基本的に教会では露出の高い服装はNG!ミニスカート、短パン、タンクトップなどは避けたほうがいいと思います。
男性は帽子やフードを含めて頭に身に着けているものは外すのがマナー。
信仰の方の邪魔にならないよう静かに見学
観光スポットでもありますが、お祈りを捧げる信者の方々も訪れる神聖な場所でもあります。
大きな声でおしゃべりしたり、ズカズカと割り込んで写真を撮ったりは絶対やめましょう。
フラッシュ撮影は禁止
現在は、建物の内部も撮影OKになりました。
フラッシュ撮影は禁止されているのでカメラの設定を事前に確認しておきましょう。
マドレーヌ寺院周辺の治安
マドレーヌ寺院のある8区は地元の人よりも圧倒的に旅行者の多いエリアです。
カフェやレストランなどは旅行者向けの高めの設定ですが、治安は比較的良好。
マドレーヌ寺院のまわりはパリ屈指のグルメスポットとしても有名で、マスタードのマイユ、トリュフ専門店のアルティザン ドゥ ラ トリュフなどが軒を連ねます。
そして、CHANELなどのハイブランドも集まる銀座のようなエリア。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
マドレーヌ寺院まとめ
外観が普通の教会堂とは異なりますが、中は天井画高く厳かな教会そのもの。
マグダラのマリア像の優しい雰囲気の像は本当にきれいです。
無料で見学できるので、近くを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください!
また、パリの教会テーマに「パリで絶対に外せない教会を徹底ガイド|元在住者が厳選して見どころを解説」というまとめ記事も書いてみました。
マドレーヌ寺院 | |
---|---|
住所 | Place de la Madeleine, 75008 Paris 地図 |
最寄り | メトロ8,12,14号線Madeleine駅 |
時間 | 9:30-19:00 |
定休 | – |
料金 | – |
HP | http://www.eglise-lamadeleine.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!