フランス国鉄(SNCF)が運行する高速鉄道にはさまざまな種類があります。
- TGV inOui(テージェーヴェー イヌイ)
- Intercités(アンテルシテ)
- TER(テーウーエル)
TGV(inOui)は日本でいう新幹線のような位置づけの乗り物(速度的には新幹線より速い)で、これらの高速鉄道はフランスの地方へ長距離移動をするときに避けて通れない交通手段となります。
当ブログ「フランスボックス」では、フランス地方都市旅行にとても便利なの乗り方や注意点を詳しくご紹介していきます。
高速鉄道の切符は
当日券売機でも購入可ですが
乗る直前の購入はおすすめできません
なぜなら
☑売り切れのリスク
☑券売機のトラブルのリスク
があるから
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
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このページの目次
フランス国鉄SNCFの高速鉄道の種類
フランス国鉄の高速列車には
- 日本の新幹線にあたる高速列車のTGV inOui(テージェーヴェー イヌイ)
- 在来線特急のIntercités(アンテルシテ)
- 快速・普通列車のTER(テーウーエル)
- パリ近郊のみTransilien(トランシリアン)
といった複数の種類があります。
それぞれ違いはありますが、この種類だから必ず最安というわけでもない上に、人気の路線・時間帯は早々に売り切れてしまう可能性もあります。
TGV inOui
フランス国鉄SNCFが運営するTGV(テージェーヴェー)は、Train à Grand Vitesse(高速鉄道)の略で、主要都市を結ぶフランス版の新幹線のような乗り物。
料金は一番高くなることが多いですが、長距離の大都市間を移動するには最も便利な乗り物です。
2017年にリブランディングされて名称が変わり、現在はinOui(イヌイ)という名前なりました。
座席は全席指定で、1等席と2等席に分かれています。早割があるため、旅程が決まったら早めに予約するのがおすすめ。2倍、3倍の金額になることもあります。
TGV inOui の路線
TGV inOuiは、フランス全域、およびフランス国外の各都市を結んでいます。
詳しくは、フランス国鉄SNCFの公式サイト「Oui SNCF」の路線図を参照ください。
またパリ市内のTGV inOuiの発着駅は
- 北駅(Gare du Nord)
- 東駅(Gare de l’Est)
- リヨン駅(Gare de Lyon)
- ベルシー駅(Gare de Bercy)
- オーステルリッツ駅(Gare d’Austerlitz)
- モンパルナス駅(Gare Montparnase)
- サン・ラザール駅(Gare Saint-Lazare)
行先の都市によって、発着駅が異なります。
モネの連作「サン・ラザール」のうちの1枚は、パリのオルセー美術館に展示されています。
Intercités(略称 IC)
Intercités(アンテルシテ)はICと省略されて使用されることが多いです。
TGV inOuiがカバーしきれない路線を運行しており、中距離の移動におすすめ。
日本でいうところの特急や、新幹線のこだまくらいのイメージ。TGV inOuiと同様に、早割があるので、早めの予約推奨です。
TER
TER(テーウーエル)は地域急行Train Express Regionalの略称。
基本的に事前の予約は必要なく、早割もないと思っていたのですが、オクシタニー地域のトゥールズ周辺で利用した時は時間帯によって金額の変動が大きく、予約をしておいた方がよさそうでした。
2024年の7月には、TERグランテスト圏のパリ発着電車の予約が必須となる案内も出ていたことから、今後その他の地域でもどうなるかわかりません。
パリから地方へ行く場合は、事前に準備しておいた方が安心だと思います。
Transilien
上記の3種類の鉄道については、フランス全土に交通網がありますが、パリ周辺部のみ、Transilien(トランシリアン)という列車が走っています。
たとえばヴェルサイユ宮殿やディズニーランド、プロヴァンなどパリ中心部から1時間くらいのエリア(パリはzone制を採用しているので、zone1-5のエリア)はこのトランシリアンを利用することが多くなると思います。
料金は距離によって決まっており、事前に座席予約などが必要ないため、上記の列車と異なり、SNCFの検索やアプリで検索しても出てきません。
都度切符を買ってもいいですが、1日の利用であればモビリス、数日ならパリヴィジットなどを利用して郊外をまわるのもおすすめです。
フランス国鉄TGV inOui・Intercités・TERの乗り方
切符の買い方と種類
切符は、駅のSNCF窓口または券売機で購入できます。
当日の購入は混雑する場合もあるので、事前にオンライン購入しておくのもおすすめです。
オンラインで購入した場合、電子メールで送られてきたチケットを印刷して持参してください。
スマホアプリで購入した場合は、「QRコード」の表示を必ず確認しましょう。
日本のように何事もスムーズにいかないところがあるので、事前準備がおすすめです。
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また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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乗り方・降り方
駅構内のプラットホーム入り口には、出発時刻や行き先、出発ホームの番号が表示された電光掲示板があります。
乗車するホームの番号を確認して、ホームに移動してください。
駅で切符を購入した場合、ホーム入り口にある打刻機で切符に打刻してください。
車内では検札がありますので、切符は下車するまでなくさず持っておきましょう!
乗車時の注意点
TGV inOuiは遅延などのトラブルが多いため、フランス国鉄SNCFのアプリを活用して事前に電車の遅延状況を確認しておくと便利です。
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またストライキが発生する場合もありますので、スケジュールには十分余裕をもって計画を立てておきましょう。
治安は良くない
どの交通機関にも共通した話ですが、旅行者を狙ったスリが必ずいます。
TGV inOui、TER、Interciteも例外ではありません。
貴重品の入った手荷物は、荷物棚や座席などに置かず、身につけたり、膝の上に置いて手でしっかりと持っておきましょう。
日本だと電車の中で居眠りをしてしまう人もいますが、フランス旅行の際は車内での居眠りは絶対に禁物!!
スリのターゲットにされてしまうので貴重品は膝の上にしっかりと置いて十分気を付けてくださいね。
パリの街をもっと楽しむ
パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットもたくさんあります。
パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
当サイト限定クーポンがあります
「フランスボックス」には現地ツアーや美術館の入場チケットを購入できる代理店サイトで使用可能な当サイト限定の割引クーポンがあります。
大抵のチケットは公式サイトでも購入可能ですが、ほとんどのサイトで日本語は非対応。
当サイトでおすすめしている日本語対応の代理店サイトは以下のとおりです。
- 楽天トラベル観光体験
└ 楽天ID・楽天ポイントがそのまま使える - KKday
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- klook
└ 当サイト限定割引クーポンあり - GetYourGuide
└ レビューが多く取り扱いが豊富
いくつかを組み合わせて使うもよし、どれか好きな会社をひとつ選んで他のチケットを手に入れるもよし。
わたしは日本語で購入できる、割引やポイントが貯まる、いちいちIDを作るのが面倒という理由で公式を利用することはほとんどありません。ぜひお得なクーポンを使って事前予約をしましょう。
パリは特にGWや夏休み・年末年始などの大型連休や観光のハイシーズンの場合、どこの施設も混雑が予想されます。
最悪の場合、チケットが売り切れ、入場自体できないということも。
現地購入より多少高くなったとしても、事前にオンラインでチケットを購入しておきましょう。
1週間前だと売り切れてしまうので、なるべく早く、遅くとも2週間前には予約するのがおすすめです。
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現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。
パリのおすすめツアーやチケットサイトをまとめた「パリ旅行で事前に予約すべきおすすめチケット現地ツアー」もお見逃しなく!
シティパスを活用する
コロナ禍以降、どこも値段が上がりすぎて、チケット料金のことを考えると「やめておこうか…」と思うことも増えてきました。
でも、せっかくここまで来たのに、数千円の違いであきらめる方がもったいないのでは?と思いなおし、最近はもっぱらこのようなシティパスを利用するようになりました。
一度買ってしまえばチケット料金のことはそれほど気にならなくなります。
もちろん料金の元を取ることも可能で、通常料金よりもお得に周れる・節約できるところも魅力。
ですが、わたしの場合は「絶対元をとってやろう」というよりは、行きたい場所へチケット料金を気にせず行けるという「ストレスがなくなるところ」が一番気に入っています。
パリミュージアムパス
2日〜1週間程度の短期滞在でパリを効率的に楽しむなら「Paris Museum Pass」がとっても便利!
パリに訪れる際、毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
※[]内は定休日
美術館 | ルーブル美術館[火] |
---|---|
オルセー美術館[月] | |
ポンピドゥーセンター/国立近代美術館[火] | |
オランジュリー美術館[火] | |
ピカソ美術館[月] | |
ロダン美術館[月] | |
クリュニー中世美術館[火] | |
ギュスタブ・モロー美術館[火] | |
ドラクロワ美術館[火] | |
ニシム・ド・カモンド美術館[月火] | |
ケ・ブランリー美術館[月] | |
ギメ東洋美術館[火] | |
アラブ世界研究所[月] | |
ユダヤ教芸術歴史博物館[月] | |
歴史的 建造物 |
凱旋門 |
ノートルダム大聖堂の塔 | |
ノートルダム大聖堂のクリプト[月] | |
オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ | |
パンテオン | |
コンシェルジュリー | |
サント・シャペル教会 | |
贖罪教会[不定期] | |
下水道[木金] | |
パリ郊外 | ヴェルサイユ宮殿とトリアノン[月] |
フォンテーヌブロー城[火] | |
マルメゾン城[火] | |
ランブイエ城[火] | |
コンピエーニュ城[火] | |
コンデ博物館/シャンティ城[火、毎年1月] | |
ヴァンセンヌ城 | |
サンジェルマン・アン・レイ考古学博物館[火] | |
シャン城[火] | |
イヴリン県立モーリス・ドニ美術館[月] | |
メゾン・ラファイエット城[火] | |
ピエールフォン城 | |
シャアリ修道院 | |
ルネッサンス博物館/エクアン城[火] | |
セーブル陶磁器博物館[火] | |
サン・ドニ寺院 | |
ポール・ロワイヤル博物館[火] | |
ムードン・ロダン記念館[月-木] | |
サヴォア邸[月] | |
航空宇宙博物館[月] |
パリミュージアムパス
購入はklookから
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お得に購入できます
割引クーポンコード
『KLOOKOHAYO』
※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
GoCity周遊パス
GoCityパリ周遊パスは、パリのチケットやアクティビティを自由に組み合わせてお得に観光を楽しめるシティパス。
大きくわけて2種類あり
- エクスプローラーパス
└ 3〜7ヶ所の施設を選択可能 / 施設数によって金額が異なる / 対象スポットは体験系や食事系のアクティビティ中心 - オールインクルーシブパス
└ 2〜6日を選択可能 / 日数によって金額が異なる / 期間中は入場し放題 / 4日券か6日券を買えば、対象スポットはパリの有名観光スポット・美術館をはじめ、体験系や食事系のアクティビティまで全部で100ヶ所以上
オールインクルーシブパスは3日までだと美術館や博物館が含まれませんが、4日以上を選択するとパリミュージアムパスが付いてくるのでほとんどの美術館が対象に!
すでにミュージアムパスを購入予定で、6日以上パリに滞在して観光する予定の方はかなりお得。行き放題になるのも嬉しいポイント。
対象スポットの中には事前予約が必要なスポットがあったり、エクスプローラーパスの場合、施設の組み合わせによっては損してしまう可能性もありますが、あちこち出かけたり、経験するのが好きな人、ある程度体力がある人には最適なパス。
ぜひ、GoCityパリ周遊パスを使って新しい経験を試してみてはいかがでしょうか。
交通機関を乗りこなす方法と注意事項
パリの交通機関には、日本と同じように「1日乗り放題券」などを利用して、安くバスやメトロに乗る方法があります。
チケットの種類はいくつかあり、複雑です。
当ブログ「フランスボックス」では、どの切符を選べばいいかわからないあなたのために、パリのお得な切符の選び方をまとめています。
また、TGVやTERなど鉄道の予約は事前予約をしておきましょう。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
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ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
またアートや文学好きの人のために「ガイドブック以外のフランス旅行をさらに楽しむためのおすすめ書籍」も作成しました。ぜひご覧ください!
フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。
フランス国鉄SNCFのTGV inOui・TER・Interciteまとめ
日本のイメージと違ってあまり綺麗とは言えない車両もありますが、地方に行くときはとっても便利なので積極的に利用しましょう。
TGV・TER・Interciteを上手に利用して、魅力あふれるフランスの地方都市にぜひ足を伸ばしてみてください。
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パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!