パリで地下鉄(メトロ)やバスなどの公共交通機関を利用するなら、交通ICカードの「Navigo Easy 」の利用がとっても便利!
ナヴィゴイージーとは、簡単に言うと日本のSuicaのような、チャージ式交通ICカードのようなもの。
“Navigo”というと、以前は中・長期滞在者向けの定期券ICカードで、旅行者には使いづらいイメージでしたが、現在は従来のNavigoのほかに今回紹介するNavigo Easyが存在します。→ 従来のNavigoについてはこちらの記事で解説
ナヴィゴイージーは短期滞在者にも使いやすい内容になっています。
当ブログ「フランスボックス」では、交通ICカードのナヴィゴ・イージーの購入方法・使い方・注意点について解説していきます。
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このページの目次
Navigo Easyは公共交通機関の紙切符を廃止するため、2019年にパリで導入されたチャージ式のICカード乗車券です。
従来のNavigoは一定期間乗り放題のカードですが、Navigo Easyは紙の切符を買う代わりに同等の料金をチャージするカードなので、乗り放題のサービスではありません。
改札での使い方と名前は似ていますが、似て非なるものと思っていたほうがいいかも。
従来のNavigoと違って購入後すぐに使い始められるので、旅行者におすすめです。
中身は紙切符と同じ
ナヴィゴイージーには、t+1回券をはじめ、10枚綴りの回数券やロワシーバス(シャルル・ド・ゴール空港)乗車券、1日乗り放題乗車券などがチャージできます。
紙切符と同様に、パリ市内だけでなくパリ郊外も利用可能。
現在は10枚綴りの切符は完全廃止され、1枚の紙切符のみ購入可能。数年のうちに完全廃止される予定です。
使えるようになってくれれば、大混雑の空港でチケットの列に並ばずにすむのですが…。今後に期待です。
切符の管理が苦手な人におすすめ
「価格や仕組みが変わらないなら、複数人でシェアできる紙切符のほうがお得では?」と感じるかもしれませんが、万が一移動中に切符をなくしてしまったタイミングで検札に出会ってしまったら即罰金です。
移動中に小さな紙切符をなくしてしまうのが怖い人や、10枚綴りで購入した未使用の切符を管理するのが苦手な人にはかなり便利なアイテムかなと思います。
購入方法・必要なもの
駅の窓口でカード代2.1ユーロを払えば、フランス在住者はもちろん、観光客も利用することができます。
従来のナヴィゴと違い、証明写真や記名の必要はありません。
カードの購入の際にはチャージも可能。
購入する際の注意点
注意点は3つあります。
- 乗り放題にはならない
- 複数人でシェアできない
- 有効期限は10年
従来のナヴィゴは一定期間(1週間、1ヶ月間など)乗り放題になるのに対し、ナヴィゴ・イージーはあくまでもチャージ式の切符の役割なので乗り放題にはなりません。
ただし、1日乗り放題になるNavigo Jourは、ナヴィゴ・イージーでチャージすることができるので、1日乗り放題券のチャージを検討するのもアリ。
紙切符の場合、10枚綴りを購入して複数人でシェアすることもできましたが、ナヴィゴイージーの場合はシェアできないのがデメリット。
料金
チケット種類 | 料金 |
---|---|
カード代金 Ticket t+ |
2.15ユーロ |
1日乗車券 Forfait Navigo Jour |
2zones 8.65ユーロ 3zones 11.60ユーロ 4zones 14.35ユーロ 5zones 20.60ユーロ |
おとなt+10枚綴りの乗車券 Carnet de 10 |
17.35ユーロ |
子どもt+10枚綴りの乗車券 Carnet de 10 (tarif réduit) |
8.65ユーロ |
初回カード発行時にチャージを頼むと、おとなの合計金額は19.50ユーロになります。
電車・バスに乗るとき
ナヴィゴ・イージーの使い方は、Suicaなどの日本の交通ICカードと同じです。
地下鉄(メトロ)やRERの改札では、紫色の部分にタッチして通るだけ。
バスの場合も同様で、乗車口付近に紫色の部分がありますので、タッチしてから中へ進みます。
RERの無人駅などでは、駅ホームに紫色のタッチ部分が設置されているので、必ずタッチをしてから乗車しましょう。
ナヴィゴ・イージーは、メトロやバスに乗るごとに1回分が引かれていきます。
メトロ改札の読み取り部分(紫色の部分)にかざすと、すぐ隣の表示パネルに残りの回数が表示されます。
自動券売機でチャージする
Navigoと書いてある自動券売機でナヴィゴ・イージーのチャージができます。
-
STEP1券売機の画面で言語を選択
-
STEP2Navigoの更新を選択
-
STEP3紫色の部分にNavigo Easyを置く
-
STEP4チャージするチケットを選択
-
STEP5枚数を選ぶ
10枚つづりを購入にすると金額が安くなるので、1枚ずつ購入できるチケットは9枚まで。
-
STEP6金額画面を確認し、確認ボタンをタッチ
-
STEP5支払をしてチャージ完了駅の券売機では紙幣が使えないこともあるので、クレジットカードを複数枚持っておくのがおすすめです。
スマホアプリでチャージする
「Île-de-France Mobilités」というスマホアプリを使ってのチャージも可能。
アプリの下部分にある「Purchase」→「On my Navigo pass」をタップし、カードをスマホにかざしてください。
その後「BUY A TICKET」をタップし、必要な枚数分チャージしましょう。
クレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。
子供料金
パリでは
- 3歳以下の子供は無料
- 4~9歳までが子供料金で半額
- 10歳以上は大人と同様のチケットが必要
購入方法と注意点
子供料金でナヴィゴ・イージーを買うのは、とてもわかりづらいです。
券売機に「子供料金」という表記はなく、「Journey tickts reduced rate」を選ぶ必要があります。割引(子ども)料金が表示されるので、そちらを購入してください。
※大人用のナヴィゴ・イージーでは「reduced rate」は表示されないため、子供用に新規でカードも作成する必要があります。
パリの街をもっと楽しむ
パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットもたくさんあります。
パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
当サイト限定クーポンがあります
「フランスボックス」には現地ツアーや美術館の入場チケットを購入できる代理店サイトで使用可能な当サイト限定の割引クーポンがあります。
大抵のチケットは公式サイトでも購入可能ですが、ほとんどのサイトで日本語は非対応。
当サイトでおすすめしている日本語対応の代理店サイトは以下のとおりです。
- 楽天トラベル観光体験
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└ 当サイト限定割引クーポンあり - GetYourGuide
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いくつかを組み合わせて使うもよし、どれか好きな会社をひとつ選んで他のチケットを手に入れるもよし。
わたしは日本語で購入できる、割引やポイントが貯まる、いちいちIDを作るのが面倒という理由で公式を利用することはほとんどありません。ぜひお得なクーポンを使って事前予約をしましょう。
パリは特にGWや夏休み・年末年始などの大型連休や観光のハイシーズンの場合、どこの施設も混雑が予想されます。
最悪の場合、チケットが売り切れ、入場自体できないということも。
現地購入より多少高くなったとしても、事前にオンラインでチケットを購入しておきましょう。
1週間前だと売り切れてしまうので、なるべく早く、遅くとも2週間前には予約するのがおすすめです。
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現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。
パリのおすすめツアーやチケットサイトをまとめた「パリ旅行で事前に予約すべきおすすめチケット現地ツアー」もお見逃しなく!
シティパスを活用する
コロナ禍以降、どこも値段が上がりすぎて、チケット料金のことを考えると「やめておこうか…」と思うことも増えてきました。
でも、せっかくここまで来たのに、数千円の違いであきらめる方がもったいないのでは?と思いなおし、最近はもっぱらこのようなシティパスを利用するようになりました。
一度買ってしまえばチケット料金のことはそれほど気にならなくなります。
もちろん料金の元を取ることも可能で、通常料金よりもお得に周れる・節約できるところも魅力。
ですが、わたしの場合は「絶対元をとってやろう」というよりは、行きたい場所へチケット料金を気にせず行けるという「ストレスがなくなるところ」が一番気に入っています。
パリミュージアムパス
2日〜1週間程度の短期滞在でパリを効率的に楽しむなら「Paris Museum Pass」がとっても便利!
パリに訪れる際、毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
※[]内は定休日
美術館 | ルーブル美術館[火] |
---|---|
オルセー美術館[月] | |
ポンピドゥーセンター/国立近代美術館[火] | |
オランジュリー美術館[火] | |
ピカソ美術館[月] | |
ロダン美術館[月] | |
クリュニー中世美術館[火] | |
ギュスタブ・モロー美術館[火] | |
ドラクロワ美術館[火] | |
ニシム・ド・カモンド美術館[月火] | |
ケ・ブランリー美術館[月] | |
ギメ東洋美術館[火] | |
アラブ世界研究所[月] | |
ユダヤ教芸術歴史博物館[月] | |
歴史的 建造物 |
凱旋門 |
ノートルダム大聖堂の塔 | |
ノートルダム大聖堂のクリプト[月] | |
オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ | |
パンテオン | |
コンシェルジュリー | |
サント・シャペル教会 | |
贖罪教会[不定期] | |
下水道[木金] | |
パリ郊外 | ヴェルサイユ宮殿とトリアノン[月] |
フォンテーヌブロー城[火] | |
マルメゾン城[火] | |
ランブイエ城[火] | |
コンピエーニュ城[火] | |
コンデ博物館/シャンティ城[火、毎年1月] | |
ヴァンセンヌ城 | |
サンジェルマン・アン・レイ考古学博物館[火] | |
シャン城[火] | |
イヴリン県立モーリス・ドニ美術館[月] | |
メゾン・ラファイエット城[火] | |
ピエールフォン城 | |
シャアリ修道院 | |
ルネッサンス博物館/エクアン城[火] | |
セーブル陶磁器博物館[火] | |
サン・ドニ寺院 | |
ポール・ロワイヤル博物館[火] | |
ムードン・ロダン記念館[月-木] | |
サヴォア邸[月] | |
航空宇宙博物館[月] |
パリミュージアムパス
購入はklookから
当サイト限定3〜6%オフクーポンで
お得に購入できます
割引クーポンコード
『KLOOKOHAYO』
※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
GoCity周遊パス
GoCityパリ周遊パスは、パリのチケットやアクティビティを自由に組み合わせてお得に観光を楽しめるシティパス。
大きくわけて2種類あり
- エクスプローラーパス
└ 3〜7ヶ所の施設を選択可能 / 施設数によって金額が異なる / 対象スポットは体験系や食事系のアクティビティ中心 - オールインクルーシブパス
└ 2〜6日を選択可能 / 日数によって金額が異なる / 期間中は入場し放題 / 4日券か6日券を買えば、対象スポットはパリの有名観光スポット・美術館をはじめ、体験系や食事系のアクティビティまで全部で100ヶ所以上
オールインクルーシブパスは3日までだと美術館や博物館が含まれませんが、4日以上を選択するとパリミュージアムパスが付いてくるのでほとんどの美術館が対象に!
すでにミュージアムパスを購入予定で、6日以上パリに滞在して観光する予定の方はかなりお得。行き放題になるのも嬉しいポイント。
対象スポットの中には事前予約が必要なスポットがあったり、エクスプローラーパスの場合、施設の組み合わせによっては損してしまう可能性もありますが、あちこち出かけたり、経験するのが好きな人、ある程度体力がある人には最適なパス。
ぜひ、GoCityパリ周遊パスを使って新しい経験を試してみてはいかがでしょうか。
交通機関を乗りこなす方法と注意事項
パリの交通機関には、日本と同じように「1日乗り放題券」などを利用して、安くバスやメトロに乗る方法があります。
チケットの種類はいくつかあり、複雑です。
当ブログ「フランスボックス」では、どの切符を選べばいいかわからないあなたのために、パリのお得な切符の選び方をまとめています。
また、TGVやTERなど鉄道の予約は事前予約をしておきましょう。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
【klook
当サイト限定クーポンで最大6%割引】
クーポンコード『KLOOKOHAYO』
☑2025年7月1日まで
☑上限1,000円まで
☑3回まで利用可
※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
またアートや文学好きの人のために「ガイドブック以外のフランス旅行をさらに楽しむためのおすすめ書籍」も作成しました。ぜひご覧ください!
フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。
ナヴィゴ・イージーは簡単に購入ができてすぐに使い始めることができるので、数日〜1週間程度の短期滞在の旅行者におすすめ。
移動中に切符をなくしてしまうのが怖い人や、10枚綴りで購入した未使用の切符を管理するのが苦手な人にはかなり便利なアイテムです。
現在は紙切符も従来どおりに購入可能ですが、数年のうちに廃止される予定とのことなので、早めにナヴィゴイージーに慣れておきましょう。
また、先述しましたが駅の券売機では紙幣が使えないこともあるので、クレジットカードを複数枚持っておくのがおすすめです。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!