パリ7つの国鉄駅の中でわたしがよく利用するのがリヨン駅。パリ⇔マルセイユ鉄道の北の終点として、1849年に開業しました。
フランスには美食の街「リヨン」があるので、紛らわしいのですが、リヨン駅というと一般的にはパリのリヨン駅を指します。
フランスの建築家フランソワ=アレクシス・サンドリエ(François-Alexis Cendrier)による設計で、パリ北駅の次に乗客数が多い、ヨーロッパでも有数の駅のひとつ。
大きな時計が素敵です。
美しい駅舎も有名で、映画やドラマでも度々登場するのでなんとなく見覚えがある人もいるかもしれません。
現在、国鉄のTGV(高速鉄道)やRER(郊外列車)の他に国際列車が発着。
2021年には、ミラノ⇔パリ フレッチャロッサ駅の終点にもなりました。
当ブログ「フランスボックス」では、そんなパリリヨン駅の周辺、駅構内の様子や、チケット売り場、見どころなど様々な観点からまとめました。
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このページの目次
パリリヨン駅の主な行き先(発着)
リヨン駅からは、南東行きの列車が発着します。ミラノやジュネーブ、バルセロナの他、リヨン、ディジョン、マルセイユなど。
エリア | 目的地 | 所要時間 |
---|---|---|
フランス | ディジョン Dijon |
約1時間30分 |
リヨン Lyon Part-Dieu |
約2時間 | |
マルセイユ Marseille-Saint-Charles |
約3時間 | |
イタリア | ミラノ Stazione di Milano Centrale |
約7時間 |
スペイン | バルセロナ Barcelona-Sants |
約7時間 |
スイス | ジュネーブ Genève-Cornavin |
約3時間10分 |
パリリヨン駅 Hall1&Hall2
メインのHall1と2。
パリリヨン駅 Hall3
Hall3は地下にあります。
パリリヨン駅のコインロッカー・トイレなど
荷物預かり・コインロッカー
リヨン駅のHall3にはコインロッカーがあり、Rue de Bercyの近くで荷物を預けることができます。
- 営業時間は6:15-23:15
- 料金は小5.5ユーロ、中7.50ユーロ、大9.50ユーロ
- 現金、クレジットカードの利用が可能。
※24時間を超えると24時間ごとに5ユーロの追加料金がかかります。
トイレ
普段、カフェや美術館以外のトイレを利用することは極力避けるのですが、リヨン駅のトイレは有料で外から見た限りはわりときれいそうでした。
HALL3にあります。
水飲み場
フランスでは、無料の水飲み場がたくさんあり、パリだけでも1,000以上あると言われていて、駅構内にも2ヶ所あります。
ミネラルウォーターと比べると美味しくはありませんが、ペットボトルや水筒を持っていれば北駅でも水の補充ができるので、ぜひチェックしてみてください。
フランスの場合、たいがい駅のペットボトルは割高(2ユーロ以上)するため、知っておくと便利です。
パリリヨン駅のチケット購入方法
当日券も購入可能ですが、行き先によっては売り切れで買えないことも。リヨン駅は利用者が多いので日中はとても混んでいます。
チケット券売機の場所
駅構内には自動券売機が置いてあります。
窓口もありますが、開いていないことが多いので、自動券売機に慣れておくと良いでしょう。
クレジットカードはICチップの付いたものを使いましょう。
チケット券売機の操作方法
自動券売機は、画面に直接タッチして操作をします。
フランス語になっているので、言語を変更したい方は、まず画面下の言語変更をしてください。
チケットは当日出発または別の日に出発の2通りから選べます。
あとは出発駅や目的地を選び、画面に従って進めるだけ!
オンライン予約が確実で便利
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
パリリヨン駅での乗車方法
駅構内のプラットホーム入り口には、出発時刻や行き先、出発ホームの番号が表示された電光掲示板があります。
乗車するホームの番号を確認して、ホームに移動してください。
駅で切符を購入した場合、ホーム入り口にある打刻機で切符に打刻してください。
車内では検札がありますので、切符は下車するまでなくさず持っておきましょう!
フランスの鉄道は遅延が多い
TGVやTERなどの高速列車は遅延などのトラブルが多いため、フランス国鉄SNCFのアプリを活用して事前に電車の遅延状況を確認しておくと便利です。
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またストライキが発生する場合もありますので、スケジュールには十分余裕をもって計画を立てておきましょう。
高速列車(TGV・TER)乗車時に気を付けたいこと
どの交通機関にも共通した話ですが、旅行者を狙ったスリが必ずいます。
TGV、TERも例外ではありません。
貴重品の入った手荷物は、荷物棚や座席などに置かず、身につけたり、膝の上に置いて手でしっかりと持っておきましょう。
日本だと電車の中で居眠りをしてしまう人もいますが、フランス旅行の際は、TGVに限らず車内での居眠りは禁物!!
スリのターゲットにされてしまうので貴重品は膝の上にしっかりと置いて十分気を付けてくださいね。
出発までは電気を節約しているみたい!スリよりこっちの方が怖いんだけど!!
パリリヨン駅の構内図
パリリヨン駅の見どころ
歴史と芸術が融合した駅舎
リヨン駅はパリコミューンの革命時に大部分が消失してしまい、パリ万博の際に再建されました。
67メートルもある美しい時計塔や、壮麗なファザードはフランストップクラスに美しい駅舎だと思います。
ル・トラン・ブルー
1901年創業の老舗レストラン”Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)”があるのもリヨン駅。
万博のパビリオンで利用され、歴史的建造物に指定されている大変豪華な憧れのレストラン。
近くのホテルに泊まっていたので、朝食をとりにこようか迷いましたが、プランに既についていたので今回は断念。次回は家族で利用したいです。
パリリヨン駅の行き方・アクセス
パリ北駅は、メトロやバスの路線が充実しており、アクセスがしやすい駅です。
メトロ
リヨン駅にはメトロ1号線、14号線が通っています。
RER
RERはA・D線が通っています。
バス
バスは20、24、29、57、64、63、65、87、91番があります。
パリリヨン駅の治安
パリの12区にあるリヨン駅周辺の治安は、それほど心配する必要はありません。
一般の旅行者や会社員など、どの時間帯も人通りが多く、1週間ほど近くのホテルに泊まった時も怖い思いをすることはありませんでした。
パリの街をもっと楽しむ
パリは東京の山手線と同じくらいの広さ。
メトロやバスを使えば1日でかなりの場所をまわれますし、徒歩で散策できるスポットもたくさんあります。
パリでお気に入りの過ごし方は美術館をはしごしながら、素敵なカフェで休憩をとったりスーパーでお土産を物色すること♡
このブログでは、パリで絶対行くべき人気観光スポットやフランス旅行の人気定番お土産などパリをもっと楽しむためのコツが書かれた記事を沢山紹介しています。
ぜひこの記事を参考に旅行の計画を立て楽しんでくださいね!
当サイト限定クーポンがあります
「フランスボックス」には現地ツアーや美術館の入場チケットを購入できる代理店サイトで使用可能な当サイト限定の割引クーポンがあります。
大抵のチケットは公式サイトでも購入可能ですが、ほとんどのサイトで日本語は非対応。
当サイトでおすすめしている日本語対応の代理店サイトは以下のとおりです。
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- klook
└ 当サイト限定割引クーポンあり - GetYourGuide
└ レビューが多く取り扱いが豊富
いくつかを組み合わせて使うもよし、どれか好きな会社をひとつ選んで他のチケットを手に入れるもよし。
わたしは日本語で購入できる、割引やポイントが貯まる、いちいちIDを作るのが面倒という理由で公式を利用することはほとんどありません。ぜひお得なクーポンを使って事前予約をしましょう。
パリは特にGWや夏休み・年末年始などの大型連休や観光のハイシーズンの場合、どこの施設も混雑が予想されます。
最悪の場合、チケットが売り切れ、入場自体できないということも。
現地購入より多少高くなったとしても、事前にオンラインでチケットを購入しておきましょう。
1週間前だと売り切れてしまうので、なるべく早く、遅くとも2週間前には予約するのがおすすめです。
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現地ツアーに参加する
パリは治安面に不安はあるものの、個人旅行で問題なく観光できます。
わたしも大抵の場合は個人で滞在しますが、ガイド付きで周った時の経験は忘れられません。
自分では知らなかった観光スポットや豆知識など楽しいお話がたくさん聞けて、より有意義な時間を過ごすことができました。
思い出を写真に残せるフォトツアーも大変おすすめです。
パリのおすすめツアーやチケットサイトをまとめた「パリ旅行で事前に予約すべきおすすめチケット現地ツアー」もお見逃しなく!
シティパスを活用する
コロナ禍以降、どこも値段が上がりすぎて、チケット料金のことを考えると「やめておこうか…」と思うことも増えてきました。
でも、せっかくここまで来たのに、数千円の違いであきらめる方がもったいないのでは?と思いなおし、最近はもっぱらこのようなシティパスを利用するようになりました。
一度買ってしまえばチケット料金のことはそれほど気にならなくなります。
もちろん料金の元を取ることも可能で、通常料金よりもお得に周れる・節約できるところも魅力。
ですが、わたしの場合は「絶対元をとってやろう」というよりは、行きたい場所へチケット料金を気にせず行けるという「ストレスがなくなるところ」が一番気に入っています。
パリミュージアムパス
2日〜1週間程度の短期滞在でパリを効率的に楽しむなら「Paris Museum Pass」がとっても便利!
パリに訪れる際、毎回チケットを買って旅行を楽しんでいます。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿をはじめとした、パリの主要な美術館や歴史的建造物など50ヶ所以上の施設に入場できる共通パスポート。日本で事前に購入も可能。
※[]内は定休日
美術館 | ルーブル美術館[火] |
---|---|
オルセー美術館[月] | |
ポンピドゥーセンター/国立近代美術館[火] | |
オランジュリー美術館[火] | |
ピカソ美術館[月] | |
ロダン美術館[月] | |
クリュニー中世美術館[火] | |
ギュスタブ・モロー美術館[火] | |
ドラクロワ美術館[火] | |
ニシム・ド・カモンド美術館[月火] | |
ケ・ブランリー美術館[月] | |
ギメ東洋美術館[火] | |
アラブ世界研究所[月] | |
ユダヤ教芸術歴史博物館[月] | |
歴史的 建造物 |
凱旋門 |
ノートルダム大聖堂の塔 | |
ノートルダム大聖堂のクリプト[月] | |
オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ | |
パンテオン | |
コンシェルジュリー | |
サント・シャペル教会 | |
贖罪教会[不定期] | |
下水道[木金] | |
パリ郊外 | ヴェルサイユ宮殿とトリアノン[月] |
フォンテーヌブロー城[火] | |
マルメゾン城[火] | |
ランブイエ城[火] | |
コンピエーニュ城[火] | |
コンデ博物館/シャンティ城[火、毎年1月] | |
ヴァンセンヌ城 | |
サンジェルマン・アン・レイ考古学博物館[火] | |
シャン城[火] | |
イヴリン県立モーリス・ドニ美術館[月] | |
メゾン・ラファイエット城[火] | |
ピエールフォン城 | |
シャアリ修道院 | |
ルネッサンス博物館/エクアン城[火] | |
セーブル陶磁器博物館[火] | |
サン・ドニ寺院 | |
ポール・ロワイヤル博物館[火] | |
ムードン・ロダン記念館[月-木] | |
サヴォア邸[月] | |
航空宇宙博物館[月] |
パリミュージアムパス
購入はklookから
当サイト限定3〜6%オフクーポンで
お得に購入できます
割引クーポンコード
『KLOOKOHAYO』
※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
GoCity周遊パス
GoCityパリ周遊パスは、パリのチケットやアクティビティを自由に組み合わせてお得に観光を楽しめるシティパス。
大きくわけて2種類あり
- エクスプローラーパス
└ 3〜7ヶ所の施設を選択可能 / 施設数によって金額が異なる / 対象スポットは体験系や食事系のアクティビティ中心 - オールインクルーシブパス
└ 2〜6日を選択可能 / 日数によって金額が異なる / 期間中は入場し放題 / 4日券か6日券を買えば、対象スポットはパリの有名観光スポット・美術館をはじめ、体験系や食事系のアクティビティまで全部で100ヶ所以上
オールインクルーシブパスは3日までだと美術館や博物館が含まれませんが、4日以上を選択するとパリミュージアムパスが付いてくるのでほとんどの美術館が対象に!
すでにミュージアムパスを購入予定で、6日以上パリに滞在して観光する予定の方はかなりお得。行き放題になるのも嬉しいポイント。
対象スポットの中には事前予約が必要なスポットがあったり、エクスプローラーパスの場合、施設の組み合わせによっては損してしまう可能性もありますが、あちこち出かけたり、経験するのが好きな人、ある程度体力がある人には最適なパス。
ぜひ、GoCityパリ周遊パスを使って新しい経験を試してみてはいかがでしょうか。
交通機関を乗りこなす方法と注意事項
パリの交通機関には、日本と同じように「1日乗り放題券」などを利用して、安くバスやメトロに乗る方法があります。
チケットの種類はいくつかあり、複雑です。
当ブログ「フランスボックス」では、どの切符を選べばいいかわからないあなたのために、パリのお得な切符の選び方をまとめています。
また、TGVやTERなど鉄道の予約は事前予約をしておきましょう。
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ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
またアートや文学好きの人のために「ガイドブック以外のフランス旅行をさらに楽しむためのおすすめ書籍」も作成しました。ぜひご覧ください!
フランスの偉人・芸術家ゆかりの地をめぐる
自分がフランスに行くとき、こんな記事があったらいいな…を形にしました。
大好きなゴッホ、ルノアール、モネを出発点に、パリを中心としたゆかりの地スポットをまとめています。
パリリヨン駅まとめ
郊外や地方都市へ行く場合に、何かと利用することが多いのがリヨン駅。
とても広いので、メトロを利用した時など、どの出口から出たらいいのか迷ってしまうほどですが、とても便利で滞在するにも気に入っているエリアのひとつです。
パリの鉄道は、とにかくスリやひったくり、置き引きなどが多いので、十分注意して楽しい旅にしてください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!