
パリの南東部に位置する12区は、特に有名な観光名所はありませんが、パリに住む人々の日常生活を垣間見ることのできる親しみやすいエリアです。
観光名所巡りも楽しいですが、地元感あふれるパリを体験したい人におすすめの場所。
このページでは12区の中でもヴァンセンヌの森界隈に絞ってご紹介していきます。
このページのもくじ
1. 全スポット一覧
2. 観光スポット地図
3. 12区の治安と注意点
4. 有名スポット
ヴァンセンヌの森界隈の全観光スポット一覧
※観光スポット名をタップすると詳しい記事へジャンプします
ヴァンセンヌの森にある観光スポット
博物館
- 国立移民歴史館
レジャースポット
- トロピカル水族館
- ベルシー公園
ショッピングスポット
- ベルシー・ヴィラージュ(ショッピングモール)
ヴァンセンヌの森界隈(12区)の治安
ヴァンセンヌの森および観光スポット周辺は、観光地というよりは住宅街のイメージ。
パリ市内の中では比較的安全ですが、人気のない場所や朝早い時間帯、または夜遅い時間帯は十分注意が必要です。
また女性同士でヴァンセンヌの森へ行く場合には、周りに注意して行動してください。
パリの治安については「パリ旅行の治安情報|在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」でさらに詳しく紹介しています。
ヴァンセンヌの森界隈の有名観光スポット
ヴァンセンヌの森(Bois de Vincennes)

ヴァンセンヌの森は、パリの東側にある995ヘクタールの広さを誇る広大な森です。
王の狩猟場だったこの森は、フランス革命後、ナポレオン3世によってパリ市民の憩いの場として、敷地内に湖や公園が整備されました。
今でも緑豊かな自然に溢れ、週末になると家族連れで賑わいます。
ヴァンセンヌの森の中にあるドーメニル湖は、森に入るとすぐ目の前に広がるヴァンセンヌの森で1番大きな湖。

ヴァンセンヌ城(Château de Vincennes)


ヴァンセンヌの森の北側には、12世紀に建てられたヴァンセンヌ城が佇みます。
もともと狩猟の休憩所として建てられた狩猟の館でしたが、12世紀から17世紀にかけて増改築が繰り返され、歴代の王たちがここで暮らしました。
1369年に完成した高さ52メートルのドンジョン(天守閣)は、中世ヨーロッパの砦の中で最も高い要塞建築。
また美しいフランボワイヤン様式のサン・シャペル礼拝堂は、シャルル5世によってパリのシテ島にあるサント・シャペルに倣って建てられたものです。
17世紀後半に王家がヴェルサイユ宮殿へ移ると、ヴァンセンヌ城は王宮としての役割を失い、代わりに多くの重要人物が収容される牢獄となりました。
ヴァンセンヌ城はパリ中心部からのアクセスも良く、日帰りで観光ができます。ヴェルサイユ宮殿のような華やかなお城ではありませんが、中世の雰囲気が残る素敵なお城です。



パリ動物園(Parc zoologique de Paris)
パリ動物園は、1934年に開園したヴァンセンヌの森に隣接する動物園です。老朽化により大規模な改修工事を経て、2014年にリニューアル・オープン。
14ヘクタールの敷地内では、マダガスカル、ギアナ、ヨーロッパ、スーダン、パタゴニアの5大陸に分けられた2000匹以上の動物たちに出会うことができますよ!
パリ花公園(Parc floral de Paris)


ヴァンセンヌの森の一角にあるパリ花公園。35ヘクタールの敷地内では、四季折々の花々を観賞することができます。また日本庭園や盆栽パビリオンもあり、眺めて歩くだけでも癒されます。
お天気の良い日には、パリ花公園でピクニックをするのもおすすめ!
国立移民歴史館(Musée national de l’histoire de l’immigration)
photo by Gaël Chardon
国立移民歴史館は、ヴァンセンヌの森のすぐ近くにある19世紀以降の移民の歴史を紹介する博物館。
「ポルト・ドレ宮(Palais de la Porte-Dorée)」と呼ばれる博物館の建物は、1931年の国際植民地博覧会の際に造られたもので、歴史的建造物にも指定されています。
トロピカル水族館(Aquarium tropical du Palais de la Porte Dorée)
photo by Pedro
国立移民歴史館(ポルト・ドレ宮)の地下には、トロピカル水族館があり、1万5千匹もの海の生物に出会えます。
2018年にリニューアルされ、水槽の上には魚のサイズや生育地や水深などの豆知識が分かりやすく表示されています。子供から大人まで楽しめる穴場のスポットです!
ベルシー公園(Parc de Bercy)
ベルシー公園は、セーヌ川沿いにあるパリ市民の憩いの公園です。
もともと再開発地域であったこの界隈は、公園の南側にあるワイン倉庫跡に作られたショッピング・モールの「ベルシー・ヴィラージュ」をはじめ、「ベルシー総合体育館」、「新大蔵省庁舎」、「フランス国立図書館」、映画館・博物館・映画図書館などが入った「シネマテーク・フランセーズ」などが集まっています。
ベルシー公園の周辺は近代的な建物が多く立ち並ぶため、パリの古い街並とはかけ離れた景色ですが、ベルシー公園に足を踏み入れた途端、都会の喧騒から逃れ、ゆっくりとした時間が流れているのに驚きます。
ベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village)
ベルシー・ヴィラージュは、もともとワインの貯蔵庫だった建物を改装してオープンしたショッピング・モール。
昔の面影を残した古い石造りの建物が特徴です。
日曜日になると多くのお店が閉まってしまうパリですが、ベルシー・ヴィラージュなら日曜日も営業しています!
本・CD・DVDなどを扱う「FNAC」をはじめ、香水や化粧品を扱う「Sephora」、デンマーク発の雑貨屋「Søstrene Grene」、老舗香水メーカーの「Fragonard」などさまざまなブティックが集まり、地元の人だけでなく、観光客でも楽しめるスポットです。
またベルシー・ヴィラージュ内には、映画館もあり、ちょっと休息したいときやお腹が空いたときにピッタリのアメリカンハンバーガーが楽しめるレストラン「Five Guys」や自家醸造ビールが味わえる「The Frog at Bercy Village」など、カジュアルなグルメが味わえるのも魅力です。