アカデミックな雰囲気漂うセーヌ左岸の5区に、フランスの偉人を祀ったPanthéonがあります。
パンテオンとは元々ギリシア語で「すべての神々」という意味。そこから神を祀る神殿に派生し、現在では偉人たちを祀る場所として使われるようになりました。
地球の自転を証明した「フーコーの振り子」でも有名な場所で、パンテオンのドームには、フーコーの振り子のレプリカが展示されています。
このページでは、そんな5区の穴場観光スポットのパンテオンの見どころをご紹介していきます!
- パリで有名人のお墓をみてみたい
- 静かな場所が好き
- ミュージアムパスを持っている
このページの目次
パンテオンの観光情報
聖ジュヌヴィエーヴの丘に佇むパンテオンは、ちょうど「カルチエ・ラタン」と呼ばれる地域のほぼ中心に位置します。
ルイ15世の命により、18世紀後半に聖ジュヌヴィエーヴ教会として建設されました。
1791年、国民議会で偉人たちを祀る場所とすることが決定しアレクサンドル・デュマ・ペール、ヴィクトル・ユーゴーなどがパンテオンに眠っています。
コリント式の円柱をもつ新古典主義様式の建築で、フランスの偉人たちが眠るのは地下にある霊廟です。
パンテオンはパリミュージアムパス対象スポット
あらかじめパスを持っていれば混雑しているチケット売り場に並ぶ必要がありません。
さらに、期間中にパス対象スポットを複数周れるなら入場料金が割安に!
2日券を購入した場合
4〜5ヶ所程度周ればお得!
パス対象の観光スポットには美術館を中心に、宮殿や教会も多数含まれているので、観光スポットをたくさん周りたい方にぴったりです。
ただし、短期間で複数の観光スポットを周るスケジュールでない場合は、チケットのみを事前購入するのがおすすめです。
現地でチケット列に並ぶ時間は本当にもったいないので、ぜひ事前購入を検討してみてくださいね。
パリミュージアムパス
購入はklookから
当サイト限定3〜6%オフクーポンで
お得に購入できます
割引クーポンコード
『KLOOKOHAYO』
※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
おすすめ観光の周り方
パンテオンがあるパリ5区は、カルチエ・ラタンの名で知られる「学生の街」です。
ソルボンヌ大学をはじめ、名門高校などが集まり、アカデミックな雰囲気が漂うエリア。
庶民的な一面もあり、モンジュ広場やムフタール通りのマルシェには、新鮮な食材を求めてパリジャンたちがやってきます。
周辺にはソルボンヌ大学やサンテティエンヌ・デュ・モン教会などがあります。
パンテオンから徒歩10分圏内の代表的なスポットは以下の通りです。
- サンテティエンヌ・デュ・モン教会(徒歩1分)
- キュリー博物館(徒歩5分)
- リュクサンブール公園(徒歩8分)
- パリ植物園(徒歩13分)
- グランド・モスケ・ド・パリ(徒歩12分)
ぜひ併せて観光を楽しんでくださいね!
周辺には他にも見どころがあり、「旅のプロが選んだカルチェラタンで絶対行きたい穴場観光スポット」で詳しい歩き方の解説をしています。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
パンテオン見どころ
フーコーの振り子
レオン・フーコーによって考案された「フーコーの振り子」は、1851年にパンテオンで初めて公開実験が行われました。
「フーコーの振り子」の実物は、現在フランス国立工芸院附属のパリ工芸博物館にあり、パンテオンにあるのは、レプリカ(1995年に再現)。
しかしこれがなかなかおもしろくて、ずっと見ていられます。
パンテオンの案内図・模型
パンテオンの概要が分かりやすく説明されている案内図や模型があります。
フーコーの振り子を見た後、模型を確認してから周ると全体が把握できて周りやすいと思います。
地下納骨堂(クリプト)
パンテオンの地下にある、地下納骨堂(クリプト)。
フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーをはじめ、哲学者ジャン・ジャック・ルソー、ノーベル物理学賞を受賞したキュリー夫人、点字を発明したルイ・ブライユなどフランスの偉人たちが眠ります。
地下というだけあって静謐雰囲気が漂っていました。
小さい子供たちが走りまわるといけないので幼児連れでの訪問はあまりおすすめできません。
お墓によって中まで入れる場所と、写真のように柵がされているものがありました。
装飾品なども人によって様々。お花や装飾があると華やかな雰囲気があっていいですね。
ガランとしているのはやはり寂しい気分に。
タッチパネルのモニターがあって、歴史をたどることができたのもおもしろかったです。
キュリー夫妻
夫婦並んでいて中まで見学可能です。上がキュリー夫人で下が夫。
ヴォルテール
フランスの哲学者ヴォルテールはなんと83歳とめちゃくちゃ長寿。
wikipediaを見ると、1日にコーヒーを40杯以上飲んでたと書いてあるけど本当かな(笑)
ヴィクトル・ユーゴー エミール・ゾラ
ユーゴーとゾラは向かい合って眠っています。
ユーゴーはペールラシェーズ墓地、ゾラはモンマルトル墓地に埋葬された後、パンテオンへ移されました。
わたしは温かい雰囲気のある一般墓地の方が好きですが、パンテオンに眠る偉人はごくわずかなので、ここに安置されているというのは本当にすごいことなのでしょう。
パンテオンのドーム
4月から10月の期間中、パンテオンのドーム見学ができます。
ここからパリの素晴らしい大パノラマが楽しめます!
急な階段を上るので、歩きやすい靴がおすすめです。料金は3.5ユーロ。
パンテオンの収蔵作品
パンテオンには、「パリの街を見守る聖ジュヌヴィエーヴ」をはじめ、フレスコ画やモザイク画、彫刻など、素晴らしい芸術作品を鑑賞することができます。
LA CONVENTION NATIONALE(国民公会)の彫像
フーコーの振り子の後ろに一際目立った彫像が見えます。フランス革命時を思わせる躍動感を感じることができますね。
パンテオンのお土産・ミュージアムショップ
ミュージアムショップは他の施設に比べるとかなりシンプルで、デザイン性が高いファッショナブルなお土産などはあまりありません。
色々口コミを読んでみると理系男子にはたまらない場所のようですので、ぜひぜひ、コメントで買って良かったお土産を教えてください!
パンテオンの口コミ・レビュー
地下から入ってメインフロアに抜ける見学ルートになっていた。地下の天井が狭いので、メインフロアに上がると開放感をすごく感じた。しょぼそうに見せて派手派手な感じがフランス人の国民性なのだと思った。全てデカかった。(Googleレビュー)
パリで絶対に訪れたかったのがここ.キュリー夫妻の墓所には,二つの棺が縦に並べて納められていました。
バラが手向けられてありとても静謐な場所でした。そのすぐ近くにはエンジニアリングの父とでもいうべきモンジェの墓所もあります。理系・技術系の方なら必ず訪れるべき場所だと思います。(tripadvisor)
パンテオンの行き方・アクセス
メトロで行く
最寄り駅はメトロ10号線Maubert-Mutualité駅から徒歩5分。
またはメトロ7号線Place Monge駅から徒歩6分。
Googleマップが使えるならバスの利用も便利だと思うので、検討してみてください。
ソルボンヌ大学が近くに見え、なんとなくアカデミックな気分になります。
関連記事パリの地下鉄(メトロ)の乗り方・料金支払い方法徹底ガイド
パンテオンのチケット情報・営業時間・所要時間
入場料金
- 大人13ユーロ
- 16歳以下無料
パンテオンのチケットはGetYourGuideで事前にネット購入可。
短期間でパリを観光するならパリ・ミュージアム・パス
パンテオンはパリ・ミュージアム・パスを利用できる施設です。
パリミュージアムパスは優先入場に対応。
入口でパスを提示するだけで施設に入場できるので、チケット買う必要がなくなって大幅な時短になります。
期間中にパス対象の観光スポットを複数周れるなら入場料金もお得に!
例えば、2日券を購入した場合、2日間で4~5ヶ所くらい周ればお得になります。
パリミュージアムパス
購入はklookから
当サイト限定3〜6%オフクーポンで
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割引クーポンコード
『KLOOKOHAYO』
※2025年7月1日まで / 割引上限1,000円
3回まで利用可能
※出発前に郵送で欲しい場合は、ミュージアムパス日本代理店サイトの利用がおすすめ
※春から夏にかけてのハイシーズンは1ヶ月前の予約を推奨しています。
ハイシーズンはミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
(過去に予約が必要だった施設 → ヴェルサイユ宮殿、サント・シャペル教会、コンシェルジュリー *ルーブル美術館は常に予約が必要です)
営業時間・定休日
- 営業日
10:00-18:00(10月1日-3月31日)
10:00-18:30(4月1日-9月30日) - 定休日
1月1日、5月1日、12月25日
所要時間
所要時間は駆け足でまわって30分。1時間もあれば十分だと思います。
比較的空いている施設なので、ゆったり見学してください。
パンテオン周辺の治安
パンテオンのある5区はソルボンヌ大学をはじめ、名門校がそろうパリの学生街。
カルチェラタンといわれ、庶民的でありながらもおしゃれでゆったりと過ごすことができるおすすめエリアで比較的治安の良い場所です。
パンテオン近くにお気に入りのホテルがあり、夜遅くひとり歩きをすることもありましたが、他のエリアと比較しても不穏な空気はありませんでした。
しかしここはパリ、油断は禁物!
ブランドや高級品を購入した後はメトロは使わずタクシーでホテルに戻るか、ショッピングバッグに入れ替えて移動することを強くおすすすめします!!
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
パリをもっと楽しむ
ガイドブックは地球の歩き方がおすすめ
パリを楽しむならガイドブックは必須。
スマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
地球の歩き方が苦手な人におすすめしたいのは、写真が多めで読みやすい雑誌タイプのガイドブック。(るるぶやトリコガイドなど)
30日間無料で体験できるKindleUnlimitedで読めるものも多いので、サラッと立ち読みして好みのガイドブックを見つけるのも◎
ガイドブックより深く事前知識を身につけて
パリの美術館を周るなら、ガイドブックだけでなく動画や書籍を利用して事前知識を身に着けておきましょう。
なぜなら「来てみたはいいけど、よくわからなかった」「イマイチ楽しめなかった」と感じてしまうのは本当にもったいないから。
普通は画家や作品を褒めることに終始している書籍や動画が多いのですが、五郎さんは「あいつは変人で友達がいないから~」とか「絵が下手だから~」とわたしたちがちょっと感じているような、素直な表現を多用しています。
ゴシップも取り入れてくれるのでエンタメ要素が強く美術ファン以外も飽きずに楽しめる五郎さんならではの解説。
とはいえ、動画は1本30分近くあるものが多く、どれから見たらいいか迷ってしまいます。
そんな時におすすめなのが、山田五郎のYouTube動画を時代別にまとめた書籍。
有名な作品がコンパクトにまとめられ、美術館の前で広げて読むのにもぴったりです。
各ページに動画のQRコードがついているので、気になる作品だけ動画をじっくり見れば予習はバッチリ!
ガイド付き現地ツアーをぜひ体験して
書籍で予習する時間が取れない方は、ぜひガイド付き現地ツアーを体験してみてください。
特にルーブルやオルセーくらい大きな美術館の場合は、ガイド付きの現地ツアー参加がおすすめ。
料金だけを比べるとチケット単体の価格より高くなってしまいますが、絵画のプロが見どころを詳しく解説してくれる体験は唯一無二。
特にプライベートツアーの場合、少人数でどんどん質問もできますし、作品への情熱を直接ガイドさんから聞けるというのは、驚くほどおもしろくて感動レベルでした。
日本語ガイドのツアーを申し込むならベルトラがおすすめです。
英語ガイドでも問題なければGetYourGuideで探してみてくださいね。
ゆかりの地をめぐろう
フランスには歴史上の人物や著名な芸術家のゆかりの地が多く存在しています。
フランスゆかりの著名人。名前くらいは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
例えば
かつて彼らが過ごした場所、思い出の街並みが、現在も残っていることは珍しくありません。
実際にその場所に足を運ぶとなんともいえない感慨深い思いがこみ上げてきます。
また、美術館で見た有名な絵画と同じ風景が実在していることも珍しくありません。
当サイトでは約50名の偉人に関して、それぞれのゆかりの地をまとめた記事をご用意しています。旅の参考にしていただけたら幸いです。
パンテオンまとめ
カルチエ・ラタンの中心にあるパンテオンは、リュクサンブール公園やサント・シャペル、ノートルダム大聖堂などからも近く、パリの景色を楽しみながら徒歩で行くことができます。
パンテオンを出ると、目の前に突然現れるエッフェル塔。偉人たちもパンテオンからこのパリの姿を楽しんでいるかもしれません。
静けさの中、時を感じ、著名人の人生に思いを馳せてみるのもなかなか良いもの。
偉人のお墓をテーマに「パリに眠る偉人を訪ねる!在住者おすすめの有名墓地と見どころ」というまとめ記事を書いてみました。
意外な場所も沢山あると思うので、ぜひ読んでくださると嬉しいです。
パンテオン | |
---|---|
住所 | Place du Panthéon, 75005 Paris 地図 |
最寄り | メトロ10号線Maubert-Mutualité駅 メトロ7号線Place Monge駅 |
時間 | 10:00-18:00(10月1日-3月31日) 10:00-18:30(4月1日-9月30日) |
定休 | 1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 13ユーロ 18歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | http://www.paris-pantheon.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!