アンボワーズ城とブロワ城の中間にある小高い丘の上に、おとぎ話にでてくるような白亜の城がひっそりと佇んでいます。
それがショーモン城です。もともとはロワール川を見下ろす丘の上に建てられた要塞でしたが、のちに美しい建築様式のお城として生まれ変わり、ロワール渓谷の古城の1つとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
今回は、そんな優美さと気品漂う美しいお城「ショーモン城」についてご紹介していきます。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- フランスのお城を見てみたい
- 世界遺産興味がある
チケット列に並ぶ時間はもったいない
事前購入がおすすめ!
このページの目次
ショーモン城 観光情報
歴史
ショーモン城の名で親しまれているお城ですが、正式には「ショーモン・シュール・ロワール城」といいます。
2000年にロワール渓谷の古城の1つとしてユネスコ世界遺産に登録されました。
歴史は古く、10世紀末にさかのぼります。もともとはブロワ伯ウード1世が、ブロワ伯爵の領土とアンジェ伯爵の領土の境界を監視するための要塞として造らせました。
近くで城をよく見てみると、厚い壁には銃口が取り付けられており、巡警路、石落とし、矢狭間などを備え、入り口には跳ね橋があります。
その後、何度か破壊や再建が繰り返され、15世紀半ばから16世紀初頭にかけてアンボワーズ伯爵により現在の姿となっています。
国王アンリ2世の亡き後、王妃カトリーヌ・ド・メディシスは、夫の愛人であったディアーヌ・ド・ポワチエに復讐すべく、2人が至福のときを過ごしたシュノンソー城を奪うために、このショーモン城と引き換えたことでも有名です。
おすすめ観光の周り方
パリ西南部を流れるフランス最長の川「ロワール川」流域には、華麗な宮廷文化が育まれた美しい古城が点在しており、ロワール川流域一帯は、2000年に「シュリー-シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
wikipediaを見てみると、ロワールは主要なお城だけで24箇所もの記載があり、いかに古城が集まっている地域なのか想像できると思います。
特に有名な古城とおすすめの古城10箇所をGoogleMapでマッピングしてみるとこんな感じ。
No | 城名 | 特徴 |
---|---|---|
① | シャンボール城 | おすすめ!ロワール最大 フランソワ1世 ダヴィンチ ルイ14世 |
② | ブロワ城 | ルイ12世~歴代フランス王 ジャンヌダルク ギーズ公暗殺 |
③ | シュヴェルニー城 | タンタンのモデルの城 ユロー家 |
④ | ショーモン城 | カトリーヌドメディシス ノストラダムス |
⑤ | アンボワーズ城 | おすすめ!シャルル8世 フランソワ1世 ダヴィンチ |
⑥ | クロ・リュセ城 | ダヴィンチの館 フランソワ1世 |
⑦ | シュノンソー城 | おすすめ!6人の女の城 カトリーヌドメディシス ディアヌ |
⑧ | ヴィランドリー城 | 広大な幾何学庭園 |
⑨ | アゼ=ル=リドー城 | 初期ルネサンスの傑作 バルザック |
⑩ | ユッセ城 | 眠れる森の美女のモデル ル・ノートル手掛けるフランス式庭園 |
ショーモン城に行くなら、トゥールを拠点に1〜3泊してロワール川流域の美しい古城をめぐるのがおすすめです。
ロワール古城めぐりの拠点におすすめのホテル
ロワールでホテルを探すなら、選択肢は古城ホテルと普通のホテルのどちらか。
一生に一度のロワールで古城ホテルを体験したい場合は古城ホテルを選びましょう。
古城ホテルのひとつ「Relais de Chambord」はシャンボール城から徒歩約4分といった夢のような立地で、一部のお部屋からはシャンボール城の景色を望むことも可。
あくまでも古城を観光するのが目的という場合は普通のホテルがおすすめ。
- 交通の要所でパリや地方都市からのアクセスが良い
- トゥール発の古城ツアーが多い
- 街が大きく、買い物や食事の選択肢が多い
- 移動の手間がなく、ゆっくり休める
という理由から、トゥールを拠点に古城めぐりをするのが定番です。
トゥールでイチオシのホテルはOceania L’Univers Tours。
1846年開業の歴史あるトゥールで最も有名な4つ星ホテルです。
このあたりでは珍しいスイミングプール付きで、スタッフも親切なので快適に過ごすことができます。
ロワールの古城めぐりのおすすめ現地ツアー
先述したとおり、アゼ・ル・リドー城のあるロワール川流域には美しい古城が数多く点在しています。
アゼ・ル・リドー城に訪れるなら、いくつか古城をピックアップして古城めぐりをするのがおすすめ。
中には電車やバスなど公共交通機関での移動が難しく、レンタカーやタクシーを使った移動が必要な箇所もあるので、ロワールの古城めぐりをするならぜひ現地ツアーを利用しましょう。
できればロワール地方へ1泊~3泊するのがおすすめですが、パリからの日帰りツアーも催行しています。
- パリ発
ロワール古城めぐり日帰りツアー
(シュノンソー城 / シャンボール城 / シュヴェルニー城) - トゥール発
ロワール古城めぐり1日ツアー
(アゼ・ル・リドー城 / ヴィランドリー城 / ユッセ城 / ランジェ城) - トゥール発
ワインセラーにも行ける
ロワール古城めぐり1日ツアー
(日本語オーディオガイド / シュノンソー城 / シャンボール城 / ワインセラー) - パリ発
ワインテイスティング付き
ロワールの古城めぐり1日ツアー
(英語ガイド / シャンボール城 / シュノンソー城でワイン)
1人で車を借りて周るのはハードルが高かったので、効率よく見学できてよかったです
ベルトラは日本語対応ツアーが多い上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
英語ガイドが問題なければ、GetYourGuideのツアーはお得な上にバリエーション豊富でおすすめ。ぜひ一度チェックしてみてください。
おすすめの古城をまとめた「ロワールで絶対行きたいおすすめ古城9選」もぜひご覧ください。
ショーモン城 見どころ
会議の間
16世紀末に織られた8枚のタペストリー「惑星と日曜のタペストリー(La Tenture des Planètes et des Jours)は、織物技術の傑作といわれています。
現在残っているのは、そのうちの2点のみで、もう1枚はミュンヘンのバイエルン国立博物館にあります。
国際庭園フェスティバル
毎年4月から10月にかけて、国際庭園フェスティバルが開催されています。世界各国の造園家が集まり、テーマをもとに個性とアイデアに溢れた庭園を作り上げます。
この時期にショーモン城へ訪れる方は、ぜひお城と合わせて国際庭園フェスティバルもお楽しみください!
厩舎
1877年に建築家ポール・エルネスト・サンソンによって建てられた厩舎には、メゾン・エルメスが製作した馬具をはじめ、素晴らしい馬具コレクションが収められています。
ショーモン城 口コミ・評判
駅を降りてロワール川の方向に歩くこと10分で川沿いに建つ城が見えます。発車時間の関係で城内には入らず、周りを散策して、ロワール川辺の公園で持参の昼食を取り、電車の時間に合わせて駅に戻りました。物語に出てくるような絵になる城でした。(引用:4travel.jp)
ショーモン城行き方・アクセス・最寄り駅
パリから鉄道で行く場合
パリ・オステルリッツ駅(Gare d’Austerlitz)からオンザン・ショーモン・シュール・ロワール駅(Onzain‐Chaumont-sur-Loire)まで約1時間40分。
オンザン・ショーモン・シュール・ロワール駅(Onzain‐Chaumont-sur-Loire)からは徒歩で約30分。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
【klook
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☑2025年7月1日まで
☑上限1,000円まで
☑3回まで利用可
※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
パリから車で行く場合
- 走行距離約200km
- 約2時間30分
だいたいGoogleマップの表示通りの時間で到着しました!
高速も便利ですが、フランスは下道もとっても素敵なのでのんびり景色を楽しみながらレンタカーで移動するのもとってもおすすめ!
春の菜の花畑は最高でした~♪
ツアーで行く
ロワールの古城めぐりをするなら、現地ツアーを利用して周るのがおすすめ!
なぜなら、電車やバスで行きづらい場所にあるお城が多いから。
しかし、残念なことに今年はショーモン城の入ったツアーが出ていなかったため、個人で行くしか選択肢がありません。
その他のお城に関しては、下記のツアーがおすすめです。
ロワールの古城めぐりができるツアーは1泊するものから日帰り、食事やガイド、ほかの観光もついているものまで様々。
バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてくださいね♪
できればロワール地方へ1泊~3泊するのがおすすめですが、パリからの日帰りツアーも催行しています。
- パリ発
ロワール古城めぐり日帰りツアー
(シュノンソー城 / シャンボール城 / シュヴェルニー城) - トゥール発
ロワール古城めぐり1日ツアー
(アゼ・ル・リドー城 / ヴィランドリー城 / ユッセ城 / ランジェ城) - トゥール発
ワインセラーにも行ける
ロワール古城めぐり1日ツアー
(日本語オーディオガイド / シュノンソー城 / シャンボール城 / ワインセラー) - パリ発
ワインテイスティング付き
ロワールの古城めぐり1日ツアー
(英語ガイド / シャンボール城 / シュノンソー城でワイン)
1人で車を借りて周るのはハードルが高かったので、効率よく見学できてよかったです
ベルトラは日本語対応ツアーが多い上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
英語ガイドが問題なければ、GetYourGuideのツアーはお得な上にバリエーション豊富でおすすめ。ぜひ一度チェックしてみてください。
おすすめの古城をまとめた「ロワールで絶対行きたいおすすめ古城9選」もぜひご覧ください。
ショーモン城入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
オンシーズン(5月1日~10月31日)
- 大人 20ユーロ
- 子供(6~11歳) 6ユーロ
オフシーズン
- 大人 15ユーロ
- 子供(6~11歳) 4ユーロ
(2023年現在)
営業時間
- 10:00-20:00(4月25日~8月31日)
- 10:00-19:30(9月1日~9月30日)
- 10:00-19:00(10月1日~11月5日)
- 10:00-17:30(11月6日~2024年1月31日)
(2023年現在)
定休日
1月1日、12月25日
所要時間
あまり広くない城なので、それほど時間はかかりません。
1時間程度かけて散策するのがおすすめです。
ショーモン城周辺の治安
ロワール古城に関していうと、治安が悪いと感じることはほとんどないと思います。
しかし、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
混雑している城内や主要駅周辺、観光地周辺はスリが紛れ込んでいる可能性も。
荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できるので、心配しすぎず、しかし決して荷物への注意は怠らず旅を楽しんでくださいね!
スリ対策の基本
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
ロワールの古城めぐりをもっと楽しむ
気候・ベストシーズン(春と秋)
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
年間を通して穏やかな気候のロワール。どの季節も素晴らしいのですが、過ごしやすい春と秋が特におすすめです。
お花が咲いている春に美しいお庭を散歩するのは最高の気分!
ガイドブックは持ってて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリ以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
地方にしか行かないという方は分冊版がおすすめです。通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
また地球の歩き方以外でロワール旅行におすすめなのが「世界の絶景 お城&宮殿」。
ヨーロッパを中心に世界中のお城が集められ眺めているだけでもうっとり。ロワールの古城もしっかり11ヵ所選抜されており、どの城へ行くか決めるのに役立ちます。
ショーモン城まとめ
ゴシック様式とルネッサンス様式が美しく調和し、気品に溢れたショーモン城。
当時の暮らしを再現した部屋もあり、貴族たちの優雅な暮らしを垣間見ることができますよ!
ショーモン城 | |
---|---|
住所 | 41150 Chaumont-sur-Loire 地図 |
最寄り | Onzain‐Chaumont-sur-Loire駅 |
HP | https://www.chateaudusse.fr/?lang=en |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!