パリ西南部を流れるフランス最長の川「ロワール川」流域には、華麗な宮廷文化が育まれた美しい古城が点在しています。
ロワール川流域一帯は、2000年に「シュリー-シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
wikipediaを見てみると主要なお城だけで24も記載されており、小さいものをいれると300を超えるというから驚きです。
フランス史において、政治的・文化的に重要な役割を担った場所であり、ブロワ城もまた、歴代の王の宮殿として建てられました。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- フランスのお城を見てみたい
- ジャンヌダルクゆかりの場所に興味がある
- 世界遺産が好き
チケット列に並ぶ時間はもったいない
事前購入がおすすめ!
このページの目次
ブロワ城の見どころ・観光情報
歴史

ブロワの街の高台には、ケルト語で「オオカミ」の意味をもつブロワ城(Château royal de Blois)があります。
ルイ12世からアンリ3世に至る約100年もの間、ブロワ城はフランスの王家の主要な王宮でした。
ブロワ城は13世紀から17世紀にかけて度々増改築されています。
フランボワイヤン・ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式と各時代の建築様式を一度に見ることができ、「建築の博物館」と称されるほど。
ブロワ城もまた、ユネスコ世界遺産に登録されたロワール渓谷の古城の1つとなっています。

ブロワ城といえば、「ジャンヌ・ダルク」ゆかりの地でもあります。
1429年にジャンヌ・ダルクが、オルレアンからイギリスへ向けて軍を出発させる際、この城でランス大司教から祝福を受けました。
それが、かの有名な「キーズ公爵暗殺事件」。
1588年、ブロワ城で三部会が招集されました。
この時、キーズ公アンリを次期国王に擁立しようという目論みがあり、それを知ったアンリ3世は、ブロワ城でキーズ公アンリを暗殺しました。
気候・ベストシーズン(春と秋)

フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
年間を通して穏やかな気候のロワール。どの季節も素晴らしいのですが、過ごしやすい春と秋が特におすすめです。
お花が咲いている春に美しいお庭を散歩するのは最高の気分!




おすすめ観光の周り方
ロワールの世界遺産
パリ西南部を流れるフランス最長の川「ロワール川」流域には、華麗な宮廷文化が育まれた美しい古城が点在しています。
wikipediaを見てみると、主要なお城だけで24も記載されており、いかに古城が集まっている地域なのか想像できると思います。
そこで、数ある古城の中でも特に有名な古城とわたしの好きなおすすめの古城12箇所をGoogleMapでマッピングしてみました!
トゥールを拠点とした古城めぐりの計画に使ってください。
No | 城名 | 特徴 ゆかりの人物 |
① | シャンボール城 | おすすめ!ロワール最大 フランソワ1世 ダヴィンチ ルイ14世 |
② | ブロワ城 | ルイ12世~歴代フランス王 ジャンヌダルク ギーズ公暗殺 |
③ | シュヴェルニー城 | タンタンのモデルの城 ユロー家 |
④ | ショーモン城 | カトリーヌドメディシス ノストラダムス |
⑤ | アンボワーズ城 | おすすめ!シャルル8世 フランソワ1世 ダヴィンチ |
⑥ | クロ・リュセ城 | ダヴィンチの館 フランソワ1世 |
⑦ | シュノンソー城 | おすすめ!6人の女の城 カトリーヌドメディシス ディアヌ |
⑧ | ヴィランドリー城 | 広大な幾何学庭園 |
⑨ | アゼ=ル=リドー城 | 初期ルネサンスの傑作 バルザック |
⑩ | ユッセ城 | 眠れる森の美女のモデル ル・ノートル手掛けるフランス式庭園 |
⑪ | シノン城 | ジャンヌダルクがシャルル7世に謁見 |
⑫ | アンジェ城 | 9世紀~フランス最古の要塞、タペストリー《ヨハネの黙示録》 |
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリ以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
地方にしか行かないという方は分冊版がおすすめです。通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪


また地球の歩き方以外でロワール旅行におすすめなのが「世界の絶景 お城&宮殿」。
ヨーロッパを中心に世界中のお城が集められ眺めているだけでもうっとり。ロワールの古城もしっかり11ヵ所選抜されており、どの城へ行くか決めるのに役立ちます。



近隣の観光スポット
先述したとおり、ブロワ城のあるロワール川流域には美しい古城が数多く点在しています。
ブロワ城に訪れるなら、いくつか古城をピックアップして古城めぐりをするのがおすすめ。
中には電車やバスなど公共交通機関での移動が難しく、レンタカーやタクシーを使った移動が必要な箇所もあるので、ロワールの古城めぐりをするならぜひ現地ツアー
- パリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー①
(シャンボール城/シュノンソー城/ブロワ城) - トゥールパリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー②
(ブロワ城/シュヴェルニー城/シャンボール城/ワイナリー見学&試飲付き)
ベルトラの現地ツアー
GetYourGuideでのツアーもバリエーション豊富でおすすめ。ぜひ一度チェックしてみてください。
観光の注意点
ロワールの治安は比較的良好ですが、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
ブロワ城見どころ


ブロワ城は、中庭を囲むようにルイ12世棟、フランソワ1世棟、オルレアン公ガストン棟、三部会の間の4つの建物から成っています。
城内の見どころ
フランソワ1世棟


フランソワ1世棟は、16世紀前半に建てられたルネッサンス様式の建物。
中央には、中庭に張り出した八角形の螺旋階段があります。美しい彫刻が施され、「ルネッサンス様式の傑作」といわれており、ブロワ城で一番の見どころとなっています。
色彩豊かに装飾された部屋の中には、カトリーヌ・ド・メディシスが息を引きとった寝室や隠し戸棚がある書斎があります。
またアンリ3世によるキーズ公爵暗殺事件の舞台となった部屋もありますので、お見逃しなく!
ルイ12世の騎馬像


ルイ12世の騎馬像は、フランス革命の時に破壊されてしまいます。そのため現在の像は、1857年に作り直されたものです。
ルイ12世の像の背後の壁面には、フランス王家の紋章「ユリの花」が浮き彫りになっています。
ルイ12世棟


ルイ12世棟は、フランボワイヤン・ゴシック様式とルネッサンス様式から成る独特な造りで、1869年にブロワ市立美術館となっています。
16〜19世紀にかけてのタピスリー(タペストリー)や絵画、彫刻、装飾品が展示されています。
三部会の間


三部会の間は、長さ30メートル、幅18メートル、高さ12メートルのゴシック様式の建物で、アンリ3世の時代(1576年と1588年)に、三部会がここで2回開かれました。
ゴブラン織りの美しいタピスリーが飾られています。
音と光のスペクタクル
4月〜9月までの毎晩、ブロワ城の中庭で「音と光のスペクタクル」が開催されています。


この期間中にブロワ城へ訪れる方は、お城見学と合わせてご覧ください。


かなり見応えがあってプロジェクションマッピング好きのわたしにはたまりません!!
ブロワ城口コミ・評判
入口の上には馬に乗ったルイ12世の姿があり、ここがロイヤル・シャトーであることを告げています。
まず中庭の一番左奥へ行って見ました。丘の上からブロアの町とロワール川を見るためです。
そのあと、見学順に建物の中を見て回りました。いろいろ歴史的な由緒がある場所だけに、そうした展開が頭に入っているとおもしろいかと思います。
ルイ12世のコーナー、フランソワ一世のコーナーなどのほか、歴史的な事件の場があり、またレオナルド・ダ・ビンチの影響があるのではという螺旋階段など、いろいろと楽しく見てまわることができました。(引用:googleレビュー)
ブロワ城行き方・アクセス
パリから鉄道で行く場合
Gare Montparnasse(パリ・モンパルナス)駅からTGV(高速列車)でGare de Saint-Pierre-des-Corps(サン・ピエール・デ・コール)駅まで約1時間。
Gare de Saint-Pierre-des-Corps(サン・ピエール・デ・コール)駅からGare de Blois Chambord(ブロワ・シャンボール)駅までTER(快速列車)で約30分。
ブロワ駅からブロワ城まで徒歩約9分。
TGVのチケット購入方法


TGVのチケットは当日、券売機や窓口でも買うことができますが、日本語の予約サイトもあるので予約しておくのがおすすめ。
TGVのチケットは、90日前から予約できますので予定が立ったらすぐに予約しておきましょう。


パリから車で行く場合
- 走行距離約190km
- 約2時間15分
だいたいGoogleマップの表示通りの時間で到着しました!


高速も便利ですが、フランスは下道もとっても素敵なのでのんびり景色を楽しみながらレンタカーで移動するのもとってもおすすめ!
春の菜の花畑は最高でした~♪
ツアーで行くのがおすすめ
ロワールの古城めぐりをするなら、現地ツアー
なぜなら、電車やバスで行きづらい場所にあるお城が多いから。
レンタカーを借りてめぐる選択肢もありますが、車を借りるのが不安な方は現地ツアーを利用して効率よく周りましょう。
一泊するものから日帰り、食事やガイドさん、ほかの観光もついているものもありますし、バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてください♪
「フランス語も英語もわからないし、電車やバスは不安…」という方には現地ツアー
1泊するものから日帰り、食事やガイド、ほかの観光もついているものもありますし、バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてください♪
- パリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー①
(シャンボール城/シュノンソー城/ブロワ城) - トゥールパリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー②
(ブロワ城/シュヴェルニー城/シャンボール城/ワイナリー見学&試飲付き)
ベルトラの現地ツアー
ブロワ城の入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
ブロワ城
- 大人 12ユーロ
- 子供(6〜17歳) 6.5ユーロ
- 6歳未満 無料
※オーディオガイド(日本語あり)4ユーロ
音と光のスぺクタクル(ブロワ城入館料+ライトアップショー)
- 大人 19.5ユーロ
- 子供(6~17歳) 10.5ユーロ
- 6歳未満 無料
営業時間
ブロワ城
- 10:00-17:00(1月2日~3月31日)
- 9:00-18:30(4月1日~6月30日)
- 9:00-19:00(7月1日~8月31日)
- 9:00-18:30(9月1日~11月1日)
- 10:00-17:00(11月2日~12月31日)
※12/24および12/31は10:00-17:00まで
(2020年現在)
音と光のスぺクタクル
- 22:00-22:45(4月、5月、9月 )
- 22:30-23:15(6月、7月、8月)
定休日
1月1日、12月25日
所要時間
約1時間半程度かけて散策するといいと思います。
ブロワ城周辺の治安
ロワール古城に関していうと、治安が悪いと感じることはほとんどないと思います。
しかし、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
混雑している城内や主要駅周辺、観光地周辺はスリが紛れ込んでいる可能性も。
荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できるので、心配しすぎず、しかし決して荷物への注意は怠らず旅を楽しんでくださいね!
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






ブロワ城まとめ
宮廷文化が花咲いたロワール川古城。中でもブロワ城は、王家にとって重要な宮殿でした
中世時代に思いを馳せながらお楽しみください!
ブロワ城 | |
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住所 | Place du château, 41000 Blois 地図 |
最寄り | Gare de Blois Chambord(ブロワ・シャンボール)駅 |
HP | https://en.chateaudeblois.fr/ |
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サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
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