ヴィランドリー城は、ロワール渓谷の古城のうち、最後に建てられたルネサンス建築の城です。
なんといっても見どころは、色とりどりの花や木々で飾られた幾何学模様の見事な庭園!

季節ごとに異なる色彩を放ち、テラスからの眺望に圧倒されます。
一目見た時から絶対に足を運んでみたいと楽しみにしていて、実際に美しいお庭を散歩すると本当に素晴らしい気分になりました。

今回は、ユネスコの世界遺産にも登録されているロワール渓谷の古城、ヴィランドリー城の見どころをご紹介していきます。
- フランスの文化・慣習に興味がある
- フランスのお城を見てみたい
- フラン式庭園を見てみたい
- 世界遺産が好き
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このページの目次
ヴィランドリー城観光情報
歴史
ヴィランドリー城は、1536年にフランソワ1世の財務大臣Jean Le Bretonによって、中世の要塞だった建物をルネサンス様式の優雅な城に作り替えられました。

1754年にCastellane公爵が城の所有者となると、時代に合わせた18世紀の最新設備に改装します。
第一帝国時代になると、ナポレオン1世の弟Jérômeがヴィランドリー城を所有しました。「王子の寝室」は軍の装飾が施され、まさに第一帝国時代を思い起こされます。

時代と共に城主が変わりながら、ヴィランドリー城は次第に廃墟と化します。
そんなとき、スペイン出身のJoachim Carvalloとその妻Ann Coleman夫妻がヴィランドリー城を気に入り、1906年に購入。

城はルネサンス様式に再建され、庭園は伝統的なフランス式庭園に甦らせました。
現在は子孫のHenri Carvalloが所有しています。
気候・ベストシーズン(春と秋)

フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
年間を通して穏やかな気候のロワール。どの季節も素晴らしいのですが、過ごしやすい春と秋が特におすすめです。
お花が咲いている春に美しいお庭を散歩するのは最高の気分!




おすすめ観光の周り方
ロワールの世界遺産
パリ西南部を流れるフランス最長の川「ロワール川」流域には、華麗な宮廷文化が育まれた美しい古城が点在しています。
wikipediaを見てみると、主要なお城だけで24も記載されており、いかに古城が集まっている地域なのか想像できると思います。
そこで、数ある古城の中でも特に有名な古城とわたしの好きなおすすめの古城12箇所をGoogleMapでマッピングしてみました!
トゥールを拠点とした古城めぐりの計画に使ってください。
No | 城名 | 特徴 ゆかりの人物 |
① | シャンボール城 | おすすめ!ロワール最大 フランソワ1世 ダヴィンチ ルイ14世 |
② | ブロワ城 | ルイ12世~歴代フランス王 ジャンヌダルク ギーズ公暗殺 |
③ | シュヴェルニー城 | タンタンのモデルの城 ユロー家 |
④ | ショーモン城 | カトリーヌドメディシス ノストラダムス |
⑤ | アンボワーズ城 | おすすめ!シャルル8世 フランソワ1世 ダヴィンチ |
⑥ | クロ・リュセ城 | ダヴィンチの館 フランソワ1世 |
⑦ | シュノンソー城 | おすすめ!6人の女の城 カトリーヌドメディシス ディアヌ |
⑧ | ヴィランドリー城 | 広大な幾何学庭園 |
⑨ | アゼ=ル=リドー城 | 初期ルネサンスの傑作 バルザック |
⑩ | ユッセ城 | 眠れる森の美女のモデル ル・ノートル手掛けるフランス式庭園 |
⑪ | シノン城 | ジャンヌダルクがシャルル7世に謁見 |
⑫ | アンジェ城 | 9世紀~フランス最古の要塞、タペストリー《ヨハネの黙示録》 |
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリ以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
地方にしか行かないという方は分冊版がおすすめです。通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪


また地球の歩き方以外でロワール旅行におすすめなのが「世界の絶景 お城&宮殿」。
ヨーロッパを中心に世界中のお城が集められ眺めているだけでもうっとり。ロワールの古城もしっかり11ヵ所選抜されており、どの城へ行くか決めるのに役立ちます。



近隣の観光スポット
先述したとおり、ヴィランドリー城のあるロワール川流域には美しい古城が数多く点在しています。
ヴィランドリー城に訪れるなら、いくつか古城をピックアップして古城めぐりをするのがおすすめ。
中には電車やバスなど公共交通機関での移動が難しく、レンタカーやタクシーを使った移動が必要な箇所もあるので、ロワールの古城めぐりをするならぜひ現地ツアー
- トゥール発のロワールの古城めぐり1日ツアー①
(アゼ・ル・リドー城 /ヴィランドリー城/ ユッセ城 / ランジェ城) - トゥールパリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー②
(アゼ・ル・リドー城 /ヴィランドリー城/シュノンソー城 / シャンボール城 )
ベルトラの現地ツアー
英語や仏語でもよければGetYourGuideでのツアーもおすすめ。ぜひ一度チェックしてみてください。
観光の注意点
ロワールの治安は比較的良好ですが、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
ヴィランドリー城見どころ


ヴィランドリー城、まさにわたし達の思い描くロワール古城そのもの。
春のヨーロッパが幸せに溢れている pic.twitter.com/YDgZpMkusc
— マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム✈nextシンガポールマレーシア (@makiro77) April 11, 2022
お庭が有名ですが、できればお庭だけでなく城内と両方を見学してほしいです。
庭園の見どころ


絶対に見逃せないのが、ヴィランドリー城の庭園。
庭園だけでも一目見る価値があるため、時間がない人は庭園だけのチケットを購入し、見学することができます。


フランスではイギリス式庭園が一世を風靡した時代があり、ヴィランドリー城の伝統的なフランス式庭園も一度取り壊されています。


しかし新たな城主となったカルヴァロ夫妻により、16世紀当時の庭園に復元されました。
庭園は、以下の7つのテーマで構成されています。
- 装飾の庭園(Le jardin d’Ornement)※「愛の庭園(Jardins d’Amour)」を含む
- 水の庭園(Le jardin d’Eau)
- 太陽の庭園(Le jardin du Soleil)
- シンプルな庭園(Le jardin des Simples)
- 迷路(Le labyrinthe)
- 森(Le bois)
- 菜園(Le Potager)
愛の庭園(Jardins d’Amour)


装飾の庭園の一部に、有名な「愛の庭園(Jardins d’Amour)」があります。


- 優しい愛(L’amour tender)→ハートは炎を、中央のモチーフは舞踏会で使われるマスクを表現
- 情熱の愛(L’amour passionné)→情熱のあまり壊れてしまったハート、絡み合うツゲの木はダンスを表現
- 気まぐれな愛(L’amour volage)→四隅の扇は移り気な感情を、黄色の花は裏切られた愛の象徴
- 悲劇的な愛(L’amour aragique)→恋敵の果し合いで使われた短剣と剣の刃、赤い花は流れる血を表現
このように4つの愛が表現されています。
城内の見どころ


城内は、カステラーヌ公爵によって18世紀風に改装された部屋をはじめ、帝政様式(アンピール様式)のジェローム王子(ナポレオン1世の弟)の寝室、美術収集家であったカルヴァロ夫妻の絵画やオブジェなど、見どころがたくさんあります。
パンフレットの順番でまわっていくのでとても分かりやすいと思います。
王子の部屋


ナポレオン1世の弟ジェロームは第一帝政下、数年間ヴィランドリー城の所有者でした。
赤の絹織物で彩られた部屋はまさに王子にふさわしい豪華さ!
菜園の部屋


菜園の部屋は庭を見渡すのに絶好の場所。
18世紀の傑作寄木細工の床もぜひご覧ください。
掘の部屋


ヨアキム・カルヴァロの妻、アンコルマンの部屋は上品なグリーンと花柄で彩られています。
夫婦の子供達3人の絵画も飾られており、仲睦まじい家族の様子を感じることができます。
オリエンタルサロン


オリエンタルの間にある「イスラム天井」は、15世紀建設のマクダ公爵の宮殿が1905年に取り壊される際、宮殿にあった美しい4つの格天井のうち1つをヨアキム・カルヴァロが持ち帰ったもので、この城に飾られました。
ブックショップ(お土産)


ほとんどのお城にはちょっとしたお土産コーナーがあります。
旅の思い出に色々買ってしまいました・・・♡
ヴィランドリー城口コミ・評判
TVでロワール川の特集を放送していた時に、このヴィランドリー城を知った。個人所有の城で庭園の管理も補助なしでしていること。それにしては見事である。
夕方4時ごろレンタカーで到着。駐車場は道路の反対側の草地である。庭園入園料7ユーロ。庭園入園といっても、一部城内を歩いて展望台に行くことになる。展望台から見るロワールの景色と庭園は画になる。通常は見学に2時間かかるということなのだが、閉園まで時間がなかったので、ショートカットした。
奥の迷路はカットした。10月だというのに、草花がきれいで、まるでアリスの世界だった。泊まりはお城のとなりのホテルにした。団体客も少なくて、ゆったりできた。:引用:トリップアドバイザー
ヴィランドリー城行き方・アクセス
パリから鉄道で行く場合
Montparnasse駅からTours駅までTGVで約1時間10分
トゥール駅からヴィランドリー城までタクシーで約25分
TGVのチケット購入方法


TGVのチケットは当日、券売機や窓口でも買うことができますが、日本語の予約サイトもあるので予約しておくのがおすすめ。
TGVのチケットは、90日前から予約できますので予定が立ったらすぐに予約しておきましょう。


パリから車で行く場合
- 走行距離約270km
- 約3時間
だいたいGoogleマップの表示通りの時間で到着しました!


高速も便利ですが、フランスは下道もとっても素敵なのでのんびり景色を楽しみながらレンタカーで移動するのもとってもおすすめ!
春の菜の花畑は最高でした~♪
ツアーで行くのがおすすめ
ロワールの古城めぐりをするなら、現地ツアー
なぜなら、電車やバスで行きづらい場所にあるお城が多いから。
レンタカーを借りてめぐる選択肢もありますが、車を借りるのが不安な方は現地ツアーを利用して効率よく周りましょう。
一泊するものから日帰り、食事やガイドさん、ほかの観光もついているものもありますし、バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてください♪


「フランス語も英語もわからないし、電車やバスは不安…」という方にはツアーに参加するのをおすすめします。
1泊するものから日帰り、食事やガイド、ほかの観光もついているものもありますし、バスの送迎のみというのもあるのでスケジュールに合わせて選んでみてください♪
- トゥール発のロワールの古城めぐり1日ツアー①
(アゼ・ル・リドー城 /ヴィランドリー城/ ユッセ城 / ランジェ城) - トゥールパリ発のロワールの古城めぐり1日ツアー②
(アゼ・ル・リドー城 /ヴィランドリー城/シュノンソー城 / シャンボール城 )
ベルトラの現地ツアー
ヴィランドリー城入場料金・営業時間・所要時間


入場料金
- 大人12ユーロ(城と庭園)
- 学生7ユーロ
- 8歳未満無料
※オーディオガイド:4ユーロ(仏語、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語)
営業時間
営業時間は季節によって細かく設定されているので事前に公式ページで確認しておくことをおすすめします。
- 9:00-(2月5日~11月13日)
- 9:30-(12月3日~12月31日)
定休日
1月1日、5月1日、12月25日
所要時間
庭園が素晴らしいので、長めに時間をとっておいたほうがいいでしょう。
2時間程度かけて散策するといいと思います。
ヴィランドリー城周辺の治安
ロワール古城に関していうと、治安が悪いと感じることはほとんどないと思います。
しかし、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
混雑している城内や主要駅周辺、観光地周辺はスリが紛れ込んでいる可能性も。
荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できるので、心配しすぎず、しかし決して荷物への注意は怠らず旅を楽しんでくださいね!
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)






ヴィランドリー城まとめ
庭園が有名なヴィランドリー城は、なんといってもお花の咲き誇る時期に行くのが一番のおすすめです!
隅々まで手の行き届いた素敵なお庭ですので、ぜひ庭園内のお散歩を楽しんでください。
ヴィランドリー城 | |
---|---|
住所 | 3 Rue Principale, 37510 Villandry 地図 |
最寄り | モンパルナス駅からトゥール駅までTGVで約1時間10分。トゥール駅からヴィランドリー城までタクシーで約25分。 |
HP | https://www.chateauvillandry.fr/ |
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ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルです。
サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!
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