フィンセントファンゴッホは、ポール・ゴーギャンやポール・セザンヌと並んで、ポスト印象派を代表するオランダ出身の画家。
日本でも大変人気があり、熱烈なファンが多いことでも有名ですね。
見るものに強烈な印象を与えるファン・ゴッホの作風は、世界中の人々を魅了し、フォーヴィスムやドイツ表現主義など20世紀の美術史にも大きな影響を及ぼしました。
ヨーロッパ各地にファン・ゴッホの足跡を見ることができ、フランスにもファン・ゴッホゆかりの地が点在しています。
最後は拳銃で自ら命を絶ったというゴッホ。生まれた時からの孤独、絵と向かい合い続けた寂しい生涯。
ゴッホになぜか惹かれてしまうのは、他の画家とは違った悲哀を感じるからかもしれません。
このページでは、37年という短い人生を必死に駆け抜けたフィンセント・ファン・ゴッホゆかりの地をご紹介していきます。
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このページの目次
- フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)とは?
- ファン・ゴッホゆかりの地巡りのベストシーズン
- ファン・ゴッホゆかりの地13選
- ①モンマルトル(Montmartre)
- ②アルル(Arles)
- オーヴェル・シュル・オワーズ(Auvers sur Oise)
- ⑦ラヴー亭−ファン・ゴッホの家(Auberge Ravoux-Maison de Van Gogh)
- ⑧オヴェールの教会(Église d’Auvers sur Oise)
- ラヴー亭−ファン・ゴッホの家
- ⑨ポール・ガシェ医師の家(Maison du docteur Gachet)
- ⑩オヴェール・シュル・オワーズ城(Château d’Auvers sur Oise)
- ⑪フィンセント・ファン・ゴッホと弟テオの墓(Tombe de Vincent Van Gogh et Théodore Van Gogh)
- ⑫オヴェール・シュル・オワーズの麦畑(Champs de blé d’Auvers sur Oise)
- ⑬オルセー美術館(Musée d’Orsay)
- ファン・ゴッホをめぐる現地ツアー
- ファン・ゴッホ関連の書籍・映画
- ファン・ゴッホゆかりの地まとめ
フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)とは?
フィンセントファンゴッホ(Vincent van Gogh) | |
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出没年 | 1853年3月30日-1890年7月29日 銃で自らを撃ち37歳で死去 |
様式・流派 | ポスト印象派 |
出身 | オランダ(ズンデルト) |
代表作 | 《オヴェールの教会》オルセー美術館 《自画像》オルセー美術館 《ひまわり》ノイエ・ピナコテーク 《夜のカフェテラス》クレラー・ミュラー美術館 |
影響を受けた人物 | ドラクロワ、ミレー、ピサロ、モネ、セザンヌ、浮世絵 |
影響を与えた人物 | ドイツ表現主義の画家、ポスト印象派の画家、フォーヴィスムの画家 |
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホは、1853年にオランダ南部のズンデルトで生まれました。
父親は牧師で、ゴッホも聖職者を志しますが、挫折し、さまざまな職を転々とした後、27歳のときにようやく画家になることを決意。
名だたる天才画家と比べてもかなりの遅咲きでした。
4歳年下の弟テオドルス(通称テオ)は、ゴッホに経済的支援をします。
ファン・ゴッホの初期の作品は、暗い色調の絵が多く、オランダのニューネンで制作した《ジャガイモを食べる人々 Les mangeurs de pommes de terre》は、貧しい農民を描いた初期の傑作です。
1886年にパリに移ったゴッホは、印象派の影響を受け、明るい色調の絵を描くようになりました。
《タンギー爺さん Le Père Tanguy》などは、この時期の作品です。
また当時、パリではジャポニズムが花開いた時期で、ゴッホもまた日本の浮世絵に影響を受けた画家の1人。
浮世絵を収集し、油彩で模写をして、構図や色彩を学びました。
1888年、ゴッホはプロヴァンス地方の街Arlesに移住。
《ひまわり Les Tournesols》や《夜のカフェテラス Terrasse du café le soir》などの名作を次々に生み出しました。
ゴッホがゴーギャンと黄色い家で共同生活を始めたのもこの時期です。
しかし芸術観の違いからしばしば口論となり、同年の12月にかの有名なゴッホの耳切り事件によって2人の関係は破綻。
1889年、ゴッホはアルルを離れ、アルルから約25km離れたサン・レミ・ド・プロヴァンスの精神療養院サン・ポール・ド・モゾル精神病院(Maison de Santé de Saint Paul de Mausole)に自ら入所。
そこで治療を受けながら、《星月夜 la nuit étoilée》、《糸杉 Les Cyprès》、《アイリス Iris》、《オリーブの林 Les oliviers》、《刈り入れする人のいる麦畑 Champ labouré avec le soleil levant》など、数々の作品を描きました。
1890年に療養所を退所したゴッホは、パリの北西30㎞に位置するAuvers sur Oiseに移り住みます。
精神科医Paul Gachetの治療を受けながら、《オヴェールの家々 Maisons à Auvers sur Oise》や《ドービニーの庭 Le Jardin de Daubigny》など約80点もの作品を描きました。
しかし、同年の7月27日に銃で自らを撃ち、2日後にこの世を去りました。
ファン・ゴッホゆかりの地巡りのベストシーズン
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、フランス国内の周遊を楽しむのであれば気候の良い春から秋にかけてがおすすめです。
4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!
ファン・ゴッホゆかりの地13選
①モンマルトル(Montmartre)
1886年にファン・ゴッホは、パリで働く4歳年下の弟テオを頼って、パリのアパルトマンに転がり込みます。
テオは、モンマルトルで画商として働いていました。
当時、モンマルトルには世界中から多くの芸術家が集まり、まさに「芸術家の聖地」。
1886年から1888年にかけて2人は一緒に暮らしていましたが、テオは情緒不安定な兄の性格に度々悩まされました。
対人関係が苦手で気難しく、しばしば衝突することも。しかし兄の才能を信じ、1番の理解者でもあったテオは、兄を最後まで支え続けました。
ファン・ゴッホ兄弟の住んでいたアパルトマンは、現在個人宅になっているため見学はできませんが、アパルトマンの建物の壁には、それを示す大理石のプレートがかかげられています。
ゴッホ兄弟が住んでいたアパルトマン | |
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住所 | 54 Rue Lepic, 75018 Paris 地図 |
最寄り | メトロ2号線Blanche駅 メトロ12号線Abbesses駅 |
②アルル(Arles)
1888年、ゴッホは南フランスの街アルルに移り住みます。ここで、ゴッホの傑作《夜のカフェテラス Terrasse du café le soir》が生まれました。
《夜のカフェテラス》の舞台となったカフェは、今でもフォリュム広場に「Café Van Gogh」という名前で残っています。
ゴッホの絵の世界に浸ることができるとあって、アルルの人気観光スポット♡
カフェ・ヴァン・ゴッホ | |
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住所 | 11 Place du Forum, 13200 Arles 地図 |
行き方 | パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVとTERを乗り継いでArles駅で下車。徒歩13分。 |
時間 | – |
定休 | – |
HP | – |
アルルに拠点を移したゴッホは、共同アトリエを作り、画家仲間をアルルに呼び集めようとします。
ところがその案に応じたのは、ゴーギャンたった1人だけでした。
ゴッホは、ゴーギャンと共同生活が始まることを喜び、ゴーギャンを歓迎するために名作《ひまわり》を描き、「黄色い家」と呼ばれる借家の壁に飾りました。
花瓶に挿されたひまわりの絵は全部で7点。1点は日本(太平洋戦争)で焼失したため現存するのは6点。
個人蔵(アメリカ)、ノイエ・ピナコテーク(ミュンヘン)、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)、SOMPO美術館(東京)、ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)、フィラデルフィア美術館(フィラデルフィア)とフランスで鑑賞できるものはありません。
黄色い家 | |
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住所 | 1 Avenue de Stalingrad, 13200 Arles 地図 |
行き方 | パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVとTERを乗り継いでArles駅で下車。徒歩4分。 |
はじめのうちは、ゴッホとゴーギャンは互いに刺激し合いながら創作活動を行っていましたが、もともと個性の強い2人であったため、次第に激しくぶつかり合うようになります。
そして同年12月に「耳切り事件」が起こり、悲劇的な展開を迎えます。
ゴッホは、ゴーギャンとの激しい口論の末、自らの耳の一片をそぎ落とし、関係は破綻。
そしてゴッホは、サン・レミ・ド・プロヴァンスの精神療養院「サン・ポール・ド・モゾル精神病院」に収容されました。
多くの人がゴッホに魅了されるのは、こういった孤独に共感してということもあるかもしれません。
③アルル・フィンセント・ファン・ゴッホ財団美術館(Fondation Vincent Van Gogh Arles)
ユネスコの世界遺産に登録されたアルルの旧市街には、2014年にオープンした「アルル・フィンセント・ファン・ゴッホ財団美術館」があります。
15世紀建造の個人邸宅「レオトー・ド・ドニヌ邸(Léautaud de Donines)」を改装してできた美術館で、ゴッホの作品とゴッホに影響を受けたアーティストたちの作品が展示されています。
ファン・ゴッホは、アルルにおよそ15ヶ月間滞在しました。
その間に《夜のカフェテラス》、《ひまわり》、《ラングロワの跳ね橋 Le Pont de l’Anglois》などの名画を含む油彩画・水彩画・デッサンを合わせて300点を超える作品を描きました。
ゴッホが最も精力的に活動をした時期ですね。
アルル・フィンセント・ファン・ゴッホ財団美術館 | |
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住所 | 35 Rue du Dr Fanton, 13200 Arles 地図 |
行き方 | パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVとTERを乗り継いでArles駅で下車。徒歩13分。 |
時間 | – |
定休 | – |
料金 | 9ユーロ 18歳未満無料 |
HP | http://www.fondation-vincentvangogh-arles.org/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
④アルルの跳ね橋(Le Pont de l’Anglois)
日本では「アルルの跳ね橋」でお馴染みの「ラングロワの跳ね橋」。
「ファン・ゴッホ橋(Le Pont Van-Gogh)」とも呼ばれ、この橋を題材にした作品が5点残されています。
なかでもオランダのクレラー・ミュラー美術館(Kröller Müller Museum)が所蔵する《アルルのラングロワ橋と洗濯する女性たち Le pont de Langlois aux Lavandières》は、ゴッホの傑作の1つです。
アルルの跳ね橋(ラングロワの跳ね橋) | |
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住所 | qaui Pont Van Gogh ARLES, 13200 Arles 地図 |
行き方 | パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVとTERを乗り継いでArles駅で下車。徒歩47分。 |
HP | https://www.arlestourisme.com/fr/le-pont-van-gogh.html |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑤エスパス・ファン・ゴッホ(Espace Van Gogh)
かつてゴッホが入院したアルル市立病院。
現在は「エスパス・ファン・ゴッホ」と呼ばれるメモリアルセンターになっており、図書館や資料展示室、お土産ショップ、カフェなどを併設した総合文化施設になっています。
エスパス・ファン・ゴッホの中庭には、ゴッホが療養中に描いた《アルルの療養所の庭》のモデルとなった庭園も復元されています。
エスパス・ファン・ゴッホ | |
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住所 | Place Félix Rey, 13200 Arles 地図 |
行き方 | アルル市庁舎からエスパス・ファン・ゴッホまで徒歩約3分 |
時間 | 7:00-19:00 |
定休 | 日曜日 |
料金 | 無料 |
⑥サン・ポール・ドゥ・モゾール修道院(Saint Paul de Mausole)
サン・ポール・ド・モーゾール修道院は、サン・レミ・ド・プロヴァンスから少し離れた場所にあります。12世紀に建てられたロマネスク様式の修道院で、1806年以降、精神病院となりました。
精神を病んだゴッホは、1889年5月から1890年5月までの1年間、自らが希望してサン・ポール・ド・モーゾール修道院精神病院に入院し、精神科治療を受けました。
弟のテオはゴッホのために3部屋を借り、アトリエを与えられました。
ここからオーヴェル・シュル・オワーズへ移り自死するまでたった2ヶ月。苦しい時間だったにもかかわらず、ここで150点以上もの絵画を制作しています。
現在、ゴッホの部屋は復元され、一般公開されています。部屋の窓からは、昔と変わらぬのどかな風景が広がっています。
サン・ポール・ド・モーゾール修道院 | |
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住所 | Chemin Saint-Paul, 13210 Saint-Rémy-de-Provence 地図 |
行き方 | サン・レミ・ド・プロヴァンスからサン・ポール・ド・モーゾール修道院まで徒歩約20分 |
時間 | 9:30-19:00(2022年10月1日以降、時間の変更あり) |
料金 | 大人7ユーロ 子供5ユーロ |
HP | https://www.saintpauldemausole.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
オーヴェル・シュル・オワーズ(Auvers sur Oise)
パリ北西部に位置するAuvers sur Oiseは、ゴッホの終焉の地。
ここにはゴッホのゆかりの場所が至るところに残っています。
オーヴェル・シュル・オワーズ | |
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住所 | 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | パリの北駅(Gare du Nord)からValmondois駅までTransilienH線で約45分。ヴァルモンドワ駅からAuvers-sur-Oise駅まで約10分。オーヴェル・シュル・オワーズ駅から街の中心部まで徒歩約5分。 |
HP | http://www.ville-auverssuroise.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑦ラヴー亭−ファン・ゴッホの家(Auberge Ravoux-Maison de Van Gogh)
1890年5月から7月にかけてゴッホは、Arthur Gustave Ravouxが経営するカフェ兼ワイン販売店の屋根裏部屋を借りました。
ゴッホが暮らしていた3階の屋根裏部屋は復元され、歴史的建造物に指定されています。
1階はカフェ・レストラン、2階は土産売り場になっているのでゴッホが座っていたお気に入りの席を聞いてみてはいかがでしょう?
通りを挟んだラヴー亭の向かいには、ゴッホの描いた村役場も当時のまま残っています。
ラヴー亭 | |
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住所 | 52 Rue du Général de Gaulle, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | オーヴェル・シュル・オワーズ駅からラヴー亭まで徒歩約5分 |
時間 | 【ゴッホの部屋/ブティック】 10:00-18:00(4月6日-10月30日の水-日曜日) 【レストラン】 12:00-18:00(4月6日-10月30日の水-日曜日) |
定休 | 月・火曜日 上記期間外 |
料金 | 大人6ユーロ 子供4ユーロ(※12歳以下無料) |
HP | http://www.maisondevangogh.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑧オヴェールの教会(Église d’Auvers sur Oise)
12世紀から13世紀にかけて建てられたオヴェールの教会は、オルセー美術館所蔵の《オヴェールの教会 L’Église d’Auvers-sur-Oise》のモデルとなった教会で、今も当時と変わらない姿で建っています。
村の小さな教会にすぎませんでしたが、ゴッホによって描かれ、世界中で知られるようになりました。
うねるような深い青色の空を背景に少し輪郭の歪んだ重量感あふれた教会は、不気味な雰囲気を醸し出しています。
その頃作風は、ゴッホの精神状態の表れと解釈される一方で、個性的な対象表現ともいわれ、批評家や研究者の間でも意見が分かれています。
ゴッホはプロテスタントだったため、おそらく当時はこのカトリック教会でミサに参加することはなかっただろうと推察されます。
しかし、現在では至る所にゴッホを思い起こさせるアートが飾られ(おそらく地元の子供たちが描いたものでしょう)心あたたかな場所となっています。
オーヴェルの教会 | |
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住所 | Place de l’Eglise, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | オーヴェル・シュル・オワーズ駅からオーヴェルの教会まで徒歩約5分 |
時間 | 8:30-17:00 |
定休 | – |
料金 | 無料 |
HP | – |
ラヴー亭−ファン・ゴッホの家
ラヴー亭−ファン・ゴッホの家 | |
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住所 | 52 Rue du Général de Gaulle, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
最寄り | RER H線Auvers-sur-Oise駅 |
HP | https://www.maisondevangogh.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑨ポール・ガシェ医師の家(Maison du docteur Gachet)
晩年、ゴッホはサン・レミ・ド・プロヴァンスの精神病院からオヴェール・シュル・オワーズの精神科医ポール・ガシェのもとで療養生活を送りました。
ガシェ医師は、Paul CézanneやCamille Pissarroの友人であり、また美術愛好家かつ自身も絵を描くアマチュアの画家でもありました。
ガシェと仲良くなり親交を深めていったゴッホは、頻繁に自宅に招かれ、ガシェ医師の庭や肖像画を描きます。
そしてオヴェールに滞在した約2ヶ月の間に、これらの作品を含む80点あまりの作品を残しました。
個人宅兼診療所だったガシェ医師の家は改装され、ガシェの家族を描いたデッサン画などが展示された記念館になっています。
ガシェ医師の家 | |
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住所 | 78 Rue Gachet, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | オーヴェル・シュル・オワーズ駅からガシェ医師の家まで徒歩約20分 |
時間 | 【3月下旬〜10月下旬の水-日曜日】 10:30-18:30 |
定休 | 月・火曜日 |
料金 | 無料 |
HP | https://www.valdoise.fr/612-la-maison-du-docteur-gachet.htm |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑩オヴェール・シュル・オワーズ城(Château d’Auvers sur Oise)
オヴェール・シュル・オワーズ城は、《オヴェール城館のある日没の風景 Paysage avec le château Auvers au coucher du soleil》のモデルとなった城。
17世紀に銀行家Lioni Zanobiによって建てられました。
1987年に歴史的建造物に指定され、1994年より印象派絵画記念館として一般公開されています。
城内には、ゴッホをはじめ、ピサロ、セザンヌ、Auguste Renoir、Claude Monet、Edgar Degas、Henri de Toulouse Lautrecなど500点もの作品を映像で鑑賞することができるスペクタクルコースが設けられています。
オーヴェル城 | |
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住所 | Chemin des berthelées, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | オーヴェル・シュル・オワーズ駅からオーヴェル城まで徒歩約11分 |
時間 | 【印象派美術館】 10:00-18:00 【庭園】 9:00-19:00(4月1日-10月30日) 9:00-18:30(11月1日-3月31日) |
定休 | 月曜日 |
料金 | 大人12ユーロ 子供7.5ユーロ(7歳未満無料) |
HP | https://www.chateau-auvers.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑪フィンセント・ファン・ゴッホと弟テオの墓(Tombe de Vincent Van Gogh et Théodore Van Gogh)
ゴッホが生きている間に売れた絵は、《赤い葡萄畑 La Vigne rouge》の1枚のみだったともいわれいます。
37歳という若さでこの世を去ったゴッホ。
壮絶な人生を歩んだ画家ファン・ゴッホの墓は、オヴェール・シュル・オワーズの共同墓地の一角にあります。
ゴッホ唯一の良き理解者であった弟テオの墓も隣に並んでいます。
画商であったテオは、経済的にも精神的にも生涯にわたってゴッホを支え続けました。
ゴッホの死を受けて、テオもまた精神病を患い、その後兄を追うようにしてオランダの精神病院にて33歳の若さで亡くなっています。
テオの遺骨はオランダの地に埋葬されましたが、1914年にテオの妻ヨハンナによって、オヴェール・シュル・オワーズにある兄ゴッホの眠る墓の隣に移されました。
弟テオの献身的な支えがあったからこそ、ゴッホの名作が生まれたといっても過言ではありません。
ゴッホのお墓 | |
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住所 | Av. du Cimetière, 95430 Auvers-sur-Oise 地図 |
行き方 | オーヴェル・シュル・オワーズ駅からゴッホのお墓まで徒歩約10分 |
時間 | 10:00-19:30 |
定休 | – |
料金 | 無料 |
HP | https://cimetiere.gescime.com/auvers-sur-oise-cimetiere-95430 |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
⑫オヴェール・シュル・オワーズの麦畑(Champs de blé d’Auvers sur Oise)
ゴッホと弟テオの眠る墓地の裏手には、広大な麦畑が広がっています。
最晩年の代表作《カラスのいる麦畑 Champ de blé aux corbeaux》のモデルとなった場所で、ピストルで自らを撃ったのもこの場所。
自殺を図る前に制作していた《カラスのいる麦畑 Champ de blé aux corbeaux》は、不吉さを感じさせるような暗い印象の作品です。
1890年7月27日、ゴッホは自分の胸に向けて拳銃を撃ち、自殺を図ったとみられていますが、不可解なところも多く、異説もあります。
重傷を負ったファン・ゴッホは、一度は意識を失ったものの自力で下宿先であったラヴー亭に戻ります。
そして知らせを受けて駆けつけたテオに看取られ、同月29日未明に息を引き取りました。
⑬オルセー美術館(Musée d’Orsay)
主に1848年から1914年までの美術作品が展示されているオルセー美術館は、世界でも有数の「印象派・ポスト印象派」のコレクションを所蔵している美術館です。
ファン・ゴッホ作品所蔵美術館といえば、アムステルダムの「ファン・ゴッホ美術館」が有名ですが、オルセー美術館のファン・ゴッホ作品もかなり充実しています。
《オヴェールの教会 L’église d’Auvers sur Oise》をはじめ、《ローヌ川の星月夜》、《自画像 Portrait de I’artiste》、《ファン・ゴッホの寝室 La Chambre à Arles》、《ガシェ医師の肖像 Le docteur Paul Gachet》、《ガシェ医師の庭 Dans le jardin du docteur Paul Gachet》などを鑑賞することができます。
またゴッホの主治医ポール・ガシェによって描かれた《死の床のファン・ゴッホ Van Gogh sur son lit de mort》も所蔵されています。
オルセー美術館 | |
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住所 | 1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris 地図 |
最寄り | メトロ12号線Solférino駅 |
時間 | 9:30-18:00(火水金土) 9:30-21:45(木) ※閉館時間の45分前まで入場可能 |
定休 | 毎週月曜日、5月1日、12月25日 |
料金 | 16ユーロ 18歳以下無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.musee-orsay.fr/ |
チケット | オルセー美術館チケット |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
ファン・ゴッホをめぐる現地ツアー
ベルトラには南仏のゴッホゆかりの地をめぐる現地ツアーがありました。
アヴィニョン発で日本語ガイドか英語ガイドが付きます。
ファン・ゴッホ関連の書籍・映画
最近原田マハの書籍『ゴッホのあしあと』を読了し、次に渡仏の予定が立てばこの本を持ってゴッホゆかりの地を周ろうと心に決めました。
たゆたえども沈まずはフィクションも混じっていますが、アート小説ならではの面白味や読みやすさがありスッと入ってくると思います。
ビギナーズコレクションシリーズはその名の通り初心者がアートを勉強するのにとてもおすすめです。
映画もこんなに沢山!
- 炎の人ゴッホ(1956)
- ゴッホ(1990)
- ヴァン・ゴッホ ~最期の70日~(1991)
- ゴッホ:天才の絵筆(2009)
- ゴッホ 真実の手紙(2010)
- ゴッホ ~最期の手紙~(2017)
- フィセント・ファン・ゴッホ 新たなる視点(2015)
- 世界で一番ゴッホを描いた男(2016)
- At Eternity’s Gate(2018)
『ゴッホ ~最期の手紙~』はパリへ向かう機内で観て泣きました。
125人の画家がゴッホと同じ技法で6万点以上の油絵を描いて作られた作品で、過去に観たいことがないような映像です。
ファン・ゴッホゆかりの地まとめ
鮮烈な色彩と激しい筆遣いから「炎の画家」と呼ばれたフィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ。
ヨーロッパを渡り歩き、数々の名作を残しました。
精神病を患い、苦しみ、常軌を逸した過激な行動をとりましたが、短期間で驚異的な数の作品を描きました。
絵画に対する情熱は、ファン・ゴッホの画風からその激しさがひしひしと伝わってきます。
自らの手で37年の生涯を閉じたファン・ゴッホの人生に思いを馳せながら、ファン・ゴッホの足跡を辿ってみてはいかかでしょうか。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!