オランジュリー美術館は、パリで有名なルーブル美術館やオルセー美術館と比べると規模の小さな美術館です。
しかし、決して人気がないというわけではありません。
見どころはなんと言ってもモネの《睡蓮》
なんと元はオレンジなどの柑橘類の倉庫でした。
美術館として活躍するには紆余曲折ありましたが、モネの理想どおりに睡蓮を展示するためつくられた美術館と言って過言ではありません。
当ブログ「フランスボックス」では、オランジュリー美術館の代表作品や周り方、楽しみ方をご紹介します。
- 代表作品・有名作品が知りたい
- 効率よくまわる方法を知りたい
- お土産カフェ情報をチェックしたい
オランジュリー美術館が大好きなわたしが選んだ代表作品をぜひご覧ください。
オランジュリー美術館で
チケット列に並ぶ時間は本当に無駄!
事前購入がおすすめです
チケットはGetYourGuideで
事前にネット購入可
また、パリ市内・郊外の
美術館や観光地50ヶ所以上対象の
ミュージアムパスも対象です
2日で4〜5ヶ所まわるならお得!
オランジュリー美術館チケット情報は
別記事で詳しく取り上げています
このページの目次
オランジュリー美術館の見どころはモネ《睡蓮》
オランジュリー美術館には、19世紀末から20世紀初頭にかけての作品が展示されており、モネやルノワールなどのの印象派の作品をはじめ、ピカソやマティス、ゴーギャンなどの近代的作品を鑑賞できます。
美術館内の展示は、大きく以下のふたつに分かれているのが特徴。
- モネの睡蓮
- ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクション
最大の目玉とも言えるのはやはりモネの《睡蓮 Les Nymphéas》です。
《睡蓮》はモネ晩年の連作
モネの描いた《睡蓮》は、第一次世界大戦休戦協定の翌日に平和の象徴として画家クロード・モネからフランスに贈られた絵画。
モネ晩年の大作としても有名で約30年間に渡り描き続けられたと言われている連作で、《睡蓮》というタイトルの絵画は世界中の美術館に点在しています。
「睡蓮の間」の魅力
モネには自然光が当たる部屋に絵画を展示したいという理想があり、モネの死後に再現されたのがオランジュリー美術館の「睡蓮の間」です。
「睡蓮の間」はなんと2部屋に分かれ、全部で8つの睡蓮が展示されています。
睡蓮はとても大きい作品です。8点全てつなぎ合わせるとおよそ100メートルもの長さがあるんだとか。
モネは「永遠の自然を描くことで、人々を瞑想へと誘う安らぎの場を提供したい」と考えていたそうです。
部屋の真ん中にはベンチが置かれているので、ぜひゆっくりと鑑賞してみてくださいね。
《睡蓮》をもっと楽しむならジヴェルニーへ
パリの北に位置するノルマンディ―地方には、《睡蓮》のモデルになったモネの晩年の家と庭園があります。
日本好きで知られているモネの庭は日本風の庭園。
《睡蓮》の情景がそのまま残っているので、モネが好きな方にはかなりおすすめ。
オランジュリー美術館のおすすめの周り方(鑑賞ルート)
オランジュリー美術館は激しく混雑する日はあまりありませんが、人気のモネの睡蓮の間を楽しむには開館直後に行くのがおすすめです。
土日・祝日や無料開放日は混雑するので、ゆっくり静かに鑑賞するなら平日の午前中がおすすめ。
周り方としては、1階で睡蓮を堪能してから、地下2階のコレクションを鑑賞するという、なんの捻りもない方法で間違いなし!(笑)
そんなに大規模な美術館ではないので、ゆっくり見ても90分程度で一周することができ、ちょうどいいと思います。
入館前のチェックポイント
オランジュリー美術館もセキュリティーチェックが行われており、小さなスーツケースを含む旅行カバンや、大きなカバンなどの持ち込みは禁止されています。クロークでも預かってくれないので注意が必要。
また、大きめのベビーカーやベビーキャリーも禁止です。
クロークで身分証明書と引き換えにベビーカーの貸し出しをしているので利用しましょう。
1階 モネ《睡蓮》
睡蓮の間は1階(ヨーロッパ式で地階、0階)にあります。
入場してまっすぐ行くと、1つ目の部屋に「緑の反映」「朝」「雲」「日没」の睡蓮の絵が展示されています。
さらに奥に進むと、2つ目の部屋が。
「二本の柳」「明るい朝、柳」「朝の柳」「木々の反映」の4つが展示されています。
写真では、すべてが伝わりません!!ぜひ、ご自分で足をはこんでみてくださいね。
地下2階 ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクション
1階から階段やエレベーターで地下2階に行くと、ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクションが展示されています。
オランジュリー美術館は入り組んだ順路になっていないので、素直に歩いていくだけでうまく鑑賞できます。
「ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクション」のコーナーには
名だたる芸術家の作品が展示されています。
美術品の収集家ポール・ギヨームは1910年代の商人。1934年に亡くなった後、ポールの妻は建築家のジャン・ヴァルテールと再婚しました。
そして、なんとポールが集めた美術品を売却。
そのお金で自分好みの絵画を購入していきます。
その後、それらの作品が国のコレクションとしてオランジェリー美術館に展示されたのが、「ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクション」と呼ばれる所以です。
なかなかやり手の奥さんだったんですね!(笑)
ここではコレクションの代表的な作品をご紹介します。
①ルノワール《道化の衣装のクロード》
ルノワール《道化の衣装のクロード Claude Renoir en clown》
クロードはルノワールの3人兄弟の一番下の息子。この絵のモデルをした時、彼はまだ8歳。
ピエロの服を着せられてちょっとご立腹の様子だったようですよ(笑)
嫌がるクロードに「絵具箱を買ってあげるから!」とお願いしてようやく完成したんだとか。
あどけない表情が子どもらしくて可愛らしい作品です。
②モディリアーニ《ポール・ギョームの肖像》
モディリアーニ《ポール・ギョームの肖像 Paul Guillaume, Novo Pilota》
先ほど紹介した美術収集家である、ポール・ギョーム23歳の姿を描いた作品。
エレガントで素敵な男性っぽく描かれていますね!(笑)
顔は鮮明に描かれていますが、かなり左手は曖昧に描かれているのが特徴です。
モディリアーニは、この肖像画を描くことで、若いアートディーラーへの賛辞を表現したと言われているそうですよ!
③ピカソ《白い帽子の女》
ピカソ《白い帽子の女Femme au chapeau blanc》
白い帽子を被った女性モデルは、当時の妻オルガではないかと言われています。
美術に詳しくないわたしは「ピカソ」と言えば、ゲルニカや泣く女などのちょっと何かわからない感じ!
というイメージでしたが、この頃の作品は穏やかな雰囲気のものが多いみたいです。
ピカソもずっと爆発したような絵を描いていた訳ではなかったのですね…!(笑)
④ルノワール《ピアノに寄る娘たち》
ルノワール《ピアノを弾く少女たち Jeunes filles au piano》
ルノワールの優しい雰囲気が素敵な絵画。構図違いの絵がオルセー美術館にもありますのでぜひ、比べてみてください。
わたしは、オランジュリー美術館に展示されているほうが色合いが好みです。みなさんはどちらでしょう??
⑤ルソー《田舎の結婚式》
ルソー《田舎の結婚式 La Noce》
アンリ・ルソーは、元パリの税関職員。ルソーは独学で絵をまなび、49歳で専業画家になった遅咲きの画家です。
まるで結婚式の集合写真みたいですが…
「えっ!?この花嫁は宙に浮けるの!?」と驚きました(笑)
遠近法を無視して、のっぺりとした色。なんだか一度みたら忘れられないような画風がルソーの特徴。
そこが、ルソーの魅力の1つなので、怖がらずに楽しんでください(笑)
最も効率よく楽しむならツアーがおすすめ
オランジュリー美術館はルーブルやオルセーと比べるとコンパクトな美術館なので、はじめて訪れた場合でも「見たい作品にたどり着けない」というハプニングはあまり起こらないと思います。
しかし、せっかく訪れるからには最大限楽しみたい!という方はツアーに参加するのがおすすめ。
わたしははっきり言ってツアー旅行はあまり好きではありません。自分のペースで色々見たいのでなるべく少数で行動したい・・・。
しかし、美術館は別!!
美しい美術品やお気に入りの絵画はもちろん眺めるだけでも楽しめますが、詳しい説明を受けることで見え方や感じ方が変わりますし、なにより満足感が全く違います!!
昔はケチって音声ガイドを利用していましたが、一度ガイドを利用して世界が変わりました。
美術館ってこんなにも楽しかったんだ!と目から鱗です。
ベルトラのオルセー&オランジュリー美術館見学プライベートツアーなら、約3時間で2つの美術館をまわり、公認の日本語ガイドさんがていねいに解説をしてくれます♪
美術館は何処に何があるか分からないので効率よく見学でき、とても良かったです。もちろん詳しく絵の説明もして頂けますので大変勉強になります。わたし達が参加させていただいた日は他のお客様がおられなかったので、ガイドさんを独占してしまい満足度200%でした。また行きたいです。(ベルトラの口コミより引用)
ベルトラの現地ツアーは出発前に日本語で予約できる上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
ガイドが英語でも問題なければ、GetYourGuideがおすすめ。ツアーの種類がかなり豊富です。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
オランジュリー美術館のカフェ
地下1階にはカフェとミュージアムショップがあります。
カフェはドリンクの他に、サンドイッチやサラダ、パンなどの軽食をとることができるので、朝食やランチにもおすすめです。
- 営業時間
9:30-17:30
オランジュリー美術館のミュージアムショップ(お土産)
オランジュリー美術館のミュージアムショップはかなり充実しています!
関連の書籍や定番の絵はがき、ポスターなどおすすめのお土産がたくさん。
ポストカード
画集・美術館のガイドブック
できれば来館前に読んでおきたいガイドブック。帰国後自宅で読み返すのもおすすめです。
モネグッズ
最近パリの美術館でよく見かけるマスコットがめちゃくちゃ可愛い。すべてコレクションしたくなります。
美しいモネの睡蓮がプリントされた生活雑貨や文房具も大人気商品。
この淡い色合いがたまりません。ポーチもおすすめ!
オランジュリー美術館の作品にまつわるグッズ、素敵なものばかりじゃないですか??ぜひ旅の思い出に購入してみてください。
- 営業時間
9:30-17:45
オランジュリー美術館の口コミ・評判
オランジュリー美術館といえば、モネの“睡蓮”です。
もう、これを見るためだけで十分訪れる価値があります。
ルーブル美術館から歩いて直ぐなので、足を伸ばしてみるのもお勧めです。
特に工事が終わってから自然光が入る作りになり、さらに良くなりました。
ルノアールの『ピアノを弾く少女』や、モディリアーニの『ポール・ギヨームの肖像』などもあり、小さいけれど中身の濃い美術館です。(Googleレビューより引用)
オランジュリー美術館の入場料金・営業時間・所要時間
入場料金
- 一般料金 9ユーロ
- 18歳以下無料
- オーディオガイド 5ユーロ
- オランジュリー&オルセー美術館共通チケット 16ユーロ
オンライン購入のチケットは待ち時間を短縮できます。
現地で当日券の列に並ぶ時間は本当に無駄なので、事前にオンラインで購入するかガイドツアーを予約するのがおすすめ。
オンライン購入はGetYourGuideで可能。
また、オランジュリー美術館はパリ市内・郊外の美術館や観光地50ヶ所以上に入れるミュージアムパスも対象です。2日間で4〜5ヶ所の対象観光地を周るならお得なので、お見逃しなく。
その他チケット情報は別記事で詳しく取り上げています。
営業時間
- 9:00-18:00
定休日
火曜日、5月1日、7月14日の午前、12月25日
※2022年現在、月曜日も例外的に閉鎖
営業時間・定休日の最新情報は公式サイトをご確認ください。
所要時間と混雑状況
さらりと見て回るなら60分、ゆっくり見ても90分程度で見学できます。
夏のハイシーズンや連休はもちろん、土日は混雑しやすいです。入場制限されるほどの混雑ではありませんが、できるなら連休や土日は外したほうがゆっくりできますよ♪
オランジュリー美術館の公式サイトによると、最も混雑が予想されるのは「土日の15時~18時」「日曜の10時~11時」の時間帯だそうです。
毎月第1日曜日は18歳未満と18~25歳までのフランス・EU圏在住者の無料開放日。混雑必至なのでよほどのことがない限り避けることをおすすめします。
オランジュリー美術館周辺の治安
オランジュリー美術館を含むパリ1区はルーブル美術館をはじめ、人気観光スポットの集まる地区です。
比較的治安の良い地区ですが、観光地だからこそ観光客を狙ったスリが多いので注意。
署名詐欺・賭博詐欺に注意
若い女性が「英語を話しますか?」と言って近寄ってきます。署名をさせ、寄付を求めてきますが、完全な詐欺ですので注意してください。
また路上で、お金を賭けさせボールの入っているコップを当てるゲームがあります。
旅行者を信用させるため、観客役のグルがいて、その場の雰囲気を盛り上げて詐欺を行いますので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。
スリ対策の基本
また、パリ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしたちがパリで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
もし金銭的に余裕があるのであれば、シャンゼリゼ通りやヴァンドーム広場あたりのホテルがおすすめです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
→ エポスカードの保険の付帯条件や特典内容についてもっと詳しく
オランジュリー美術館まとめ
パリに行くなら、オランジュリー美術館のモネの《睡蓮》は必見です!
ルーブルやオルセーと違ってとっても小さな美術館なので、周るのに疲れることもなくゆっくりモネを楽しめますよ。
モネ好きなら《睡蓮》のモデルとなったジヴェルニー・モネの家もお見逃しなく。
モネが何を見て、何を感じ、睡蓮が完成したのか実際に感じることができます。
また、パリ市内でもっとモネの作品を見たいなら、マルモッタン・モネ美術館もおすすめです。
オランジュリー美術館で
チケット列に並ぶ時間は本当に無駄!
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また、パリ市内・郊外の
美術館や観光地50ヶ所以上対象の
ミュージアムパスも対象です
2日で4〜5ヶ所まわるならお得!
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オランジュリー美術館 | |
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住所 | Jardin Tuileries, 75001 Paris 地図 |
最寄り | メトロ1, 8, 12号線Concorde駅 |
時間 | 9:00-18:00 |
定休 | 毎週火曜日、5月1日、7月14日の午前、12月25日 |
料金 | 12.5ユーロ 18歳未満無料 ミュージアムパスOK |
HP | https://www.musee-orangerie.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
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かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!