フランス北西部に位置するルーアンは、ローマ時代からの歴史をもち、かつてノルマンディー公国の首都として栄えた古都。
ジャンヌダルク終焉の地となった場所としても知られています。
フランス国内第2位の印象派コレクションを誇るルーアン美術館があり、パリから日帰りで見学も可能です。
当ブログ「フランスボックス」では、ルーアン美術館の行き方や見どころなどを詳しくご紹介していきます!
- 代表作品・有名作品が知りたい
- 周辺の治安が知りたい
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このページの目次
ルーアン美術館観光情報
フランス革命をきっかけに、1801年に開館したルーアン美術館は、フランス国内でも指折りの印象派コレクションを所蔵する美術館です。
公立美術館のため、常設展はなんと無料。
オルセー美術館の列に並ぶのがちょっと…という人に、ぜひ行ってもらいたい美術館です。
ルーアン美術館の見どころ
ヨーロッパの各時代の名画を一堂に集めたルーアン美術館。印象派を目当てに行きましたが、他の展示も素晴らしかったです。
テオドール・ジェリコーの部屋
巨匠ドラクロワにも影響を与えたと言われるテオドール・ジェリコー。
ルーアン出身だったジェリコーの部屋もなかなか素敵です。
《奴隷によって捕まえられた馬》など13枚の油絵のうち6枚が馬の絵で、馬に魅了されていたことがうかがえます。
残念なことに、ジェリコーは落馬の事故が原因でわずか32歳で亡くなっており、パリのペール・ラシェーズに埋葬されました。
フランソワ・ドポーの印象派コレクション
印象派のパトロンとして知られるFrançois Depeaux。
彼が300点もの作品をルーアン美術館に寄贈してくれたおかげで、今日わたしたちが無料でこの名画を鑑賞できるわけです。ありがとうございます…!!!
モネ
ルーアンまで来たのは、モネの描いた大聖堂を見るためという人もいるかもしれません。
実物の大聖堂の荘厳さに圧倒され、その後観た作品は格別でした。
ルーアン大聖堂を30枚描いたモネの連作の1枚《曇りの日、朝9時》。
オルセー美術館で散々観ていますが、ルーアンで対面できるということに喜びを感じます。
鮮やかなフランス国旗がはためく作品。当時のパリ万博はさぞかし盛り上がったのだろうなぁ。
前日立ち寄った、ヴェトゥイユの作品も観ることができ大満足です。
シスレー
セーヌ川の氾濫を静かに描いたシスレーらしい作品。
オルセー美術館で見たことがあると思っていたら、パリバージョンとルーアンバージョンがあるようで、その他にも連作が数点あるようです。
シスレーが晩年を過ごした小さな村、モレ・シュール・ロワンで見てきたのと全く同じ教会の作品が!
ルノワール
多くの花の絵を残していますが、この作品では菊がモチーフ。
当時ヨーロッパで菊が流行っていたそうです。こうやって飾ると、日本とは全く別物に見えます。なんでも華やかにさせてしまうのがフランスマジック。
のちに息子と結婚するカトリーヌ・ヘスリング。ルノワールの晩年のモデルとして度々登場します。
暖かく優しい色合いのルノワールらしい作品。
モディリアーニ
モディリアーニの貴重な肖像画。モディリアーニのパトロンポール・アレクサンドル博士(右)からの寄贈。
その他、ジャンヌダルクの部屋や、イタリアやスペインなどの名画も見ごたえがすごくて、時間がいくらあっても足りません…。
カラヴァッジョ
1607年頃にカラヴァッジョがナポリ滞在中に制作した《キリストの鞭打ち》の別バージョン。
いつみても圧倒的な画力で、 観る者の目をくぎ付けにするカラヴァッジョ。ルーアンで対面できるとは思わず、嬉しい驚き。
ナポリのカポディモンテ美術館にあるキリストの鞭打ちと区別するため、《柱に繋がれたキリスト》という呼び方もあるようです。
ベラスケス
巨匠ベラスケスはスペイン絵画の黄金時代を代表する画家で、王室画家の地位にまで上り詰めた人物。
古代ギリシャの哲学者デモクリトスがほほ笑む肖像画。フランスで鑑賞できる貴重な1枚。
ルーアン美術館の行き方・アクセス・最寄り駅
パリからルーアンまで電車で行く場合
パリのサン・ラザール駅(Saint-Lazare)からルーアン駅(Rouen)まで快速・普通列車のTERで約1時間20分。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
ルーアン駅からは徒歩でOK
ルーアン駅からルーアン美術館まで徒歩約7分とアクセス良好。
それほど大きな街ではないので、徒歩で散策すればOKです。
メトロ・バス
メトロ(路面電車)の場合、最寄り駅はArrêt Palais de Justice
Ligne Fast(F2・ F7)とバス(11・ 15・ 22)の停留所はArrêt Beaux-Artsです。
「ルーアン人気観光地と見どころを地図付き解説」で美術館以外の有名スポットも紹介しています。
ルーアン美術館チケット情報・営業時間・所要時間
入場料
- 常設展 無料
営業時間・定休日
- 営業時間
10:00-18:00(水-月曜日) - 定休日
火曜日、1月1日、5月1日、7月14日、11月1日、11月11日、12月25日
所要時間
駆け足でまわるなら約1時間。じっくり周るなら2時間はみておきたいところ。
ルーアン美術館周辺の治安
ルーアンの治安は良好で、パリから来るとホッとすると思います。
特に日中は心配する必要はありません。わたしはルーアン大聖堂の撮影のため、早朝の散歩をしましたが、安心して歩くことができました。
スリ対策の基本
フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
ルーアン美術館まとめ
ルーアン美術館はフランス国内第2位の印象派コレクションを誇り、印象派好きの方にはぜひ足を運んでもらいたい美術館です。
ルーアンは、美術館以外にも見どころがたくさんある街です。
パリから日帰りで行くこともできますので、ぜひ足を延ばしてみてくださいね!
ルーアン美術館 | |
---|---|
住所 | Esplanade Marcel Duchamp, 76000 Rouen 地図 |
行き方 | パリのサンラザール駅(Gare Saint-Lazare)からルーアン右岸駅(Rouen Rive Droite)で下車。所要時間は約1時間〜1時間30分。 |
時間 | 10:00-18:00(水-月) |
定休 | 毎週火曜日、1月1日、5月1日、7月14日、8月15日、11月1日、11月11日、12月25日 |
料金 | 常設展無料 |
HP | https://mbarouen.fr/fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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