フランス中部に位置するオルレアンは、紀元前にガリアに居住していたケルト人の町を起源とする大変歴史的な街です。
カエサルによるガリア遠征で破壊され、ローマ帝国時代に再建。フランスの国民的英雄ジャンヌ・ダルクゆかりの地としても知られています。
英仏百年戦争末期、没落寸前だったオルレアンはジャンヌ・ダルクにより解放され、フランス軍を奇跡的な勝利に導きました。
毎年4月下旬から5月上旬には、オルレアンで「ジャンヌ・ダルク祭」が盛大に開かれています。
パリまで1時間少しという立地かつロワール川水運の重要な場所にあるため商業的にも栄えたオルレアン。とっても素敵な場所だったのでぜひ日帰り観光にお越しください!
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このページの目次
オルレアンの観光情報
街の中心にあるマルトロワ広場には、街のシンボルであるジャンヌ・ダルクの騎馬像。
オルレアンがジャンヌ・ダルクを大切にしている様子が一目見てわかりました。
1429年、オルレアンは200日間にわたってイギリス軍に包囲されました。そこに1人の少女が現れ、わずかな兵を率いてオルレアンの救助に向かいます。
神のお告げを受けたジャンヌ・ダルクにより、オルレアンはわずか10日後に解放。
これを機にフランス軍の士気は一気に盛り上がり、攻勢にでたフランス軍は、パテの戦いで勝利をおさめました。
翌年、ジャンヌ・ダルクはフランス北部の街コンピエーニュでイギリス軍の捕虜となり、火刑に処されたことはあまりにも有名。
悲惨な歴史ではありますが、ジャンヌ・ダルクはオルレアンの人々の心に中に生き続け、街のいたるところにジャンヌ・ダルクのゆかりのスポットが残されています。
おすすめ観光の周り方
街の中心にあるマルトロワ広場(Place du Martroi)から南側に流れるロワール川一帯に観光スポットが集中しています。
急いでまわれば半日くらいあれば主なスポットをまわることができます。
パリから日帰りも可能ですが、街並みがとても素晴らしいので、時間が許せばオルレアンのホテルで1泊してゆっくり観光するのがおすすめ。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
近隣の観光スポット
オルレアンから車で約1時間で行ける観光地も沢山あります!
お城の詳細は「ロワールで絶対行きたいおすすめ古城8選」でまとめているのでぜひご覧ください♡
オルレアンの観光名所と見どころ
それでは早速オルレアンの観光スポットをみていきましょう!
マルトロワ広場(Place du Martroi)
街の中心にあるマルトロワ広場(Place du Martroi)は、地元の人たちの憩いの場です。
台座にはジャンヌの生涯を描いたレリーフが刻まれ、今もオルレアンの人々に語り継がれています。
マルトロワ広場 | |
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住所 | Place du Martroi, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | オルレアン駅から徒歩10分 |
ジャンヌ・ダルクの家(Maison Jeanne d’Arc)
マルトロワ広場近くにあるジェネラル・ド・ゴール広場(Place du Général de Gaulle)には、ジャンヌ・ダルクの家(Maison de Jeanne d’Arc)があります。
もともとは、オルレアン公の財務官ジャック・ブーシェの家でしたが、1429年4月29日から5月9日にかけてジャンヌ・ダルクがここに滞在したことから、「ジャンヌ・ダルクの家」と呼ばれています。
オリジナルの建物は第二次世界大戦中に焼失してしまいましたが、1960年代に再建され、現在はジャンヌ・ダルクに関する資料館になっています。
ジャンヌ・ダルクの家 | |
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住所 | 3 Place du Général de Gaulle, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | パリのオステルリッツ駅(Gare d’Austerlitz)からTERに乗り、オルレアン駅(Gare d’Orléans)で下車。徒歩10分。 |
時間 | 14:00-18:00(10月-3月) 10:00-13:00 / 14:00-18:00(4月-9月) |
定休 | 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 5ユーロ |
HP | http://www.jeannedarc.com.fr/maison/maison.htm |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
サント・クロワ大聖堂(Cathédrale Sainte-Croix)
街の中心にあるサント・クロワ大聖堂。
壮麗なゴシック様式の教会で、オルレアン解放後にジャンヌダルクが祈りを捧げたことで知られています。
13世紀に建設が始まったものの、16世紀に新教徒によって破壊されてしまいます。再建と修復を繰り返し、現在の姿になったのは1829年のこと。
外観はもちろん聖堂内も素晴らしく、ため息が出ます。
ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた10枚のステンドグラスやジャンヌ・ダルクに捧げられた礼拝堂は必見!
サント・クロワ大聖堂 | |
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住所 | Place Sainte-Croix, 45000 Orléans 地図 |
最寄り | パリのオステルリッツ駅(Gare d’Austerlitz)からTERに乗り、オルレアン駅(Gare d’Orléans)で下車。徒歩12分。 |
HP | http://www.orleans.catholique.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
オルレアン美術館(Musée des Beaux-Arts d’Orléans)
オルレアン美術館は、15世紀の古典絵画から現代までのコレクションを所蔵し、パステル画はルーブル美術館に次ぐ規模を誇ります。
ジャンヌ・ダルクをテーマにした絵画も豊富で、さまざまな時代に描かれたジャンヌ・ダルク像に出会えます。
オルレアン美術館 | |
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住所 | 1 Rue Fernand Rabier, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | オルレアン駅から徒歩10分 |
時間 | 10:00-18:00(火-土曜日) 13:00-18:00(日曜日) |
定休 | 毎週月曜日、1月1日、5月1日、5月8日、7月14日、11月1日、11月11日、12月25日 |
料金 | 6ユーロ |
HP | http://www.orleans-metropole.fr/330/le-musee-des-beaux-arts.htm |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
グロロ邸(Hôtel Groslot)
サント・クロワ大聖堂の斜め向かい側にあるグロロ邸は、16世紀にオルレアンの代官ジャック・グロロによって建てられたルネサンス様式の優美な館です。
赤レンガ造りの外観が特徴で、豪華な内装とジャンヌ・ダルクの絵画や彫刻を見ることができます。
グロロ邸 | |
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住所 | 2 Place de l’Étape, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | オルレアン駅から徒歩10分。 |
時間 | 10:00-12:00 14:00-18:00(月-金曜日) 10:00-19:00(土曜日) 10:00-18:00(日曜日) |
定休 | – |
料金 | 無料 |
HP | https://www.tourismeloiret.com/fr/diffusio/visites/hotel-groslot-orleans_TFOPCUCEN0450100087 |
オルレアンで泊まりたいおすすめホテル
わたしがおすすめしたいホテルは3箇所。
どこも街の中心地なのでとっても便利!部屋からの眺めもよく素敵なホテルでした♡
オルレアンで絶対買いたいおすすめ土産
マルタン・プレのマスタード
1797年創業のMartin Pouretは現在ではフランスで唯一のオルレアン製法でワインビネガーを作る会社。
250年以上続く伝統的なオルレアン製法とはワインビネガーにワインを継ぎ足し、樽の中でじっくりと最低半年の時間を掛けてビネガーに変えていく方法。
名物のマスタードをはじめ、ワインビネガーやピクルスは、パッケージもとっても素敵!わたしもお土産に購入しました♡
店内もすごく可愛いのでぜひ立ち寄ってみてください!
マルタン・プレ | |
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住所 | 11 Rue Jeanne d’Arc, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | オルレアン駅から徒歩10分 |
時間 | 10:00-19:00(火-土曜日) |
定休 | 月、日曜日 |
HP | http://www.martin-pouret.com/ |
オルレアンで絶対に食べたいおすすめグルメ
色々調べてみたのですが、特にオルレアン固有の郷土料理というのは、見つけられませんでした。
名物は後述するお菓子のコンティニャック・ドルレアンやオルレアンマスタード。
ロワール地方にあるほかの都市と同じような料理が食べられるので、川魚やタルトタタン、ロワールワインもおすすめです。
オ・パレ・オール(Aux Palets Or)
オルレアンでおすすめしたいパティスリーが、Aux Palets Or。レビューが良かったので休憩がてら寄ってみたらとっても美味しかった!
Stéphane Manigautの作り出すスイーツは、地元でも定評があります。
お土産ならチョコレート本来の風味をしっかり楽しめるタブレットチョコレートや宝石箱のようなボックス入りチョコレートがおすすめ。
サロン・ド・テも併設しており、観光に疲れたらここでゆっくり休憩しながらお茶が楽しめます。料金もパリと比べてリーズナブル。
オ・パレ・オール | |
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住所 | 15 Rue Bannier, 45000 Orléans 地図 |
行き方 | オルレアン駅から徒歩7分 |
時間 | 8:00-19:30(火-土曜日) 8:00-13:00(日曜日) |
定休 | 月曜日 |
HP | https://www.palets-or.com/ |
コンティニャック・ドルレアン(Cotignac d’Orléans)
オルレアンの名物といえば、コンティニャック・ドルレアン。
中世時代に考案されたマルメロ(西洋かりん)を使った銘菓です。硬いゼリーのようなお菓子で、飴のようになめて楽しみます。
ルイ11世の時代から親しまれたコンティニャック・ドルレアンは素朴な味ですが、「オルレアンの乙女」として名高いジャンヌ・ダルクも味わったという歴史あるお菓子です。
ジャンヌ・ダルクの描かれた木箱のフタが目印で、お土産にもピッタリですよ!
オルレアンの行き方・アクセス・最寄り駅
サントル・ヴァル・ド・ロワールの主要都市と観光地の位置関係を確認するためマップでまとめてみました。
日本から直行便はないため、パリや周辺都市から高速鉄道(TGV inOui)で直接移動する方法、長距離バスを使う方法などが主な交通手段となります。
ここではパリからの行き方をメインに紹介します。
パリから電車で行く場合
パリのオステルリッツ駅(Austerlitz)からオルレアン駅(Orléans)まで快速・普通列車のTERで約1時間20分。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
パリからバスで行く場合
パリのベルシー(Bercy)からオルレアン(Orléans)まで約1.5~2時間です。
バスのチケットは各バス会社のウェブサイトから購入できますが、ここでもわたしは鉄道と同じくOmioでの事前購入を推します。
なぜなら、違う会社のバスと金額や時間を比較しやすいから。
- BlaBlaCarBus(旧OUIBUS)
- Flixbus
パリから車で行く場合
- 走行距離約130km
- 約1時間40分
高速も便利ですが、フランスは下道もとっても素敵なのでのんびり景色を楽しみながらレンタカーで移動するのもとってもおすすめ!
春の菜の花畑は最高でした~♪
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
オルレアンの治安
オルレアンの治安は比較的良好ですが、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
特にオルレアン駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
昼間は旅行者で賑わう場所なので、荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できますよ。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
そのほかクレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。
オルレアンをもっと楽しむ
気候・ベストシーズン(春〜秋)
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、春から秋にかけてがおすすめです。
イベント
オルレアンでは、毎年4月下旬から5月上旬に「ジャンヌ・ダルク祭(Fêtes de Jeanne d’Arc)」が盛大に行われます。
1429年4月29日にオルレアンへ入城し、5月8日にイングランドとブルゴーニュ派連合軍をオルレアンから撤退させたジャンヌ・ダルクの功績を讃えたお祭りで、フランス軍による軍事パレートや空軍の戦闘機がオルレアンの上空を飛行します。
なかでも1番の見どころは、英仏百年戦争時代を再現したパレード!
その年に選ばれた少女がジャンヌ・ダルク役を務め、中世の衣装を身に着けた人々が続きます。
ほかにも街には中世市場などが並び、さまざまなイベントが開かれ、街全体がタイムスリップしたかのような賑わいになります。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
また地球の歩き方以外でロワール旅行におすすめなのが「世界の絶景 お城&宮殿」。
ヨーロッパを中心に世界中のお城が集められ眺めているだけでもうっとり。ロワールの古城もしっかり11ヵ所選抜されており、どの城へ行くか決めるのに役立ちます。
オルレアンまとめ
フランスの永遠のヒロイン「ジャンヌ・ダルク」の功績を讃えるお祭り「ジャンヌ・ダルク祭」は、毎年オルレアンで開催されています。
国の無形文化遺産に指定されており、中世時代を再現したパレードは圧巻!
パリから日帰りでも行けるので、この時期にフランスを訪れるのなら、オルレアンがおすすめですよ。
オルレアン | |
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住所 | 45000 Orléans 地図 |
行き方 | パリのAusterlitz駅からOrléans駅までTERで約1時間20分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!