プロヴァンス地域の人気主要観光都市
マルセイユ Marseille
フランス最大の港街マルセイユ。
街の歴史は紀元前600年までさかのぼります。貿易の中心地として発展し、フランスでも有数の商業都市となりました。
小高い丘の上に立つロマネスク・ビザンチン様式のノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂は、街のシンボルです。
第2次世界大戦時の戦闘による銃弾の痕が壁に残り、歴史を物語っています。テラスからは、マルセイユの美しい街並や港を一望することができます。
ほかにも聖ヴィクトールを祀ったサン・ヴィクトール修道院やネオ・ビザンチン様式のサント・マリー・マジョール大聖堂、市立美術館と自然史博物館が併設されたロンシャン宮殿など見どころがたくさんがあります。
また港の沖合3㎞のところに浮ぶイフ島は、アレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯」の舞台となった要塞で、実際牢獄として使われていた場所。
フランス革命初期の中心的指導者だったミラボーもここに収容されたことで有名です。
アヴィニョン Avignon
フランス南東部に位置するアヴィニョンは、14世紀にローマから法王庁がこの地に移り、7人の法王が統治しました。
「法王のバビロン捕囚時代」と呼ばれる1309年から1377年まで、アヴィニョンは法王庁の役割を務めます。
アヴィニョンにある法王庁はその時の名残で、厚さ4m、高さ50mの堅固な外壁で囲まれた宮殿というよりは要塞。
創設者ベネディクト12世が建てた北半分のパレ・ヴュー(旧宮殿)とクレメント6世が建てた南半分のパレ・ヌフ(新宮殿)からなります。
毎年7月に開かれるアヴィニョンフェスティバルは、国際的に有名な演劇フェスティバル。
1947年に演出家ジャン・ヴィラールによって設立され、さまざまジャンルのエンターテインメントが上演され、街中が活気にあふれます。
忘れてはいけないアヴィニョン もうひとつの見どころが、ローヌ川にかかるサン・ベネゼ橋!
有名な「アヴィニョンの橋の上で」の歌に出てくる石橋で、22連のアーチに支えられた長さ900mの橋でしたが、洪水により橋の大部分が流されてしまいました。
現在は、4本の橋桁と聖ベネゼを祀るサン・ニコラ礼拝堂が残っています。
エクス・アン・プロヴァンス Aix en Provence
マルセイユの北25キロにあるエクス・アン・プロヴァンスは、かつてプロヴァンス伯爵領の首都として栄えた街。
17〜18世紀の建築が美しい旧市街には、街のいたるところに噴水があります。
エクス・アン・プロヴァンスは学園都市としても有名で、人口の2割以上を学生が占めます。
また近代絵画の父と呼ばれる画家ポール・セザンヌの故郷でもあり、街にはセザンヌの生家をはじめ、自ら設計したアトリエなど数多くの史跡が残ります。
アルル Arles
「芸術と歴史の街」として知られるアルルは、ローマ帝国時代に商業都市として栄えた街。
紀元前2世紀頃に造られた巨大な円形闘技場をはじめ、2本の円柱が残る古代劇場、ロマネスク様式のサン・トロフィーム教会、皇帝コンスタンティヌス1世によって建造されたコンスタンティヌスの共同浴場跡など、街のいたるところに古代遺跡があり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
アルルといえば、ゴッホゆかりの地でもあります。
ゴッホの代表作「アルルの跳ね橋」は、残念なことに第二次世界大戦で破壊されてしまったため、アルルから南へ3キロほど離れた運河に再現されました。
またエスパス・ヴァン・ゴッホは、精神を病んだゴッホが療養生活を送った場所で、現在は図書館、メディア資料館、多目的展示会場などの総合文化センターで、アルルの重要な文化活動の拠点となっています。
プロヴァンスの治安
プロヴァンスの多くの都市では、それほど治安の心配はいりません。
しかし、マルセイユなど、フランスの中でも危険だと言われている都市もあるので、気を抜かないようにしましょう。
高価なブランド品を身につけたり、夜遅くに人通りの少ない場所へ行くのは非常に危険です。
特にスマートフォンは狙われやすく、マップなどを見て気を取られている隙にスリに遭遇します。
突然近寄ってきてスマホをひったくられるケースもありますので十分に注意しましょう。
ハイブランドを購入した後はメトロは使わずタクシーでホテルに戻るか、ショッピングバッグに入れ替えて移動することを強くおすすすめします!!
被害に遭ってしまうと精神的にもせっかくの旅行が台無しになってしまうので、旅行を楽しむために防犯対策はしっかりと行いましょう。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
そのほかクレジットカードについては「フランス・パリ旅行に必携!現地で使えるおすすめクレジットカード」の記事で詳しく解説しています。