モンペリエはフランス南部のオクシタニー地域圏に位置し、地中海に面した温暖な気候と、歴史的な建築物が調和し、古都としての面影を残しながらも、活気あふれる大学都市としての顔も持ち合わせています。
モンペリエの歴史は古く、中世には医学の研究の中心地として栄えました。
13世紀には、ヨーロッパ最古の医学部の一つであるモンペリエ大学が設立され、多くの学者や学生が集まりました。
この医学の伝統は現在も受け継がれ、モンペリエ大学はフランスを代表する医学研究機関の一つとなっています。
当ブログ「フランスボックス」では、そんな歴史あるモンペリエの見どころをたっぷりご紹介していきます。
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このページの目次
モンペリエの観光情報
歴史と特徴
モンペリエを学生都市として特徴づけるのは、モンペリエ大学医学部の存在に他なりません。
モンペリエ大学の医学部は1220年に設立され、1289年にローマ教皇によって公認されます。
ヨーロッパ最古の医学部として知られ、フランソワ・ラブレーやノストラダムスといった著名な人物もここで学びました。
11世紀頃にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の宿場町としても繁栄。
ユグノー戦争(カトリックとプロテスタントの)ではユグノーの拠点となり、一時的に荒廃したものの、17世紀に宰相リシュリューがモンペリエをラングドック地方の首都としたことで隆盛を取り戻します。
その後、コメデイ広場、凱旋門、水道橋など都市開発が成功し、今のモンペリエの姿となりました。
おすすめ観光の周り方
学生の街としても有名なモンペリエは、多くの学生向けの施設があり、活気あふれる雰囲気が漂います。
街の中心にギュッと見どころがかたまっているため、基本的には徒歩で観光すればOK!
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
シティパスを活用する
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- 公共交通機関の乗車が24時間利用可能
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無料で入場できる美術館ラインナップはKKdayの予約ページから確認できます。
近隣の観光スポット
モンペリエから車で約2時間で行ける観光地も沢山あります!
周辺の街を鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
モンペリエの観光名所と見どころ
モンペリエは見どころが中心部に集まっているため、観光しやすいです。
コメディー広場(Place de la Comédie)
モンペリエの中心部にある広場で、カフェやレストランが立ち並び、人々が集まる賑やかな場所です。
中心には1773 年に建てられた三美神の噴水(la fontaine des Trois Grâces)があり、広場に華を添えています。
カラフルなトラムが走る姿はとってもフォトジェニック。
メリーゴーランドもいい感じ♡
コメディ広場 | |
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住所 | 31000 Toulouse 地図 |
行き方 | Montpellier Saint-Roche駅から徒歩約8分 |
国立オペラ座(Opera Comedie)
コメディー広場に位置するモンペリエ国立オペラ座は、1755年に創立されたモンペリエ ラングドック ルシヨン国立歌劇団の本拠地と知られています。
パリのオペラ座の設計で知られるシャルル・ガルニエの弟子、建築家のベルナールによって19世紀の後半に建てられました。
南フランスの街並みの中にあって、どこか異国情緒を感じさせる荘厳な雰囲気を持っています。
国立オペラ座 | |
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住所 | 1 Pl. de la Comédie, 34000 Montpellier 地図 |
行き方 | コメディ広場すぐそば |
HP | https://www.opera-orchestre-montpellier.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
ファーブル美術館(Musée Fabre)
ファーブル美術館は、新古典主義画家で美術収集家でもあったFrançois Xavier Fabreのコレクションをもとに1828年に開館された美術館です。
モンペリエ出身の美術愛好家Alfred Bruyasは、Gustave Courbetをはじめ、数多くの画家たちのコレクションをファーブル美術館に寄贈しました。
ドラクロワやクールベ、バジール、デュフィなどフランス人画家の他、ヴェロネーゼなどルネサンス時代の作品も観ることができます。
バジールの作品は遺族によって寄贈され、《キャステルノー・ル・レズの村の眺め》をはじめ、《フュルスタンベール通りのアトリエ》、《あおさぎ》、《芍薬と黒人の女性》などの貴重なコレクションを鑑賞することができます。
ファーブル美術館 | |
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住所 | 39, boulevard Bonne Nouvelle 34000 Montpellier 地図 |
行き方 | コメディ広場から徒歩約6分 |
時間 | 10:00-18:00(火-日曜日) |
定休 | 月曜日、1月1日、5月1日、11月11日、12月24日、12月25日 |
料金 | 常設展9ユーロ/企画展12ユーロ |
HP | https://museefabre.montpellier3m.fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
サン・ピエール大聖堂(Cathédrale Saint-Pierre de Montpellier)
ゴシック様式の美しい大聖堂で、モンペリエのシンボル的な存在であり、歴史と文化を語る上で欠かせない場所となっています。
ゴシック建築の特徴である、高い尖塔、大きなステンドグラス、そして繊細な彫刻など、見どころがたくさん!
宗教改革の波にも見舞われながらも、奇跡的に破壊を免れ、中世の面影を今に伝えています。
サン・ピエール大聖堂(モンペリエ大聖堂) | |
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住所 | 7Rue Saint-Pierre, 34000 Montpellier 地図 |
行き方 | コメディ広場から徒歩約12分 |
時間 | 10:30-11:45、14:30-18:00 |
定休 | 日曜日 |
料金 | 無料 |
HP | https://www.cathedrale-montpellier.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
モンペリエ植物園(Jardin des Plantes de Montpellier)
フランス最古の植物園、モンペリエ植物園は、かつて医学部の植物学者専用でしたが、今は誰でも自由に入れる憩いの場所。
歩き疲れたらここで少し休憩するのもおすすめです。
モンペリエの凱旋門(Porte du Peyrou)
モンペリエの凱旋門、正式にはペイルー門(Porte du Peyrou)は、南フランスのモンペリエを代表する歴史的建造物の一つです。
高さ15メートル、幅18メートルと、少し小さくはありますが、パリの凱旋門を彷彿とさせるその姿は、訪れる人を魅了しています。
17世紀にパリのポルト・サン・ドニをモデルに建設され、国王ルイ14世の時代に、モンペリエの水道システムの完成を記念して建てられました。
ペイルー公園(Promenade du Peyrou)
市民の憩いの場、ペイルー公園は、ペイルー遊歩道とも呼ばれ市民の憩いの場所となっています。
旧市街地の西側、凱旋門の隣に位置し、少し小高い場所にあるため見晴らし台としてもぴったり!
プロムナードのシンボル的な存在であるアクア・ロマネは、かつての水道橋の一部。現在は、噴水として利用されています。
サン・ロック教会(Église Saint-Roch de Montpellier)
16世紀、モンペリエはペストの流行に悩まされた際に、聖ロクに祈りを捧げたことで、街が疫病から救われたと信じられています。
アンティゴーヌ(Antigone)
アンティゴーヌとは1990年代に設計された新古典主義様式のオフィスビルが立ち並ぶ近代的な地区です。
Polygone Montpellier(ショッピングセンター)や、Esplanade de l’Europeなど広場もあり、暮らしていると、便利そうな場所でした。
白い木(L’Arbre Blanc)
モンペリエは現代建築も盛んで、なかなかおもしろい建物があります。
奇妙な形の白い建物は、建築家の藤本壮介、ニコラ・ライスネ、マナル・ラシュディが設計したレジデンシャルタワー、「L’Arbre Blanc(白い木)」
まるで1本の木の様に、幹から枝が伸び、バルコニーがそれぞれの方向へ広がっています。
屋上のバーも人気があるそうで、行ってみたかったのだけど、子供と一緒だったので今回は断念。また家族旅行で再訪できたらいいな!
モンペリエで泊まりたいおすすめホテル
モンペリエで宿泊するなら、コメディー広場近くのホテルがおすすめです。
駅と広場の間にある、オテル オセアニア ル メトロポールは、素敵なお庭とスイミングプールがあり、スタッフも感じが良くおすすめのホテル。
パリと比べると随分ホテルの料金が安く、素敵なところに泊まれるので、フランスの地方はいいですね!
アコーズホテルグループの、プルマン モンペリエ サントルやイビス スタイルズ モンペリエ センター コメディも口コミが良く、料金とのバランスも良いおすすめのホテルです。
モンペリエで絶対食べたいおすすめグルメ
モンペリエは海に近いため、美味しいシーフード料理が食べられます。
ミシュランガイドの星付きレストランもいくつかあるので、ぜひ素敵なレストランを予約して足を運んでみてください!
5つ星ホテルのリッシェ ドゥ ベルヴァルに入っているJardin Des Sens(モダンフレンチ)では素晴らしいシーフード料理がいただけます。
ティエル(Tielle)
モンペリエから約30分ほどの場所にある、漁村セートの特産品ですが、モンペリエでも愛されている料理です。
たこのトマト煮込みをパイ生地(タルト生地)で包んで焼き上げたもので、とても美味しいです。
スーパーなどでも売られているので、見つけたらぜひ食べてみてください!
ブランダード・ド・モルエ (Brandade de morue)
塩漬けの鱈を牛乳で煮込み、マッシュポテトと混ぜて作った料理で、クリーミーな舌触りと、鱈の豊かな風味が特徴です。
こちらもお隣のニームの名物料理で有名ですが、モンペリエでもよく見かけます。
ロックフォールチーズ (Roquefort)
世界三大ブルーチーズの一つ、ロックフォールもオクシタニーの名産。
羊の乳で作られ、独特の青カビが特徴です。濃厚な風味と塩気は、ワインとの相性も抜群です。
モンペリエで絶対に買いたいおすすめ土産
グリゼット飴
フランスのモンペリエ地方で古くから作られている伝統的な飴です。
レグリースと呼ばれる甘草(カンゾウ)とハチミツを主な材料とし、独特の風味と歴史を持つお菓子として知られています。
ラングドックワイン
フランス南部のラングドック地方で作られるワインも人気。太陽の光をたっぷり浴びたブドウから作られるため、力強い味わいが特徴です。
赤、白、ロゼだけでなく、スパークリングワインや甘口ワインなど、幅広いスタイルのワインが生産されています。
モンペリエへの行き方・アクセス・最寄り駅
パリからモンペリエへ行くなら電車(TGV)で行くのが一般的です。小さいですが空港もあるので、時間が合えば飛行機もあり。
パリから電車で行く場合
パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVでモンペリエ サン ロック駅(Montpellier Saint-Roch)まで約3時間30分。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
パリから飛行機で行く場合
パリ・オルリー空港からモンペリエ・メディトゥラネ空港まで約1時間25分。
空港からモンペリエ市内までタクシーで約15分です。
航空券をとる場合
スカイスキャナーなど比較サイトで
検索して探すのが一般的ですが
わたしは最近Trip.comで
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パリから車で行く場合
- 走行距離約747km
- 約7時間
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
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直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
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日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
モンペリエの治安
モンペリエは学生の街ということもあり、治安は地方都市のわりにあまりよくないと思います。
日中は、怖い思いをすることはそれほどないと思いますが、夜間の出歩きや華美な恰好は避けて観光を楽しんでください。
置き引きやスリの件数は日本と比べ物にならないほど多いため、貴重品には十分注意が必要です。
特に駅周辺は、旅行者をカモにしようとする人たちが多く出没しているので、声をかけられても無視したほうが無難です。
スリ対策の基本
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
→ エポスカードの保険の付帯条件や特典内容についてもっと詳しく
モンペリエをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、気候的には春から夏にかけてがおすすめです。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報も詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
モンペリエまとめ
モンペリエは、ここでご紹介しきれないほど魅力のある街です。
パリの街とは違って、穏やかでゆったりとした空気が流れており、のんびり街歩きを楽しめました!
TGV inOuiで気軽に訪れることのできる街なので、ぜひ足を延ばしてみてください。
モンペリエには
便利なシティカードがあります◎
☑公共交通機関乗り放題
☑美術館など観光スポット無料入場
☑現地ガイド付きツアーなど
を含んだ充実した内容
モンペリエで観光を
楽しみたい方は一見の価値あり!
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モンペリエ | |
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住所 | 34000 Montpellier 地図 |
行き方 | パリのリヨン駅(Gare de Lyon)からTGVでモンペリエ サン ロック駅(Montpellier Saint-Roch)まで約3時間30分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!