フランス北西部の街ル・アーヴルは、古くから港街として栄えてきました。
印象派という名前の由来となったクロード・モネの作品《印象・日の出》は、まさにこの街から生まれました。
印象派という言葉が生まれた場所
モネの印象 日の出
が誕生したル・アーブルで日の出を見てきました
感無量です pic.twitter.com/kc7fdh4hRO
— マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム✈nextシンガポールマレーシア (@makiro77) April 10, 2022
世界遺産に登録されている再開発地域はもちろん、モネの描いた空と海の美しい景観にも出会えます。
街の様子は当時とはすっかり変わってしまいましたが、モネの描いた場所は、ちょうどル・アーヴル港の正面にあたります。
そんなル・アーヴルに来たら絶対に足を運びたいのが、フランス第2の印象派絵画コレクションを誇るマルロー美術館!
モネやモネの師匠であるブーダンのコレクションが素晴らしく、大好きな美術館です。
当ブログ「フランスボックス」では、美術館の見どころや行き方など詳しく紹介していきます♡
このページの目次
アンドレ・マルロー美術館観光情報
ル・アーヴル出身のデュフィをはじめ、ブーダン、モネ、クールベ、コロー、シスレーなど多くの芸術家がこの街からインスピレーションを受けました。
マルロー美術館はパリと違って、人も少なくゆったりと作品を楽しめるのが大きな利点。
海沿いにあり、雰囲気も明るく、とても良い感じの美術館です。
歴史
アンドレ・マルロー美術館は、第二次世界大戦によって破壊されたル・アーヴル美術館が前身です。
1961年に作家で政治家でもあったAndré Malrauxが設立。ド・ゴール政権で長く文化相を務めた人物です。
印象派を中心に多くのコレクションが寄贈され、アンドレ・マルロー美術館はパリのオルセー美術館に次いで2番目のコレクションを有する美術館となりました。
アンドレ・マルロー美術館の見どころ
それでは早速、展示されている作品を紹介しましょう!まずは、マルロー美術館の見どころであるブーダンから。
ウジェーヌ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin)
コローから「空の王者」とよばれたウジェーヌ・ブーダンは、屋外で制作活動を始めた印象派の先駆的風景画家でした。
モネの師として知られ、モネに戸外制作を教えたのもブーダンです。
マルロー近代美術館に収蔵されているブーダンのコレクションは、1900年にブーダン家から寄贈され、世界有数の規模を誇ります。
モネと似た雰囲気もあるので、好きな人も多いと思います。ぜひこの機会にたっぷりとブーダンを満喫してみてください!
クロード・モネ(Claude Monet)
日本でも最も人気のあるフランス画家と言えばモネでしょう。ノルマンディーに長く暮らし、多くの作品を描きました。
ルアーブルから30kmほど行った場所にある断崖絶壁の景勝地エトルタ。
モネをはじめ多くの芸術家を魅了してきた印象的な象の鼻は、これまで見てきた絵画のままで、感動でした!
アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)
印象派画家の多くが技法を変化させていった一方で、シスレーは印象派画法を貫き通した最も典型的な印象派の画家でした。
美しい絵の具の色や、風景画に心癒されます。
マリー・ローランサン(Marie Laurencin)
20世紀前半に活動したフランスの女性画家。
まさかここで、マリー・ローランサンと出会えるとは思っていなかったので嬉しい驚きでした!
アンドレ・マルロー美術館の行き方・アクセス・最寄り駅
パリから電車で行く場合
パリのサン・ラザール駅(Saint-Lazare)からル・アーブル駅(Le Havre)まで普通列車のTERで約2時間分。
ル・アーヴル駅からアンドレ・マルロー美術館まで16番バスを使って15分、または徒歩約30分。
アンドレ・マルロー美術館チケット情報・営業時間・所要時間
入場料
- 大人10ユーロ
- 26歳未満無料
営業時間・定休日
- 営業時間
11:00-18:00(火~金曜日)
11:00-19:00(土・日曜日) - 定休日
月曜日、1月1日、5月1日、11月11日、12月25日
所要時間
駆け足でまわるなら約1時間。じっくり周るなら2時間はみておきたいところ。
アンドレ・マルロー美術館周辺の治安
治安は良好で、日中は特に心配する必要はありません。
スリ対策の基本
フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
海外旅行保険に入る
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
→ エポスカードの保険の付帯条件や特典内容についてもっと詳しく
アンドレ・マルロー美術館まとめ
アンドレ・マルロー美術館は、地方都市最大の印象派コレクションを所蔵するため、印象派好きの方にはぜひ足を運んでもらいたい美術館です。
対岸には画家や詩人が愛した港町オンフルールもありますので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
アンドレ・マルロー美術館 | |
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住所 | 2 boulevard Clemenceau, 76600 Le Havre 地図 |
行き方 | ル・アーヴル駅からアンドレ・マルロー美術館まで徒歩約30分 |
時間 | 11:00-18:00(火-金曜日) 11:00-19:00(土・日曜日) |
定休 | 月曜日、1月1日、5月1日、11月1日、11月11日、12月25日 |
料金 | 10ユーロ 26歳以下無料 |
HP | http://www.muma-lehavre.fr/fr |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!