コルド・シュル・シエルのある、タルン県は、のどかな田舎の風景が広がるフランスらしい美しいエリアです。
世界遺産の街、アルビから30キロ。天空の街と言われる岩山にそびえる要塞都市、コルド・シュル・シエルも、アルビと同じくカタリ派の拠点でした。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路としても知られ、その美しさから、2014年にはフランス人が好きな村で1位に選ばれたこともあります。
コルド・シュル・シエルとは、天空のコルドという意味、1993年にこの名前がつけられたとか。
当ブログ「フランスボックス」では、そんな天空の村、コルドの歴史や見どころをたっぷりご紹介していきます。
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このページの目次
コルド・シュル・シエルの観光情報
コルドは、1222年、トゥールーズのレイモンド7世伯爵により造られました。
アルビジョワ派が壊滅させられると、コルド・シュル・シエルは革や毛織物の売買で栄え、最盛期を迎えます。13世紀末~14世紀中ごろにかけて、当時の人口は5,500人にものぼりました。
13世紀ころにつくられた建物が多いため、歩いていると、中世の世界に迷い込んだかのようです。
曇りの日には、村の周りを雲が覆い、コルド・シュル・シエルはまるで空に浮かんでいるような姿に。
ラピュタのモデルはリュベロンのゴルドだと聞いていましたが、ここも同じくモデルの街といううたい文句みたい。名前もとっても似ているし、真偽の方が気になります(笑)
また、コルド・シュル・シエルは画家のイヴ・ブレイエや、作家のアルベール・カミュなど多くの芸術家に愛されたアートの村でもあり、今でも数十人のアーティストが活動を行っているそうです。
ゴシック建築の名作として知られるグラン・フォーコニエの館は近代・現代美術館として利用され、ピカソなど名だたる画家の作品を所蔵。
アカデミー・ド・コルドと呼ばれるコミュニティが形成され、現在も数多くのアトリエやギャラリーが集まり、街歩きをより一層楽しいものにしています。
おすすめ観光の周り方
コルド・シュル・シエルのバス停や駐車場は丘の麓にあるため、徒歩でのぼると少しきついです。体力に自信のない人はプチトランや、音声ガイド付きのシャトルツアーシャトルがおすすめです。
気の向くままに、村の外周をぐるりと回ってみてくださいね!想像以上に傾斜があるので、スニーカーはマスト。
村の端からは雄大なパノラマを眺めることができ、旅情感をかきたてます。
↓観光地の位置関係をGoogleマップにまとめました。ぜひ活用ください。
近隣の観光スポット
コルド・シュル・シエルから車で約2時間で行ける観光地も沢山あります!
鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
現地ツアーで周る
コルド・シュル・シエルへ行くならトゥールーズからのバスツアーもおすすめです。わたしは子連れで、レンタカーも使わなかったので、コルド・シュル・シエルとアルビがセットになっている日帰りツアーを予約しました。
日本語ガイド付きのツアーは見つかりませんでしたが、英語ドライバーというだけならそこまでの英語力は求められないと思われます。
- アルビ大聖堂サン セシル、コルド、シエルの日帰り旅行<トゥールーズ発>
- フランス南西部 観光ツアー 巡礼路コンクと選べる観光地 世界遺産アルビまたは天空の村コルド・シュル・シエル<終日/英語ドライバー/トゥールーズ発>
コルド・シュル・シエルの観光名所と見どころ
13~14世紀に建てられた贅沢なゴシック様式の邸宅や、かつて商店だった建物のドア上に刻まれた取扱い商品をモチーフとした彫刻など、人々の目を楽しませるディテールがたくさん。
石畳の通りを歩き、美しい中世の街をぜひまわってみてください。
サン・ミシェル教会(Église Saint-Michel de Cordes-sur-Ciel)
村の中心にあるのは13世紀に建造された、サン・ミシェル教会。南仏風ゴシック様式で、小さいながらも、アルビの大聖堂と雰囲気が似ています。
6世紀にユグノー教徒の攻撃によって大きな被害を受けましたが、美しく修復されています。
コルド・シュル・シエルで泊まりたいおすすめホテル
コルド・シュル・シエルでおすすめのホテルは13世紀に建てられた、歴史ある場所に泊まれるホテル レイモンド VIIです。
なかなか1泊する余裕がある旅行者は多くないと思いますが、ぜひ美しいサンセットや旅行者の去ったあとの静かな村の散策を楽しんでみてください。
コルド・シュル・シエルで絶対食べたいおすすめグルメ
コルド・シュル・シエルもトゥールーズと同じく鴨料理が楽しめます。フォアグラ、カスレ、コンフィや鴨肉のサラダもいいですね!
素敵なレストランが多いので、ぜひブラブラしながら美味しそうなお店を見つけてみましょう!
カスレ(Cassoulet)
カスレとは、フランス西南部の街の伝統料理で、白インゲン豆をたっぷり使い、お好みの肉(豚肉や羊肉の塩漬け、ガチョウやカモのコンフィなど)や香味野菜などを入れて長時間煮込んだ料理。
フランスの伝統料理だけあってボリュームがあり、高カロリーの料理です。
しかし一度食べたらやみつきになる美味しさ!長時間煮込んだ肉は、とても柔らかで、その肉から出た脂と旨味をたっぷりと吸い込んだ白インゲン豆は、口の中に入れた途端、とろけ出します。
日本人には少し重たく感じる料理なので、注文するときには、人数分より少なめに頼むと良いでしょう。
鴨のコンフィ (Confit de canard)
ビストロの定番メニューといえば鴨のコンフィ。フランス南西部の伝統料理です。
もともとは、常温保存できる保存食としてフランスで親しまれてきました。
鴨の腿肉を鴨脂とじっくり低温で煮込んだ料理で、パリッとした香ばしい皮に、ジューシーなお肉が味わえます。
鴨の旨味がギュッと凝縮された絶品料理、ぜひお試しあれ!
コルド・シュル・シエルで絶対に買いたいおすすめ土産
パステル製品
この地方に富をもたらしたパステル。現在でもドリンクやキャンディ、バスグッズなど素敵なものが、売られていました。
ガヤックワイン
コルド・シュル・シエルのすぐ近くにあるワインの産地ガヤック(Gaillac)。
ローマ時代からワインの醸造が行われ、千年以上も市場町として栄えている歴史のあるエリアです。
赤、白、ロゼだけでなく、スパークリングワインなど、幅広いスタイルのワインが生産されています。
ガイヤック ムスーというスパークリングワインを見つけたらぜひ、気軽に試してみてください!
コルド・シュル・シエルへの行き方・アクセス・最寄り駅
パリからアルビへ行くなら、高速鉄道(TGV inOui)か飛行機でトゥールーズを経由し、そこから普通列車のTERに乗り換えるのが一般的です。
トゥールーズからツアーで行く場合
公共交通機関を使って個人でアルビへ行くのは難易度高めです。
「バス停がわかりづらく、乗り損ねて行けなかった」という旅行記も読みました。
トラブルなく確実に行くなら、バスツアーを利用しましょう!
トゥールーズから手ごろな価格でいくつかツアーが出ています。毎日催行ではないので、旅程とうまく組み合わせてくださいね。
- アルビ大聖堂サン セシル、コルド、シエルの日帰り旅行<トゥールーズ発>
- フランス南西部 観光ツアー 巡礼路コンクと選べる観光地 世界遺産アルビまたは天空の村コルド・シュル・シエル<終日/英語ドライバー/トゥールーズ発>
トゥールーズ・アルビから電車とバスで行く場合
先述したように、公共交通機関を使って個人で行くのは少し大変ですが、時間に余裕があるならぜひ挑戦してみてください。
トゥールーズ・マタビオ駅(Gare de Toulouse-Matabiau)からアルビ・ヴィル駅 (Gare d’Albi-Ville)まで普通列車のTERで約1時間。
アルビのバス停から707番のバス【Vindrac-Alayrac方面行き】で、コルド・シュル・シエル(cordes-sur-ciel )まで29分。
駅から10分ほどの場所にある、旧市街への入り口付近にあります。
夏のバカンスシーズンなら、週末のみMontaubanから107-30番線も出ています。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
アルビから車で行く場合
- 走行距離約26キロ
- 約30分
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
コルド・シュル・シエルの治安
コルド・シュル・シエルでは安心して街歩きを楽しめました。
とはいえ、フランスの置き引きやスリの件数は日本と比べ物にならないほど多いため、貴重品には十分注意が必要です。
スリ対策の基本
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
コルド・シュル・シエルをもっと楽しむ
ベストシーズンは春から夏にかけて
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、気候的には春から夏にかけてがおすすめです。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報も詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
コルド・シュル・シエルまとめ
コルド・シュル・シエルは小さな村なので、それほど時間をとらなくても十分散策できると思います。
ゆったりとした空気が流れているため、ぜひのんびり街歩きを楽しんできてください。
コルド・シュル・シエル | |
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住所 | 81170 Cordes-sur-Ciel, フランス 地図 |
行き方 | トゥールーズ・マタビオ駅で乗り換え、アルビ・ヴィル駅 (Gare d’Albi-Ville)までTERで約1時間 アルビから707番のバス【Vindrac-Alayrac方面行き】で、コルド・シュル・シエル(cordes-sur-ciel – la bouteillerie)まで29分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!