パリとセーヌ川は切っても切れない関係。
なぜなら、川沿いにはエッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂などパリを代表する観光スポットが立ち並び、どこへ行くにもセーヌ川が目に入るから。
わたしが初めてセーヌ川に行ったのはもう17年も前の事。日が沈むころのパリの美しさと言ったら言葉が出ませんでした。
また、セーヌ川クルーズはディナークルーズだけでなく、昼間の遊覧運行も魅力。
主要な観光地を一気に回れるので、時間に余裕がない方にもおすすめです。
このページでは、パリを旅する人たち全ての思い出に残る素晴らしいセーヌ川について紹介します。
川沿いの風や時にひんやりとした空気は旅の気分を一層盛り上げてくれるので、パリを観光するならセーヌ川を楽しまなきゃ損。
- セーヌ川の基本情報が知りたい
- セーヌ川の楽しみ方を知りたい
- クルーズ情報を知りたい
このページの目次
セーヌ川の観光情報
パリのシンボル、セーヌ川は市内を横断するようにゆったりと流れています。
全長は780kmもあり、フランスではロワール川に続いて2番目に長い川。
パリの街はセーヌ川をはさんで北側をRive Droite (左岸) 、南側をRive Gauche (右岸) と呼び、左右で同じ街とは思えないほど文化や雰囲気が異なります。
セーヌ川は世界遺産に登録されている
セーヌ川の河岸のうち、シュリー橋からイエナ橋までの約8kmは世界遺産にも登録されています。
この地区にはノートルダム大聖堂やエッフェル塔、オルセー美術館などのパリを代表する建物・観光名所が勢ぞろい!
近隣の観光スポット
先述した通り、セーヌ川の川沿いには
といったパリを代表する主要観光スポットがたくさんあります。
これらの観光スポットを訪れる際、前後にセーヌ川の川沿いを散策する時間をつくるのもおすすめです。
観光の注意点
セーヌ川周辺は観光客で賑わう場所なので、スリとの遭遇に注意。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
この記事ではセーヌ川クルーズ情報や、セーヌ川にかかるおすすめの橋について丁寧に解説していくので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
セーヌ川の見どころ・楽しむ方法
ノートルダム大聖堂やオルセー美術館に行く人は多いでしょうから、セーヌ川をまったく目にせず帰るという方はおそらくいないと思います。
ただ川沿いを歩くだけでとっても素敵なセーヌ川ですが、わたしたちがおすすめするセーヌ川を楽しむ方法は大きく分けて3つ。
- セーヌ川クルーズ(遊覧)
- ランチ・ディナークルーズ
- 橋を見ながら歩く
正直、川自体はあまりきれいではありませんが、船から見える景色はなんとも言えず最高。
また、セーヌ川の右岸と左岸を結ぶ橋にはパリだけで37本もの個性豊かな橋がかかっているので、橋を眺めながら川沿いをお散歩するのも一興です。
セーヌ川クルーズ・遊覧船
食事付きのゴージャスなディナークルーズから、食事なしの遊覧船(15ユーロ~)まで色々あるのでご予定に合わせて選んでみてください。
遊覧船はエッフェル塔やルーブル美術館、ノートルダム大聖堂を眺めることができるので、主要な観光地をひとつずつ見て回る時間がない方にもおすすめ。
おもな運行会社は4社ありますが、セーヌ川クルーズと聞いてパッと思い浮かぶ代表的な会社はバトーパリジャンとバトームッシュの2つ。
運行会社4社を比較
セーヌ川クルーズを運行している4社を簡単に比較してみました。
料金目安 (大人遊覧のみ) |
特徴 | 乗り場 | |
---|---|---|---|
バトビュス | 19ユーロ ※何回でも乗り降りOK |
乗り降りが自由 水上バスのよう |
主要観光地 全9ヶ所 |
ヴデット・デュ ポン・ヌフ |
15ユーロ | 小型船 遊覧のみ |
ポン・ヌフ |
バトー パリジャン |
18ユーロ | 高級感あり ランチ・ディナー 遊覧のみどれも◎ |
エッフェル塔 |
バトー ムッシュ |
15ユーロ | 1949創業老舗 ランチ・ディナー 遊覧のみどれも◎ |
エッフェル塔 |
※2022年6月時点の情報です
移動目的でバスのように利用する場合はバトビュス。
ポンヌフ辺りの場所から遊覧を楽しむならヴデット・デュ・ポン・ヌフ。
ランチクルーズやディナークルーズを楽しみたい、または大きめの船で遊覧を楽しみたい場合はバトーパリジャンかバトームッシュを選ぶのがおすすめです。
用途や場所によってある程度選択肢は絞れるはず。
バトーパリジャン
遊覧クルーズは1時間、ランチ・ディナークルーズは2時間の船旅。
残念ながら4月の曇りの日で寒かった!!
この投稿をInstagramで見る
バトーパリジャンのセーヌ川クルーズでは、日本語を含む、多言語でのオーディオガイドが利用できるので解説があってとても良かったです。
料金(公式) | |
---|---|
大人 | 18ユーロ |
11歳未満 | 9ユーロ |
4歳未満 | 無料 |
運行時間 | |
---|---|
4月9日〜9月18日 | 10:00-22:30 30分ごとの出港 ※13:00と19:30を除く |
バトーパリジャンのチケットは代理店経由の購入で公式価格より安く買える可能性も!
わたしは楽天ポイントが貯まる楽天トラベル観光を利用しました♪
バトームッシュ
遊覧クルーズは1時間10分、ランチ・ディナークルーズは1〜2時間の船旅。
9月頭、晴れた日に遊覧クルーズに訪れた際は、肌がヒリヒリ焼けそうなぐらい暑かったですが、オープンデッキで遮るものがなにもなかったので、一緒に乗船した友人と写真をたくさん撮れて非常に楽しめました。
船の上から眺める主要観光地はいつもと違った雰囲気でした。
バトーパリジャンと比べるとバトームッシュのほうが料金が安いので、価格重視の方におすすめです。
料金(公式) | |
---|---|
大人 | 15ユーロ |
13歳未満 | 6ユーロ |
4歳未満 | 無料 |
運行時間 | |
---|---|
ハイシーズン 4月〜9月 |
10:00-22:30 30分ごとの出港 |
ローシーズン 10月〜3月 |
11:00-21:20 40分ごとの出港 |
食事付きクルーズ
ここまでは遊覧クルーズの内容を中心にお話しましたが、セーヌ川のランチクルーズ・ディナークルーズも人気のアクティビティ。
コスパだけを考えるなら遊覧クルーズに目が行きがちですが、昼間の遊覧クルーズは晴れていれば気候も写真映えも最高ではあるけれど、どうしても空模様に左右されてしまいます。
時間に限りのある旅行中ですから、晴れや曇りにあまり左右されずに楽しむことを優先するなら、食事付きクルーズもおすすめです。
バトーパリジャン、バトームッシュともに、ランチとディナーのクルーズが運行されており、運行会社によって内容や値段に差があるので、よく比較してから予約しましょう。
わたしは学生時代、一生の思い出にとディナークルーズに参加。
雰囲気抜群で、素晴らしかったけれどどちらかというと「セーヌ川のディナークルーズに参加している!!」という高揚感の方が大きく食事はそこまで印象的ではなかったです。
プロポーズや記念日など特別な日でなければわたしは日中しっかり景色を楽しむ方が好みかも…!?_
チケットはそれなりなので公式価格より安く買える可能性のある代理店経由もチェックしてみてください!
バトーパリジャンのチケットは楽天ポイントが貯まる楽天トラベル観光を利用しました。
バトームッシュのチケットはベルトラで取り扱いがありました。
橋歩き
船に乗るのが難しければ、右岸と左岸をむすぶ個性的な橋を歩いてみてはいかがでしょう。
セーヌ川にはパリだけで37本の橋が架けられており、単なる対岸への移動手段としてだけでなく観光名所になっている橋もあります。
一番有名な橋はやっぱりポン・ヌフでしょうか。
魅力的な橋たちは主要観光スポットの近くにもたくさんあるので、橋に立ち、エッフェル塔、ノートルダム、美術館などを背景に写真を撮るのはとてもおすすめ!
ポン・ヌフ Pont Neuf
1607年に完成した現存するパリ最古の橋。
「ポンヌフの恋人」という傑作映画もあるため人気の観光スポットとなっています。もちろんミーハーなわたしも行きました。
ノートルダム大聖堂のあるシテ島を横切り両岸を結んでいます。かつてはルーブル宮殿から左岸のサン・ジェルマン・デ・プレ修道院に向かうメインストリートだったそうですよ!
12のアーチがかかっていて、日本の橋とは全然違う趣があってとっても素敵。
たくさんの恋人が二人の恋が永遠ことを願って橋に南京錠をかけるので、すごいことになっています。
重みで橋が壊れる恐れもあるとかで禁止されては増え、禁止されては増えを繰り返していますね。
すぐ近くにあるポン・デザールは重さで倒壊したらしいので、気をつけないと(@_@)
シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋 Simone-de-Beauvoir
2006年に完成した歩行者・自転車専用の橋。
橋桁のないモダンなデザインで名前はもちろんフランスを代表するフェミニストのシモーヌ・ド・ボーヴォワールから。
わたしたちおすすめの橋はこの他にも4箇所あり、こんなかんじ。
セーヌ川にかかる橋については「セーヌ川にかかる美しい橋徹底ガイド」でさらに詳しくまとめています。
時間の許す限り、気になった橋を巡ってみてください。
さらにセーヌ川を楽しむ方法
セーヌ川にまつわる作品をみてから現地に訪れるのもおすすめ。
セーヌ川の遊覧船にまつわる、わたしの大好きな映画をここで紹介させてください。
映画『ビフォア・サンセット』
イーサンホークとジュリー・デルピーのダブル主演で、ふたりが出会ってから今までの18年にもおよぶ愛の物語。
- 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』
- 『ビフォア・サンセット』
- 『ビフォア・ミッドナイト』
このビフォア三部作の2にあたる『ビフォア・サンセット』はパリが舞台。
セーヌ川は今まで多くの映画の舞台となってきましたが、この作品でもセーヌ川の遊覧船に乗るシーンがあります。
思い出すだけで、胸がいっぱいになるくらい素敵なんですよね。
セーヌ川口コミ・レビュー
数多くのパリを舞台とした映画で「橋」と言えば「ポン ヌフ」ヌーベルバーグの流れを組む「ポンヌフの恋人」なんかはまんまだし、「ボーン・アイデンティティ」では、CIAの暗殺計画の黒幕コンクリンを呼び出す場面でも使われている。橋を渡ったサン=ジェルマン側の歩道では屋台の古本屋なんかも並んでいて、いかにも「パリとセーヌ川」のイメージを醸し出している。ただの橋だけど、外国人旅行者だけでなく、パリジェンヌも惹きつけられる魅力がこの「ポン ヌフ」にはある。
ポンヌフは日本語に直訳すると新橋という名のパリで最も古い石橋。のだめカンタービレの千秋先輩とのだめが漫画の中で喧嘩して橋。映画の舞台にもよくなる。
セーヌ川の楽しみ方まとめ
パリはモダンな建築物と中世からの古い建物が融合した世界でも稀有な街。
世界中でパリを歩いた時にだけ感じるこの高揚感はなんなのでしょうか。
もしかしたら、あの画家もあの小説家もあの女優もこの道を歩いたってつい想像してしまうからかもしれません。
そんな歴史が目の前に浮かび上がってくるような世界一素敵な街パリ、ぜひみなさんも楽しい旅行にしてきてください!ボンボヤージュ♪
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!