フランス北部にあるアミアンは、かつてはベルベットや藍染めの産地として知られ、水運で栄えた街です。
パリから電車で1時間20分程で行ける距離にあるため、日帰り旅行にも人気。
また街のシンボルかつ、世界遺産にも登録されたアミアン大聖堂は、パリのノートルダム大聖堂の2倍の大きさを誇り、死ぬまでに見ておきたい教会のひとつ。
これを見るだけでもアミアンに来る価値があると思います。
さらに、フランスのSF小説家ジュール・ヴェルヌのゆかりの地であることも押さえておきたいですね!
名前にピンとこない人も、「十五少年漂流記」「海底二万里」「八十日間世界一周」と聞けば、おおぉ~!!とうなってしまうのではないでしょうか。
当ブログ「フランスボックス」では、そんな魅力いっぱいの街、アミアンについて、おすすめの必見スポットから、名物料理やお土産までたっぷりと紹介していきます!
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このページの目次
アミアンの観光情報
アミアンはパリの北130kmにある街です。
ピカルディ地方の中心都市として栄え、アミアンのノートルダム大聖堂はユネスコの世界遺産に登録されています。
アミアン出身の著名人といえば、冒頭でも紹介したジュール・ヴェルヌの他、フランス大統領のエマニュエル・マクロン氏もいます。
運河沿いには、赤レンガの可愛らしい建物が立ち並びます。
おすすめ観光の周り方
アミアンでは街のシンボルであるアミアン大聖堂を中心に散策しましょう。
それほどたくさんの観光スポットがあるわけではないので、のんびり街歩きを楽しめます。
アミアンではジュール・ヴェルヌゆかりのスポットを巡る「ARONNAX」というルートも紹介しているので、時間に余裕があればそちらのコースもおすすめ。
また、Hortillonnagesと言われる湿地栽培園も有名で、1時間ほどかけて舟で観光することもできます。
近隣の観光スポット
アミアンから車で約1時間で行ける観光地もあります!
オー・ド・フランス地方を鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
- コンピエーニュ
- アラス
アミアンの観光名所と見どころ
2016年にピカルディとノール・パ・ド・カレーが統合し、現在オー・ド・フランス地域圏に属するアミアン。
フランス最大のアミアン大聖堂やピカルディ博物館、小説家ジュール・ヴェルヌの過ごした家など見どころが充実しています。
アミアンのノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d’Amiens)
街のシンボルであるノートルダム大聖堂は、フランス最大規模のゴシック様式で、パリのノートルダム大聖堂の約2倍の大きさを持つというので驚きです。
全長は145メートル、天井の高さはフランスで最も高い42.5メートルをほこります。
高くそびえる尖塔は圧倒的な存在感で、街のどこにいても見ることができます。
ファサードの彫刻や美しいステンドグラスは必見。
16世紀の建築が残る内陣には聖書や神話の登場人物など約4000体の彫刻を見ることができ、あっという間に時間がたってしまいます。
夏のバカンスとクリスマスの時期にはプロジェクションマッピングで、大聖堂がライトアップされるので、タイミングがあえばラッキー!
当時の彩色を再現しており、音楽と共に素晴らしい光景が広がります。
ノートルダム大聖堂 | |
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住所 | 30 Place Notre Dame, 80000 Amiens 地図 |
行き方 | アミアン駅から徒歩約10分 |
営業時間 | 8:30-18:30 |
料金 | 無料 |
HP | https://www.cathedrale-amiens.fr/ |
ピカルディ博物館(Musée de Picardie)
ピカルディ博物館は、その名の通り、ピカルディ地方に関する貴重な美術品を集めた博物館。
実はここフランス最古の博物館なんです!
ルーブルやオルセーはもともとが邸宅だったり、駅舎だったりしたものですが、ピカルディ博物館はナポレオン3世によって、博物館として最初に建てられたもの。
中世の宗教美術や14〜20世紀の絵画、エジプト、ギリシャの古代美術品も充実しており、見応え満点の博物館です。
ピカルディ博物館 | |
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住所 | 2 Rue Puvis de Chavannes, 80000 Amiens 地図 |
行き方 | アミアン駅から徒歩約18分 |
営業時間 | 9:30-18:00 土・日・祝日11:00-18:00 |
定休 | 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 大人9ユーロ、26歳以下無料、第一日曜日無料 |
HP | https://www.amiens.fr/Vivre-a-Amiens/Culture-Patrimoine/Etablissements-culturels/Musee-de-Picardie |
ジュール・ヴェルヌの家(Maison de Jules Verne)
アミアンには、SF小説の父と呼ばれるジュール・ヴェルヌが亡くなるまで暮らした家があります。
現在は博物館として一般公開されており、見学できます。
ジュール・ヴェルヌはこの家で30を超える小説を執筆しました。
また、ジュール・ヴェルヌは小説家としてだけでなく、アミアンの市長も務めています。
食堂や居間、書斎、寝室、屋根裏部屋など、ジュール・ヴェルヌの暮らしぶりを垣間見ることができます。
ジュール・ヴェルヌの家 | |
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住所 | 2 Rue Charles Dubois, 80000 Amiens 地図 |
行き方 | アミアン駅から徒歩約9分 |
営業時間 | 10:00-12:30 14:00-18:00 |
定休 | 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 大人9ユーロ、子供(6〜18歳)5ユーロ、6歳未満無料 |
HP | https://www.amiens.fr/Vivre-a-Amiens/Culture-Patrimoine/Etablissements-culturels/Maison-de-Jules-Verne/Infos-pratiques |
サン・ルー地区(St-Leu)
運河沿いにあるサン・ルー地区は、可愛らしい建物が立ち並ぶ地区です。
運河沿いにはカフェやレストランなどがたくさん集まっているので、観光の一休みにぴったりの場所!
土曜の朝8:00~13:00には、ここで野菜の水上市が開かれ、賑わいます。
夜もとっても素敵で、フォトジェニックなスポットとして人気なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ジュール・ヴェルヌの家 | |
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住所 | 76 Rue St Leu, 80000 Amiens 地図 |
行き方 | アミアン駅から徒歩約19分 |
アミアンで泊まりたいおすすめホテル
アミアンで宿泊するなら、大聖堂近くのホテルがおすすめです。駅から中心地までは歩いて10分ほど。
荷物が多いなら、駅前のホテルも便利です!
わたしが、アミアンでご紹介したいホテルは3箇所。
特にメルキュール アミアン カテドラルは大聖堂のすぐそばで完璧な立地です!
↓観光地との位置関係はこんな感じ
アミアンで絶対買いたいおすすめ土産
シティグッズ(Amien Souvenirs)
フランスの定番土産のひとつエコバッグや、布製品などもおすすめです。かわいいプリントのものが多く、旅に行けばいくほど増えていく~!!
マカロンダミアン(Macaron d’Amiens)
マカロンというと、日本でも有名なカラフルで可愛らしい定番品が思い浮かびますが、フランスの地方ではその地域ならではのマカロンを楽しむことができます。
アーモンド、砂糖、卵、はちみつを使ったお菓子で、16世紀にイタリアから嫁いできたカトリーヌ・ド・メディチがフランスにもたらした好物ともいわれています。
着色料を使っていないため、見た目も味も素朴。マカロンというよりガレットっぽい見た目で美味しい!
地方によっては小売りしていないので、大量買い必須になるのですが、アミアンでは1個売りしていたので、欲しいだけゲットできるのもよかったです♡
ガトーバチュ(Gâteau battu)
ピカルディ地方の郷土菓子で、卵黄をたっぷり使ったケーキとブリオッシュの間のような感じの食べ物。
アミアンのベーカリーやパティスリーで購入できます。
マリオネット(Marionnette)
マリオネットとは人形劇でよく使われる操り人形のこと。
アミアンはマリオネットでも有名で、人形劇場もあります。小さい子供用のお土産としてマリオネットはいかがでしょう。
アミアンで絶対食べたいおすすめグルメ
北フランスは、ベルギーと近いこともあってかフランス屈指のビール産地としても有名です。
珍しいのが、初のフランス製の青ビール、La BlueReide。ぜひ野菜や魚料理と一緒に試してみてください。
フィセル・ピカルド(Ficelle Picarde)
アミアンの人気料理といえばフィセル・ピカルド。歴史はそれほど古くはなく、1950年にアミアンの料理人が考案したもの。
ハムとデュクセル(みじん切りにしたキノコ類や玉ねぎなどを炒めたもの)の入ったクレープ風のグラタンで、誰からも愛される料理。
アミアンの鴨パテ(Amiens Duck Paté)
パテ好きなら絶対はずせないのが、アミアンの鴨パテ。
1643年に誕生し、今日まで継承された素晴らしいフランスの伝統料理で、フランス文学の巨匠、エミールゾラの作品にも登場します。
ボリュームたっぷりの前菜として、ぜひ注文してみてください。
アミアンへの行き方・アクセス・最寄り駅
アミアンの主要都市と観光地の位置関係を確認するためマップでまとめてみました。
日本から直行便はないため、パリ経由でTERで直接移動する方法、長距離バスを使う方法などが主な交通手段となります。
パリから電車で行く場合
パリの北駅(Gare du Nord)からアミアン(Amiens)駅まで快速・普通列車のTERで約1時間~1.5時間。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
有料のトイレがあり、とてもきれいだったので快適に利用できました。
パリからバスで行く場合
パリのベルシー(Bercy)からアミアン(Amiens, Bd de Beauvillé )まで約2.5時間。
バスのチケットは各バス会社のウェブサイトから購入できますが、ここでもわたしは鉄道と同じくOmioでの事前購入を推します。
なぜなら、違う会社のバスと金額や時間を比較しやすいから。
- BlaBlaCarBus(旧OUIBUS)
- Flixbus
パリから車で行く場合
- 走行距離約160km
- 約1時間50分
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
アミアンの治安
スリ対策の基本
アミアンの治安は比較的良好です。
昼間は旅行者で賑わう場所なので、荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できますし、大通りであれば夏の夜のお出かけも問題ありません。
とはいえ、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
→ エポスカードの保険の付帯条件や特典内容についてもっと詳しく
アミアンをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
アミアンのベストシーズンは、6月~10月です。
フランスの夏の日照時間はとても長いので、この時期に訪れるのがおすすめです。
蚤の市
毎年4月と10月には大きな蚤の市がひらかれ、約2,000人もの出展者が集まります。
大聖堂のライトアップ
夏の間とクリスマスシーズンに大聖堂のライトアップが行われます。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
アミアンまとめ
アミアン大聖堂では、夏とクリスマスの時期にプロジェクションマッピングによる光のショーが開催されます。
タイミングが合えば、その時期に訪れるのがおすすめです!
パリからアクセスしやすい街ですので、ぜひ足を運んでみてください。
アミアン | |
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住所 | 80000, Amiens 地図 |
行き方 | パリの北駅(Gare du Nord)からTERでアミアン(Amiens)駅まで約1時間20分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!