フランスの第2の都市であるリヨン。
国際空港があるので、パリを経由せず、リヨン・サン=テグジュペリ空港から直接リヨンへ向かうことができます。
当ブログ「フランスボックス」では、リヨン・サン=テグジュペリ空港からリヨン市内までの移動方法をご紹介します。
- 空港から市内までの移動方法は何が一番お得?
- 公共交通機関の乗り方は難しい?
- 治安は大丈夫?
知らない土地では不安を感じると思いますが、事前に知っていれば不安が安心に変わるはずです。
ぜひこの記事を参考にしてください。
リヨン空港から市内への移動は
ローヌ・エクスプレスが一般的
(ネットで事前予約できますが日本語非対応)
ただし不慣れな場合や3人以上の場合は
送迎やタクシーを活用しましょう!
送迎は事前に日本語で予約可能です
リヨン・サン=テグジュペリ空港からリヨン市内への移動手段・アクセス方法は3つ
リヨンの空港は、「星の王子さま」で有名なフランス人小説家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名前が付けられています!
リヨン・サン=テグジュペリ空港のターミナルは2つあり、第1ターミナルがAとBにわかれています。
空港からリヨン市内への主なアクセス方法は、
- ローヌ・エクスプレス(トラム)
- タクシー
- 空港送迎
の3つ。
ローヌエクスプレス開通に合わせてシャトルバスの運行がなくなり、鉄道やバスなどの公共交通機関の直行便はありません。
専用線なので、30分しかかからず大変便利です。乗り場までは少し歩きますが、旅慣れている人であれば特段問題なく利用できるので、心配はいりません。
それではローヌ・エクスプレスについて詳しく案内していきます!
ローヌ・エクスプレス
移動手段として多くの方が利用するのは、ローヌ・エクスプレス。
リヨン市内までたったの29分でアクセスすることができ、日中なら15分ごとに運行しているので、とっても便利!
事前に公式サイトでネット購入もできますし、到着後の購入でも大丈夫ですが、公式サイトは日本語非対応。
改札はないため、そのまま乗車してください。荷物置き場へ荷物を置いてシートへ座ればOK(自由席です)。
チケットの提示を求められたら、切符かQRコードを提示してください。
所要時間
空港からリヨン市内まで約30分
料金
料金は大人片道16.70ユーロ、往復29.10ユーロ。
子供(12〜25歳)片道10.30ユーロ、往復19.50ユーロ。
12歳未満は無料。
ローヌ・エクスプレスに乗車可能のリヨンシティカードも
リヨンには「リヨンシティカード」と呼ばれる
- 公共交通機関乗り放題(メトロ・バス・トラム等)
- 美術館などの観光スポットに入れる
- ソーヌ川クルーズ体験
- 現地ガイド付きツアー含む
24〜96時間(1日〜4日間)の時間制のシティカードがあります。
カードには、空港送迎込みと送迎なしの料金プランが用意されており、空港送迎込みのリヨンシティカードを購入すると22.1ユーロという格安料金でローヌ・エクスプレスに乗車できます。
行きたい場所や体験したいことにもよりますが、現地ガイド付きツアーに興味がある場合や、リヨン空港へ往復する場合は空港送迎付きのリヨンシティカードの購入が大変お得です!
空港送迎対応のリヨンシティカードはリヨンの現地ツアーやチケットを多く取り扱っているGetYourGuideでも販売されていました。
リヨンに訪れるならGetYourGuideの登録がおすすめです!
はじめてのフランスなら空港送迎がおすすめ
初めてのフランス、複数人での利用、荷物が多い、駅からホテルまでの距離が少し離れているなら空港送迎かタクシーがおすすめです。
なぜなら、フランスではスリをはじめとする危険が多いから。
ローヌ・エクスプレスは狭いので、時間帯によっては座れない可能性もあり、立ちっぱなしになるかもしれません。
また、到着するパールデュー駅から、観光の中心地旧市街は離れているため、ホテルをしない中心部に予約した場合は、駅からさらに地下鉄やトラムを利用することになります。
到着直後に大きな荷物を持ちながらスリを警戒するのも疲れますし、初日からスリに遭うと旅が楽しくなくなってしまう可能性大。
ホテルが駅から遠い場合は、送迎かタクシーでホテルまで直行できると、本当にラクです。
また、フランスの駅にはエレベーターやエスカレーターの設備がほとんどありません。こんな都会で車椅子やベビーカーはどうしているのだろうと首をかしげたくなるほど不便です。
大きなスーツケースを持ちながらの移動はとても大変ですし、治安の観点からも好ましくありませんので、ぜひ送迎やタクシーの利用を検討してみてください。
事前にネットで予約しておけば「タクシー乗り場に行ったけれど1台もいなかった」というハプニングが起こらないので快適。
リヨン空港からホテルまでの空港送迎はさまざまな代理店で取り扱いがありますが、現在の最安値はGetYourGuideでした。
タクシーもおすすめ!定額料金なので安心
繰り返しになりますが、大事なことなのでもう一度。
初めてのリヨン、複数人での利用、荷物が多い、駅からホテルまでの距離が少し離れているなら送迎やタクシーの利用がおすすめです。
グループ旅行なら意外とタクシーがお得!
事前予約・5人以上の乗車・スーツケースの数によって追加料金がありますが、安全を考えれば安いもの。
日本だとタクシーは贅沢なイメージがあるかもしれませんが、安心と安全のためにぜひ前向きに検討してみてください。
所要時間
空港からリヨン市内まで約30分
料金
料金は昼と夜では異なり、リヨン中心部まで日中は50〜55ユーロ、夜は65〜70ユーロが目安です。
リヨンの街をもっと楽しむ
世界遺産の街として知られるリヨンは、見どころが盛りだくさん!
- ユネスコ世界遺産の旧市街
- 美食の都のグルメ
- 絶景のノートルダム大聖堂
などなど!!
街中には美味しいレストランやビストロが数多くあり、リヨンは観光とグルメが同時に楽しめるところが最大の魅力です。
リヨンの主要観光スポット
トラブール(Traboule)
世界遺産の旧市街を堪能する上で外せないのは、「トラブール」と呼ばれる細い抜け道。
人気のトラブールは旧市街に集中しています。
リヨンにはトラブールが500以上あるともいわれており、一部は旅行者にも開放されています。
扉を抜けると外部と遮断された特別な空間が現れ、散策するのがとっても楽しい!!
ノートルダム大聖堂(Basilique Notre-Dame de Fourvière)
リヨンのシンボル、ノートルダム・ドゥ・フルヴィエール・バジリカ聖堂。
1872年から1896年にかけて建てられたこの聖堂は、リヨンの旧市街と新市街を一望できる絶景スポットです。
ステンドグラスにフレスコ画、床から天井まで素晴らしすぎて言葉が出ません。
フランスには素晴らしい教会がたくさんありますが、ここが必見なのは納得。普段興味のない方にもぜひ足を運んでもらいたいスポットです。
ノートルダム・ドゥ・フルヴィエール・バジリカ聖堂 | |
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住所 | 8 Place de Fourvière, 69005 Lyon 地図 |
行き方 | Vieux Lyon駅から約3分 |
時間 | 7:00-19:00 |
定休 | なし |
料金 | 無料 |
HP | https://www.fourviere.org/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
リヨンといえばブションでのランチ&ディナー
多くの旅行者がブション*でのランチ&ディナータイムを目当てにやってきます。
*ブションとはリヨンで伝統料理を提供する食堂
日本でも有名なポール・ボキューズ本店があるのもリヨン。
星付きレストランからカジュアルなものまで様々なレストランがあるので、ぜひお腹を空かせて訪れましょう!
定番料理のクネル(白身魚の身をすりつぶした魚料理)や内臓系の料理がおすすめです。
スイーツならカスタードクリームにメレンゲを浮かせたîles flottantesやTarte aux pralinesがリヨン名物。
また、リヨンと言えば美味しいチョコレートも有名。
ベルナシオンをはじめ、有名ショコラティエがたくさんあります。
厳選したカカオ豆からチョコレートを作る老舗ショコラトリーのベルナシオン。
世界中にファンを持ちますが、実店舗はリヨンとパリだけ。
本店はリヨンにあります。
田中みな実が絶賛し、アナザースカイでも取り上げられたことで日本人からの人気もさらに高まっています。
円形のチョコレートに金箔がまぶされた「パレドール」が有名。
ポール・ボキューズ市場(Les Halles de Lyon Paul Bocuse)
美食の都と呼ばれるにふさわしいのがポール・ボキューズ市場(Les Halles de Lyon – Paul Bocuse)。
新鮮でバラエティ豊かな食材が陳列された上品な雰囲気の市場で、バーやレストランも併設されています。
美味しいグルメをお目当てに、地元の人たちだけでなく、旅行者にも人気のスポット!ぜひ足を運んでみてくださいね♪
もし言語や会話が不安で市場に行くか悩んでいる方は、日本語アシスタント付きの現地ツアーを利用されるのがおすすめです。
ポール・ボキューズ市場 | |
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住所 | 102 Cours Lafayette, 69003 Lyon 地図 |
行き方 | ベルクール広場から徒歩約23分 |
時間 | 7:00-19:00(日曜日13:00まで) |
定休 | なし |
HP | https://www.halles-de-lyon-paulbocuse.com/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
その他の見どころや、楽しみ方は「リヨン人気観光地と見どころを地図付きでご案内」でたっぷり紹介しているのでお見逃しなく!
リヨンでシティパスを活用する
リヨンには「リヨンシティカード」と呼ばれる
- 公共交通機関乗り放題(メトロ・バス・トラム等)
- 美術館などの観光スポットに入れる
- ソーヌ川クルーズ体験
- 現地ガイド付きツアー含む
お得なシティパスがあります。
滞在期間に合わせて、24〜96時間(1日〜4日間)のカードが用意されており、公共交通機関が無料に!
リヨンシティカードは市内でも購入できますが、リヨンの現地ツアーやチケットを多く取り扱っているGetYourGuideでも販売されていました。
わたしが実際に購入して使った様子や、元がとれたかどうかは「リヨン・シティカードは買うべきか?料金・購入方法・入場可能場所について」をご覧ください!
リヨンシティカードを手に入れれば公共交通機関は乗り放題なのでそこまで切符等の心配をする必要はありませんが、リヨンでの公共交通機関の乗り方や切符の買い方は「リヨンの地下鉄・バス・トラムお得な切符の選び方と乗り方・料金・チケット購入方法」でまとめています。
リヨンで人気おすすめホテル
リヨンは大きな街ではないと言いつつも、地方都市としてはそれなりの広さがあり、駅から中心部までは歩いて移動する距離ではありません。
リヨンのホテル選びもまた、他の都市と比べて難しいと感じました。
- 滞在日数が1泊と短いならターミナル駅(パールデュー駅かペラーシュ駅)近くのホテルをおすすめ
- 2泊以上するなら街の中心(ルクール広場からテロー広場にかけてのエリア)に泊まってホテルを拠点に観光もいいかも
- 観光の中心となる旧市街エリアはとても素敵ですが、石畳の道が続くため、荷物を持った移動がやや不便
また、フランスでハイブランドや食品を購入される場合、買ったらすぐに荷物をすぐに持って帰れるところが中心地に泊まる大きな利点。
ハイブランドやデパートの紙袋はスリの格好のターゲット。大きな荷物を持ってメトロやトラムに乗るのはおすすめできません。
中心地に泊まれない場合も、買い物した後は袋を隠したり(荷物が大きくなければわたしはスーパーのエコバッグに入れ替えます。)、タクシーを利用してとにかく安全重視で行動してくださいね。
各エリアごとのおすすめホテルは「フランス・リヨンでの人気おすすめホテル9選!エリア別の治安と選び方」で詳しくご紹介しています。
また、スリなどの防犯対策はパリと変わらないので、あまり旅慣れていない方はぜひ「フランス在住者が教えるスリ・詐欺の手口と対策・撃退方法」の記事も熟読されることをおすすめします。
リヨンで現地ツアーに参加する
リヨンには日本語アシスタントと街歩きを楽しむ現地ツアーがあります。
- 美食の都リヨン街歩きツアー 旧市街散策+ポール・ボキューズ市場で試食・試飲 公共交通機関1日パス付<日本語アシスタント/午前/貸切/4時間>
- リヨン市内ウォーキングツアー 世界遺産リヨン歴史地区など定番スポットをご案内 <夕食付きプランあり/3または5時間/日本語アシスタント/リヨン発>
英語でも問題なければ上記のツアーよりかなり安く周れるほか、リヨン発のボジョレー地方ツアーもありました。
- 世界遺産と美食の街・リヨン ローカルグルメウォーキングツアー!伝統郷土料理からスイーツまで試食たっぷり&赤・白ワイン試飲付き<英語ガイド>
- リヨン発:テイスティング付きボジョレー地方ワイン ツアー<英語ガイド>
リヨンのガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報も詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
また地球の歩き方以外であれば、わたしの大好きな旅のヒントBOOKから「美食の古都散歩 フランス・リヨンへ」が出版されています。
リヨンで気軽に楽しめるお店や、近郊の街が紹介されており、旅行に一役買いました。
三ツ星レストランをメインに楽しむ予定の方には物足りないかもしれません。
リヨン・サン=テグジュペリ空港からリヨン市内までの移動手段・アクセス方法まとめ
リヨン・サン=テグジュペリ空港からリヨン市内への行き方を3パターンご紹介しました。
事前に交通手段を知っておけば、スムーズにリヨン市内へ移動することができます。
安さを重視するか、速さを重視するかで最適なアクセス手段は変わってくるので状況や旅の目的に合わせて交通手段を選んでみてください。
リヨン空港から市内への移動は
ローヌ・エクスプレスが一般的
(ネットで事前予約できますが日本語非対応)
ただし不慣れな場合や3人以上の場合は
送迎やタクシーを活用しましょう!
送迎は事前に日本語で予約可能です
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!