フランス北西部ロレーヌ地方の街メッスは、 3000年以上の歴史を持つ歴史的な街。
Metz=メッス、メス、メッツなど様々な表記があるので、どう書こうかうか迷いましたが、メッスでご案内することにします。
メッスはミニ国家のルクセンブルクからもほど近く、美しい自然と活気あふれる文化が共存している素敵な街です。
かつてドイツ領だった時代もあり、パリと比べるとドイツ風の建築物が目を惹きます。
街のシンボルであるサン・テティエンヌ大聖堂は、13世紀から16世紀にかけて建てられた歴史的建造物。
ゴシック建築の最高傑作と呼ばれ、画家シャガールによって手がけられたステンドグラスは見逃せません!
当ブログ「フランスボックス」では、ロレーヌ地方の中心都市メッスの街をご紹介していきます♪
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このページの目次
メッスの観光情報
歴史
フランス北東部に位置するロレーヌ地方。かつてこの地はロレーヌ公国として栄えた場所で、メッスはその主要都市のひとつでした。
ストラスブールやコルマールなどのアルザス地方と同様、中世では神聖ローマ帝国(ドイツ)に所属。
1648年、三十年戦争後のウェストファリア条約でフランス領となったものの、普仏戦争後の1871年から第一次世界大戦終結後の1919年までアルザスロレーヌはドイツの一部だったので、ドイツの雰囲気が至るところに残っています。
おすすめ観光の周り方
メッスは、1日あれば主要観光スポットをまわることができます。
サン・テティエンヌ大聖堂やサン・マクシマン教会、プロテスタント教会 、ポンピドゥー・センター・メッスなどが主な見どころ。
近隣の観光スポット
メッスから車で約1時間で行ける観光地もあります!
ロレーヌ地方を鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
メッスの観光名所と見どころ
メッスの最大の見どころは、画家シャガールによって手がけられたステンドグラスのあるサン・テティエンヌ大聖堂です。
またグランテストといえば、クリスマスマーケットが有名です。
知名度ではストラスブールやコルマールに敵いませんが、メッス駅前に巨大なクリスマスツリーに設置され、街の至る所に山小屋風のクリスマスマーケットが立ち並びます。
近代アートも楽しめる街で、メッスにはパリのポンピドゥーセンターの別館「ポンピドゥー・センター・メッス」もあります。
建物の設計は、日本人建築家の坂茂なので、日本人にとっても嬉しいですね♡それでは具体的な観光スポットをみていきましょう!
メッス駅(Gare de Metz)
「フランスの最も美しい駅」に2度選ばれたメッス駅。電車でメッスを訪れる方は、必ず利用する駅です。
全長300メートルもある巨大な駅で、ドイツ兵士や物資の移動など、当時の皇帝ヴィルヘルム2世により軍事的な目的で作られました。
駅内には、ヴィルヘルム2世専用の待合室もあります。
ネオロマネスク建築の美しい建物で、細かい彫刻が施されています。
メッス駅 | |
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住所 | 1 Pl. du Général de Gaulle, 57000 Metz 地図 |
行き方 | サン・テティエンヌ大聖堂から徒歩20分 |
ポンピドゥー・センター・メッス(Centre Pompidou-Metz)
ポンピドゥー・センター・メッスは、パリのポンピドゥーセンターの分館で、最新のアートが集まる近現代美術館です。
日本人建築家の坂茂(2014年プリツカー賞受賞)が手がけた曲線の美しい建物で、中国帽子の形が印象的!
一際目を引く建築物です。
毎回、異なるテーマの展覧会がいつくも開催されており、近現代美術に興味のある方におすすめの場所です。
ポンピドゥー・センター・メッス | |
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住所 | 1 Parv. des Droits de l’Homme, 57020 Metz 地図 |
行き方 | メッス駅から徒歩6分 |
時間 | 10:00-18:00(4月1日〜10月31日の金・土・日は19:00まで) |
定休 | 火曜日 |
料金 | 14ユーロ、26歳未満無料 |
HP | http://www.centrepompidou-metz.fr/ |
メッス大聖堂(Cathédrale Saint-Etienne de Metz)
メッス大聖堂の正式名称はサン・テティエンヌ大聖堂で、13世紀から16世紀にかけて建てられました。
ゴシック建築の最高傑作と称され、ステンドグラスの総面積は6,500m²とヨーロッパ最大です。
13世紀のものからシャガールによって手がけられたものまで、とにかく圧巻です!
メッス大聖堂 | |
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住所 | 2 Pl. de Chambre, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス駅から徒歩20分 |
クール・ドール博物館(Musée de La Cour d’Or de Metz)
1939年メッス発祥の地であるサントクロワの丘に設立されたクール・ドール博物館。
ガロ・ロマンの宝物、中世の天井画、メッス派の絵画など、ガロ・ロマンや中世美術の豊富なコレクションを展示しています。
クール・ドール博物館 | |
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住所 | 2 Rue du Haut Poirier, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス大聖堂から徒歩7分 |
時間 | 10:00-12:45 14:00-18:00 |
定休 | 火曜日 |
料金 | 無料 |
HP | http://musee.metzmetropole.fr/ |
メッス歌劇場(Opéra-Théâtre de Metz)
メッス歌劇場は1752年建設で、現存する最古のオペラハウスと言われており、フランスで独自の衣装アトリエを持つ数少ないオペラハウスの1つでもあります。
メッス歌劇場 | |
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住所 | Opéra-Théâtre de Metz Métropole, 5 Pl. de la Comédie, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス大聖堂から徒歩7分 |
タンプルヌフ(Temple Neuf)
タンプル・ヌフは、ドイツ併合時代に建てられたプロテスタント教会です。
モーゼル川の中洲に佇み、夜になるとライトアップされます。
入場できる日は水曜日と土曜日のみで、時間も限られているためご注意ください。
ダンプルヌフ | |
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住所 | Pl. de la Comédie, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス大聖堂から徒歩5分 |
時間 | 15:00-17:00(水・土のみ) |
サンルイ広場(Place St Louis)
14世紀につくられた歴史ある広場。元々はセイユ川が流れ、両替商が住んでいた地域でした。
イタリアのシエナによくいていると言われており、冬季はクリスマスマーケットも立ちます。
サンルイ広場 | |
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住所 | 2 Pl. de Chambre, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス駅から徒歩10分 |
サン・マキシマン教会(Église Saint-Maximin de Metz)
サン・マキシマン教会は、サン・テティエンヌ大聖堂と違い、こじんまりとした教会です。
住宅街にひっそりと佇んでいるため、思わず見落としてしまいそうですが、実はここにジャン・コクトーのステンドグラスがあります。
青を基調としたステンドグラスはとても個性的で異彩を放っています。他の教会ではなかなか見られないものなので感動…。
こんな静かな場所で、とっておきの芸術品を楽しめるのが旅行の醍醐味。
サン・マキシマン教会 | |
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住所 | 65 Rue Mazelle, 57000 Metz 地図 |
行き方 | メッス駅から徒歩15分 |
時間 | 9:00-19:00 |
ドイツ門(Porte des Allemands)
13世紀にドイツ騎士団によって建てられたドイツ門は、かつてドイツに併合されていた頃の名残として唯一残っている中世の城門です。
歴史的建造物に指定され、2014年から一般公開されています。
ドイツ門 | |
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住所 | Bd André Maginot, 57000 Metz 地図 |
行き方 | サン・マキシマン教会から徒歩5分 |
時間 | 5月〜9月14:00-19:00 10月〜4月14:00-18:00 |
定休 | 月曜日 |
料金 | 無料 |
メッスで泊まりたいおすすめホテル
普段はわたしが実際泊まったホテルや、ホテルを選ぶ際に重視している立地や料金を元におすすめホテルを紹介しています。
メッスはフランスの中でも比較的ホテルの料金がリーズナブル。カテドラル周辺または駅前のホテルもおすすめです。
わたしが、メッスでご紹介したいホテルは4箇所。
中心地まではそれほど離れているわけではありませんが、すぐに荷物を預けて身軽になると後々の疲れが違います。
↓観光地との位置関係はこんな感じ
イチオシはホテル ドゥ ラ カテドラル(Hotel de la Cathedrale)
街の中心でホテル選びをするなら、ホテル ドゥ ラ カテドラルがおすすめです。
カテドラルが見える客室もあり、フランスらしい素敵な雰囲気の中で過ごすことができます。
その他はわたしがフランスで愛用しているアコーホテルズグループのホテルを紹介します。
中級ホテルで安定したクオリティとちょうどいい価格帯のメルキュール。地方都市で一番好んで選ぶのがメルキュールです。
街の中心がよければ、Metz Centre Cathédrale、駅近のホテルがよければMetz Centreを選びましょう!
モダンな雰囲気がよく、食事も楽しみたいという人には16世紀の兵舎改築して建てられたLa Citadelle Metz MGallery。
同じアコーホテルズグループで4つ星ランクとちょっといいホテルです。
中心よりやや西側に位置しており、静かで落ち着いた雰囲気です。
メッスで絶対買いたいおすすめ土産
ミラベルのジャム
ミラベルはスモモの一種で、ローレヌ地方の特産物です。
日本ではまだあまり知られていませんが、フランスでは秋になるとお店にたくさん並びます。
ミラベルのジャムはフランス人に人気なので、どこのお店でも手に入るはず。
ミラベルを使ったリキュールやお菓子、チョコレートなどもあるので、こちらもおすすめです。
マカロン・ド・ブレ(Macarons de Boulay)
マカロン・ド・ブレは、パリのマカロンとは違い、伝統的な製法で作られた素朴なお菓子です。
アーモンドと砂糖、卵白を用い、スプーンを使って成形したお菓子で、フランスの大統領シャルル・ド・ゴールも愛したお菓子として知られています。
ナンシーで絶対食べたいおすすめグルメ
キッシュ・ロレーヌ
キッシュ・ロレーヌは、ロレーヌ地方の郷土料理です。
手軽に楽しめる料理で、家庭料理として親しまれてきました。
もともとは余ったパン生地を利用して作られていたものでしたが、19世紀に入ってからは、タルト生地にベーコンや生クリームが使われるようになりました。
本場のキッシュ・ロレーヌをぜひメッスで味わってみてください。
メッスへの行き方・アクセス・最寄り駅
メッスの主要都市と観光地の位置関係を確認するためグラン・テストエリアについてマップでまとめてみました。
日本から直行便はないため、パリ経由でTGV inOui(新幹線)で直接移動する方法、長距離バスを使う方法などが主な交通手段となります。
パリから電車で行く場合
パリの東駅(Gare de l’Est)からメッス駅(Gare de Metz)まで最短でTGV inOuiで約90分。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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※日本語でうまくチケットが表示されない場合は、アルファベットで再検索してみてください(カナだと表示されない場合があります)
フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
パリからバスで行く場合
パリのベルシー(Bercy)からメッス(Metz, Gare routière)まで約4~5時間の長旅です。
バスのチケットは各バス会社のウェブサイトから購入できますが、ここでもわたしは鉄道と同じくOmioでの事前購入を推します。
なぜなら、違う会社のバスと金額や時間を比較しやすいから。
- BlaBlaCarBus(旧OUIBUS)
- Flixbus
パリから車で行く場合
- 走行距離約330km
- 約3時間30分
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
メッスの治安
スリ対策の基本
メッスの治安は比較的良好です。
昼間は旅行者で賑わう場所なので、荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できますし、大通りであれば夏の夜のお出かけも問題ありません。
とはいえ、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
メッスをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
メッスのベストシーズンは、6月~9月中旬頃です。
ロレーヌ地方は暖かく乾燥した大陸性気候で、日照時間の長い時期に訪れるのがおすすめです。
サン・ニコラ祭
フランス東部の冬のハイライトと言えば、ストラスブールのクリスマスマーケットとメッスのサンニコラ祭り!
メッスの伝統的なお祭り、サン・ニコラ祭が開催されるのは11月~1月初旬です。
子供の守護神サン二コラと3人の子供の伝説を語るイベントで、美しいプロジェクションマッピングや行進が見どころ。
マルシェもとても楽しいですよ!
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
メッスまとめ
ロレーヌ地方の中心都市メッスは、ドイツの文化が漂う素敵な街です。
TGVを使えばパリから気軽に行くことができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
メッス | |
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住所 | 57000 Metz 地図 |
行き方 | パリの東駅(Gare de l’Est)からTGVでメッス駅(Gare de Metz)まで最短でTGV inOuiで約90分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!