スペインとの国境、ピレネー山脈の麓にあるルルドは、人口1万5千人の小さな街。その街に聖母マリアが出現し、度々奇跡が起こったと言われています。
街にはどんな病をも治す奇跡の泉があり、その「ルルドの泉」を求めて、聖地巡礼に年間600万人もの人が訪れるとか。
日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパ屈指のパワースポットで、カトリック最大級の巡礼地。
パリの次にホテルの数が多いと言われているほど知名度が高い場所です。
カトリック教徒にとって、大変重要な場所になるので、他の観光地のようにはしゃぎすぎることなく、厳かな気持ちで見学しましょう!
当ブログ「フランスボックス」では、そんな聖なる力の宿る場所、ルルドの街をご紹介していきます。
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このページの目次
ルルドの観光情報
物語
ルルドに行くなら、まずはこの物語から。
1844年に誕生した貧しい少女ベルナデットのお話です。
ベルナデットの人生はとても不遇なものでした。父は冤罪で監獄に入れられたり、自身はコレラや結核にかかるなどして、14歳になっても読み書きもできない状態でした。
そんなベルナデットは1858年2月11日、妹のトワネット、友人のジャンヌ・アバディと共に、マサビエルと呼ばれる洞窟に薪を拾いに行きます。
妹と友人が薪を拾っている間、ベルナデットは、風が吹いたような音を聞き、顔を上げるとマサビエル洞窟の岩のくぼみに白い服の女性が見えました。
その後17回も女性があらわれ、湧水を掘るように告げます。そこを掘ってみると、美しい水が湧きだし、その水を飲んだ人は病気が治るという奇蹟が起こったと言います。
その女性こそが聖母マリアで、フランス中にから奇跡を求めて人々が訪れるようになり、その話は世界中に広がりました。
洞窟の上には聖堂が建てられ、聖域となったのです。
おすすめ観光の周り方
ルルドの見どころは、ロザリオ広場を中心に広がる聖域。
ロザリオ大聖堂や無原罪の御宿り大聖堂、マッサビエルの洞窟などは、ルルドの重要な巡礼スポット&観光スポットとなっており、たくさんの人が訪れます。
4月から10月まで毎日、21:15から夜のミサが行われ、ロウソクを手にした人々が広場を行進し、祈りを捧げる姿を見ることができます。
何とも言えない神秘的な空気があり、一生に一度はぜひとも体験してみたい貴重な経験です。
近隣の観光スポット
ルルドから車で約1時間半から2時間で行ける観光地もあります!
オクシタニー地方を鉄道やレンタカーを使って周るのは大変おすすめです。
ルルドの観光名所と見どころ
カトリックの巡礼地として知られるルルドの街。
聖マリアが出現したとされる洞窟の上には聖堂が建てられ、洞窟の泉から湧き出る聖水を求めて世界中から人々が訪れます。
ピレネー山脈の麓にある街で、美しい景観も見どころです。
ロザリオ大聖堂(Basilique Notre Dame du Rosaire)
ビザンチン・ロマネスク様式のロザリオ大聖堂は、聖母マリアが現れたマサビエル洞窟の上に建っています。
巡礼者が必ず訪れる場所で、厳粛な雰囲気の聖堂内には聖母マリアのモザイク画を見学可能。
堂内の奥にある、キリストの生涯が描かれた15枚のモザイク画は必見です。
またロザリオ大聖堂の上には、ペイラマール神父によって建てられたゴシック建築の「無原罪のお宿り聖堂」があり、定期的にミサが開かれています。
ロザリオ大聖堂 | |
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住所 | 1 Av. Mgr Théas, 65100 Lourdes 地図 |
行き方 | ルルド駅から徒歩25分 |
時間 | 8:00-18:00 |
HP | https://www.lourdes-france.org/ |
マッサビエルの洞窟(Grotte de Massabielle)
マッサビエルの洞窟は、聖母マリアが現れたとされる場所です。
14歳の少女ベルナデットは、白いドレスにベールをまとった聖母マリアに何度もここで出会いました。
ある日、ベルナデットは聖母マリアのお告げにより言われた所を掘ると、泉が湧き出しました。
そして、その水を飲んだ人や泉の水に浸った人の病気や怪我が治ったという奇蹟が起こりました。
そのためマッサビエルの洞窟は、聖なる場所として祀られています。
周辺には聖水を持ち帰るためのボトルがたくさん販売されており、その奇跡の水を求めて毎日たくさんの人々が訪れます。
マッサビエルの洞窟 | |
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住所 | 1 Av. Mgr Théas, 65800 Lourdes 地図 |
行き方 | ロザリオ大聖堂から徒歩1分 |
時間 | 6:00-00:00 |
ルルド城(Château Fort Musée Pyrénée)
中世時代、ルルドは軍事的に重要な土地で、高台に立つルルド城は要塞としての役割を果たしました。
牢獄として使われた時期もありますが、16世紀から17世紀にかけてはビゴール伯爵の居城でした。
ロマネスク様式とゴシック様式が入り混じった建物で、ルルド城からは街を一望できます。
1921年にピレネー博物館として一般公開されており、この地方の歴史と文化が学べます。
ルルド城 | |
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住所 | 25 Rue du Fort, 65100 Lourdes 地図 |
行き方 | ロザリオ大聖堂から徒歩15分 |
時間 | 4月15日〜10月14日 10:00-13:00 14:00-19:00 7・8月 10:00-19:00 10月15日〜31日/12月1日〜1月7日/2月6日〜4月14日 10:00-13:00 14:00-18:00 |
定休 | 11月1日・30日・12月25日・1月1日・1月8日〜2月5日 |
料金 | 大人8ユーロ、子供4ユーロ、6歳未満無料 |
HP | http://www.chateaufort-lourdes.fr/ |
蝋人形館(Musée de Cire de Lourdes)
ルルドの蝋人形館はキリスト教の世界をテーマにした蝋人形館で、ベルナデットの生涯や聖書物語を忠実に再現しています。
なかでもレオナルド・ダ・ビンチの《最後の晩餐》は圧巻で、一見の価値があります!
蝋人形館 | |
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住所 | 87 Rue de la Grotte, 65100 Lourdes 地図 |
行き方 | ロザリオ大聖堂から徒歩9分 |
時間 | 9:30-11:45 13:45-18:00 |
定休 | – |
HP | https://musee-de-cire-lourdes.fr/ |
サクレ・クール教会(Église Paroissiale du Sacré-Cœur de Lourdes)
サクレ・クール教会は、1844年にベルナデットが洗礼を受けたとされる教会です。
聖堂内にはベルナデットが受洗した洗礼盤があり、ベルナデットの受洗証明書も展示されています。
ロザリオ大聖堂から少し離れた場所にありますが、徒歩で行くことができますので、ぜひ足を運んでみてください。
サクレ・クール教会 | |
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住所 | Pl. de l’Église, 65100 Lourdes 地図 |
行き方 | ロザリオ大聖堂から徒歩20分 |
時間 | 8:00-19:00 |
定休 | – |
HP | http://www.lourdes-paroisse.fr/ |
ルルドで泊まりたいおすすめホテル
駅からロザリー教会までは約1.5km。荷物が多いなら駅前のホテルに置いて、徒歩で周るのがおすすめです。
4月から10月まで毎日行われる「ロウソク行列」に参加するなら、教会近くのホテルがいいと思います。
他の街とは違って、あくまで巡礼地ということもありラグジュアリーホテルではなく、シンプルなホテルが多いです。
↓観光地との位置関係はこんな感じ
グランド オテル モデルヌ(Grand Hôtel Moderne)
立地抜群のグランド オテル モデルヌ。古さは感じますが、手入れが行き届いており、スタッフもとても親切で口コミ評価の高いホテルです。
グラン オテル ベルフライ(Belfry & Spa by Ligne St Barth)
ルルドで予約できる数少ない5つ星ホテル。料金は他のホテルと比べてややお高めですが、それでもパリと比べるとなんてことない金額です。
プールのあるホテルも貴重。
ベスト ウェスタン ヴォーセジュール(Best Western Beauséjour)
駅の目の前とロケーションもバッチリで、安定のクオリティを担保してくれるベストウェスタン。
スイートルームも手ごろで、家族での滞在にもおすすめです。
ルルドで絶対買いたいおすすめ土産
ルルドでは宗教関連のお土産屋さんが多いです。十字架、ろうそく、置物など多種多様なカトリック巡礼グッズが置いてありました。
ルルドの水
中でも特に人気があるのが、小瓶に入った奇跡の水。これまで世界中の聖地という場所に行きましたが、やっぱりお水が売られていることが多いですね。
サンクチュアリ周辺にはお土産屋さんがずらりと立ち並んでおり、そこで購入できます。
メダイ
ルルドの水と同じぐらい人気なのが、メダイ!巡礼地ならではのお土産で、さまざまな色や大きさがあります。
メダイ付きカードもあり、お土産にピッタリです。
ルルドへの行き方・アクセス・最寄り駅
ルルドの主要都市と観光地の位置関係を確認するためマップでまとめてみました。
日本から直行便はないため、パリ経由でTGV(新幹線)で直接移動する方法、長距離バスを使う方法などが主な交通手段となります。
パリから電車で行く場合
本数は少なめですが、パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)からルルド(Lourdes)駅までTGV inOuiで約4時間50分。
または、ボルドー乗り換えで、パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)からボルドー=サン=ジャン駅(Bordeaux Saint-Jean)までTGV inOuiで約2時間10分~3時間。
サン・ジャン駅からルルド(Lourdes)駅まで快速・普通列車のTERで約3時間というコースもあります。
高速列車(TGV inOuiやTERなど)のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができますが、乗る直前に駅で切符を買うのはおすすめできません。
なぜなら、座席指定のある電車の場合は予定していた切符が売り切れていたり、券売機のトラブルなどで1時間以上待った経験があるから。
予約が遅くなると料金も2倍以上になることがあるので、予定通りの切符を購入するためにも、安く買うためにも、事前に購入は必須!!
わたしたちのおすすめは日本語で一括検索が可能なOmioです。
また、クーポン利用ができるならklookでもオンライン事前予約が可能。
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フランス国鉄SNCFの乗り方や注意点については「フランス国鉄SNCFのTGVとTERの乗り方・料金支払い方法徹底ガイド」で詳しく解説しています。
パリからバスで行く場合
パリのベルシー(Bercy)からルルド(Lourdes)まで約11~12時間の長旅です。
バスのチケットは各バス会社のウェブサイトから購入できますが、ここでもわたしは鉄道と同じくOmioでの事前購入を推します。
なぜなら、違う会社のバスと金額や時間を比較しやすいから。
- BlaBlaCarBus(旧OUIBUS)
- Flixbus
パリから車で行く場合
- 走行距離約830km
- 約8時間
フランスではオートマ車はかなり少ないです。繁忙期だと希望の車種がレンタルできない可能性もあるので早めに予約しておきたいところ。
行く先にもよりますが
繁忙期だと希望の車種が
レンタルできない可能性も…!
直前の予約の場合
値段が高くなるおそれもあるため
日程が決まった段階で予約がベスト
複数レンタカー会社を
日本語で比較できる
klookがおすすめです
日本と違った交通ルールもたくさんあるので、「フランスでレンタカーを借りるなら知っておきたい注意点と交通ルール」を事前にチェックしておきましょう!
ルルドの治安
スリ対策の基本
ルルドの治安は比較的良好です。
昼間は旅行者で賑わう場所なので、荷物に気をつけていれば特段問題なく観光できますし、夏の夜のお出かけも問題ありません。
とはいえ、フランス旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
また、空港からホテルまでの移動はバスや電車が手軽ですが、最近はスリも増えています。せっかくの旅行が台無しにならないよう、タクシーや送迎を使うという手もあります。
特にハイブランドで買い物をした場合はケチらず安心を買いましょう。
海外旅行保険は必要
ことフランスに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、パリへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
→ エポスカードの保険の付帯条件や特典内容についてもっと詳しく
ルルドをもっと楽しむ
ベストシーズンは夏
ルルドのベストシーズンは、6月~10月です。
フランスの夏の日照時間はとても長いので、この時期に訪れるのがおすすめです。
ガイドブックは持っておいて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
フランス関連の書籍を20冊以上読んで厳選した中で、わたしたちがおすすめするガイドブックは地球の歩き方です。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやはり地球の歩き方。
全579ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため、旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
パリやニース以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
フランスのハイライトはもちろん、文化やアート情報、お土産屋グルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
ルルドンまとめ
カトリック信者をはじめ、世界中から多くの観光客が訪れるルルド。
美食の街としても知られ、この地方の郷土料理が楽しめます。
ラム肉、ガルビュール(白インゲン豆スープ)、ガスコーニュの黒豚、フォワグラなど、観光と併せてグルメも楽しんでくださいね。
ルルド | |
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住所 | 65100 Lourdes 地図 |
行き方 | パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)からルルド(Lourdes)駅までTGV inOuiで約4時間50分 |
パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
当ブログ「フランスボックス」ではパリ在住者が教えるホテルの選び方と安全でコスパの良いおすすめエリアでホテルに関する注意点や知っておきたい情報をまとめました。
日本人に最も人気のエリアで、わたしたちもおすすめするオペラ座周辺のホテルについてもぜひご覧いただけると嬉しいです!
予算はどれくらいかかっても一流ホテルに泊まりたいという方は、パレスホテルの代表、オテルリッツをおすすめします。
ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!