バロック音楽を代表する音楽家の1人フランソワ・クープランは、国王のオルガニストとしても活躍した作曲家です。
クープラン家は代々音楽家の家系で、オルガニストとして活躍していました。
太陽王ルイ14世の目に留まったフランソワ・クープランは、宮廷オルガニストとなり、さらには宮廷作曲家としてルイ14世のために作曲もしています。
今回は、洗練された優美な音楽を数多く残したフランソワ・クープランゆかりの地をご紹介していきます。
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このページの目次
フランソワ・クープラン(François Couperin)とは?
フランソワクープラン(François Couperin) | |
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出没年 | 1668年11月10日-1733年9月11日 64歳で死去 |
様式・流派 | バロック |
出身 | パリ |
代表作 | 《クラヴサン曲集1巻-4巻》 |
影響を受けた人物 | |
影響を与えた人物 | ラヴェル |
クープラン家は16世紀の終わり頃から19世紀中頃にかけて、多くの音楽家を輩出した音楽家の家系でした。
代々、パリのサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会(L’église Saint-Gervais-Saint-Protais)のオルガニストを務めていたことでも知られています。
中でもとりわけ有名なのが、「大クープラン(Couperin le Grand)」と呼ばれたフランソワ・クープラン。
幼少期
フランソワ・クープランは、1668年11月10日にパリで誕生しました。
父親のCharles Couperinは、パリのサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会のオルガニストだったLouis Couperinの弟で、1661年からはルイの後任としてオルガニストを務めていました。
1679年、クープランが11歳のときに父親が他界したため、サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会のオルガニストは、クープランが18歳の誕生日を迎えるまで Michel Richard Delalandeが代理を務めます。
父親に代わってクープランの音楽教育は、サン・ジャック・ド・ラ・ブシュリー教会(L’église Saint-Jacques la Boucherie)のオルガニストで、宮廷オルガニストでもあったJacques Thomelinが指導にあたりました。
キャリア
クープランは18歳の誕生日を迎える前の1685年に、サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会のオルガニストの職に就いています。
1689年、クープランはMarie-Anne Ansaultと結婚。
1690年に2つのオルガン曲集を出版し、1693年にはトムランの後任として、ヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂のオルガニストに就任しましす。
また王室楽団の常任クラヴサン(チェンバロ)奏者として務め、宮廷作曲家としての活動も始めました。
1730年、健康を害したクープランは、宮廷オルガニストの地位を娘のMarguerite-Antoinette Couperinに譲ります。
その3年後の1733年9月11日に、フランソワ・クープランはパリで64年の生涯を閉じました。
埋葬先を調べてたところ、サン・ジェルヴェではなくサンヨゼフ教会の墓地に埋葬され、フランス革命中に墓地がなくなってしまい行方不明になっているようです。
フランソワ・クープランゆかりの地巡りのベストシーズン
フランスのベストシーズンは1年中と言っても過言ではありません。
どの季節も素晴らしいのですが、せっかく地方まで足を延ばすなら気候の良い春から秋にかけてがおすすめです。
4月~10月までは営業時間が延びる施設が多く、多くのスポットを観光することができますよ!
フランソワ・クープランゆかりの地2選
①サン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会(L’église Saint-Gervais-Saint-Protais)
パリ市庁舎の裏手にあるサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会は、殉教した双子のジェルヴェとプロテに捧げられた教会として建てられました。
1494年に建設が始まり、長い年月をかけて1657年に完成しています。
ファサードは第一次世界大戦中にドイツ軍による攻撃で損害を受けたため、1919年に再建。
教会内にはパリで最も古いパイプオルガンがあります。
1653年にルイ・クープランがこの教会のオルガニストとしての地位を得てから、174年(ルイ14世からナポレオン1世の時代まで)にわたり、クープラン家が代々オルガニストを務めました。
フランソワ・クープランの就任は、1685年。18歳で譲り受けた世襲の重みはいかほどだったのでしょう。
②ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)
パリから南西約20㎞に位置するヴェルサイユ宮殿は、1682年にフランス王ルイ14世によって建てられた豪華絢爛な宮殿です。
パリから日帰りでも行けるため、世界中からたくさんの旅行者が訪れるフランスを代表する観光施設でもありますね。
フランス絶対王政時代の象徴的建造物で、贅を尽くした「鏡の間」や「王妃の寝室」など目もくらむほどの煌びやかな装飾は、訪れた人々を魅了します。
ヴェルサイユ宮殿には、1710年に完成した「王室礼拝堂」があります。
ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼もここで行われました。
1693年にフランソワ・クープランは、ヴェルサイユ宮殿の専属オルガニストに就任しており、クープランの肖像画もヴェルサイユ宮殿で所蔵されています。
ヴェルサイユ宮殿 | |
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住所 | Place d’Armes, 78000 Versailles地図 |
最寄り | RER C線 Versailles Château Rive Gauche駅 |
時間 | [宮殿] 9:00-18:30(4月-10月) 9:00-17:30(11月-3月) [プチトリアノンとグラントリアノン] 12:00-18:30(4月-10月) 12:00-17:30(11月-3月) |
定休 | 毎週月曜日、5月1日 |
料金 | 21ユーロ 18歳未満無料 ミュージアムパスOK |
HP | http://www.chateauversailles.fr/ |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
フランソワ・クープランゆかりの地まとめ
多くの音楽家を輩出したフランス名門一族のクープラン家。その中で最も成功したのが、フランソワ・クープランです。
オルガニストだけでなく、クラヴサン奏者としても頭角を現し、太陽王ルイ14世のお抱え音楽家となりました。
繊細で優美な音楽を数多く残し、中でもクラヴサン曲集はフランソワ・クープランの代表作となりました。
一般的にオルガンは教会の楽器という認識が高く、身近な楽器として親しみをもちにくい楽器ですが、パリを訪れる機会があれば、ぜひ教会へ足を運び、フランソワ・クープランに思いを馳せながらオルガンの音色に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
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