念願だった7年ぶりのパリへ出かけてきました。大学時代に訪れたはじめてのヨーロッパがフランス。
それ以来フランスに恋すること約20年。7度目のフランス、6度目のパリは最高で、またひとつ人生の宝物が増えたような気がします。
ねるちゃんと思い付きで始めたフランスボックスももうすぐ3周年を迎え、毎月5万人に読まれるブログへ成長しました。
ベルトラの現地ツアーを使ってモンサンミッシェルへ行ってきました。ひとりで寂しかったけれど、途中で同行者もできてとても楽しく忘れらない1日となりました!
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このページの目次
パリ女子ひとり旅!《7泊8日フランス旅行記5日目》
人生の中で忘れられない瞬間は何度あるだろう。
わたしはこの瞬間を少しでもたくさん残したくて旅をしていると思う。
もちろん日々の生活の中でも、そんなきらめきがないわけではないが、外国で出逢うその瞬間とはやはり比べものにならない。
パリ5日目、モンサンミッシェルへ到着した時のこともボケたりしない限り死ぬまで忘れないだろう。
モンサンミッシェルツアーへ出発
降り頻る雨の中、朝6時半にホテルを慌てて出発した。
早めに起きていたのに、前日の写真を眺めていたらあっという間に時間が経っていた。
土砂降りで、1日中雨予報の中、バスに乗ってツアーデスクへ向かい、満員のバスに乗り込む。
モンサンミッシェルへは片道4.5時間の道のり。
今回予習しなければならない場所が多すぎてモンサンミッシェルについては勉強不足。
天気はもちろん、パリで行き残した場所へ気持ちが残って当初はそれほど気乗りしないツアーだった。
2.5時間車を走らせ、サービスエリアに到着するまで、わたしはずっと前日までの写真や文章をTwitterへ投稿し続けていた。
それくらい4日間のパリ滞在は刺激的だったのだ。
サービスエリアで途中休憩
サービスエリアでは予想通りトイレが長蛇の列。
ガイドさんが気にしないなら男性側の個室をぜひお使いくださいというので、40人以上並んでいた女性の列をスキップし、男性側に入っていくとこちらも満室。
待つのが恥ずかしかったし、結局わたし以外の誰1人として来ないし失敗した。
その分時間短縮でお土産を買ったり、朝ご飯のパンを買う余裕があったから良いんだけど、もう少し誰か来ると思ってたのにな…。
お土産は名物の塩の花、塩キャラメルを購入。
フランスはお土産のパッケージが可愛いね。
バスに戻って出発。
キャラメルなんて何年ぶりかに食べたのにパクパク進んでしまう。朝ごはんのパンをほうばりながら車窓を眺める。
さらにバスを走らせノルマンディーにあるブブロン村という小さな集落へ。
ノルマンディー地方フランスで最も美しい街ブブロン村
フランスで最も美しい街の称号を受けたとあって、とっても可愛らしい村だ。
天気は相変わらずの曇天だが、雨が止んだ。
街は本当に小さいのですぐ周れる。こんなに田舎だけれど都会からの移住希望者が後を絶たないのだそう。よって結構な高級住宅地だとか。
小さな田舎村。風情たっぷりでめちゃくちゃ可愛い。
色合いも形も本当に好き。街灯だけでしばらく見ていられる。
滞在はたったの30分だが、雨が降ってたら傘がない人は大変だっただろうな。
ブラブラしながら、パン屋さんへ行くとツアー客が押し寄せて大混雑。
フランをひとつ購入しぐるっと一周。
村にミシュランの星付きレストランも。ツアーでなくレンタカーで訪れたらぜひ食事してみたかった。
教会まで歩いて閉まっていたのでそのまま来た道を戻った。
ブブロン村のお墓も開放的で良い雰囲気。家族は迷惑だし実現困難なのはわかっているが、こんな場所に墓を建てたい。
小さいながら観光局っぽい建物もあり、綺麗にディスプレイされたお土産も売っていた。
こんな場所、なかなか来れないと思い名物のりんごを使ったお酒やキャンディーを購入。
ノルマンディーはシードルがとても人気だそう。
モンサンミッシェルまでは村からさらに2時間。
こんなに遠くまで、天気も悪いし来る必要あったかな?パリで美術館巡りした方良かったんじゃないか…そんな気持ちが幾度となく巡った。
そしていつの間にか疲れて眠ってしまい、モンサンミッシェルへ到着する直前に目が覚めるとほんの少しだけ天気が回復していた。
モンサンミッシェル対岸レストランで名物オムレツランチ
ランチのオムレツ付きのプランを予約していたのでガイドさんと一緒にレストランへ向かう。
ひとり旅は3人しかいないので同じテーブルへ。女性と向かいあって座ると卒業旅行でひとり旅だそう。
今回のコロナ問題で多くの学生が卒業旅行をキャンセルしただろうなと想像すると胸が痛い。
わたしも10数年前、卒業旅行を仲良し4人組で計画していたのに、そのうちのひとりが親の反対で来なかった苦い思い出がある。
わたしはこれからいつでも何度でも来れるが卒業旅行は一生に一度でおそらく延期は難しい。
そういう選択をこれから何度もしなければいけなくなる。
わたしはその度に《行く》という決断をしてきたけれど、良い悪いは別としてこれができる人は多くない。
《今日ここにいる沢山の若者たちが無事楽しんで帰国できますように》と心の中で祈った。
前菜のサラダの味はありきたりで普通。食前酒のシードルは酒の弱いわたしでも飲めるくらい甘くて美味しい。
悪名高いモンサンミッシェルのオムレツは思ったより食べられた。
相当覚悟してたから??
その場にいる他の5人全員に味はどうですか?と聞いてみたけれど男性はみんな美味しいと言ってたので男性受けは悪くない。たぶん。
付け合わせのポテトとデザートのアップルタルトまでがコースメニュー。
てっきりモンサンミッシェル内での食事だと思っていたので残念だったが、名物を食べられ、おそらく提供される時間も早かったと思うのでよしとする。
もし次回参加したら別途島内で食べるかな。
食事が済んだので向かいの女性と一緒に島内をまわることにした。
別れ際まで名前を聞いていなかったので、ずっと一緒にいたのに名前は呼ばなかった。旅の中では結構よくあること。
帰りにLINEを交換したので名前がわかった。千尋ちゃん。
どうしても来たくてひとりで弾丸で来ましたという彼女はとてもしっかりしていて、きっと職場でも活躍するんだろうなと思う。
今回はひとり旅なので時々こうやって交流があると楽しいものだ。
急いでレストランを出ると青空が広がっていた。
モンサンミッシェル
バスに乗って7分ほど走る。閑散期だからバスの本数がかなり少なかったようで、東京の満員電車並みの混雑だった。
降りた瞬間、そこには何年も前から知っている、思った通りの美しい形のままモンサンミッシェルがそびえ立っていた。
天気は完全に回復し、遠い道のりを乗り越えここまで来て本当に良かったなと思った。
千尋ちゃんがいたから大丈夫だったけど、ひとりで音楽でも聴きながら歩いていたら涙ぐんでしまいそうだ。
世界遺産モンサンミッシェルは一見すると城のようだが、実は修道院である。
何度も増築を重ね現在の姿になったのでロマネスク様式とゴシック様式が混在しておりなんとも特別な雰囲気を醸し出している。
ふたりで満足いくまで外観の写真を撮り、いざ内部へ足を踏み入れる。
年間250万人の観光客がわざわざこんな僻地に足を運ぶというだけあって、街を歩いているだけなのに本当にワクワクする気持ちになった。
百年戦争では島全体が要塞の役割を担っていたため至るところにその痕跡があり、城壁を歩くのはまるで中世の街を探検しているようだ。
フランス革命後に一度修道院は廃止され牢獄となったため、美しい壁画が剥がされボロボロになっている箇所もある。
全盛期のモンサンミッシェルはどんな様子だったのだろう。
多くの修道士が一斉に食事を取り、祈り、働く様子を想像してしまう。
こんな美しい場所で働けて幸せだっただろうか、退屈だったろうか。
修道院最上部に瞑想のためつくられたという美しい回廊、
人力で回していたという大車輪、
居柱の間と言われる10本の巨大な円柱がそびえる礼拝堂。
どの部屋もひとつひとつ強く印象に残ったし、淡いステンドグラスから薄くグリーンの光が優しく刺しこみより神聖な空気が漂っていた。
多くを知ってしまったわたしはこんな田舎街には住めないが、世界中でここしかない、そんな場所で生きて死んでいく人生も悪くないなと独りごちた。
2時間あっという間に終わってしまい、帰る頃には、6時間滞在の夜景も見れるツアーや泊まりのツアーにもいつか参加したいと思うまでになった。
カモメの声や、躍動感、塩水が風に吹かれて震える様、凛とした空気、ひとつひとつの要素がモンサンミッシェルをより美しく素晴らしいものに作り上げていた。
ガイドさんにおすすめの季節はありますか?と聞くと「冬のモンサンミッシェルが1番好きだ」と答えてくれた。
ヨーロッパのベストシーズンは間違いなく春から秋にかけてなのだけど、晴れた冬のヨーロッパの美しさは格別である。
多くのガイドから冬が好きだと聞いた。今はそれがわかる。
だから結局、1年中がベストシーズン。人の言葉は置いておいて自分が1番好きな季節をそれぞれ見つけたら良いと思う。
わたしは自分の仕事を通してそんなことを伝えていきたいな。モンサンミッシェルのツアーの帰り道、みんな疲れて眠ってしまっている中でこの旅行記を書いている。
帰国後この素晴らしさを伝える記事を書けるかと思うとワクワクしてくる。
フランスへ来てよかった、この仕事を見つけられてよかった。
まだまだ旅は続く。
忙しくて振り返る時間などない毎日だったから、今日こうやって時間を作れてよかった。
パリは残り3日、あと少し大好きな土地で過ごせる幸せを噛みしめよう。
モンサンミッシェルの詳しいアクセス方法や料金、見どころについては2記事にわたって、どこよりも詳しく、わかりやすく書いたつもりなのでぜひ読んでみてください。
関連記事世界遺産モンサンミッシェルの歴史と見どころ
関連記事モンサンミッシェルの行き方とおすすめツアー
パリ夜景イルミネーションツアー
これだけ濃厚な時間を過ごしたというのに、モンサンミッシェルツアーはまだ終わらない。
オペラに戻って1時間後、1日の終わりを締めくくるナイトツアーの予定が入っていた。
駆け足で以下のスポットをバスで周る。
フォトタイムとなっている場所以外は車窓からなので写真もまともに撮れないが、日本人のガイドさんがパリの街並みについて解説してくれるのがなかなかおもしろい。
シャンゼリゼ大通り、凱旋門(下車/フォトタイム)/オペラ座・トリニテ協会/シャイヨー宮/ノートルダム大聖堂・コンシェルジュリー/エッフェル塔(下車/フォトタイム)/コンコルド広場/アレクサンドル3世橋(下車/フォトタイム)/陸軍士官学校アンヴァリッド/ルーブル美術館/オルセー美術館/マドレーヌ寺院
何度来ても知らないことはたくさんあるし、時の経過とともに忘れてしまうので、本当に勉強になる。
まずは凱旋門、その後トロカデロ広場でエッフェル塔のシャンパンフラッシュ(23時)をみて、アレクサンドル3世橋で終了。
シャンパンフラッシュは写真や動画で撮るより生で見た方が100倍綺麗だし、アレクサンドル3世橋は大きすぎて素人のわたしにはどう撮影して良いかまるでわからない。
とりあえずライトアップされた凱旋門とエッフェル塔の写真が綺麗にとれたので満足。ホテルまで送迎してもらって長い1日が終わった。
パリ女子ひとり旅!《7泊8日フランス旅行記5日目》まとめ
移動時間が大変長く、休めたような余計に疲れたような1日でした。
タイミングを逃して行き損ねていたモンサンミッシェル。
いつの間にか期待が不安に変わり、もしかして楽しめないのではないかと思ったりしましたが、全然そんなことはなかったです。
ただ、今回満足できた要素として、天候がかなり大きかった気がするので1日中雨だと素晴らしさが半減してしまうことは間違いないでしょう。
夏場でも雨が降ることはよくあるので、できれば1泊するツアーをおすすめしたいと思います。わたしが次に行くなら絶対1泊します!!
モンサンミッシェル行きのツアーは色々種類があるので、好みのものを探してみてください♡
前日の記事を読む《4日目》ヴェルサイユ宮殿/サントシャペル/美術館巡り
翌日の記事を読む《6日目》パリ市内観光・モンパルナス/ルイヴィトン財団/エルメ/オペラ座/ルーブル
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パリのホテル選びは本当に難しく、日本と違って価格と質が一致しないことも多いため、あらかじめ、情報をインプットしておくのがおすすめです!
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ココシャネルやダイアナ妃にも愛されたパリに行くすべての人達が憧れる、フランス最高峰のホテルで、サービス、食事、設備どれをとっても申し分なく、私にとって人生最高の滞在でした。
かなり高額な宿泊代とはなりましたが、一生の思い出に1泊だけ泊まることができ悔いありません。
ヴァンドーム広場が目の前で、オペラ座までも500mと観光するにも抜群の立地。
絶対に忘れられない滞在になること間違いなしなので1泊だけでもぜひ検討してみてください!