”ファッションの国”の呼び声も高いフランス。
お洒落な人で溢れる街中に自分に溶け込みたい、というのは旅行者なら誰もが思うはず。
そこで今回はフランス旅行に行く際にどんな格好をすればいいのかについて、パリに2年間住んでいた元在住者のわたしが、季節ごと、シーンごとにおすすめの服装をまとめてみました。
- フランスに来ていく洋服がわからない
- パリのファッションの傾向が知りたい
- 現地でのマナーがわかならいので不安
旅行に必要な洋服の枚数、荷物を増やさずに旅先でもおしゃれを楽しむ方法、避けた方が良い服装など、海外旅行で着る服を選ぶポイントを紹介します。
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一般的な圧縮袋のように
空気を抜く手間は一切なし
※複数購入はセット購入がお得です
海外旅行ってどんな服を着れば良いの?
フランスは日本と同じく四季がある国です。そのためベストな格好は行く時期によってかなり変わってきます。
服で荷物を埋めてしまってせっかくのお土産が入らない!なんてことにならないように、事前にチェックしておきましょう。
まずは洋服の必要枚数や履物について、一般的な考え方をお伝えします。
必要な洋服の枚数
旅行の日程もよりますが、わたしは3日以内なら日数分。ワンピースが楽なので多用しています。
それ以上であれば着まわしてできるようなものを中心に、3日~5日分の洋服を持っていくことが多いです。
最近は写真を撮ってブログに載せることも増えたので、特に暑い季節は荷物に余裕があればそれ以上持っていくことも。
秋から春までの間は防寒対策のため、ユニクロのウルトラライトダウンを必ず忍ばせています。
動きやすい服装&靴がマスト
観光スポットをたくさん巡る予定がある方や、石畳など歩きにくい道が多い国では、動きやすい恰好+履きなれた靴がマストです。
特に、靴は重要!
「服に合わないから」という理由でヒールのある靴やパンプスを履くと、現地でひどい目に合います。
せっかくの楽しい観光が、思い出は足の痛みだけ・・なんてことにならないよう、スニーカーやサンダルなどの歩きやすい靴を履いていくのがおすすめ。
「足が痛くてこれ以上歩けない・・!」なんて同行者にも迷惑をかけてしまうので、おしゃれな靴は日本で楽しみましょう♪
わたしのおすすめはNIKEかニューバランスの白、黒、グレー。シンプルな配色で色んな服に合わせやすいと思います。
サンダルならKeenのサンダルがおすすめです。
また、季節に関係なくビーチサンダルを持っていくのもおすすめ。
海外ではバスタブなし、シャワールームのみというホテルも結構一般的。
ホテルでスリッパがない場合やシャワールームでサンダルを使いたいときに重宝するのでビーチサンダルは必需品。
100均のビーサンはすぐに壊れたり、歩くと足が痛くなるので履物は少し高くても良いものを購入されることをおすすめします。
薄手のストールかパーカーがあると便利
薄手のストールやパーカーは、肌寒い時にちょっと羽織るという定番の使い方以外に、日差しが強い場所での日よけ、空気が悪く排気ガスが臭い途上国ではマスク替わりとしても役立ちます。
教会やお寺、モスクなどの宗教施設を観光する際など、肌を隠さなければいけないシチュエーションが意外とあります。
1枚持っておくとめちゃくちゃ便利。
更にダサくなりがちな旅行の服装のアクセントにもなるのでおしゃれアイテムとしても一押しです。
身につけるもので防犯対策を
海外旅行ではスリが日常茶飯事。
外国に慣れておらず、危険を回避できる自信がないのであれば、できる範囲で現地の人の恰好に合わせた、カジュアルな服装を選ぶのが無難です。
例外として、旅行中にオペラなど観劇の予定がある場合はカジュアルすぎるのも問題。ジャケットやよそ行きのワンピース(ドレスの人もいますが、ワンピースでも大丈夫です)を持って行くことをお忘れなく。
わたしがフランスに行くときは必ずこのセキュリポを使うようにしていて、何度もスリから救われました。
スリの多くはリュックやポケットに手を突っ込んできます。かなり警戒しているのに過去5回以上遭遇しました。
とにかく貴重品は肌身離さずセキュリティーポーチで管理するのがおすすめです!
荷物を増やさない工夫と収納方法
荷物を増やさない工夫はいくつかあります。
わたしが実践しているのは
- 下着は100均の紙ショーツを使う
- ホテルで手洗い洗濯する
- 現地でコインランドリーを利用する
など。
また、荷物のパッキングには圧縮袋いらずで衣類を50%圧縮できる便利な商品もあるので活用しましょう。
一般的な圧縮袋って、空気を抜いて圧縮する作業が面倒だったり、袋が壊れやすかったり、ひと手間かかるイメージですが、パックバッグなら圧縮の手間なし。ファスナーも丈夫なので安心感も使いやすさも全く違います。
わたしはヨーロッパ1ヵ月旅行(幼児ひとり、大人ひとり)でLサイズ、Sサイズをそれぞれ2つずつ(計4つ)用意して自分の服と子供の服を管理しました。
大きな方に洋服をいれ、小さな方はブラトップや下着、靴下などを収納。
複数購入する場合は、パッと見てわかるように大きさや色を変えると便利です。
LサイズとSサイズをまとめて購入する場合はセット購入がお得ですよ。
フランス旅行で気を付けるべき服装の注意点
フランス旅行を安全に楽しむ上で
- 現地の人の恰好
- タブーとされる服装
- 現地での服装マナー
を知ることはとても大事。
トラブルに巻き込まれないためにも、事前にフランスの文化を知っておきましょう。
現地のファッションの傾向
基本的にフランス人の服装は黒やグレーを基調とした、とてもシンプルな恰好を好みます。
イメージするなら日本にも進出しているスペインのファストファッションブランド「ZARA(ザラ)」のような服装が一般的。
女性でもほとんどがパンツスタイルで、大幅に足を露出する人などはあまり多くありません。
そのためミニスカートやおしゃれ系ショートパンツ、パステルカラーを使ったかわいい雰囲気の洋服などを着ていると、後ろ姿を見ただけで旅行者だとすぐに分かります。
フランスの街並みに浮かないためというのはもちろんのこと、旅行者だと思われるとスリに狙われやすいというリスクがあります。
スリの標的にならないようにシンプルな服装を意識した洋服選びが大切です。
また、スリ対策としてカバンはファスナー付きのものを選びましょう。
とはいえファスナーがついていても油断していると狙われます。常に警戒心を身にまとうことも大事。
フランスは石畳の道が多いため、ヒールのある靴は避けた方が無難です。
ましてや観光であればたくさん歩くことになるので、足元はスニーカーやペタンコ靴がベスト。
旅行者も現地の人に合わせるべき?
結論から言うと、できる範囲で現地の人の恰好に合わせたほうが良いというのがわたしの考えです。
残念ながらフランスはとてもスリの多い国です。日本人は目立つので、なるべく華美なスタイルは避けたいですね。
フランスでタブーとされている服装
フランスでは2004年に制定された公立学校におけるヒジャーブ(スカーフ)禁止の法律に続き、2011年4月11日、公共の場で顔を覆うものを着用することを禁止する法律が施行されました。
日本人にはあまり関係ありませんが、イスラム教徒は困ってしまいますね・・・。
その他タブーな服装というのは特にありませんが、極端なミニスカートは全世界共通でやめたほうが良いと思います。
ミニスカートに高いヒール、ばっちりメイクのような恰好をしていると売春婦だと誤解されてしまう場合も。
カジュアルでシンプルなおしゃれが主流のフランスでは悪目立ちしてしまうと思います。
服装以外に、現地の治安や安全に関する情報を知っておくことも大切です。
フランス季節ごとのおすすめの服装
一年を通して季節・気温に関しては日本とそこまで大きな差はありませんが、寒暖の差が注意すべきポイントです。
フランスは昼と夜の気温差が激しいので、夏でもカーディガンやパーカーなど、羽織るものが必須。
それでは季節ごとの服装についてみていきましょう。
フランスの気温や降水量をチェック!
年間的に気温が高いですが、冬の北部はけっこう気温が低め。また、寒波が襲来したときは、日本と同じくらい冷え込むこともあります。
冬にパリを訪れるなら、それなりに防寒着は用意しておきましょう!
街歩きするならラフで動きやすい服装で
春(3月・4月・5月)
春は最低気温5℃前後、最高気温20℃~25℃です。
暖かい時は長袖一枚でも過ごせますが、朝晩などはまだまだスプリングコートが手放せません。
長袖シャツ、カーディガン、スプリングコートを寒さによって脱ぎ着するといった感じがよさそうです。
また、雨が降りやすい時期でもあるので折り畳み傘があると安心ですね!
夏(6月・7月・8月)
最低気温は10℃前後、最高気温は30℃~35℃弱とこれまた寒暖の差が激しいですが、基本的には平均25℃前後と過ごしやすい気候です。
夏とはいえやはり朝晩は冷えますので、カーディガンや薄手のコートは忘れないようにしてください。
また、日中の晴れた時の日差しは強いのでサングラスがあるといいかもしれません。
日本では日よけの手段としてメジャーな日傘ですが、フランスでは馴染みがありません。
‘晴れなのに傘を差している変な人’という目で見られてしまう可能性もありますのでご注意ください。
秋(9月・10月・11月)
photo by bDom – artiste – www.bdom.
9月はまだ10℃~30℃前後の気温ですが、10月から一気に寒くなります。
最低気温は5℃前後、最高気温は20℃前後とガクンと気温が下がりますので、10月以降に渡航する場合にはコートが必要。
11月以降は必ず冬物のコートを持っていきましょう。
夏から秋の境目あたりに旅行に行かれる方は、事前に天気予報サイトなどで気温をしっかりチェックして服装を選ぶようにしてください。
冬(12月・1月・2月)
フランスの冬は日本と同じくらいか日本よりも少し寒いぐらい。
最低気温は0℃~-5℃、最高気温は10℃~15℃くらい。
日の出が遅く、日照時間は1日平均3時間と短いため、全体的に冬は空がどんよりとしています。
日本に比べて風は少ないですが、日差しが少ないため寒さをより感じます。防寒対策はしっかりとしていきましょう!
フランスシーンごとのおすすめの服装・マナー
シンプルイズベスト精神のフランス人は基本的にシーンを問わずラフな格好の人が多いのですが、場所によっては注意すべき点もあります。
ブティック
フランスといえばブランド店でお買い物!という方も少なくないのではないでしょうか。
フランス人の店員は服装や態度で相手を判断する傾向にあるため、カジュアルすぎる格好で高級店に入ると扱いが雑になる、ということもあるようです。
安くない買い物をするのですから、接客で不快な思いをするのは避けたいですよね!
ブランド品店に来店する際はある程度きちんとした格好でお買い物に行かれることをおすすめします。
オペラ、コンサート鑑賞
まず、観劇は公演の時間帯によって常識が違います。
- マチネ(昼公演)の場合はカジュアル
- ソワレ(夜公演)の場合は少しオシャレしていく
というのが一般的な常識。
パリ管弦楽団の拠点・フィルハーモニー・ド・パリ(19区)や有名な演奏家がリサイタルすることが多いシャンゼリゼ劇場(8区)などでは、そこまで着飾る必要はないと感じました。
パリのオペラ座ガルニエ(9区)でオペラやバレエを観劇する際は、会場の雰囲気にあわせて男性はジャケット、女性はワンピースなどを着て出かけるのがおすすめ。
前方のいい席ではきちんとした格好の人が多く、後ろの席になればなるほどカジュアルな恰好の人が多くなるといった傾向にあるので、ご自身の座席の場所によって恰好を検討するのがいいでしょう。
ただ、日本と違いソワレ(夜公演)は20時開演が一般的なので、終演は22時半ごろになるのが普通です。
夜遅い時間帯にメトロに乗るのは少し怖いと感じるかもしれません。
教会
フランスには素敵な教会がたくさんあり、旅行者も多く訪れます。
基本的にはラフな格好でも問題はありませんが、露出が多すぎると入れないこともあります。カーディガンやストールを用意するなどの対策をしましょう。
飲食店
フランスは星付きレストランでもジーンズで訪れる人もいるほど、ドレスコードに関してはあまり厳しくありません。
もちろん高級レストランや三ツ星レストランなどは、訪れるお客さんも皆きちんとした格好をしています。
格式の高いお店に行く場合には、男性はジャケット、女性はワンピースなどのフォーマルな格好で行くようにしましょう。
フランス、パリの服装まとめ
フランスでは1日の気温差が激しいため、オシャレを楽しみながらも体調への配慮が必要。
何にでも合わせやすいジャケットひとつあるだけで、行動範囲も広がります。
ファッションの国フランスで、マナーも守りつつ自分自身のお洒落を存分に楽しんでください!
それではVon voyage!
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